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SS・100万回好きだと言って。10
こんばんはー。そーやです。
今日も元気・・・とは言いがたいですが(苦笑)今年に入ってから発熱するほどじゃない風邪を2回も引いてしまったのは・・・ビタミン不足か・・・?と
栄養補助ドリンクのビタミンドリンクを飲んでみました。←ちゃんとご飯は食べてるのに・・・w
どうせなら痩せてくれれば風邪もありがたがれますが・・・むしろ太っている自分の怪奇現象・・・w
今年は冬コミにも出たい・・・とチラリと思い始めて申込みをするつもりなので・・・
インテはさすがに間に合わないでしょうが、面を晒しても問題ないように努力したいと思います。
とりあえず鼻水は止まったので後は咳が治れば・・・

さて、関係ない日記はコレを上げた後。
パス請求のお返事も差し上げに参りたいと思います。
毎度深夜のレスでもうしわけございませんです。はい。

ということで、鬼退治の回、開幕。 追記よりどぞー。






100万回好きだと言って ACT.10





「いらっしゃいませ。」

「あぁ…」

自分の持つ招待状を出迎えるスタッフに手渡し、キラキラと輝く内装の店内へと足を踏み入れる。

グレーのスーツに合わせたタイに凝った装飾を施してあるクロスのタイピン、そして胸元に輝く黒のコサージュからはダークシルバの鎖がニ本煌めいている。
不破ブランドの新作であるそれは、不破松太郎に合わせてデザインされただけあって彼の長所を引き立てるように作られていた。


うやうやしく傅き扉を開けるスタッフの前を当然の表情でくぐり抜ける。

LMEに男一人での来店はとても珍しく、松太郎の到着に気づいた女性客は皆一様に松太郎へ視線を向けた…。
内心では興味津々であるのだろうが、不躾にならない程度の視線しか無いことがこの店の客層が優良である現れと言えなくもない。

「ふん…」

店内を見渡した先には沢山の女性客とそれをもてなすホスト達がいて、その中で嫌が応にも目立つ男。
松太郎をこの場に招いた張本人の姿を見つけ、顔を上げた男と視線が交差した瞬間、クッと不敵な笑みを浮かべ、そちらへと足を向けた。

「今日はご招待どうも。敦賀サン。」

「あぁ…ようこそ、不破くん。」

穏やかな笑みを浮かべた蓮は隣の女性に断りを入れる、そんな様すら優雅な男に松太郎は内心で悪態をつく。

(どこまでも嫌みな男だな…いちいちキザったらしい……)



「飯塚さん、少し…失礼します。」

飯塚は面白そうに蓮と松太郎を見比べ、「どうぞ。」と返す。
蓮が立ち上がり、松太郎と話をする体勢を作ったところで松太郎が口火を切った。

「でもどうせ招待するなら祥子さんの分の招待状も欲しかったぜ…。男一人でホストクラブなんて罰ゲームみたいなもんだ。」

「ああ…それは気が利かなくて申し訳なかったね。…でも君の彼女は…あの子に会わせたくなかったんでね…」

わざとらしく肩を竦めた蓮に松太郎はチッと舌打ちをする。
確かに祥子とキョーコをこの場で鉢合わせるのは得策では無い。
今夜はキョーコを丸めこんで話を進める為、さらにはその上で、障害になるだろう目の前の男を排除に来たのだから…。


「…今日は楽しんで行って。」

「それはどうも。でも本当に良かったのか?コレ、この店の感謝祭なんだろ?俺、敦賀サンに会ったの、今が三回目…だぜ?」

白々しい挨拶を交わしながら松太郎は蓮の思惑を計ろうと試みる、けれど涼やかな蓮の表情を崩す為の糸口は見えず、松太郎には敦賀蓮という男がやはり読めない…。

「あぁ…それならかまわないんだよ。」


(チッ、食えない男だ……)

「実際、不破くんには感謝しているんだから。」

「は?」

感謝される謂われなど全く無い松太郎としては疑問符を飛ばすしか無い。

「君が『君』だったから俺はあの子の飼い主になる権利を手に入れる事が出来た。」


笑顔で言う蓮の言葉は言外に、松太郎の所業を非難しながらも『君のお陰でキョーコは自分の物だ』と主張しており、余裕を浮かべるその態度に松太郎はイラリとしながら言い返す為に口を開く。
けれど、女の事で揉めていると周囲に悟られる事は松太郎のプライドが許さず、蓮の言葉遊びに乗る形となった。

