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SS・100万回好きだと言って。4
こんばんはー。そーやです。
まさかの展開で、寝てる間に大半デリートしてしまってるのに朝一で気付き、スカッと目が覚めました。
結局2/3以上を書き直す羽目になりましたこの4話目。
とりあえず、へこたれずに書きました・・・けど・・・あれ、最初の方が面白かった気がする・・・orz
っていう・・・残念だよねー。チーン。

というわけで、四話目のお届けです。ちなみにこのパラレル・・・そろそろ畳みに入ろうか・・・と四苦八苦してます。どうしてこうも纏めるのが苦手なのだろうか・・・。

さて、気が付いたらもう9万打越えてました、ありがとうございます><本当に予想外の速さで回り続けていて、えーと、本当、故障じゃないの?と疑心を抱いて仕方アリマセン。
で、えーと、10万打でキリ良く蛹2を出そうとか軽く考えてましたが間に合わないかもしれませんwwあががー。10万打までに恋人の条件と100万回を終わらせる心積りだったんだけど、明らか無理っぽい予感(@□@)/

とりあえず、8月のインテの原稿終わった辺りに投下しますので、ご容赦をー!!
インテ合わせでもう一個計画してるので、ちょっとパツパツだよーwwwぎゃーww

という訳で、追記よりどぞー。







100万回好きだと言って ACT.4










その巡り合わせは突然の出来事であった。


けれど…

それは須く必然であったのかもしれない。


踏み出しかねる一歩を進む為に………






「波乱の相が出ているな。」

「なに…?」

更衣室で珍しく、LMEのナンバー2である男が蓮に声をかけてきた。
彼は主に純白のスーツを着用する事が多い蓮とは正反対に漆黒のスーツに身を包む。


「今夜がアンタの人生の転機…かもしれないな。」

そんじょそこいらの霊能者がかなわない能力を持っているらしい事も人気の一つである男はクッと口元だけを歪ませて笑う。
そんな男を前に、常ならば誰に対しても温和な態度を崩さないはずの蓮なのだが、思わず剣呑な表情になった。
蓮の表情を崩すことが出来る、それはある種、流石ナンバー2の実力者…と言えなくもない。


「レイノ…何が言いたい。」

「言った通りだ、『猫』は気まぐれな生き物だからな…ずっとそばにいるとは限らない。人の言葉を解する『猫』なら余計に…」

レイノの口から出た言葉に蓮の目が見張られる。
霊能力なんて、蓮自身は全く信じていなかったのだが…

(この男は何を知っている…。)


「おーい、蓮…そろそろ開店の時間……って邪魔したか…?」

蓮を呼びに来た社がドアを開け入室した事で、話は終わったと言わんばかりにレイノは部屋から出て行った。

「いえ…大丈夫です、行きます。」


今夜もLMEの営業は開始される。


――――――――――――――

ナンバー1である蓮の指名は、それこそ途切れる事を知らず、蓮は次々とテーブルを回るように接客することになり、今宵、そのテーブルの中の一つには、常連客の一人である麻生春樹と、その隣には蓮には見覚えの無い男女が座っていた。

『LME』は、その客層から、一見さんお断りであり、つまりこの男女は麻生の紹介客という事になる。


「ふふ、やっぱり尚と蓮を並べると絵になるわね!」

満足げに男二人を並べて眺めた麻生は蓮の隣に着席し、蓮の向かいのソファーへ初めて来店した男女が腰掛ける。
楽しげな笑みを浮かべる麻生の隣で、蓮は彼女の言った「ショウ」の言葉に、誰も気づかれない程度、ほんの僅かに眉根を寄せた。
ショウという名前はキョーコの悲し気な…憎しみを宿る瞳を連想させ、好ましい名前では無い。

蓮の到着と共に、その場を繋いでいたヘルプのホストが離席し、蓮は歓迎の挨拶を述べる。

「初めまして、LMEへようこそいらっしゃいませ、ご指名に預かりました、敦賀です。」

動揺など綺麗に押し隠し、優雅に微笑する蓮の言葉をケッと流し、対面のソファーに鷹揚と足を組み腰掛ける尚の姿に、蓮はさすがに苦笑しながらも麻生に視線を移し再び甘く微笑む。

