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・キリリク・愛の歌(パラレル注意)前編
最初に言っておきますが、人魚姫パラレルです。人魚姫パラレルです。これでも一応人魚姫です。

32623打橙香さんからのリクエストで
ラブ!アマ!エロ!!←ここポイント☆ 人魚姫キョコと蓮王子で、夜浜辺散歩してたら 歌声が聞こえて岩場に黒いシルエット。月の光に照らされ現れた姿は人魚だった!目があった拍子に逃げられてしまったけれど蓮王子は一目惚れをしてしまう的な~というリクエストにお答えするべく書いてみました。

というわけで人魚姫です。一応。
人魚姫だったはずなんですが・・・いざ書いてみると全然違う話に成り果てました。改変どころの話じゃない(笑)
まぁ私が描くものなので、そんな期待しちゃいけません。ww

書いてる本人、ちょっとした冗談のつもりで書いてますので、かるーく読んで下さい。はい。








・愛の歌・

幼い頃から偉大な背中を見続けてきた。

誰よりも強く、誰よりも優しく、誰よりも愛情深い、偉大なる王。

国を愛し、国民を愛し、王妃を愛し・・・

王子である俺も、深く、深く愛してくれた・・・。


けれど・・・成長するにつれ、いつの間にか・・・その愛情に息苦しさを覚えるようになった・・・

国民の手本たる王子に・・・いつかあの偉大な王の後継たるべき存在へ・・・

国民からの期待のまなざし、圧し掛かるプレッシャー、重責・・・大きすぎる功績。
次第に心と体が離れてくようで、自分の顔に浮かぶのは作り物の笑顔だけで、愛されていると理解は出来ても、自分が国を、誰かを愛するという感情が分からなかった。
そして・・・ある日、限界は訪れた。

もう・・・これ以上、父の姿を見ていられない程に追い詰められたのは、成人の誕生日の翌日だった・・・。


     ・  ・  ・

「王子殿下!ご乱心召されましたか!!!?」
「落ち着いて下さい!御身は尊きお方!そのような事、認められません!!!」
「殿下!!!」
口々に国に使える臣下達が俺を止めようとしたが、俺は、もうその言葉を聞くことは出来なかった・・・。
「もう・・・俺には無理なんです・・・ですから、王位継承権・・・放棄させて下さい。」
「・・・蓮・・・お前・・・。」
父の傷ついた顔も、母の悲しそうな顔も、正面から見ることは出来なかった。
見てしまえば、自分がどれだけ酷い言葉を述べているのか、痛いほどに理解してしまう。
絶対に口に出してはいけなかった言葉を今、ここで両親に突きつけているのだと、分かっている。
けれど、もう、止められなかった。堰を切った思いはもう収められない。

「・・・分かった・・・しかし、突然の王位継承権の放棄は国民の混乱を招く・・・お前は暫く、隣国の宝田の国王の所へ留学しておいで。」
「陛下・・・。」
やっとの事で見上げた父の顔は、それでも俺に優しかった。
「蓮・・・この程度の猶予は我慢してくれないか?」
「・・・明日の朝、国を発ちます・・・ご期待に添えず・・・申し訳ありません。」
国のたった一人の王子の突然の発言に、ざわめく広間を一人、逃げるように後にした・・・。

     ・  ・  ・

夜・・・三日月の灯りを頼りに城の外へ・・・海辺を歩いた・・・。
己のわがままでこの国にどれほど混乱を招くかを分かっていた・・・けれど、もう無理だった・・・。偉大な父の後継になどなれる気が全くしない。なのに周囲はそれを期待し、
期待に答えねばと頑張ったけれど、努力すればする程、目標が遠く、届かない距離にあるのだと思い、まるで空気のない深海の海の中にいるようで、窒息しそうだった。
どんどん閉じこもる思考に、誰を見ることもできず、誰かを愛することも出来ず、誰かを思いやれる余裕も剥がれ落ちていった。

