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濡蓮企画「RAIN」前編
ぼんじゅーる、そーやです。
さて、昨日8/10は、箱庭の六ヶ月誕生日でしたー!いやー!続くもんですねwww半年!?もう半年!?早くない!!!?と時間の早さを痛いほど感じてます。・・・・ちょっとは上達してこれたかなぁ・・・。
人生初の文字書きにデジタル色塗り。・・・うまくなれたら幸せだよね・・・。
半年記念に某さまからすんごいプレゼント頂いてたり←またそのうちアップしますよvvvぬふふふふvvこれはやばいぐらいご馳走ですw長編で強請って正解だったwwwオフ原稿書く傍らの私の鼻先の人参だったw
最近はめっきりスキビサイトさまサーフィンが出来てませんで、最近気付いたけど、スキビサイトさま、前より増えてるよね!?行ってないとこが増えまくっててびっくりしてます。あーあー時間が足りなーい!!
某チャットでも零しましたが・・・半年前に増えてる事に気付いてたら、私、箱庭を開設せずに読み専だったのにな・・・惜しい。開設して書く面白さを知ってしまったので、もう閉鎖とかありえないしなーwwううーん。

さて、今宵。
まさかの裏庭から箱庭へ再録する日が来るとは露ほども思ってませんでしたが今夜は裏から表へどーん。
理由は。濡蓮は裏、と思ってたんですが、よく考えれば濡蓮の前後編→寝蓮に流れて寝蓮が裏なので、
「あ・・・濡蓮だけなら表でいいんじゃ・・・」ということで、これでパス請求を恥ずかしがった方に問題ないですね←いるのか?
いや、うちの裏庭、かなりのみなさまにパスを渡せてる・・・と思うのよね。多分。




ということで、濡蓮企画内容は一天四海のAKIさんからバッチリして頂いてますが、萌えシチュを考えてごり押しし、我らが絵師様、桃色無印のきゅ。さんに描いてもらいました。
でもって、その萌えた絵を元に、さらにSSも書いてみようっていう。ざっくり語ればそういう夏の突発企画です。
シチュを限定してありますので、台詞など、若干の被りは予想されますが、それは有る程度しょうが無いもの、と思ってますのと、わりと書き手は被るのが怖くて、まだよそ様読みに行ってなかったりしますので(笑)そのあたりはスルー推奨です。

※ BJ編のお話になります。ネタバレになると判断される方は閲覧をご注意下さい ※



濡蓮製作委員会活動 その壱






RAIN  前編







「ひ……っ…人殺し!!!!!!」

泣き喚く女の眉間に冷たい銃口が当てられ、ガチリとトリガーを引く音に続いてサイレンサーで小さく消されたパシュンと空気を裂くような音が響き、次の瞬間、喚いていた女はゴトリと鈍い音を立てて崩れ落ち、部屋には静寂が訪れた………。

黒光りする鋼から硝煙が僅かにくゆり、それを握っているのは季節はもうすぐ初春にさしかかるというのに漆黒のロングコートに手袋を着けている見るからに異様な男。

およそ只人ではない禍々しい空気を放つ彼の足元には、未だ生暖かい血液がフローリングの窪み溜まりながらじわりじわりとその大きさを肥大させていく。

黒の衣服を着用しているために、傍目には彼に付着しているだろう血痕を見定める事は叶わないが、彼が唯一露出している顔、その肌には返り血が一滴、間違い無く彼が犯人である事を指し示すかのように存在した……。

彼は手袋を嵌めた手でもってそれを拭い、拭いきれなかった口角の紅をペロリと舐め、それまで何の感情も浮かべていなかった表情に残酷な嘲笑を浮かべた。

そして己の刈り取った魂の無い入れ物をチロリと一瞥し、その場から踵を返す。

物言わぬ躯に対し、もはや彼の興味は無い。


彼が立ち去った後に残されたのは苦悶の顔を浮かべる狩られた者と空の薬莢が一つ、そして真っ黒なカードが一枚。

指紋も足跡も…否、ほとんど何の痕跡を残さない男の唯一残すそれは、意味を知る者達へ向けられたメッセージであり、まだ彼の標的が続くことを示す。

『逃げられるものなら逃げるがいい…』

そして彼の残すカードの意味を知る者達は、次の獲物が己では無いかと不安に怯える夜を過ごす事になる………。


黒いカードを残す死神……通称、BJ(ビージェイ)……それは…


冷酷なる殺し屋を示す暗号である…。





「カットー!!!!」


監督の声が響き渡り、男の様子を何一つ見逃すまいとじっと見つめていた女はハッと自分を取り戻し、セットの中からその大きな身体を少し丸く屈めて歩いてきた男を笑顔でもって出迎えた。

