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SS・100万回好きだと言って。3
はい、こんばんはー!というわけで、パラレルの更新でございますー。
パラレル苦手な方・・・いらっしゃったらスイマセン。(汗)
兎にも角にも進めていこう、書いていこう。ということで、今夜も私は書いてます。
気が付けば梅雨入りしてますねー。この間まで寒かったのに・・・もう暑い。
嫌な気候だ・・・orz
そして何故か・・・鼻風邪引きました。・・・おかしいな。馬鹿は風邪引かないはず・・・いや・・・
夏風邪は馬鹿が引くもんだったネ!!!!アウチ!!

というわけで、根性に自信は皆無ですが、萌え関係が原動力の体力には自信があるのにww
己の体の限界は割りと見極めてるつもりなので、まだまだ大丈夫なのですが、今日は素直に原稿をお休みして寝ます。はい。
今日も敦賀蓮をテーマに妄想して、萌エルギー←萌えるぎーってなんか強そうな気がしません?w
タバコを吸う人はみんなヤニルギー中毒だー。とか勝手に私が言ってるんですけど。
とりあえず萌エルギーをチャージして明日も頑張ろう。


というわけで、夜の世界は追記よりどぞー。ww






100万回好きだと言って。act.3







ホストクラブ"LME"

界隈でトップクラスのこの店は、豪奢な外観であり、内装も引けを取らず贅の限りを尽くされた空間である。

今夜も煌めくネオン街の中、燦然とその頂点に君臨する男は、この夜、久しぶりに訪れた客人を出迎えていた。




「いらっしゃいませ、マダム。」

「久しぶりね、蓮。」

女がその白く細い右手を上げれば、蓮はその手の甲に恭しく傅いて軽いキスを送る。

「貴女に逢えない間、とても淋しかったですよ。」

女性の隣に腰掛け、微笑を浮かべながら会話を始める。

「あら、でも最近の貴方、とても楽しそうだって聞いてるわよ?」

蓮の言葉にまんざらでもなく嬉しそうに笑いながらも、女は己の知る話しでもって返す。

「あぁ…飯塚さんから聞かれたんですか?」

「そうよ、最近、蓮がとても楽しそうにしてるって言ってたわ、私に会えなくて淋しいなんて嬉しい嘘、つかないで頂戴。」

クスクス笑いながら会話の応酬を楽しむ女を前に、女性の情報の早さにただ苦笑するしか無い蓮は、素直に降参と言わんばかりに両手を軽く上げる。
昨日の今日でまさかこうも早く筒抜けになっているとは…女性の情報網は本当に侮れない。

「嫌ですね、淋しかったのは本当ですよ、最近、楽しいのも本当ですけどね。」

「あら、何があったの?」

興味深々な女に柔らかい笑顔で返せば、蓮のその笑顔に女は顔をほんのり赤らめて、その美しい顔に見入った。

「先週、子猫を拾ったんですよ。」

「子猫?」

女はテーブルの水割りを取り、氷がカランと音を立てるそれを口にし嚥下する。

「最初は人を信じられないでいきり立ってたんですけど…ね…」

「あら、じゃあ、懐いてくれたのね?」

「えぇ、抱きしめると可愛い顔をするんですよ。とても…。」

それを思い出しているのか、蓮の表情は常に浮かべる微笑よりも深く、慈愛に満ちた物で、女はめったに見ないであろう…否、むしろ初めて見た蓮の微笑みにクラリとのぼせる自分を自覚していた。

