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SS・蛹が蝶に孵るまで。15
今晩は、そーやです。

只今拍手お返事を打ちつつ、蛹を上げに浮かんできました~。拍手レス溜め込んでスミマセン(土下座。)
蛹を5/19までに完結させてやろうとあがいてたらこんな体たらくに・・・
5/20にもう一本、新連載枠を作ってしまったので←、せめて終わりの見えそうな話を終わらせようかと四苦八苦してます・・・。
いや、今考えてる蛹の終わり方だと蛹2が出来てしまうような終わり方なので、なんともな感じですが←得意だよね、終わらせないの。

そんなわけで、20日の零時に予約投稿済の新連載枠なんですが、一話目、実は先行公開していたりします。

fraise-au-lait/樹里春香さま宅にて先行公開中ですので、気になるぞーって方はharuka.さん宅へ遊びにいってきてくださいましー><
ちなみにパラレルです。No1.ホスト×社長令嬢物語です。それ好物!って方だけどうぞ(笑)


さて、問題の蛹。次が最終回なのか、次の次が最終回なのか・・・うーむ。


2:15追記。↑とか書いてたんですが、思いのほか劇中劇のデート編を期待する声が多くて・・・終わらないかもしれない(汗)
デート編ばっさりカットしていこうとしてたんデス←
あぁぁすみません、書いてきます。
あと、寝る前に携帯でチェックしたら予想以上に誤字の嵐でした・・・orz
一応直しました。他にもあったら突っ込みお願いします。








蛹が蝶に孵るまで。15





『琴南さんと明日のシーンの読み合わせをしてきます。明日の現場でお待ちしております。最上。』

「………………。」

テーブルの上のメモを視界に入れ、それを読み、内容を理解した蓮は盛大に溜め息を吐き出した。

「…はぁーー。」

シャワーを浴びながら様々なシチュエーションをシュミレートしていたが、逃げられる事は予想外で、思い切り出鼻を挫かれてしまった。

「のんびり頭を冷やしてる場合じゃなかったな…」

自分の取った行動に少々反省しながらも、けれど、もう逃がすつもりも無い。
明日には確実に会えるのだからと気を取り直し、キョーコと同居してから久しく飲んでいなかった琥珀色の液体を口にするため、グラスを取りにキッチンへ向かった。