「お疲れ様、兄さん。」

「………ありがとう、セツ…。」

差し出されたキャップがすでに外してあるミネラルウォーターをぐいっと煽るように一気にその半分を嚥下して、それを雪花の手の中へと戻す。

雪花はキャップを締めながら椅子に深く掛けて目を閉じてしまった兄、カインの様子を伺い、その鋭く尖った張り詰めたような空気にそれ以上声を出す事を諦めた。

(集中………してるのかしら…邪魔しちゃいけない…わよね。)

少し離れようと静かに後ずさりかけた所で、その気配を感じ取り、瞳を開いたカインの腕が伸び、雪花は手首をとられて離れようとした思いとは正反対に、体が密接する程の至近距離へと引き寄せられる事になった。

「に…いさん?」

内心の動揺を、周囲の人目を意識することで押し殺し、今にも抜け出そうな雪花魂をかろうじて引き止める。

「…久しぶりに機敏に動いたから疲れた………。」

雪花の細腰に手を回し、その腹に額を預けたカインは深く溜め息を吐いていて、その表情は雪花からは見えなかった。

まるで祈るように組まれた指も、苦しげに歪む顔も雪花には見えなかった…が、その行動故に雪花……否、キョーコの心に波紋を一つもたらした。



(これはカイン…?…敦賀……さん…?)


ヒール兄妹を演じている時に時折感じる違和感。

キョーコの心に残るザラつくような感触。何かが…変だと、言葉にならない思いが去来する。
初めてヒール兄妹になった夜に見た蓮の表情が脳裏から離れない。

(なにか…苦しい事を我慢しているみたいな…)

常に余裕を持つ尊敬するトップ俳優…そんな蓮を揺さぶる何か…

(どうしたら…)

知りたいと思う、でも・・・きっと一介の後輩であるだけの自分が踏み込んではいけない…そんな気がする。
けれど…苦しい事があるなら助けたいと思う………
苦しい時にいつも助けてくれるのは蓮だった……だから自分も力になれるのなら…と。

けれどキョーコ自身にも、この感覚が何なのか、はっきり分からないというのに言える訳も無い。
それを飲み込んで兄の後頭部を撫でるように髪を弄る。

「もー、ダメダメな兄さんなんだから……ほら、これで終わりみたいだから帰ろう?スタッフが片付け出来ないって困ってるわよ?」

クシャクシャとその艶のある柔らかな髪を撫でて雪花はカインを立ち上がらせる。

「…ん……帰ろう…。」

「うん。」


二人は手を繋いでホテルへの帰路に着いた………。


部屋に帰り着けばカインはそのまま備え付けの冷蔵庫から缶ビールを取り出し煽る。
そして溜め息を一つ。

(本当にお酒がお水みたい…。)

カインが酒を飲む姿は度々見かける。
やはり移動がもっぱらタクシーであるせいだろうか…翌日の運転を気にしない分、蓮である時よりも飲酒量は増えているように思う。
そしてそんな時に本人も意識していない溜め息を零しているのはキョーコの勘違いではなさそうだ。

(大丈夫…なのかしら…。)


「どうした?セツ。」

じっと見つめていた雪花の視線に気づいたカインが面を上げる。

「ううん、兄さんの顔を見てただけよ。」

「何かついてる?」

「綺麗だなと思って。」

「…綺麗………ね…。」

雪花の言葉を繰り返して何やら自嘲めいた微笑みを浮かべるカインの表情にまたキョーコの心が乱される動悸が走る。

(カインの敦賀さんって本当に色っぽいというか…ど…ドキドキしてる場合じゃないわ!私は雪花…妹なんだから!)

キョーコの内心の動揺を知ってか知らずかカインの笑みはスッと消え、大きな身体はその場から立ち上がり移動を始める。

「兄さん?」

「風呂に入ってくる。」

「あ、はい、いってらっしゃい。」

クローゼットから下着を取り出し浴室へ向かうカインを見送る。

「なんだ、今日も一緒に入らないつもりか?」

「…いや……ま…まだ晩御飯の用意しないといけないから…」

(は、入れる訳ないでしょう!?敦賀さんのいじめっ子ー!!!)

