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SS・100万回好きだと言って。8
おばんです!色々と毎日必死に生きてますw
生き急いでるよねーとよく言われますが・・・いかんせんやりたい事は全部やろうと
貪欲に前のめりです!←うざい。
まぁ、今年の年末あたりには時間のゆとりが出来るので(笑)ゆっくりしようと思ってます。
という訳で、拍手お返事にもぐります!

さてさて、色々と大変お待たせしていますが100万回~8。
やっとのことで投下。
パーリィ前哨戦。
さ、綺麗に畳むように頑張るぞー!!

追記よりどぞー!







100万回好きだと言って act.8






運命の日、俺達の時間は動き出した。









「……それでは、えぇ…失礼します。」


キョーコがノックして部屋に入った時、蓮はちょうど携帯電話の通話を終了させ、折りたたみのソレをパチンと畳んだ所だった。

「あ…すみません、お邪魔しましたか?」

「いや…丁度終わった所だよ、…君は用意、出来たかな?」

「は、はい。」

外に出る支度を整えて、二人は朝日が煌めく中、蓮の車に乗り込んだ。

「…あの…どこに行くんですか?夜にLMEなんですよね?」

目的地を知らされないまま、キョーコは外出の支度を促されていて、やはり行き先を告げられないまま走り出した車内で戸惑うキョーコをよそに、蓮は微笑を浮かべる。

「着いてからのお楽しみ、だよ。」



――――――――――――――


「尚?」

会議室で譜面を片手にぼんやりする松太郎に麻生春樹が怪訝な表情で声をかけた。

「なぁ、ミルキちゃん。」

「なぁに?何かあった?」

「あの『敦賀蓮』って…何者か知ってる?」

「敦賀くん?」

尚の口から飛び出した言葉に面を食らいながらも麻生はそれに答えを返すべく、腕を組んだ状態でふむと記憶を辿り口を開く。

「彼はLMEで三年間ずっとナンバーワンをキープしているホスト…だけど…?」

「他には?」

「他にって?」

松太郎に問われる意味が分からず麻生は首を捻る。

「………なんでそんな男がキョーコに近づいてるんだ…金目当てって訳じゃなさそうだし…。」

「キョーコ?あなた、安芸さん以外に恋人がいるの?」

「……前に話した婚約者だよ。」

「あぁ…あなたのお父さまが決めたって言う?まだ婚約してたの?」

頷き、松太郎は忌々しげに告げる。

「俺の邪魔をする気にくわない男だ…。」

「邪魔って…アナタには安芸さんがいるんでしょう?その婚約者と結婚する気がなかったから彼女と付き合ってたんじゃないの?」

松太郎の言いたい意味が分からないと麻生は首を傾げる。

「いんにゃ、俺、結婚はキョーコとするよ?だってそうしないと俺、家に戻らなきゃなんねぇし。家の事はアイツにやらせようと思ってる。祥子さんは俺のパートナーだけど結婚相手って感じじゃねぇもん。」

「…アナタ、いつか女に刺されて死んじゃうわよ?ちょっとは綺麗な嘘も覚えなさい?」

松太郎の理屈に苦笑いを浮かべる麻生に松太郎はハッと笑い、

「大丈夫だよ、ファンには作った顔しか見せねぇもん。」

「当たり前です。全くしょうがない子ね。」

ヤレヤレと溜め息をつきながらも、音楽に関しては確かな才能を持つ松太郎に、麻生はどう手綱を握りしめたものかと思案する。

(天は二物を与えずって言うけど…全くその通りね…。いや、この子の場合、声と顔が良いだけで十分かしらね…3つ目は望むなって事か…)

「さ、レコーディング始めるわよ、用意して。今夜はパーティーに行くんでしょ?さくさく終わらせるわよ。」

けれど名案も思いつかず、麻生は早々に松太郎の性格の矯正を諦め、とりあえずは自分の目の前にある仕事に意識を向けた。


――――――――――――――


「ここって……」

キョーコは眼前にそびえ立つビルを見上げていた。

「君の家の系列のエステサロン…だね。」

連れて来られた先はキョーコの家が経営する店の一つ、エステサロンの本店。
蓮は行くよとキョーコの手を引き店内へと足を運ぶ。

「お願いしてありました敦賀ですが…。」

蓮が受付に話しを通せば、奥から店長と思わしき女性がやってきた。
見るからにエステサロンの店員に相応しい美女は笑顔で二人を出迎える。

「いらっしゃいませ、敦賀さま。店長の大友ほのかでございます。オーナーからお話はお伺いしております、さ、お嬢様はあちらへ。」

「え?え?えええ???!」

事態を飲み込めずに困惑するキョーコは店員に囲まれて奥へと連れ去られる事になった。

「いってらっしゃい。」

ヒラヒラと手を振りキョーコを見送った蓮は携帯電話を取り出し、また一つ駒を進める為に連絡を取る。


「もしもし………、ミス・ジェリー?敦賀ですけど、…予定通りで大丈夫かな?……ありがとう……なら…社さんと一緒に待っててもらえますか?」

何やら企む蓮を余所に、キョーコはエステのフルコースで隅々まで磨き上げられ、解放された頃には慣れない出来事にフラつく身体と裏腹に、どこもかしこもピカピカに磨き上げられていた。

