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SS・きまぐれハートブレイク【おまけ】
ということで、こんばんは、
実はRAIN4が完成してるっていうのに光くん可哀想wコメントの数と面白かったというコメントが多かったので、調子に乗ってちょっとだけおまけに続けてみました。
いや、正直後編書いてるときに自分で突っ込んでた箇所が一箇所あったんですが、そこを補足するためにおまけにしたというかなんというか・・・。

ということで、どこだったかは後書きで・・・w

追記より、光君の運命を・・・どぞーw



きまぐれハートブレイク・おまけ








彼は硬直していた。

辛うじて呼吸はしていたものの、まるで地面に根が張ったかのようにその体は完全に凍りついていた。

年齢の割に可愛らしい…否、淡い恋心を抱き続けていた彼の恋が、誰も予想しない展開で木っ端微塵となり無残に消えた。

仕方ないと言えば仕方ないのだろう。

純朴な彼にはこの恋のライバルと、恋した相手自体が悪かったとしか言えないのだから…。



――――――――――――――


「リー…ダー…?」

ベッドを見つめたまま魂をどこかに飛ばしてしまったとしか思えない光に慎一がその眼前で手のひらをヒラヒラヒラと泳がせるが反応は無い。

あまりの予想外光景に言葉を無くして佇むスタッフ達の中で我を取り戻したのは番組プロデューサーであり、彼は気まずげに咳払いを一つして言った。

「…カットだ、みんな、撤収するぞ。」

プロデューサーの言葉に促され、周囲のスタッフはぞろぞろと退室を始めた。

「すみません、お疲れ様です。」

彼らの背中に送るように蓮が口を開き、最後に残されたのはブリッジロックの三人となったのだが、やはり呆然としたままの光の様子に雄生と慎一は二人で目配せをした後に、背後から光の脇の下へガシリと腕を回し、ずりずりと引きずって扉へと向かった。

引きずられる体勢になった事で目線が低くなった光はと言えば、その呆然とした視界の中、テーブルの下あたりに脱ぎ散らかされた雰囲気の漂うキョーコの洋服と、その中からチラリと覗く薄いオレンジ色にレースがあしらわれたブラヒモと明らかな男物のボクサーパンツを捕らえてしまい、さらにあんぐりと口を開けてしまう事となった。

「リーダーしっかりしてっ!」
「ほら、お邪魔になるから行くよ!!」

小声で光を引きずっていく二人はもちろん光の目撃した物など終ぞ予想していなかったのだが、彼らのざわめきに反応したキョーコの声が室内に響いた瞬間、二人もうっかりベッドに視線を向けてしまった。


「ん…つるが…さん?」

「まだ時間はあるよ、大丈夫だから寝ておいで?」

「…どこに…いくの?…いやぁ…」

「行かないよ…ほら、ここにいるから。」

キョーコがいるのであろう場所へ両腕をついている蓮の広い背中と、それに抱きつく白くほっそりとした腕。

盛り上がる肩甲骨は綺麗な筋肉の付いた蓮の身体の芸術品のような美しいラインを浮き彫りさせた。

そして、その光景を目撃してしまった三人は声を上げる事もなくパタンと扉を閉じる。


「…雄生…見たか…?」

「見た。………敦賀さんの背中、薄く赤い線が入ってたな…。」

二人は自分たちの腕のあたりで呆然する光を見下ろして痛ましげな表情を浮かべる。

「リーダー…あれが相手ならしょうがないよ……」

「あれが世の中の抱かれたい男ナンバーワンの背中だもん………」


「「…勝てないよ…あれは…」」

三人の佇む無人のフロアには二人の深い溜め息だけが響いていた。


――――――――――――――



「京子さん入ります。」

スタッフの声が響きスタジオにキョーコが足を踏み入れた。

「おはようございます、今日もよろしくお願いします。」

キョーコがいつも通りに挨拶をすれば、常ならばニコニコ挨拶を返してくれる筈のやっぱきまぐれロックのスタッフ達の微妙な態度の変化に気が付いた。

みなが自分の顔を物言いたげな表情で見ている……。

「…あの…私の顔に何かついてますか?」

キョーコが口にすればスタッフ達は一斉に視線をそらしてしまい、あたりはわざとらしいスタッフ達の会話が始まった。

「何…かしら…」

訳がわからないと首を傾げるキョーコの視界に、収録合間にいつも会話を交わす共演者、ブリッジロックの三人が映る。

「おはようございます。」

挨拶は業界の基本…とキョーコが歩み寄り挨拶したのだが、三人の様子も他スタッフ達同様に何やら含む所があるようで気まずげな表情を浮かべた。
特にいつも笑顔の光が今にも泣きそうな顔をしていてキョーコは焦る。

