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SS・山あれば谷あり。3-SIDE.Q-
こんばんはー、そーやですーおばんですー。。
連日妄想がたぎりすぎて睡眠不足ですが、なんだろうね、ものすごい元気です。

そんなわけで、本日は、山あれば谷ありの最後です。
クイズ番組編です。
私の中ではとりあえず、最終回2日前に料理番組。一日前にクイズ番組、当日前枠にトーク番組。
といった流れでどうかなー。ぐらいの大雑把な感じになってます。いや順番はどれからでも特に何も問題はない。
正直どうでもいい話っすね。

個人的にものすごーく長く(笑)話を書いたつもりなので、
というか、実際携帯的にはメール1万5千字ぐらい的な表示されてたので、つもりじゃなくても
今までで一番がんばったんですけど・・・うーん。もうちょっとなんとかならんかったかなぁとか
思わなくもないです。毎日二時間越えぐらいのペースで携帯に向かって打って書いてる作品達なので
もうちょっと練らないといけないってことでしょうかね・・・。
うん。最初っからぐだぐだ言ってちゃいかんですね。

とりあえず、追記より いっちゃってくださいまし!



――――――――――――――

山あれば谷あり。3
         -sideQ-

――――――――――――――



TVドラマも最終回が近くなれば、役者達は番宣の為にさまざまな番組へと駆り出される。

ましてや局の総力を上げて作られた“DARKMOON"の最終回ともなれば、当日はもちろん、一週間前からカウントダウンをするかのごとく、日に日にDARKMOONのキャストがゲストを務める番組は増える。



これは”DARKMOON”最終回の一週間前に緊急収録された、最終回直前に放映される、とあるクイズ番組のお話。


――――――――――――――


処は富士テレビ、幸運にも観覧席に当選した視聴者が100名、ひな壇になっているソレをぎっしりと埋め、本日のゲスト達の登場を今か今かと待ち構えて、ざわめいている。
ちなみに、観覧席の7割が女性により占められているのは、本日のゲストの中の一人による影響が大きい事を補足しておこう。

スポットライトが点灯し、ADによる掛け声が入り、観客達の熱気が高まりつつある中、
司会進行の男性芸人の二人が登場する。


「さてみなさん、本日のゲストは、みなさんのお待ちかね!、いよいよ明日には最終回を迎えるあの”DARKMOON”のキャストのみなさんでーすっ!」

司会者による紹介の後、拍手に迎えられ、登場口からDARKMOONキャスト四名が登場するのだが、まず主演の敦賀蓮が登場した瞬間、スタジオは客席の女性達の悲鳴にも近い声援が湧きおこった。
続いて同じく主演の百瀬逸美、そして京子、貴島と入場する。

「うわ~っ、今日の客席ヤバイね~めちゃくちゃ盛り上がってるよ」
「本当だね、盛り上がってるね~オレたちも負けてられないなぁ」
「やっぱりイイ男が二人もいると会場の熱気が違うんですねぇ」
「いやいや。イイ男は4人でしょ、俺たちだってイイ男だよね?ね~?」

司会者二人のボケと突っ込みで客席を沸かせながら、番組の進行は進む。

「こんにちは、橘嘉月役の敦賀蓮です。今日はよろしくお願いします。」

そう言った蓮に続き、逸美、キョーコ、貴島も挨拶を交わす。
客席からは、蓮!逸美ちゃん!などとキャスト達に対する熱い声援が一斉に飛び交っている。


「さて、それでは当番組のルールを説明いたします。
知力、体力、時の運、ゲームをクリアにつき金貨を差し上げます。金貨の枚数ごとに、みなさんには素敵な賞品、賞金を差し上げま~す、そして今日は”DARKMOONスペシャル版”なので、いつもよりゲームもスケールアップしていきたいと思いますので、みなさん、頑張ってクリアしてくださいね。」