「お久しぶりです、麻生さん。」

「こんばんは、蓮。」

笑顔で挨拶を返した麻生は、尚とその隣に座る女性の紹介に入る。

「こちらは私が今度プロデュースすることになった不破尚とそのマネージャーの安芸祥子さん。」

「こんばんは、今日は尚と一緒に楽しませて頂きます。」

綺麗に微笑む祥子に接客用の笑顔で返す蓮は、その心の内で考えていた。

(不破…尚…。あの子の言う『松ちゃん』も…不破…だったはずだな。)

嫌な符合に胸がチリチリ焼けるような気分だったが、ホストとしての矜持がそれを表に出す事を阻み、表面上の蓮は、見事なまでに『いつも通り』であった。

「今夜は精一杯、お持て成しさせて頂きます。」

蓮のそんな言葉にもチラリと一瞥し、不機嫌も露わに不遜な態度を取る尚に麻生が「こら」と優しくたしなめる。

「もうっ、…尚が言ったんでしょう?私が接待に使うと必ず企画のOKをもぎ取れる店に一度連れていけって。…なのにその態度、失礼よ?」

「だってミルキちゃん、俺、てっきり綺麗なお姉さんのいる店に行くもんだとばっかり。」

そう言って尚は当然のように祥子の腰に手を回して密着する。

「まあ祥子さんがいるから我慢できるけどさぁ…」

「こーら、尚、甘えないの。」

その密着っぷりで二人の関係をうっすら悟った蓮は苦笑しながら、

「それは期待を外して申し訳無い事を…」

「やだ、蓮のせいじゃないのよ、この子が勝手に勘違いしたんだから…」

麻生の言葉に「いえ」と断りを入れ、

「さすがに当店には女性スタッフはおりません…けれど、お酒ならお楽しみ頂けると思いますよ、不破さんはお年は問題ないですよね?」

「は?馬鹿にしてんのか?俺は二十歳だ。問題ねぇよ。」

憮然と返す尚に温和な笑顔で蓮は返す。

「失礼致しました、初めてのお客様にお酒を出す際には皆様確認させて頂いておりますのでご了承頂ければ…。それに…そういう事でしたらカクテルをお勧めします、うちのバーテンダーは界隈でナンバーワンの腕前だと自負しておりますから……社さん、こちらにプリズナーを…」

尚の横柄な態度にも微笑を称えたまま注文する蓮に麻生と祥子が恐縮してごめんなさいねと謝罪していた。
けれど、そんな事よりも蓮の脳内を占めていた事柄は一つ。


(不破尚…二十歳……この合致は………偶然か………?)

「ったくよー、あんた、ここのナンバーワンなの?」

「はい、そうです。」

「ふーん、結構普通なのな、もっとジャラジャラしたヤツが出てくるかと思ったのに。」

蓮を頭から足元まで値踏みした尚は眉根を寄せて不機嫌に話す。

「そうですね、確かに俺はあまり華美なアクセサリーの類は付けませんから…ジャラジャラは…しませんね。」

けれど蓮の身につけているスーツは勿論、カフス、タイ、タイピン、時計、靴、どれも洗練された一級品には違い無い。

「まあ…流石にナンバーワンだけあって良いもんはつけてるみたいだけどな。それ、アールマンディの新作だろ?」

社に届けられたカクテルを受け取りながら、一瞥して蓮を見定める尚の審美眼は確かな物だったので、それを意外に思いながらも、顔には一ミリも出さずに微笑んで返す。

「ありがとうございます、よくご存知でいらっしゃるんですね。」

「ふふ、尚は良い所の御曹司なので物を見る目は確かなんですよ。」

誉められた事が我が事のように嬉しそうな祥子の言葉に蓮は己の中の疑惑は正解だった事を悟る。

「不破…と言うことは………………不破産業の御曹司…ということですか?」

「えぇ、そうなんです。」

「それは凄い。」


(…これが…)


「ふん、まあな…」

褒められた尚がまんざらでも無さそうに笑う。


(あの子を歪ませた男……)



氷点下まで冷えゆく心とは裏腹に、蓮は極上の笑顔を浮かべて会話を続けた…。


――――――――――――――


「ふんふんふーん。」

軽く鼻歌を歌いながら、キョーコはキッチンで食事の用意をしていた。

グツグツと音を立てる鍋は食欲をそそる良い香りを発していて、テーブルの上には先に作られた色合いも美しいサラダが乗せられている。その隣には手作りのドレッシングだけで三種類。凝り性のキョーコがついつい夢中になっているうちに増えてしまった結果である。
そして、コンロに向かうキョーコは、幾度も鍋の中に調味料を足しては味見を繰り返し、理想の味を模索していた。