「そうか。」

少し残念そうな、けれど、からかいを含んでいる顔でカインは浴室のドアを開け、その中へと消えた。

「はぁぁー」

いなくなった瞬間、キョーコは緊張を解き、盛大に溜め息を吐き出した。
初日の風呂覗き事件での発言が、こうまで後を引くとは思っていなかった。

「晩御飯…用意しよ…」

ガシガシと後頭部を掻きながらキョーコはキッチンへと向かう。



――――――――――――――


「はぁ…。」

熱いシャワーに打たれながら、これでもかと溜め息を吐き出す。
ここならば聞こえない。

「…本当に…あの子は…」

自分が揺らぐ瞬間、キョーコは心得たように蓮の心を軽くする行為を返してくれる…。

「お守り…か…全くだな…」

正直、台本を見た瞬間から自分の心が揺らぐ可能性はまず真っ先に考えた。

「…人殺し……」

その台詞は蓮…いや…久遠にとって、どこまでも重い。まるで呪いのように…。
゛彼女゛の言葉では無いというのに……。

「演技…だろう…」

オファーを受けて、しばらく考えた末にやり遂げてみせると誓った。
揺れないと決意した…
けれど、今、自分は台詞一つでこんなにも容易く揺さぶられている。

「…大丈夫…俺は…大丈夫。」

呪文のように繰り返してみれば、ほんの僅かだが気分が浮上した気がする…、けれど…
『コーンなら大丈夫、やれますよ!』
思い返すこの魔法も、ここ連日使用する事態が続いているせいか、次第に効き目が薄れてきた自覚もある…。
沈んでいる自分を敏感に察知して、声をかけあぐねているキョーコがいる事も気付いている。

「しっかりしろ……敦賀蓮…。」

呟いて、苦い嘲笑を浮かべた。

(社長に大見得を切った割には…不様な有り様だな……。)

そしてカインを取り戻して流れ続ける蛇口の湯を止めた。



――――――――――――――



撮影をすませ、食事と風呂を終えれば時刻としては日付を跨ぐか跨がないかの頃合いになる。

初日こそ二人揃って狸寝入りで互いを気にしあって寝不足に陥ったものだが、今ではキョーコも隣のベッドに蓮が眠る事に慣れたようにあっさりと眠りにつく。

そしてそんなキョーコの顔を見ながら音を立てないように酒を飲み、アルコールの力も借りて眠りにつくのが最近の蓮の日課であるのだが…

「…切れた…か…」

ホテルのスタッフがうっかり補充を忘れたのかもしれない、冷蔵庫の中にはもうアルコールの類が残ってはいなかった。

アルコールの力を借りなければ眠れそうに無い自分を自覚しているので買いに行くしかないかと蓮は立ち上がりキョーコを起こさないないように気をつけながら部屋を後にする……。




――――――――――――――


「ん………っ…」

常ならば朝まで起きないキョーコなのだが、何故かこの夜はフッと目が覚めた。

薄暗い室内でぼんやり灯る室内時計が夜中の2時を指している事を視認した後に、隣のベッドが空である事に気づく…

「…敦賀……さん…?」






むくりと起き上がり、隣のベッドのシーツに触れる。
その温度がこのベッドの主がいなくなって相当の時間が経っている事を語る。

携帯電話を取り出して鳴らしてみれば部屋の中でカインの携帯電話がバイブ音を立てて振動していて、それを持たずに外に出たのだと分かるとキョーコの心中にザワリと不安がもたげる。

「すぐに帰って…くる…のかな…」

ピッと音を立てて動くデジタル時計が2時半を差す頃、待つ事に限界を感じたキョーコは手近にあったシャツを羽織りホテルの外へ飛び出した。

(せめて、この近辺を探してみないと…いくら夜中で分かりにくくたって、敦賀蓮だって…ばれたらパニックになるかもしれない。)

真っ暗な空から降る雨の影響か、外気の冷たさにブルリと震えたけれど、何かを取りに戻る時間も惜しい気がしてキョーコは駆け出した…。


(敦賀さん…どこにいるんですか…?)


キョーコの足がパシャリと水たまりの水を跳ねさせた…………。





 つづく。


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