「はい、頑張ります、よろしくお願いします。」

逸美が代表して答えると、そこでCMに入り、スタジオ内はゲームへのセットへ交換する為に、一旦カットが入った。


「わあ~、すごいセットですねぇ」

「この番組はゲストにゲームをしてもらう事がメインだからね~、罰ゲームもあるし、結構すごいんですよ~」

司会者の突っ込み担当がキョーコの言葉に返事を返す。

「たしか、時の運ゲームに罰ゲームがあるんですよね?
どんなゲームが出てくるか、ゲーム内容も本番開始まで教えてもらえないって…」

不安げに逸美が司会者へと問う。

「そうそう、ゲストの素の反応ってのがウリだからね、俺たちも知らされてないのよ。」


そこまで会話した所でセットの入れ替えが終わったらしく、蓮が口を挟む。

「セットの用意、できたみたいだね、それじゃあ、今日はみんなで頑張ろうか、
最上さん、百瀬さん、貴島さん、今日はよろしくお願いします。」


「おう、賞金も賞品も俺達がぜーんぶ、かっさらってやろう」

「えぇ、頑張りましょう。」

「はい!!こちらこそよろしくお願いします、良い番宣ができるといいですね!」

三人が一様の反応を返す中、怒涛のクイズ番組収録が幕をあけた。。。


       ・  ・  ・  ・


"ピンポンピンポン"

「百瀬さん8/10正確、クリア~っ!金貨一枚おめでとうございます!!」

無事にクリアした逸美がプシューっと音を立てた機械からの拘束を解かれ、インタビューをうける。

「ぐるぐるスパイラルを正解できて良かったです、私高い所苦手なんですよ」

あはは、と笑う逸美を客席からの拍手が迎えつつ、次の貴島がセットへ向かう。

「逸美ちゃんが頑張ってくれたから、俺もかっこいいとこ見せないとね~。」

そう言ってウィンクする貴島に客席は盛り上がっている。

「貴島さ~ん!7問正確でクリア達成の金貨一枚、パーフェクトならさらにもう一枚ですよ、頑張って下さいね!!
それでは知力のぐるぐるスパイラル、スタート!」

司会者がエールを飛ばす中、ゲームは開始されたのだった。



          ・  ・  ・  ・  ・



「9問正解か~、パーフェクトまであと一問、本当に惜しかったですね~。」

「かなり悔しいですね、でもその分、次のゲームで敦賀くんと京子ちゃんが頑張ってくれると思います。」


「くす、二人が頑張ってくれましたからね、頑張りますよ」

「はい!!私、全力でがんばります!」


そうしてステージは体力ゲーム、パンチダッシュパニックへと移行する。

「さてさて、今度のゲームは体力ゲーム。
パンチしてゲージを貯めて、ダッシュメーターのゲージも貯められないと解答権が得られません。
どれだけ体力があるかが浮き彫りになりますが、お二人、自信の程はいかがですか?」

「う~ん、やった事ないですからね、分からないですけど、頑張りたいです。」

「私も体力に自信はある方ですけど…どうなんでしょうか」


二人の会話はさておき、この後のゲームでキョーコが女子のクリアタイムを上書きすることに成功し、
京子の運動神経の良さをアピールする事になったのだが、
続く蓮も番組レコードをあっさり更新とし、さらに客席のどよめきを買ったのである。


      ・   ・   ・   ・

「二人そろってのパーフェクトクリアで金貨4枚、合計6枚獲得ですね。
うーん、番組的には賞品根こそぎ持ってかれそうで困りましたね~」

「次の時の運ゲーム、ミラクルぽんで、ウチのスタッフの力が試されますね!」

などと、司会者が話しながら、次の最終ステージへと向かう。


「京子ちゃん凄いね、かっこよかったわ!!」

「いえいえ、問題自体が簡単でしたから、運が良かったんですよ」

マイクの切れた状態で、逸美がキョーコと仲良さげに会話しているのを横目に、蓮は微笑を浮かべた。


「敦賀くんやらし~」

「何がですか?貴島さん。」

「二人を横目に覗き見て笑ってたでしょ。」

と、貴島が軽く笑うのに対し、蓮はいたって普段どおりの温厚な顔を貫く。

「くす、気のせいですよ、あぁ、ほら、次が来ましたよ」




「さてさて、ラストゲームです。時の運の女神はみなさんに微笑むのでしょうか?」

「今回のシークレットゲームは…ラッキーテレフォンで~す」
「ささ、セットどうぞ!」

と、スタッフがワゴンに何かを乗せて運んでくる。

「って!?え!!?これって俺らの携帯じゃないですか!?」

面を食らった貴島がそう問いかけると

「はい、今回は電話をしていただきます!」

「みなさんには発信履歴の番号、相手に言わせる台詞、以上ルーレットで決めていただき、
一分間の間に相手にそれを言ってもらう事ができればクリアです!
もちろん、相手に収録中ってことは言っちゃダメですよ~。」