海の向こうの隣国へ発つ事は、逃げる事だと知っているけれど、もうこの追い詰められた心はどうする事も出来なくて、苦い思いを持て余す。

「・・・歌・・・?」

波のさざめきに混じって歌が聞こえてきた・・・。綺麗なソプラノ・・・城の楽師ですらこれほどの歌い手はいないだろうという程の・・・声・・・。
まるでセイレーンに呼び寄せられるように、その声の主の姿を求めて、声のする方へと足を向ける。

岩陰に誰かがいる事は分かった。暗い影ではっきりとした姿は見えないが、その歌を歌っているのは・・・少女、だろうか・・・。
とても美しい、澄み渡った声・・・けれど・・・それはどこまでも悲しい歌・・・
・・・運命を嘆く悲しみの歌・・・悲しい、悲しい葬送曲。
その歌に釘付けにされて、一歩も動けなかった。
そして、気まぐれな月が岩場を照らし、歌い手の姿を鮮明にした・・・。

「・・・人・・・魚・・・?」

茶色いウェーブのかかった柔らかな髪を背中まで揺らし、白く華奢な身体。薄紅の貝で胸を覆い、その下半身は尾ビレ・・・。
桜色の唇から紡がれる歌はどこまでも魂を揺さぶられるかのような歌声だった。
彼の人魚はまるで海の精霊、いや、女神だろうか・・・蓮が思わず見とれて、時を忘れるほどに、荘厳な空気を称えていた。
セイレーンに心を奪われた船乗りはきっとこういう夢見心地だったのだろう・・・そう思うほど、心を奪われる美しさだった。
「・・・きみ・・・は・・・」
蓮がそう口に出した瞬間、人魚は蓮に気がつき、止める間もなく、海の中へと消えてしまった・・・。

「君は・・・誰・・・?」

蓮のつぶやきに返る声は無い・・・。


    ・  ・  ・  

「お気をつけて、貴方のお帰りは国民一同、みなお待ちしております。ですから・・・」
ずっと可愛がってくれていた大臣と、副官を務めてくれていた社さんが見送りに来てくれた。
父と母には来ないで欲しい、ひっそりと行きたいと願い、それは聞き届けられた。
「ごめんなさい、じいさま、社さん・・・俺は・・・」
「蓮、俺はお前が何かに悩んでいたこと、うっすらと知っていたよ。」
社の言葉にずっと隠していたつもりだった蓮は驚きを隠せない。そして、社の言葉に続き、大臣が語る。
「偉大な父王のお姿がどれほどの貴方へのプレッシャーだったか、良く知っています。国民たちは皆、王子だからだけではなく、貴方自身を愛しています、ですから、どうか、貴方が貴方である理由を、貴方がこの国を愛する心を思い出した暁には、どうかお戻り下さると約束して下さい。」
「うん・・・約束・・・するよ・・・」

果たせるか分からない約束をして、船に乗り込んだ・・・。
「・・・俺が、俺である・・・理由・・・?」
隣国へ向かう船の中、己を見つめ返そうと決意し、船室へと腰を下ろす。
ふぅと吐く息がどれほどに緊張していたかを実感させた。

「逃げて・・・いるんだな・・・俺は・・・」

分かっていてもどうすることも出来ない思いだった・・・。どうしても、自分の価値が見出せなかった・・・。
自分は愛されているとは分かってる。けれど、愛するとは・・・何だ・・・?

そして、蓮のそんな思いをあざけ笑うかのように、その夜、訪れた嵐は、蓮の乗った船を容易く沈めた・・・。

    ・  ・  ・

夜の嵐の中、暗い海へと投げ出された。けれど、もがく事をあっさりと放棄し、いっそこれで楽になれるのかと、蓮は力を抜いた。

このまま、終われば・・・と、目を閉じる。

けれど、気が付けば、太陽が顔を照らし、砂浜に打ち上げられていた。


「ねぇ、ちょっと!大丈夫!?」

「・・・え・・・?」

目を開いた先にいたのは、あの夜の人魚。

「君・・・」
「貴方、お馬鹿さんなの?どうしてあんなにあっさり捨てちゃうの!?生きたくても生きられない人だっているのに、どうして貴方はそんなにあっさり自分を諦めてるの?」

