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SS・蛹が蝶に孵るまで。14
現在までに裏請求の方、きちんと規約を読んでお申し込みの方には皆様お返事済です。再請求のコメントを頂いたYさま、無事に届いてらっしゃいますかー(汗)メール事故が起こってないかとヒヤヒヤしてます。
あと、コメントレスの心配してくださった某さまー、レス不要とのことですが、私は何件でもコメント大歓迎ですからご心配なくvvいつもコメントを頂くたびにニヨニヨしながらコメント拝読して、レスしてますから大丈夫ですよvvむしろレスが即座に返せない人で申し訳ないです。なので、コメントはいつでもどんと来い!!返してみせる!!←なんの宣言。


さて、今夜の更新が蛹になるとは正直自分が一番予想外でした・・・あれ(笑)
一番好きだと言って頂けてるのが最上ノ華、次に好きだと言って頂いて一番続きが気になると言って頂けてるのが蛹なんですが、まだ続きます。まだ続きます。五月中の完結を目指してるのですがね(笑)
まあそうは言ってもプロットを書かないそーやさんなので、どうなるやら(笑)
ちなみに楼閣と白銀はどっこいどっこいです。裏はみなさん結構お好きですねvニヨニヨv

で、蛹の話なんですが、当初この辺りにたどり着くころには8月すぎの予定で、コミックでてるかなぁって思いながら進めてたくだりが含まれてるので、本誌ネタバレ若干結む一言が出てきます。バレンタイン編ラスト未読の方・・・申し訳ございませ。

蛹にしても、裏庭建築にしても、予定の前倒しにも程があるので、どんだけハイペースで書いてるんだ自分。
と止まらない自分の勢いに自分がドン引きです(笑)
まぁ後悔はしてません。
しかし・・・ミシンを走らせながらこっちも進めるてるって・・・案外器用だったんだな、私。






蛹が蝶に孵るまで。14




「……ご…めん…」

「…あ…いえ…」

熱に浮かされたように互いの唇むさぼった後、息を荒くするキョーコを前に、蓮は自分のした行為にハタとスイッチが切れたように硬直した。
そして次に取った行動はと言えば…

「頭…冷やしてくる…。」

「へ?敦賀さん?」

立ち上がり、バスルームへと向かってしまった。

「あ………えーと。」

蓮の様子にようやく冷静な思考を取り戻したキョーコは、自分のしでかした事を理解し、今更ながらに動揺する。


(わ……私…敦賀さんに……キ…キス…し…た…!!!?)


「役者の心得…的には……今の…」

以前、バレンタインに松太郎に唇を奪われた時、蓮は言った。
『互いの気持ちの入ってないキスなんてキスとは言えない』

『この役者の心の法則…プライベートでは同じ人に二回は使えないから』

その言葉通りに考えるなら、今、蓮としたのは…間違いなくキスで、真っ赤になって自分の唇に指をあてるキョーコの姿は恋する少女のソレに他ならなかった。


……………………………………


頭を冷やしてくると言った言葉の通り、蓮は限りなく水に近い温度のシャワーに打たれながら、壁に手をあて俯き、思案に暮れていた。

「役に入ったキスなんてキスのうちに入らない…でも…今のは…俺と…………」

最上キョーコだった瞬間に何度も交わしたキス。

「告白…してない…よな…どちらも。」

好きだと言った台詞は台本にあったもので、蓮だけの言葉では無いし、それはキョーコも同じ。
けれど、重なる唇は互いを好きだと言っていた…と思う。
でなければ、何度も重なる訳がない、雰囲気に流された行為だったとしても…
キョーコは『蓮』と『黎』をきちんと別にした上で蓮に台詞を求めてきた…つまり自分がキスしている相手が蓮だと分かって口づけたはずだ…。

それは限りなく告白と同じ事。


「俺……。」

これからの取るべき行動。
順番なんてめちゃくちゃな自分たちの状態をどうしたものかと考えながら、唇に手をあてる、冷水で冷えているはずなのに、未だにそこにはキョーコの感触が残っているような気がして再び体温が上がる。