「うん、可愛くなったね。じゃあ次に行くよ。」

「え?え?次はどこに…」

「着いてからのお楽しみだって」

朝と同じやり取りを交わした二人は太陽が真上に登る頃にそのビルの前に到着した。


「あの…敦賀さん?」

「何かな?」

キョーコの手を繋いだままポケットからIDパスを取り出してビルの中に入る蓮に、キョーコは困惑も露わに声をかけた。

「…このビル…アールマンディって…書いてましたけど…。」

「そうだよ?」

やはり読めない微笑を浮かべる蓮はエレベーターに乗り込み最上階のボタンを押した。

「あ…の…どこに行くんですか…?」

普通に考えれば最上階と言えば社長室ではないのか…。

「俺の別宅…かな?」

「べ…別宅?」

戸惑うキョーコを余所にエレベーターはチンと目的のホールにたどり着いた音を告げてその扉は開かれた。



「あ、蓮、お疲れ様!」

「蓮ちゃん、待ってたわよ~」

「お待せしてすみません。」

キョーコと手を繋いだまま蓮は室内へと歩を進め、その部屋の中で待ち構えていた男女の内、男の方はキョーコも良く見知った人物だった。

「や…社さん?」

「こんにちは、キョーコちゃん。」

「お待たせしました、早速始めましょうか。」

訳の分からないキョーコをの隣で蓮が何やら開始の合図をすれば、心得ましたと言わんばかりに二人は腰掛けるソファーから立ち上がり、キョーコは社の隣にいた女性に個室へと引っ張り込まれた。

「あの…一体何が…」

「初めまして、キョーコ。あたしはジェリー・ウッズ。アールマンディのデザイナーよ。」

「は、初めまして。」

目の前の女性の自己紹介で蓮がこのビルにキョーコを連れて来たのは彼女と会わせる為なのかと悟る。

「さ…脱いで頂戴。」

「…へ??」

固まるキョーコをよそに、ニヤリと不敵な笑みを浮かべてメジャーを片手にしたジェリーは、いとも容易くキョーコを素っ裸にし、至る所を採寸していった。


――――――――――――――


その頃、一方の別室。


「蓮、お前、キョーコちゃんに何か説明した?」

「いえ…特には。」

「めちゃくちゃビックリしてたじゃないか、酷い男だな。」

「でもビックリする顔も可愛いじゃないですか。」

「…はいはい、ご馳走さま。」

笑顔の蓮の様子に、やってられないと社が肩を竦めている所で別室のドアが開かれて、ジェリーに連れられてキョーコが出てきた。
その白い痩躯は薄いピンク色のマーメイドラインのドレスに包まれており、今夜のパーティーに着せるつもりで用意したそのドレス姿のキョーコを満足げに眺める蓮は微笑を浮かべて社に向き直った。

「それじゃ、社さん、最終フィッティング、やりましょうか。」

「ああ…」

蓮の意図を心得えている社はテーブルにある針山から待ち針を握り、そんな社の横で蓮はキョーコをじっと見つめて社に指示を出す。

「ウエストはあと3センチつまんで下さい。あと丈も…あと4…いや…5センチ。」

「蓮、ウエストは4、丈は5,5はつまんだほうが映えると思うんだけど…このラインでどう?あと、ここにブレードは足した方がいいと思う。」

「いいですね、それで行きましょう。あと肩からのラインは少しつめましょうか…」

ドレスを着たマネキンと化したキョーコは、もうこの事態にパニックを起こし、二人のなすがままになっている。
そんなキョーコの横で社がドレスに若干存在するゆとりの部分を指でつまみながら蓮に見せ、真剣な面もちで議論を交わし、待ち針を打って行く。

「あ、蓮ちゃん、バストは詰めちゃダメよ、蓮ちゃんの言ってたサイズより1,5センチサイズアップしてたから、それで精一杯。」

社と蓮のやり取りにジェリーが口を挟むのだが、飛び出した内容にキョーコは「えぇぇ!!?」と叫ぶ。

「おや、やっぱりバストアップしてましたか。」

「貴方がちゃんと毎晩マッサージしてあげてたんでしょ?予想してたくせに、いやーねぇ。」

ケラケラと笑うジェリーに蓮はくすりと笑う。

「えぇ、ミス・ジェリー、貴女から聞いていた方法が役立つとは思いませんでした。」

「まあ、失礼ね。」

「って、私の胸なんて、い…いつ測ってたんですか!!?」

真っ赤になったキョーコを前に、蓮はにっこりと笑み、

「触れば分かるよ?」

「っつ~っ!!!!」

パクパクと言葉を失ったキョーコと蓮のやり取りに社は溜め息を吐いて、

「はいはい、ご馳走さま。ほら、針刺さってるんだから、動いちゃだめだよー。」

と茶化した上で、作業を進める為に手を動かしていた。







バーテン社さんは、まさかのアールマンディのパタンナーとして二束のわらじを履いています。w
ざっくりした説明だと。パタンナー=デザイナーさんの起こした絵を立体にして型紙を起こす人。

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