そう、全ては…明日なのだ…。


――――――――――――――



翌朝、キョーコと奏江は、プライベートアクトレスの撮影の為、共にスタジオ入りをし、局の控え室にいた。

「敦賀さんは別の仕事を一本こなしてから合流なのね。」

「そ、そそそそそうだねーーっ!」

蓮の名前ひとつで明らかに動揺しているキョーコに苦笑しながら、奏江はキョーコの頭をポカリとその手に持っていた台本で軽く叩く。

「しっかりなさい、私との撮影でNG連敗なんて冗談じゃないわよ?」

奏江の渇にキョーコも自分の頬をペシペシと軽く叩いて叱咤する。

「う、うん!ごめんね、モー子さん。大丈夫!頑張るね!」

そして二人は収録の開始を告げるスタッフによる呼びだしを受け、スタジオへと足を向けた。



――――――――――――――



「れーん、顔っ、かーおっ!!」

社の言葉にハッとして蓮は現在、雑誌インタビューの待ち時間だった事を思いだした。


「すごい無表情になってるから遠巻きのスタッフが引いてる、顔作れ!」

小声で囁く社の言葉で瞬時に敦賀蓮の顔を貼り付けた。

「すみません。」

少々今更だったかもしれないが、敦賀蓮が常に浮かべるべき温和な笑顔を作れば、それだけで周囲のスタッフがほっとしたような空気が感じとれた。


「…全く、何を考え込んでるんだか。」

社は自分が席を外している間に起きた蓮の様子に、マネージャーとしてやりすぎない程度に非難の声を上げ、他のスタッフに聞こえないボリュームで蓮との会話を続けた。

「すみません、この後の事を考えてました。」

「ふーん、やっぱりキョーコちゃんの事か。今日は楽しみなキスシーンだもんな。しかもデート付き。」

ニヤニヤと笑い、楽しそうな声を上げる社に蓮は苦笑を浮かべ

「……それについての否定は…もうしません。」

「お?」

常ならば『違う』と言い張る担当俳優の姿に、虚をつかれた社は驚きの表情で蓮を見た。


「俺……今日…最上さんに告白しようと思います。」


蓮の言葉を聞いた社は一時フリーズし、目を見開いた。

「………本気なんだな?」

「……はい…。」

真剣な顔になった社に、もしや反対されるのかと蓮に緊張が走り、乾いた喉は僅かに残る唾液を嚥下した。

「そっかー、やっとかー!!」

「……え…?」

一転明るい声になった社に訝しむ表情を返せば、社はしたり顔で

「時間ならいくらでもとは言わないが出来るだけは作ってやる、頑張って決めて来いよ!」

「…や…社さん…?」

「いやー、まだるっこしいと思ってたけど、とうとう…ねぇ…」

うんうんと一人何やら感慨に耽っている社はとても嬉しそうだった。

「あの…」

「そうと決まればココ、さっさと終わらせないとな。」

「え、社さん?」

何やら思い定めた社は、困惑する蓮をその場に残し、雑誌インタビューのスタッフを急かす為に行動を開始した。
社が敏腕マネージャーの手腕をいかんなく発揮した結果、予定よりも一時間早く収録は終わり、蓮はキョーコのいる現場へ早々と向かう事となった。


――――――――――――――


「カット、このままカメラチェック!琴南さんはお疲れさん。あとのスタッフはみんな昼休憩に入ってくれ、敦賀くんが合流したら、午後一からは予定通り野外ロケになるからよろしく!」

新開の合図でざわめきを取り戻したスタジオ内の喫茶店のセットの中にいたキョーコと奏江は、お疲れ様でしたとスタッフに挨拶をしながら控え室へと向かうべく、並んで立ち上がった。


「ふー、お疲れ様、モー子さん。」

「お疲れ様、私の今日の出番はこれで終わりね、あとはアンタと…」

「やーっ!!言わないでーっ!!」

朝から努めて意識しないようにしてたが、いよいよ蓮との合流時刻が迫り、キョーコは気恥ずかしさでブンブンと頭を振ったかと思えば、端から見れば挙動不審極まりない動きで耳を塞ぎ、緊張で見る間にガチガチになっていった。

「もーっ、そろそろ覚悟決めなさい?」

夕べから何度も見ているキョーコの様子に奏江は呆れた顔で溜め息を吐いた。

「無理ーっ、何回覚悟決めたって緊張するわよぉぉ!どんな顔をして会えっていうのーっ!!」

「まあ…それもそうね。」

「モー子さぁぁんっ、お願いだからもうちょっとだけ一緒にいてーっ」

次の仕事までまだ時間のあった奏江は、キョーコの様子に苦笑して『ハイハイ』と返事を返すのだが、二人の会話は廊下の対面を歩いてくる男の存在で立ち消えとなった。


「…ったく、騒がしいヤツらだな、通路中に声が響いてるぜ?」

「…ショータロー……。」

局の廊下で対面し声をかけられた瞬間、キョーコはそれまで奏江に向けていた笑顔を潜め、剣呑な表情になった。
いつも通りの自信にあふれた不敵な笑みを浮かべる松太郎はフンとキョーコを見下し、自然と二人は睨み合う構図となる。
その二人の姿にキョーコの横にいる奏江も自然と厳しい表情を浮かべる。
しばしの沈黙の後、松太郎が口を開くのだが、