昨夜垣間見た人魚が目の前で怒っている。
一体、この状況はどうしたことだと焦る蓮を尻目に、人魚はさらにまくし立てていた。

「どれだけ甘やかされてきたのか知らないけれど、私、そんなに簡単に何でも諦める人、好きじゃないわ!」
「・・・え・・・と・・・ごめんね?ありがとう。」
「お、怒ってるのに、どうしてありがとうなんてお礼を言うの!?」

頬を膨らませて怒る人魚、世にも珍しい光景だと固まる思考回路を叱咤して、現状の把握に努めるべく思考を開始する。

「君が助けてくれたんだよね?」
「そ・・・そうだけど・・・」
礼を述べた蓮に虚を突かれた顔をしている人魚に蓮は微笑を浮かべた。
久しく心から笑うことなど忘れていたので、本当に久しぶりに笑った気がした。

「ありがとう、それに、怒ってくれて・・・ありがとう。」
「え?」
きょとんとする人魚に蓮は砂浜に横たわっていた己の身体を起こし、彼女へと向き直る。
「今まで、誰も・・・俺の為に怒ってなんてくれなかったから。」
「なに、王子様みたいに大切に育てられたってわけ?」
毒気を抜かれたようだが、それでもまだプリプリと怒る人魚に、どうしたものかと思いながら、
けれど、嘘をつく必要もないので、正直に話そうと思った。

「うーん、そうだね、実際王子だったし。」
「は?」
「俺はヒズリの国の蓮。君の名前は?」

未だにきょとんとした顔の人魚に笑顔で自己紹介をした。
「え、私?キョーコだけど?」

「キョーコ、可愛い名前だね。俺を助けてくれて、本当にありがとう。怒ってくれて、ありがとう。」
「お、怒られてありがとうなんて、貴方変わった人間ね。」
「そうかもしれないね。ところで、キョーコ、ここはどこなんだろう。」
「ここ?そうねぇ・・・ありていに言えば・・・ヒズリの国から少し外れた無人島・・・かしら。」

見渡した限り、小さな島だろう、ヤシの木や小さな川、森のような物は見えるが、人がいるような気配はない。

「うーん、という事は、俺、遭難したって事なのかな。」
「まぁ・・・普通に考えればそうなるわね。」
「で、キョーコちゃんは助けた俺だけ置いて、さっさと海に帰っちゃうなんてしないよね?」
「え?」
「俺を一人ぼっちにしないでくれると俺はとてもうれしいんだけど。」

この状況下で笑顔で投げられた言葉にキョーコはいぶかしむ表情で蓮を伺い見た。
「・・・貴方・・・私が魚だからって食べようなんて考えてないわよね?」
「ぷっ!!!」

怪訝な顔をして答えたキョーコの一言がツボに入り、蓮は思わずその場につっぷして笑った。
王宮でこれほどに笑った事等ついぞ無かったというのに、キョーコの前では笑顔になってしまう。そんな自分に驚きながら蓮は笑いを堪え、キョーコに伝える。

「食べないよ・・・俺、君の歌が好きなんだ。」
「へ・・・?」
「夕べ、うちの国の海岸で歌っていただろう?」

蓮の言葉に、キョーコは昨夜の逢瀬を思い出した。誰とも知れずそそくさと逃げたあの相手が今、目の前にいるのかと驚き、目を見開く。
「あれ・・・貴方・・・だったの?」
「そう、君の歌の虜になったんだけど、俺としばらく一緒にいてくれない?」
「え・・・?・・・まぁ・・・いいけど・・・。」

かくして、遭難した王子と人魚姫の物語が始まった。

  ・  ・  ・  ・




おかしいね・・・最初は人魚姫だったのに、出会う為に海岸を歩かせようとしたら、なんでか駄目王子になりはてて、再会させようとしたら船が難破して漂流物語に成り果てたwww
え、これオチはどうするの??と思うでしょ?私もどうしようかww?って思ってる。←しっかりー!。
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