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SS・魔女の条件2
お久しぶりの魔女の投下でございますー。
忘れてる人の方が多そうな…待っててくださる方がいたとしたらお待たせしました(汗)
思っていたより飛×奏派の方の期待をあおっていたみたいで…そんなたいしたお話…書いてないんだなぁこれが(滝汗)と練り直したんですが…うーん、どうかな。
楽しんでもらえたら嬉しいんですが…

ということで、ざっと過去のネタのおさらい
恋人の条件では蓮とキョコたんはキョコたんの誕生日にお酒飲んだ勢いで成立しております。
魔女の条件はそんな二人が婚約まで行ってる世界で、飛鷹くんとモー子さんがどうくっつくかなっていう妄想話となっております。
ということで、追記よりどぞー。








魔女の条件2







「あーっ、モー子さあああん!!!」

局のエントランスで出口に向かうモー子の後ろ姿を見かけた私は、思わず大きな声で呼び止めてしまった。

「ちょっと!!!! なんて声で呼び止めるのよ!! マスコミに見つかったら面倒でしょ! 気をつけなさい!!」

結果プリプリと怒ってしまったモー子さんは、まったくもーって言いながらも、あんたも事務所でしょう?ついでだから乗っていきなさい、って愛車に乗せてくれた。

「あんただって婚約発表の後でコメント求められるんだから、もう少し注意なさい!」

「うー、ごめんなさい」

しょんぼりしてうなだれていたら、まぁいいわとモー子さんが話題を変えてくれた。


「関係ないけど、あんたと敦賀さんの婚約発表のお陰で私のゴシップが殆どスルーされたわ、ありがと」

「あー、アレか~」

モー子さんの口から出たのは少し前にドラマのスタッフさんと食事に行った所をさも熱愛デート現場のようにかき立てられてしまったゴシップ記事。

内容を思い出したちゃったのか、モー子さんはその綺麗な顔の眉間に皺を寄せてハンドルをきつく握りしめていた。


「全く、忌々しいわ」

「まあまあ、有名税だからしょうがないわよ」

「有名税……ねぇ。しかし気をつけてたのに撮られたなんて……本当久しぶりの不覚だわ」


実際、モー子さんはLMEでもかなりの売れっ子女優でスケジュールはぎっしり詰まってるの。
看板女優の一人だからこそマスコミもスキャンダルを狙って周りに潜んでいて、事実でも捏造でも撮られてしまう。
この芸能界で売れているのに浮いた話の全く出なかった敦賀さんみたいな人の方がめずらしいと思うの……いえ、むしろ特殊…?
今度モー子さんのために秘訣でも聞いておこうかしら…。

「ねぇモー子さん?」

「なに?」

「飛鷹くん、何か言ってた?」

「飛鷹くん? 別に何も?」

モー子さんは意味が分からないという顔をしてたけど……本当に分からないのかな……
飛鷹くんの気持ちがモー子さんにしか向かってないのって外から見てれば丸分かりなんだけどなぁ…

「モー子さんってやっぱりお仕事が一番なの?」

「当たり前でしょ? 私は日本を代表する女優になりたいの」

「って、もうなってるじゃない」

モー子さんと飛鷹くんのドラマが視聴率記録を塗り替えたのは最近の事。
他局の富士テレビで放送してた『DARKMOON』の打ち立てた記録こそ破れなかったけど、魔女の条件は局の歴代記録を塗り替えたのは事実で……。

「私は恋なんてしてる暇があったらお芝居がしたいのよ」

「でも……」

「いいのよ、私は……」

モー子さんが何かを思っている事は分かるのに、それが何なのかは分からなかった。



――――――――――――――


トーク番組の収録のために来た富士TVの前室で、先に収録のスタンバイをしている人物に出会った。


「おはようございます、上杉です、よろしくお願いします」

俺の芸歴が長くても共演した事のない役者なんて結構いる。
今回のトーク番組で主軸になるのは新しく撮影が始まるドラマの話題。
そこで初共演となった男は、俺が好きな女の親友の……婚約者だ。


「敦賀です、よろしく」

「こちらこそよろしくお願いします」

撮影前の顔合わせで軽く挨拶はしていたけど、慢心の無い温厚な俳優っていう評判通りの男だな。

「上杉くんはメル友なんだよね?」

主語抜きで言外に差してるのは最上キョーコ……か。
確かにメル友だよ、奏江の情報…流して貰ってるからな。

「あぁ、はい、お世話になってます」

「君も苦労するね」

微笑の中に含まれてるのは同情か?
君『も』って事は敦賀蓮、この男自身も苦労したんだって事だろ?