「ひ、光さん!?わ、わたくし何か不手際をやらかしましたでしょうか!!?」

焦るキョーコの様子に慎一と雄生がどうしたものかという表情を浮かべるものの、キョーコ自身に罪は無いのだからと慎一がフォローに回る。

「いや、京子ちゃんのせいじゃないから。」

「本当ですか?みなさん昨日とはあきらに様子が違うと思いますけど…」

「いや…それは…」

雄生が二の句を継ごうとした瞬間、やはり事件は起こる。


「敦賀さん入りまーすっ。」

スタッフが蓮のスタジオ入りを叫び、ブリッジロックの三人が今最も会いたく無い男がやってきた。

三人の前にキョーコがいるのだからもちろん蓮は真っ直ぐこちらへとやって来る。


((キターーーーーッ!!!))

長いコンパスを優雅に使い、目の前にやって来る男。
三人に逃げ道は無い。

二人がチラリと見る光の顔色は真っ青になっていた。

((きゃー!!!!リーダーが死んじゃう!!))

「おはようございます、敦賀です、今日はよろしくお願いします。」

燦然と煌めきを帯びた微笑みを浮かべた蓮は三人に挨拶をした後にキョーコに向き直った。

「おはよう、最上さん。」

「おはようございます、敦賀さん。」

ニコニコと視線を交わす二人のそれは知らなければ仲の良い先輩と後輩の挨拶で、知っていれば恋人同士の秘密のやり取りにしか見えない。

((うっわー、敦賀さんの顔、極甘!!!!))

恐る恐る光の様子を伺い見れば、光の顔色は………

((ぎゃーーっ!!!リーダーの顔色は土気色ーっ!!!!!))

「リー……ダー…?」
「大丈夫…?」

全く言葉を発しない光の肩を二人して揺すれば、キョーコも光の異変に気づき光の顔を心配気に覗き込んだ。

「光さん、大丈夫ですか?どこか具合でも悪いんですか?」

「………あ…」

どこか遠くを見る虚ろな光の瞳に力が宿る。

「石橋くん…だったよね、大丈夫かい?」

キョーコに続き蓮の言葉が投げられれば、気遣わしげに自分を見つめるキョーコを見ていた光の瞳の瞳孔がピクリと跳ね、光は突然駆け出した。

「っあああああ!!!!!」

「って、リーダー!!!?」
「ど、どうしたの!!!待って!!?」

走り出した光を慌てて追いかける慎一と雄生。
残されたキョーコと蓮はポカンと三人を見送るよりなかった。

「ど……どうしたんでしょうか…」

「さあ、彼らにも何かあったんだろうね…」

全く事態の読めないキョーコが首を捻る中、三人の姿を見送った蓮はとても爽やかで満足げな微笑みを浮かべていた。



――――――――――――――


「リ、リーダー…いきなり何なのさ…」

ハアハアと肩で息をきる慎一が追いついた光の背中へと問いかけた。

「急にどうしたの…」

雄生が佇む光の顔をを見る為に周り込めば光は瞳にうっすら涙を浮かべていた。

「…さっきの京子ちゃん…」

「「…う……うん…」」

ゴクリと光の次の言葉を待つ。

「俺を覗き込んだ時…………」

「な…何かあった…?」
「京子ちゃんはリーダーを心配してたよ??」

そう、キョーコは光の体調を心配していた、確かに蓮との交際は衝撃だったが、光が駆け出して逃げるほどの衝撃だったかといわれると二人には理解できなかった。

「京子ちゃん…」


「うん、なに?」


「…鎖骨に…キスマークがついてた…」


えぐえぐと涙する光を前に、慎一と雄生はひしっと光を抱きしめるだけで、慰める言葉も浮かばなかったという。



FIN





リーダー可哀想。
書きながら思ってたんです。
蓮のパンツ・・・どこいった!!!?とw
ということで、それの補足を兼ねたおまけでしたー。
おまけのくせにまあまあ長いんだ・・・ぜw
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小躍りしそう
惣也さん、こんばんは。

きまぐれハートブレイク、PC前でニヤニヤしながら読みました。
光さんは可哀想だけど、蓮キョ大好きな私の頭には
「公然の秘密v」「暗黙の了解ね」と同時に
「蓮の策士」という言葉が渦巻いております(笑)
馬の骨、撲滅作戦・・・・・・

楽しかったですv
サトリ | URL | 2010/09/09/Thu 20:01 [編集]
面白すぎです!
こんにちは!初めてコメントします。
どのお話も大好きですが、「きまぐれハートブレイク」シリーズはものすごくツボで!ニヤニヤが止まりません~☆
楽しかったです!ありがとうございました(≧∇≦)
maimai | URL | 2014/10/17/Fri 22:53 [編集]
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| | 2014/11/20/Thu 23:16 [編集]
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