「敦賀さん…美味しいって言ってくれるかなぁ…」

蓮の好みを考えながら食事を作る毎日はとても楽しかった…。
家では何かを作る事はあっても誰も食べてはくれなかった。
奏江と逸美は美味しいと食べてくれたけれど、それもごくたまにしか出来なかったから、こう『明日は何を作ろうか』と、心を弾ませるような日々は初めてだった…。

銀色の鍋に蓋をして、少し煮込む為にガスを弱め、ふとキッチンの隅に視線をやれば、三段ほどの黒い室内用の脚立が置いてあり、それを見てキョーコはその購入の経緯を思い返し、頬を染めた。

それは、立て付けの高い作りをした蓮宅の引き出しに、椅子の上に箱を置くという不安定な足場で格闘するキョーコが、どうにもならずバランスを崩し、つんのめる寸前に抱きしめ受け止めた蓮が、翌日に購入してきた物だ。
おかげで難なくキッチンの端から端まで物を取ることが出来るし、掃除をするのにも役立っている。
家主が長身であるせいか、この家自体があちこちと規格外の高さなのだ。

(あの時…初めて、敦賀さんはやっぱり男の人なんだって意識したのよね…)

なんとなく違う世界の住人だと思っていた蓮の鼓動をその耳で聞いた時、近いようでいて遠かった距離が、透明な膜のような壁が、パチンと音を立てて無くなってしまった気がした。

それまで意識なんてしていなかったというのに…

(好きだ…って…思ってしまったのよね…。)

唐突に、気づいてしまった。その優しさに惹かれていると…。

(でも…私、ついこの間まで松ちゃん松ちゃんって言ってたのよ……軽い女だって思われる事間違いないわね…。)


「…秘密にしなきゃ…。」

呟いたその時、蓮の帰宅を知らせるチャイムが響き、キョーコはパタパタと足音を立て、玄関の扉を開けて蓮を出迎えた。





――――――――――――――


「…ただいま。」

蓮は黒いロングコートをキョーコに渡し、そのままキョーコの肩に額を預けた。

「え??…敦賀さん…??どうしたんですか…?」

明らかに疲れきった表情を浮かべている蓮にキョーコは慌てた。

「………うん…。」

「何かあったんですか…?」

「……………今日……彼に会ったよ。」

重い声が語る。

「…彼って…」

蓮のいつにない様子にただならぬ物を感じ、キョーコの表情も曇る。

「…不破尚に会った…。」

「……………なんで……。」

「うちに客としてやって来たんだ…。」

「あ、あいつ、敦賀さんに何か失礼な事をしたんじゃ…」

蓮の背中に手を回してキョーコは疲れきった顔の蓮を受け止める。

「まあ…それなりに…ね。」

「な…なんか…すみません…」

「君のせいじゃないだろう?それに…」

「それに?」

蓮の言葉に首を傾げるキョーコの肩口から顔を上げて蓮はキョーコの瞳を見つめた。

「彼のおかげで俺はこんなにも君の事が好きなんだと気づかされてしまった…。」

「……す………き…?」

大きく瞳を見開くキョーコに蓮は小さく笑って言葉を続ける。

「この前の言葉…撤回してもいいかな…?」

「…てっ…かい…?」


蓮の言葉を鸚鵡返しするだけのキョーコに、蓮は唇までほんの数センチまで顔を近づけた。


「君の処女…俺に頂戴…。」


そっと囁くように口にして、蓮は固まるキョーコの唇にキスをした。






オーナー→ローリィ バーテン→社 
No1→蓮 No2→レイノ No3→石橋光 
そんな設定ですww
店長が松島さんで実は二号店の店長が椹さんでそっちはホステス、みたいなのもあったりすると面白いかなーって。
そうなると、今度はホステスになるキョーコさんとお客の蓮さんの物語になりますねー。あ、ダメだ、また妄想がはじまってしまうwww


あ、尚とどういうやりとりしたかっていうのは次回あたりでちゃんと拾います。
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