「それって…マネージャーの番号だとどうするんですか?そこにいますけど」

と、蓮がカメラの後ろにいる社をはじめとしたマネージャー達にチラリと視線をむけて問いかける。

「もちろんマネージャーさんは対象外なので、マネージャーさんにお願いして、
そこの発信記録は削除させて頂きました。」

「観客のみなさんの気になるゲストのみなさんの交友関係が垣間見えるゲームとなっておりますよ~。」

司会者の言葉に観客席は大きな盛り上がりを見せるのだが、盛り上がる観客をよそにゲストである4人は全くの予想外な展開に、困惑していた。


「それって、電話が繋がらない場合、どうなるんですか?」

困惑しながらも、逸美が最もな疑問を口にする。

「それはノットクリア~ですねぇ、罰ゲームを受けて頂きます!
番組的には繋がってもらわないと残念で困るんですが、なにぶん時の運ゲームなので…
みなさんに運があれば大丈夫ですよ!それに罰ゲームも良いものをご用意しておりますので!」

「バツゲームが良い物って・・・ありえないですよね?」

貴島が共演者三人には分かる程度ではあるが、若干ひきつった笑みを浮かべた。
彼も役者、例え心中の思う所がどうであっても、カメラの前では傍目にその内心は分からない。


「そんなわけで、貴島さんから、どうぞ!」

「う~ん、このゲームめちゃくちゃ怖いね~、うわ…やだなぁ…。」

そう言ってドラムロールが響き渡る中、引き上てたのは、
発信履歴4番、キーワードは"好き"である。

「えー!!!キーワードひどくない!?相手が男だったら言わせるのめちゃくちゃ嫌じゃない!っていうか無理!!」

そんな貴島の反応に客席は大受けである。

「さてさて、邪が出るか蛇がでるか…」


ぷるるるる
ぷるるるる
ぷるるるる…

『…はい、緒方です。』

携帯に装置がつけられている為、電話相手の声がスタジオに流れる。

「あ、貴島です、こんにちは、監督。」

『貴島さん?あれ?今日ってクイズ番組収録の予定じゃありませんでしたっけ?』

「あー、それはまあ大丈夫なんですけど…」

まさに現在収録中ですと告げるわけにもいかず、貴島は濁した返答を返す。
電話相手には聞こえないようにテロップが入る合図とADによるスケッチブックで
相手がDARKMOONの監督であること会場に知れる。

「それより監督、こないだ俺と大原さんとで一緒にご飯食べに行った時、
大原さんが食べてた定食、なんだったか覚えてます?」

『え??…えーと、確か"すき焼き定食"…でしたよね???』


「クリア~!!!!!」

ドンドンと突然割って入った効果音に電話先の緒方が戸惑っていると、
貴島がクイズ番組のコーナーである旨をつげた。

『みなさんDARKMOONの最終回よろしくお願いします。』

ちゃっかり番宣する事を忘れない緒方との電話を挨拶をしつつ切る。


「貴島さん凄いですね~!!!」

キョーコが思わず感嘆の声を漏らす。

「頭脳プレイでしたね、すごいです貴島さん!」

逸美も貴島のファインプレイに若干興奮気味である。

「ありがとうございます、いや、でも、これは大原さんに助けられましたよ…、またお礼言っとかないと、
しかし、心臓に悪すぎますよーこのゲーム。もう次はやりたいないですねぇ。」