「何かコツあります?」

「うーん、俺と彼女のは参考にならないんじゃないかな……」

腕組みをして思案しているこの男がどうやって『あの』ラブミー部員を攻略したのか……それにはとても興味が湧いた。

欠落してる物を埋める方法。

別にそれをそのまま真似たい訳じゃない。
奏江とあの京子は似ているようで全然違うから真似た所でそれが奏江に通じる訳も無い。

ただ………この動かない距離を詰めるきっかけにならないか、可能性を探してるんだ。


「俺と彼女が進展したのはね……カッコ悪いんだけど、お酒を飲んだ上での話なんだ」

苦笑しながら言う目の前の男は参考にならなくてごめんねと言った。

「……やっぱ突発的な事故みたいなのが無いと通じませんかね…」

酒なら俺も奏江とよく呑むが……奏江は見事なまでにザルだ。顔色一つ変わらないんだから酒の勢いで一夜……なんて間違いの気配すら起こらない。

「そうだね…彼女も琴南さんも一筋縄ではいかない相手だからね…」

「抱かれたい男ナンバーワンでも全く通じないっていうのも……悲しくなりません?」

こんな称号、実際使いたい相手に伝わらないなら空しいだけだ。

好きな相手は一人だけ。

抱きたいのはアイツだけ。

「うちのマネージャーにもよく言われたよ、お前それでも抱かれたい男ナンバーワンか…ってね、でも別に俺が欲しがって貰った称号じゃないんだけど…」

そう聞いてハタと思いあたる事があった。そう言えばまだ言ってないな。

「殿堂入りおめでとうございます」

「いえいえ、飛鷹くんこそおめでとう」

「え?」

下の名前で呼ばれた事にちょっと驚いた。

「あぁ…ごめんね、彼女がずっと飛鷹くんと呼んでたからうっかり……」

「あ……はい、別にどっちでも大丈夫ですから」

『上杉』と言われる事にちょっと抵抗があった時も無かったと言えば嘘になる。
でも『俺』を売る上で爺さんから始まって、家族の話題は避けて通るなんて事にはならなかった。

「君はいいね……」

「はい?」

「俺はそういうので一度駄目になってるから……」

ああ……確か本名がヒズリなんだっけ?
婚約発表と合わせて話題になってたけど、俺、大して気にして無かったからな…。

「俺がそういうので腐らなかったのはアイツのおかげですよ」

「君にとって琴南さんとの出会いは転機……運命…だったのかな」

運命……ね、俺は運命論者じゃないけど…この出会いは確かに運命だと思ってる。

「そうですね……奏江との出会いは敦賀さんにとっての京子との出会いぐらいには運命だと思ってますよ」

そう言った時、敦賀蓮は一瞬目を開いた後、その笑い方を深くした。
……これってひょっとしたら素の笑顔なんじゃね?

「だとしたら君には何が何でも琴南さんを逃がして欲しくは無いね」

「え?」

言葉の意味を問いかけようとした時、背後からスタッフが時間の呼びかけに来てしまった。

「あぁ…俺の出番みたいだね、お先に失礼するよ」

「あ、はい」

会話が宙ぶらりんだが時間切れだ…しょうがない、そう思っていたらドアに向かって歩いていた敦賀蓮が振り向いた。

「俺は彼女でなければ駄目だからね」

………ひょっとして…

「……ごちそうさまです」

……ノロケてんのか…?

「だからね…君も琴南さんが運命なら頑張って……」

「そうですね、頑張ります…」

「うん、じゃあお先に」


会釈で見送って誰もいなくなった前室の自販機で珈琲を取った。

「誰かに言われなくても頑張るさ……」

俺だって逃がすつもりなんて無い。

しかし……

「ほんっと…一筋縄じゃいかないよな…」

抱かれたい男ナンバーワンの称号は、実は好きな相手に気持ちが伝わらない呪いでもかかってんじゃないのか?なんて、八つ当たりじみた事を考えながら、俺は黒くて苦い珈琲を胃袋に招き入れた。







ということで二話目のお届けでございましたー。
のろける蓮が書きたかったのです…w←結局蓮至上主義だからさ…w


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