「…貴方に抱きしめられるなんて羨ましい猫ちゃんね、でも野良猫じゃないの?大丈夫?」

「いえ、どうやら血統書付きの子が家出してるみたいなんです。爪を立てたり悪戯はしませんからね。」

「あらあら、じゃあ飼い主は今頃大慌て…かしら?」

「でももう元の飼い主の所には帰したくないんですよね。大切にされてなかったみたいで…」

蓮も水割りを口にし、目の前の女を見つめながら会話を続ける。
拾った『猫』の会話を…。

「クスクス、蓮は子猫にメロメロなのね。その子は女の子?」

「茶色い可愛い女の子ですよ。」

「ま、猫ちゃんに妬けるわね。」

「おや、妬いて下さるんですか?」

女の言葉に笑いながら、流れるような美しい所作で次の水割りを作り手渡した。

「貴方の心を自分の虜にする…女なら一度はやりたいわ。」

「これ以上無い程に俺は今、目の前の貴女の美しさの虜…なんですけどね。」

「あらあら、嬉しい事言ってくれちゃって、いいわ、今夜はドンペリ入れちゃう。」

蓮の言葉に頬を染めた女は店でハイクラスなソレをオーダーする。

「蓮にそんな顔をさせるようになった貴方の猫ちゃんに乾杯しましょ。」

そう言って女は微笑んだ。
めったに見えない蓮の極上の笑み…ドンペリ一本安い物だと女は今宵の幸運に酔いしれた。




――――――――――――――


明け方、いつも通りの勤務を終えて、いつも通りに道でタクシーを拾い、いつも通りにマンションの前で降車して、いつも通りに部屋へと向かう。

けれど、ここ一週間で、蓮の『日常』に変化があった。

常ならば輝く銀色のカードキーで入室する己の部屋なのだが、現在は呼び鈴を鳴らせば、その扉が開かれ、出迎えられる日々が続いているのだ。


「ただいま。」

「お帰りなさい、敦賀さん。」

蓮が自宅へ帰りインターフォンを鳴らせばキョーコが扉を開け、出迎えて、蓮のコートを受け取った。

「ありがとう、奥さん。」

「ま、またそんな風にからかって!!ご、ご飯出来てますから中へどうぞ!」

蓮の微笑みに顔を朱に染めたキョーコが再びパタパタと音をたててリビングに走り去る後ろ姿を蓮は優しく見つめていた。

「全く、本当に君の虜になってるよ…俺…。」

蓮の言葉はキョーコには届いていない。


――――――――――――――


一週間前・・・・・



「あの…本当にいいんですか?」

蓮がゲストルームにキョーコを案内した時、キョーコは不安げに蓮を見上げていた。

「家を出てから行く当ても無いんだろう?構わないよ、家、部屋は余ってるから。」

「でも敦賀さんの恋人とかお客さまが来たら困るんじゃ…」

おずおずと申し出るキョーコに苦笑した。

「残念ながら恋人と呼べる人はいないし、お客っていうのもなかなか来ないからね、大丈夫だよ。」

「そう…ですか…」

「あぁ、最上さん確か料理は得意だって言ってたよね?」

「え?はい、一応。」

突然話題を変えた蓮に首を傾げながら困惑顔で返事をした。

「ご飯作ってくれたらそれが宿代って事でいいから。」

「でも…」

「俺は自炊には困ってるけど、お金には困ってないからね、今欲しいのはご飯を作ってくれる人、かな。ここ最近はカロリーゼリーなんかの味に飽きてきていてね…。」

「な!!!?」

「一人暮らしをしてから、ずっとうちの店の物か補助食品ばかりだから、ちょっと人並みな食事がしてみたい気分なんだよね。」

こともなげに言う蓮に絶句したキョーコは恐る恐る問う。

「敦賀さんって二十歳から三年間ずっとLMEでナンバーワンやってらっしゃるんですよね?」

「そうだね。」

「お店で出る物ってフルーツとか盛り合わせが中心ですからちゃんとしたお料理…じゃないですよね、三年間ずっと栄養補助食品頼りな食生活を送ってたってことですか?」

「もうすぐ誕生日だから四年になるかな。」

けろりと言う蓮にキョーコは脱力を覚える。

「…………そうですか…。」

この日から蓮は人並み…どころかプロ顔負けの腕前を持つキョーコの作る食事を口にする事となり、彼は実に四年ぶりに………

白米を食べた。



――――――――――――――


「ご馳走さまでした。」

「お粗末様です、あ、敦賀さん、お風呂の支度も出来てますから、このままお風呂にどうぞ。しっかりお疲れを取って寝て下さいね。」