「アンタの言葉を借りるなら……飼い主を決めるのはアイツの意志…じゃなかったのか?」

ジロリと見やり、松太郎も言外に『キョーコはお前の物じゃ無いだろう?』と返す。

「そうだね……、でももう躾もあらかた済んでしまったんだ、今更返せと言われても…ね。」

「………な…に……?」

「何?と言われても言った通りの意味…なんだけど?」

蓮の発言に固まる松太郎は、蓮の言葉の意味を理解する為に思考をフル回転させたのだが……。

「君が何も仕込んでなかったからね、…とても素直に染まってくれたよ。お陰で沢山の事を覚えてくれた。」

「……な……。」

「だから…君が飼い主じゃ、あの子はもう満足出来ない…と思うよ。」

「ア、ア……ンタ…まさか!?」

虫の一匹も殺さないような微笑みを浮かべながら蓮が言っている台詞は、
『キョーコには自分が幾度も手を出した……、お前では役不足だ』…と。


「……どこの馬の骨か分からねぇアンタに…アイツは釣り合わねぇよ。」

確かにキョーコに手を出さなかった。松太郎の好みの女では無かったから。
だがキョーコの持つ物こそが松太郎には必要なのだ…そこは譲れない。

「ホスト風情には譲れない…と?」

微笑を崩さないまま述べる蓮に松太郎は薄ら寒い気分を味わう。

(コイツ…なんでこんなに余裕なんだ……?)

「当たり前だろ?元は俺が譲り受ける話の物なんだ。」


松太郎の言葉を受けて蓮が口を開こうとした瞬間、背後から近寄ってきたスタッフが蓮に何やら伝える為に耳打ちをする。

「……あぁ…なら今すぐご挨拶に行くよ。………不破くん、話しの途中だけど、少し失礼するよ。」

話しの腰を折られる事になった松太郎はチッと舌打ちしつつ了承する。

「アイツが来るまでカウンターで飲ませて貰うさ、アイツと進めなきゃなんねぇ話もあるからな……色々と。」

『色々…』、という言葉に含みを持たせて不遜な顔で笑えば、蓮は「どうぞ…。」と答えて社に声をかける。

先日の酒を出した腕利きのバーテンダーである事を確認し、そちらへ足を踏み出せば、そのカウンター近くのテーブルに見知った顔を見つけて松太郎は「へぇ…」と先にそちらへ行く事にした。

「琴南と百瀬じゃねぇか…お前らも来てたのか。」

「あら…不破松太郎さん、こんな所で会うなんて奇遇ねぇ、こんばんは。」

奏江の棘のある返事に頬を若干ひくつかせながらも、目の前の女二人が自分にとって有益な情報を持っているだろう事は疑いようもなく、松太郎は努めて冷静に言葉を選ぶものの、元来殊勝な口振りを持ち合わせない彼の放った言葉は奏江と逸美を白けさせるには十分だった。

「キョーコのヤツがこんな所に出入りしたのは…お前ら二人の影響か?」

「随分と私達、嫌われてるのね?確かにここにキョーコちゃんを連れて来たのは私達よ?」

「あの子に男を見る目を養わせてあげようかと思ってね。」

逸美の視線は厳しく、また奏江の物言いには遠慮が無い。
毒を吐く奏江の言葉に松太郎は不快感を露わに眉間にシワをよせる。

「邪魔したな…。」

フンと鼻を鳴らしてその場を離脱する。

LMEではカウンターエリアにはホストは付かず、バーテンダーとの会話を楽しむ空間となっている為、松太郎としては男と会話するのも馬鹿らしい…とそちらへ足を向ける。
カウンターに座ったと同時にバーテンダーの社がスッとカクテルを差し出した。

「なんだよ、俺はまだ何も頼んでないぜ?」

カクテルグラスに薄いオレンジがかった色のソレ。怪訝な顔をする松太郎に社は口を開く。

「あちらの彼女が君に…と。」

(は?古いドラマの見すぎじゃねぇのか?どこのオールドミスの仕業だよ。)

てっきりどこかの熟女が自分に見惚れて贈ってきた…そう思って差し出した相手を見れば、そこにいたのは松太郎とさして年齢も変わらなそうな美女が一人。

笑むでもなく、物憂げな表情で松太郎を見つめていた。









松太郎に「どこの馬とも分からねぇ・・・」と発言させた瞬間・・・
あ、なんか、画面の向こうで「馬の骨はおめぇだよ!」って突っ込む人の声が聞こえるかもしれないと思ってましたw





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