やれやれと彼が笑いながらこぼすのを会場は笑いながら盛り上がる。

そんな中、続くキョーコが促され、ルーレットを回す。
発信履歴8、キーワードは"会いたい"。

「わーっ、これもものすごく言わせ難くないですか?ひょっとして、こんなキーワードばっかりなんじゃ…」

思わずキョーコが本音で零すと…

「あはは、今日は”DARKMOONスペシャル”ですからね、スタッフが気を使って恋愛に絡んだお題になってます。」

呑気に笑う司会者にキャスト四名は一様に引きつってしまった…。

「気を使うとこ間違ってます~っ!!!」

「ってじゃあ私たちもこんなキーワードに…」

と、キョーコが悲鳴を上げ、逸美が困惑した顔を浮かべる。

「うーん、俺、業界の知り合い、そんなに多くないので、そんな期待される程のものは出ないと思いますし、…困ったな」

蓮が苦笑して零すとキョーコが反応した。

「それは私の台詞ですよ、敦賀さん!私なんてまだまだ駆け出しのひよっこですから、友達も知り合いも少ないですよぉっ!」

そんな彼らの限りなく素に近いやり取りが、観客達に受ける展開となっているのだが。


「じゃあ、京子ちゃんのチャレンジいきましょうか」

そういってキョーコの携帯電話がコールされた…


ぷるるるる
ぷるるるる
ぷるるるる
ぷるるるる
ぷるるるる
ぷるるるる

続くコール音にスタジオは固唾を飲んで見守っている。

ガチャ
「はい、だるま屋です」

「あ、あぁ!女将さん!す、すみません、キョーコです。」

「おや、キョーコちゃん?
どうしたんだい?今日は遅くなるのかい?」

「え、いや、あ、はい、そ、そうなんです!実は、ちょっと忙しくて…」

(いやぁぁぁ~!!どうしたらいいの!?無理よ!無理無理!!お題遂行なんて絶対無理ぃぃ!!)

「…??そうかい?あんまり遅くなるなら、夜は危ないから、事務所に泊めてもらったりするんだよ、
応援してるからね、頑張っておくれ!」

「はい!ありがとうございます!」

ガチャン。

(・・・・。ああ…不甲斐ない…。)

「おぉっと京子ちゃん、ノットクリアー!」

「す、すみませぇぇぇんっ!!」

無情にもキョーコの携帯は、だるま屋へと繋がり、キョーコには…どうすることもできなかった…。

「うぅ…罰ゲーム…なんですよね」

「はい!そうなんですよ~!!罰ゲームはズバリ。
もう一度ルーレットして頂いた台詞をカメラ目線で言って頂きます。」

「ええっ~っ!!!!!!」

当然ながら罰ゲームに拒否権など無い。
ルーレットどうぞ~と言われるままに、キョーコはルーレットをまわした…。
今回は罰ゲームのルーレットな為、キョーコと司会者二人のモニターにしか台詞は写されてはいない。

(ちょっ!!ちょっと!!何よこの台詞~っ!!!!)

「さあ、京子さん、用意はいいですか?」

「………大変不本意ですが、はい…。」


「それでは、京子さんの罰ゲーム、1カメに向かって…どうぞ!」


観客席、蓮や逸美、貴島も固唾を呑んで見守る中、キョーコの罰ゲームは開始された。


「……あ…あ…あ」

「あ??」と皆がクエッションマークを浮かべて、キョーコの続きの言葉を待つ。
カメラに視線を向けるキョーコは可哀想なまでに、熟れた林檎のように真っ赤になっている。


「あんたの事なんて、好きでもなんでも無いんだからね!!!!!
………ってきゃあああ!!!」

罰ゲームの台詞を真っ赤になってカメラ目線でお見舞いしたキョーコは、赤い顔をさらに真っ赤染め上げて、
その場に崩れ落ちてしまい、その顔を両手で大い隠してしまった。

「わああん…破廉恥よ!!恥ずかしいぃっ!!」

はっきり言ってその様は

犯罪的に可愛い。

不運にもそんなキョーコをスタジオ内で見てしまった男性陣は総じてキョーコに釘付けにされてしまった…。
おそらく、電波に乗って流れてしまえば、世の中の男の大半は堕ちる。
そのぐらいの破壊力があった。

「きょ、京子ちゃん、だ、大丈夫!?」

フリーズする男達をよそに、あわてた逸美がキョーコに駆け寄って、キョーコをゲスト席へと連れ帰る。

「ふえぇぇ……」

フラフラと逸美につれられて帰還したキョーコを残し、逸美は自分の番である為に、
キョーコを気にしながらも、司会者の隣へと戻る。


「…最上さん、よく頑張ったね。」

「つ、敦賀さぁあん…っ」

マイクの入ってない状態で蓮はキョーコへとねぎらいの言葉をかけるのだが、
まだ赤みの残る顔に少し潤んだ瞳で蓮を見上げるキョーコに、蓮は、己の持ちうる理性の総動員が必要だった…。

ポンポン、と蓮が頭を撫でるとキョーコは、少し落ち着きを取り戻したのか、
はにかんだような笑顔を浮かべて俯き。

「あ、ありがとうございます。」

そんなキョーコの姿に、カメラの死角ながら、カメラの存在を無理矢理に意識することで、
蓮は辛うじて己の理性を保っていた。

「君は立派だったよ。」


        ・  ・  ・  ・

「百瀬さんクリアー!!」

と、蓮もキョーコも己の事態に手一杯なうちに、気がつけば逸美がクリアしてしまった。

「はああ~っ、もう、こんなゲームこりごりですよ…」

逸美が大きなため息を零しながら帰還し、蓮と入れ替わる。

「さあ、ラストは敦賀さんですね~。」

「お手柔らかにお願いします。」

柔らかい笑顔を浮かべ、そう言った蓮がルーレットを回す。

「発信履歴1番ですね…おぉっと!敦賀さんのお題はスペシャルマーク仕様となっていますね!!
これをクリアすれば金貨2枚ですよ!頑張って下さい!」

「えっ!?それって難しいって事なんじゃ…」

「はい、ちなみにスペシャルマークのお題の罰ゲームは、このお題をそのままカメラ目線で
お願いする事になりますので、よろしくお願いします。
さあ、日本中の女性の皆様が注目のお題は~っ、さらにドン!」