まずはキョーコに蓮自身の言葉で好きだと…きちんとお付き合いを申し込まなければと、初歩的な事を考えて、笑う。
まさか…こんな風になるなんて思わなかった、

両思いになれればいいと、
誰かに渡したくないと、
ずっとそばにいたいと

…そう思っていた。

いつも考えていた事はどうすればキョーコの笑顔が見えるだろうかという事。

その顔を見られればそれだけで幸せだったから。

大切な人をつくる資格が無いなんてストッパーをいくらかけても顔を見ればどんどん好きになっていった。

そして今日、溢れ出した思い、それが繋がっているのだという確信、この喜びをどう言葉にすればいいのか…。
普段は思考の隅にもいない神様にだって感謝したい気分だ。


蓮が思わず緩む顔を、どうにか落ち着かせて浴室から出てみれば、キョーコの姿は部屋のどこにもなく、机の上に置き手紙が一枚残されていた。

……………………………………

「…で、アンタは敦賀さんの告白が待てずに飛び出して来た…と。」

真っ赤な顔でコーヒーを飲みながらコクリと頷くキョーコに奏江は盛大なため息と呆れ顔で返す。

「ほんっとに往生際が悪いというか…まどろっこしいわね、アンタ達…」

「…う…」

「だから敦賀さんはアンタの事が好きだって言ったのに。」

「うぅ…だって、いくらモー子さんの言葉でも、それは信じられなかったんだもん…」


好きだと自覚しても、蓮が自分を好きになってくれるなんて思わなかった。だって相手はあの"敦賀蓮"なのだ。


「確かにちょっとぐらいは特別扱いして貰えてる後輩なのかも…って思ってたけど…」

「…ちょっと特別だからっていう後輩への構い方じゃなかったわよ、ずっとね…。
周りにもあんなにだだ漏れしてたっていうのに…もー。」

ただただ呆れ顔の奏江の言葉に「うぅぅ」とキョーコは自分の鈍さを再認識する。

「…けど、今まで告白じみた事をしてこなかったって事は、敦賀さんもどこかブレーキをかけていたのかもね、アンタに恋する事。」

奏江の言葉に、過去、蓮が大切な人は作れないと言っていた事を思い返す。
…切ない表情をしていた…とても思いつめて…。

「…そう…だったのかも…」

キョーコはカップを置いて、そばにあったクッションを抱きしめて思考を落ち着かせるべく、床にゴロリと転がりそれに向かって突っ伏した。

「でも…キスまでしておいて、頭冷やすって……奥手にも程があるわね…。普通はさっさと告白してお持ち帰りでしょうに。」

「へ?お持ち帰り?」

奏江の口から出た単語にクッションから顔を上げたキョーコはハテナマークを飛ばして目をぱちぱち瞬く。

「ああ…でも、実際、家にはお持ち帰りはすでにしていた訳だから…好きだって言った瞬間にたがが外れて寝室へ連れ込みそうになったのを耐えてたのかしら…」

「しっ寝室!?」

目を見開いて驚愕をあらわにするキョーコを尻目に奏江も自分のコーヒーを口に運ぶ。

「いい事じゃないの。それだけ慎重になるって事は敦賀さんも本気って事じゃない?」

「そ…そう…なのかな…」

「じゃなかったら、アンタは敦賀さんと同居した日にとっくに犯されて捨てられてるわよ。」

「お!?おかっ!?…つ、敦賀さんはそんな人じゃ!!」

奏江のあまりにも遠慮の無い物言いに慌ててガバリと体を起こし反論すれば、分かってるわよと笑われて諭される。

「だから、勢いだけで手を出したりしないで、大事だから間を取ったって事でしょう?良かったじゃない。」

「う…うん…。」

「明日の現場が楽しみね、敦賀さん、どんな顔して告白するつもりかしら。」

「こ、こく!?」

「普通はそうでしょ?あんたが今夜逃げちゃったんだから、ああ…、でも、あんたから告白っていうのも有りよね?どうするの?」

テーブルに肘をつき、頬に手をあて、キョーコを見下ろす奏江の顔は面白がっている時のもので、キョーコは魚のようにパクパクと口を開閉させて動揺する。
確かに自分から告白するという手段もある…が…

「む…む…無理よーっ!」

「ぷっ、まあ…その辺りは敦賀さんに花を持たせて上げればいいんじゃない?」

「花を持たせるって…なんか違わない…?」


そう言って思考の淵へと沈んでしまったキョーコは一人、ブンブンと首を振り赤くなったり青くなっている。
しばらく無言でその様子を見守った奏江であるが、キョーコを現実に呼び戻すための一言をかける。