「…お前、頭…大丈夫かよ?」

「はあ?馬鹿にしてるの?」

「ちげぇよ、…階段から突き落とされたんじゃねぇの?」

松太郎の言葉は、先日の事件の心配である事に気づき、キョーコは不意をつかれたような気分を味わった。

確かに、BOX"R"の収録中に起きた事件は、社長の根回しもあり、そこまで大々的に騒がれなくすんだが、その話は隠せた訳ではないので、世間を小さく賑わせた事は確か。
けれど、それを松太郎がチェックしているなんて、キョーコは露ほども思っていなかったのだ。


「あんたが私の心配をするなんて何?気持ち悪いわね。」

「相変わらず、失礼なヤツだな。」

松太郎は憮然とした表情を崩す事なくキョーコから目を逸らす事無く、じっと視線を合わせていた。

「私はアンタ程じゃ失礼じゃ無いわよ。だいたい、アンタに心配してもらう義理は無いわ!!!」

松太郎を睨みつけて話すキョーコの様子に松太郎もイラリと噛みつくように言葉を返す。

「可愛くねぇ女だな!!!お前は俺のモンだから一応心配してやってんだろうが!!」

「誰がいつアンタの物になったのよ!気持ち悪い言い方しないで頂戴!!」

「はいはい、ここじゃ目立つんだから話しをするなら移動して違う場所でやりなさい。」

呆れ顔の奏江の言葉に、通路中の撮影スタッフ、通行人の視線を集めていた事にようやく気づき、二人は奏江に促されるまま、人目を避けるべく階段の踊場へと向かった。

「…で、何が言いたいのよ。」

「何って何がだよ。」

「アンタの話しの内容よ!」

場所を移動しても喧嘩腰が収まらない二人に、奏江は事態をどう収集をつけるべきかと思案した。
若干の距離の移動程度では、二人の頭を冷やすことは不可能だったようだ、このまま半端な言葉をかけても、この状況では火に油を注ぐのは確か、鎮めるならば盛大に水を撒いてやらねば収まりそうにはない。


「…つまり、この男はアンタが心配だったって事よ。」

だとすれば、収束させる為には、やはり自分が動かなければならないと、腹をくくった奏江は二人の会話に介入する事を決めた。

「モー子さんまで気持ち悪いこと言わないでよ!」

「お前なぁ!この俺に心配してもらってるんだから、ありがたがれって言ってるんだ!!」

三者の声が響く。

「…だからね、不破尚はアンタが好きだから心配してるんだと思うわよ。」

「「 はあぁぁ!!? 」」

傍聴側にまわってしまえば、一向に収束しない予感がした奏江は、さっさと進展させる為の爆弾を投げる事にした。

「えぇ!??モー子さん!何言って…」

「アナタ、いつまでも好きな子をいじめて独占するなんて…小学生以下な事をしていて、本当に大事な物が手に入れられると思ってるの?」

キョーコの声を無視した奏江は、真っ直ぐに松太郎を見据えていた。
真剣に、まっすぐ問う視線をじっと向ける。

「………っ…」

今までの行いを見透かすような奏江の瞳の迫力に、松太郎は飲まれるように息をつめた。

「だからね、モー子さん、そんなの有り得ないってば!」

キョーコの否定の言葉が松太郎の耳に届く。そしてその言葉は松太郎の機微に触れる。
ジワリと心に浮かぶ何かに、思わず眉間に皴が寄った。

頭で考えるでもない思いが松太郎の口から自然と漏れる。


「…違わねぇ…。」


キョーコを好きだなんて有り得ない…、それこそ松太郎がずっと自分に、周囲に言い聞かせていた事だ。
けれど、キョーコに否定されると、それは無性に腹が立った。

キョーコのくせに、なぜ俺を見ない?
キョーコのくせに、なぜ俺を否定する?

お前は俺の全てを肯定する存在では無かったのか…?

端から見れば理不尽ともとれる怒りが湧いていた、その理由…。
漏れた言葉ではっきりと自覚する理由…。


「違わねぇ…俺は…キョーコが好きだ。」


松太郎の言葉にキョーコは目を見開いて硬直した。






次で終わるか終わらないか・・・微妙なところ。
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