司会者の声で蓮へのお題がモニターへドンと映し出される。


「愛してます。でーす!」


きゃあああーっと客席が湧き上がる。何せ、電話相手に言わせられなければ、
カメラ目線で蓮が…という前振りなのだから、蓮目当ての女性が多数を占める観客席が湧き上がらない訳がない。


「…困ったな…これ、ちょっと難しすぎませんか…?。」

唸る蓮をさて置き、スタッフにより蓮の携帯電話がプッシュされる。


ぷるるるる

ピリリリリ

ぷるるるる

ピリリリリ

ぷるるるる

ピリリリリ


「え…??」という空気がスタジオ中を包み込む。

蓮の携帯電話のコール音と入れ違いに、会場のどこかで誰かの携帯がなっているのだ…。

「あぁ…そういえば昨日、京子ちゃんに今日の収録についての電話…したね。」

思い出したように蓮が呟くと、会場の姿勢が一斉にキョーコへと向けられる。

「へ?………えぇえぇぇ!!!!」

マネージャーは対象外だが…共演者がNGだとは言われてはいない。
蓮は流れるように美しく歩み、鳴り続けるキョーコの携帯電話をその手に取り上げ、
キョーコへと渡し、自分も己の携帯電話をスタッフから受け取ると、その形の良い耳にあてる。

静まり返ったスタジオ内でひたすら鳴り続ける携帯を手に、キョーコはたっぷり固まっていたのだが、
これに出なければ、終わりは来ない…


(…今日が私の命日に決定…ね…)


悲壮な覚悟を秘めて、キョーコは携帯電話の通話ボタンを押した。

「さっき罰ゲームして頑張ってきたばかりの京子ちゃんに、追い討ちかけるみたいで
気が進まないんだけど、ごめんね、京子ちゃん。もう少し頑張ってくれるかな?」

「はあ……、これに答えれば、私…、日本中の女性の期待を踏みにじってしまう事になるので、
日本中のほとんどの女性に嫌われる気がするんですけど…」

スタジオ中の注目を浴びる中、3Mも離れない距離で電話を介して話をする二人…。
そして一言も聞き漏らすまいと聞き耳を立てる観客達。
二人の会話以外は皆域を潜めて物音ひとつしない。


「う~ん、ごめんね、でも俺、金貨2枚、欲しいんだよね。
俺からのお願いだけど、みんな…京子ちゃんを嫌わないであげてくれるよね?」

そう言って、蓮は会場の客席、カメラをグルリと見渡して、いつもの温和な笑顔よりもさらに
磨きがかかった極上の笑顔を浮かべた。

敦賀蓮にこの笑顔を向けられてお願いされて、京子に嫌がらせを出来る女はきっと日本に一人もいないであろう。

「うん、ありがとう」

観客達にこれでもかという笑顔を振りまき、客席を幸福で昇天させる事に成功した蓮は、キョーコへと向き直った。


「さて、京子ちゃん。お願いします。」

(ひやあああ!なんでこんな目に合わないといけないのよぉぉっ)


「あ…あ…アイシテマス…。」



かくして、怒涛のクイズ番組は終了し、DARKMOONチームはクイズ番組の賞品、賞金を
ほぼ全てお持ち帰りすることに成功したのでありました。

 めでたし、めでたし?

――――――――――――――


TもQも書きたかった所を書くために前後の話をつめていったら
こんなことになりました(笑)こんな妄想だめですかね~?
Cを書くならキョーコが蓮に「敦賀さん!猫の手ですよ!!猫の手です!」
って手取り手取り教えてあげて欲しかったんですが、いかんせん、料理というものが
できないので、知識が無くて書けない、思いつかない、面白くなかったの三重苦。(笑)
T編、Q編、楽しんでいただけましたら幸いでございましたー!
よっしゃ!私がんばった!!
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