「ところでアンタ。明日の台本はチェックしておかなくて大丈夫なの?
明日は敦賀さんと一日中一緒にデートシーンの撮影なんでしょ?何人演じると思ってるの?
台本に大きく変更出たって言ってたわよね?」

「…………あああ!!!!」

「な……なな、何?」

「…そうよ…キスシーン…あるんだった…」

そう言ってさらに動揺を深めるキョーコの様子に、奏江は匙を投げた。
なんだかんだと悩んでいても、きっとなるようになるのだ。
とりあえず台本は開いているからセリフを覚えられないという事もないだろうし、あまり構いすぎるのも事態をややこしくする可能性がある、というより、二人の恋模様にあまり激しく巻き込まれたくないのも本音。

「……もー、寝不足にならないように頑張りなさい。」

わたわたと悩み続けるキョーコを前に奏江は何度目かの呆れ混じりのため息をついた。


――――――――――――――

mission 9


「きゃっ!」

「あ、ごめんなさい。」

帰社する途中の道すがら、早苗がぶつかった事で、相手はよろけて尻餅をついた。
あわてて倒れた相手に駆け寄れば、その女子高生は最近見たばかりの顔である事に気づく。


「あら、貴方……」

「へ?」

「貴方、あの教会のシスターさんよね。」

学校の制服姿だった耀子に、あっさりと気づいた早苗は手を差し出して耀子の体を助け起こす。

「…あ…あなたは…教会に立ち退き交渉に来てた人…」

「ごめんなさいね、大丈夫?」

早苗は苦笑を浮かべて転ばせてしまった耀子の体を気遣った。

「いえ…私もぼーっとしてましたから…」

そう言う耀子の顔にうっすらと涙の跡を見つけた早苗は瞬時に打算的な思惑を巡らせた。
関係者の彼女を丸め込められれば自分の仕事がすんなり運ぶかもしれない、と。
けれど、そんな思いを表に出さずに極力優しく声をかける。

「その顔。泣いた跡…よね、大丈夫?原因は…うちが立ち退き要求をしてるせいなのかしら?」

「…え…あ……いえ…違うんです。」

耀子は早苗に指摘された事で頬に手を当てて泣いている事がばれた事を悟り、頬を赤くしてブンブンと手を振り否定した。

「…その……ちょっと…失恋…したんです…」

「そうなの…、あ、転ばせたお詫びにコーヒーでもご馳走するわ、ここで会ったのも何かの縁だもの。私で良ければ愚痴…聞かせて頂戴。泣いてる女の子、放っておきたくは無いもの。」

優しく話しをしてくる早苗に、彼女にPAとしての演技で相対する耀子、二人とも互いの思惑があり、
二人ともが「かかった」と思い、互いが互いに見えない所で微笑みを浮かべた。


――――――――――――――

「あの教会に行くきっかけになったのは、デートがきっかけだったんですけど、今入院してるシスターが良い方で…今はシスター見習い中なんです。」

コーヒーを飲みながら身の上話を始める。それは耀子と黎の計画通りの流れで、アドリブの必要も無い程に想定通りに進んでいった。

「そうなの。大切な場所…なのね。ごめんなさい。」

「いえ、早苗さんもお仕事なんでしょう?」

「あ…いえ…」

早苗は自分の実家の事業であるとは流石がに言い出せず、少し歯切れの悪い返事となった。

「あの人が優しかったのも仕事の延長…だったんです…きっと…」

そう言って耀子はうっすらと涙を浮かべる。

「失恋したっていう相手?」

「今だから言えますけど…私…学校の先生と付き合ってたんです。」

「ええ?」

「私を好きだって言ったのに、他にも私以外の女の人と沢山付き合ってて…何回も私だけって約束したのに。
信じてたのに…沢山浮気した上に、今度は婚約者が出来たから君、愛人でもいいよね?なんて…言われちゃって……」