「ありがとう、君がいてくれて本当に助かるよ。」

カチャカチャと食器を集めるキョーコに礼を述べながら蓮が浴室に向かう為に立ち上がる。

「もう、お掃除の業者さんだけじゃなくて家政婦さんがいたらこのぐらい普通にしてくれてます、大した事はしてません。」

「でも今は君が全部してくれてるだろう?正直助かってるんだよ?」

「そう言って頂けるのは嬉しいですけど…って、お風呂冷めちゃいますよ、着替えの用意も出来てますからどうぞ。」

至れり尽くせりな状況に蓮は笑み、ここ最近口にする言葉を口にする。

「家政婦さんっていうよりお嫁さん…だよね、本当に助かるよ。」

「なっ!家に帰ってきてまでリップサービスしないで下さい!」

「ふふ、いっそ俺が貰ってあげようか。」

「お客には手を出さないんですよね?」

連日からかわれているネタにそろそろ耐性の出来てきたキョーコはジトリと蓮を見上げ、そんなキョーコの様子に蓮は、

「勿論。じゃ、お風呂頂きます。」

微笑を浮かべて浴室へ足をむけた。



――――――――――――――


蓮を浴室に見送った後、キョーコはキッチンで食器を洗っていた。

「……いつまでも甘えてちゃ駄目よね…。」

蓮は誰しもに公平で優しい、それはここに置いてもらう前から知っていた事だ。
だから家を飛び出した後、思わず声を聞きたくなって店を訪れた…
それは誰かの…いや、蓮の優しさに触れたかったからだろう。

「でも…」

一年という期限が経てば自分は結婚しなければならない。
婚約を破棄するとなれば業界最大手と呼ばれる会社にも波風が立つ、この先の見通しにくい時代、大企業、大財閥とてうかうかしていられないのだ、自分のせいで誰かを泣かせるくらいなら、自分が耐えた方がいい…、そう思っていた。
けれど、今自分は激しく迷っている、このままでいいのか。どうするべきなのか。

「行く所…無いもんね…」

皿を洗う手を止めて溜め息を吐く。

「だいたい、同伴出勤する時はお客さんと食事して行く訳だから、いくら自炊に困っていても、ずっと満足な食事を取ってない、なんて訳無いじゃない…。」

食事を作ればそれが家賃でいいよ…なんて。キョーコにとって都合の良いように言ってくれた理由に違いない。

「優しいなぁ…敦賀さん。」

それに比べて、嫌でただ逃げ出した自分はなんて子供なのか…。

「大人になりたいなぁ…」

「何?そんなに大人になりたいの?」

キョーコが思考の淵に沈んでいた間に、風呂を終えた蓮が、タオルを首にかけて後ろに立っていた。
思いがけず独り言に返事が返ってきた事にビクリと震え、持っていた皿を取り落とせば、音をたててシンクの中で二つに割れてしまった。

「あっ…すみませ………痛っ…」

割れた皿に思わず手を伸ばしたものの、その尖った先でうっかり指を切ってしまい、赤い血が滲んだ。

「いや、皿なんていいから。怪我したの!?」

慌てたように蓮がキョーコの手首を握り、泡まみれの手を流水で流し、怪我の具合を確認する。
うっすらと切れて血が滲んでいるけれど、そう深くない。すぐに止まるだろう事はキョーコにも見て取れた。

「あぁ…血が…ごめんね、びっくりさせて。」

申し訳なさげな表情の蓮はそう言って、キョーコの指を優しく持ち上げた。

そして…。


「いえ…大丈夫で…ひゃっ!!!」

キョーコの指先に薄く溢れる血を舌でペロリと舐めた。

「救急箱取ってくるよ。」

何事も無かったようにスイっとその場を後にする蓮の背を見送りながら、キョーコは水面に浮かぶ金魚のようにパクパクと喘ぎ、声にならない悲鳴を上げてへたり込んでしまった。



――――――――――――――


「はあ…………」

キョーコのいるキッチンからの死角には赤い顔をして救急箱を片手に座り込む男が一人。

「…どうしたものかな…。」

蓮は定まらない思いを持て余していた。







というわけで三話目投下です。
ところで、どうやって彼は抱きしめたんだろう・・・
いや、いろいろ考えたんですが、あえて空白にしてもいいかな、とw


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