ポロポロと涙を零す耀子の口から出た言葉に早苗は引っかかる物を感じた。
耀子の制服は、先日、自分が婚約者として引き合わされた男の学校では無かったか…?と。

「…それは…酷い…わね…」

「だから悲しいけど、お別れして…私、シスターになるって誓ったんです、もう…恋なんてしない…なのに…」

頬を伝う涙に動揺した早苗は慌てて声をかける。

「…あ…その…教会の事は別の候補地もあるから確約はまだ出来ないけど、会社の会議にかけてみるから…そんなに落ち込まないで…ね?」

「ほ…本当ですか!!」

教会の立ち退きを進めるために丸め込もうとしていたはずが、良心の呵責から、むしろ自分が追い込まれてしまった。

「それで…あの…成瀬さん?」

「はい?」

「貴方の付き合ってた人……名前聞いてもいいかしら?」

「…え…あの…さすがにそれは…」

「心配しなくても他言はしないわよ?私が知った所で別に関係ない人な訳だし。」

逡巡の後、他言しないで下さいねと念を押した耀子が口を開いた。

「………四方堂黎先生っていうんですけど…。」

予想通りに出たその名前に、早苗は動揺を悟られないように必死で会話を続けた。


――――――――――――――



「社長、外、どうだった?」

路肩に停車したワゴン車の中、これからの用意をする耀子の元へ、偵察に行っていた社長が戻ってきた。

「おぉ、ビンゴだぞ、お前らの向かいのウィークリーマンション、探偵さんがお引っ越し完了、あれは望遠レンズで窓狙ってんな~。」

早苗との接触から3日、予想通りに黎の身辺に興信所の人間が現れるようになった。

「お金持ちは大変ね、婚約者の素行調査なんて。」

「全くだな。っと、ホレ、これが盗聴器発見機、ランプがついたら盗聴器あるからな、しっかりやれよ。」

「流石にコレが反応しないように祈っておくわ。」

鈍く銀色に輝く機械を受け取りカバンに入れた。

「さて、じゃあちょっと黎の家でラブシーンをやってくるわね。」

大きなカールのかかった茶色い髪に、大胆なスリットの入ったスカート、キャミソールの上にジャケットを羽織り、大きなイヤリングをぶら下げて、普段よりキツいメイクの上に大きなサングラスをかければお水のお嬢様の完成。

「おお、頑張って来いよ。」

「まずは一人目…。」

閉じた目を開いて、そこに新たな人格を宿す。
「行ってきます」とワゴン車から降り、落ち合う予定の喫茶店へと入った。

――――――――――――――

「ごめん、お待たせ、ミナコ。」

「本当に遅いわよ、レイ」

ほどなくして現れた黎に耀子は不敵な笑みを浮かべて出迎えた。

「それで?遅れたんだから、当然、今夜はイイトコロに連れてってくれるのよね?」

「勿論、君が望むなら今夜は君を天国までイかせてあげるよ?」

二人は内心笑いながらも、真面目な顔をして喫茶店を立ち上がる。
見せつけるべく腕をこれでもかと絡めて黎の部屋へ向かうエレベーターに入るのだが、入った瞬間、ミナコは崩れ落ちた。

「ぷふふふふ!!!!!!」

「耀子ちゃん笑いすぎ…」

「だって、天国って…くっ…どこよーっ!」

「それは…俺と一緒のベッドの中かな。」

「な!!!!」

大笑いする耀子の予想外な事に、艶のある流し目で返された言葉の内容に動揺した為耀子は言葉を返せない。

チン、とエレベーターが目的階についた事を告げた瞬間に、それまでのやり取りを瞬時にリセットした二人は再び密着して黎の部屋へと消えた。

部屋に入った二人はミナコとレイとしての会話を続ける、設定通り初めて部屋を訪れたミナコがうろうろする風を装って、部屋に盗聴器が仕掛けられていないかを調べた上で、無ければカメラが向けられているであろう窓際で熱烈なラブシーンをというシナリオである。

「あん、レイってば…積極的ね」

ミナコが部屋を物色し、カーテンを開けた瞬間、レイが後ろから抱きしめ、耳たぶに口付けてきた。

胸や太ももに手を這わし、ミナコは横を向いて唇を受け入れる。

胸を弄っていた手がシャツのボタンを3つ外し、太ももを這っていた手がシャツの中に潜り込んだ所でレイはカーテンを閉めた。


「ちょ…っとやり過ぎじゃないかしらっ!!」

カーテンを閉めた途端、スイッチが切れてへたり込んでしまった耀子に黎は笑いながら手を差し出した。

「いや、このぐらいやらないとちゃんとあちらが撮影してくれてるか分からないだろう?」

真面目な顔で返されれば、異議を飲み込むしかなく、むーっと唇を尖らせる耀子に黎は笑いながらほらほらと次の行動の打ち合わせを促した。

「さ、これからが本番だよ。」





今回、T、Q以来の携帯の文字数制限に引っかかりました。
久しぶりに携帯一万字を軽く越えたーwww
さ、次もがんばるぞー。


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