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SS・白銀の狐6
こんばんはー、惣也です。
お久しぶりの白銀を投下しに来ましたー、お話事態は本誌発売前に作ってたので、予約投稿で放り投げといてみます。
う、ううう。過去を読み返すのは本当激しく羞恥プレイでした・・・w 半年たった頃には恥ずかしいよって言われてたけど、本当に恥ずかしいねwww
待ってますーっておっしゃってくださる方がいなければきっとそのまま無かったことにしようと書いてないですネw
魔女はちょっとずつ書いてるんですが、しばらくは白銀と楼閣と続き妄想系かな・・・なんて思います。
原作軸をアンソロ、合作本原稿に書いてるので、こっちはパラレルでスコーンとある種の力を抜こうかなっていう時間になりそうです。

さてさて、最近は本当毎日PCに向かってゴリゴリ、紙に向かってガリガリと頑張ってるんですが…最近お世話になってる作業BGMはもっぱらニコニコにお世話になりまくってます。

ボーカロイドにレンっていうのがいて、それも好きだったんですが、こないだ、へいへーいとサーフィンしてたらまさかの敦賀氏と下のお名前が同名の【○】さんがっていう歌い手さんがいらっしゃいましてw
名前でホイホイされて「え?あぁ、そう」から入ったんですが、うっかり蓮キョ変換して悶えてました。
低音だし、良い声だし、ということで、エンドレス再生で一本二本と書いてますwラブアトミック・トランスファーが最高に大好きですwあははーん。歌い手さんスキーの方はお勧めなのでどうぞw
びーずとかぐれいとかがくとさんやられぼれぼは大好きなのです。

さてさて、今夜もがんばるぞー


さて、追記の直前のご注意。
白銀の狐は私が辻褄を合わせるために史実を捻じ曲げたりしてる部位もございます。
パラレルなので、深く考えてはいけません。はい。





白銀の狐 6








処は陰陽寮の一室。

陰陽寮で暦博士(れきのはくじ)を勤める椹は、たまたまその場に居合わせた、近頃入りたての得業生(とくごうしょう)に所用を頼むべく声をかけた。

「夏彦君、これを陰陽頭(おんみょうのかみ)様の所へ持って行ってくれるかな?…………夏彦君?」

呼んでいるというのに一向にこちらに気づかない得業生……つまりはまだ見習い童子なのだが、その童子の様子に椹がどうかしたのかと首を傾げた所でようやく呼ばれたのが自分であると気付いて椹の元へと駆け寄って来た。

「す、すみません、失礼しました。少し呆けておりました。」

すぐさま自身の非を認め、ペコリ頭を下げて謝罪する夏彦に椹はそれほどに気にしなくてもいいよと優しく声をかけた。

「近頃、都にあやかしが出ているから晴明君も天文学生の夜警に出ているという話しだし、晴明君付きの君も一緒なのだろう?疲れているんだね、お疲れ様」

「い、いえ……」

呆けていた事を叱責するでもなくむしろ労われた事に夏彦は居心地の悪さを覚えた。

「あ、こちらの書物を陰陽頭様へお届けですね、承りました」

「頼んだよ」

そそくさと受け取り室内を後にする。

(い、言えないわ……『夏彦』って言われる事に馴染みがなくてぽんやりしてた……とか……晴明様は本当は夜警に出てなくて実は晴明様の型をした式神が代行してる……とか……うーっ、椹暦博士は人が良すぎよー!!)

騙している罪悪感に苛まれるこの童子、陰陽寮所属の天文生(てんもんのしょう)、安倍晴明付きの見習い得業生として入っている安倍夏彦といい、そして現在のこれは仮の姿であり、その本性は人ではなく狐の物の怪である。
三尾の尻尾を持ち、人に擬態する事が出来る夏彦の真名は『京子』
つまり夏彦は性別も偽った京子の仮の姿なのである。


「夏彦くん?」

「あ、社さん!」

見知った顔に声をかけられて京子は駆け寄る。

「どこかにご用?」

「はい!椹暦博士からのお言いつけで、この書物を陰陽頭様の所へ持っていく所です」

「ああ、なら今、アイツも行ってるから合流するといいよ」

「晴明様が?」

「なんでも最近、日照りが続いているから、雨乞いの祭壇を建てるとかなんとかの話しらしいんだけどね」

「雨乞い……ですか」

「おそらくその書物もそれ関連で暦博士がお調べになったんだろう」

「へーー」

「松島天文博士(てんもんのはくじ)と揃ってる所に呼ばれているから晴明に雨乞いの儀式、させるんじゃないかな」

社の言葉にただへーと頷く京子はハタと気付いた事を言葉に発した。

「そう言うのって、偉い方がやるんじゃないんですか?陰陽頭様や天文博士、陰陽博士(おんみょうのはくじ)もいらっしゃるのに……、天文博士じゃなくて天文生の晴明様がされるんですか?」

陰陽師の地位はそれぞれ官位が定められており、現在の安倍晴明は正七位下の天文博士の下にいる修習生、つまりは学生扱いなので、要はヒラ社員なのだ。
大事を博士では無く一介の学生に任せていいのだろうかという懸念は当然の物と言える。

「うーん、陰陽頭、陰陽助(おんみょうのすけ)、陰陽允(おんみょうのじょう)の皆様は言ってしまえば監督、筆役がお仕事だからねぇ……天文博士も一大事だからこそ一番確実な晴明にやらせたいんだと思うよ」

「そういう物……なんでしょうか……」

「晴明、出世に興味無いからアレだけど、実際、陰陽寮で晴明の右にでるやつはいないだろうし」

「はあ……」

人の世界はなかなか面倒な物なのだなと京子が相槌を返した所にそれは現れた。

「聞き捨てならねぇな」

「「 え? 」」

社と京子が思わず互いの顔を見交わすのだが、二人とも今の一言に覚えはなく、それは二人の横から聞こえてくる。

「晴明が一番だなんて誰が決めた」

社と京子が伺い見れば、二人しかいないと思っていた廊下に憤怒の表情の男が立っている。

「えっと……陰陽生(おんみょうのしょう)……の……」

社が名前を思い出しあぐねているのを諭り、京子がその先を継ぐ。

「不破……松太郎殿……こ、こんにちは」

「何がこんにちはだ、晴明の犬め」

のっけから怒り浸透と言わんばかりの松太郎の様子に二人は言葉につまる。
そして京子は何故か自分の身体が竦むのを感じ、社は厄介な人物に出くわしてしまったと眉を微かに潜める。

『天文道』を指導している天文博士と対を成しているのが陰陽道を説く陰陽博士であり、天文生の筆頭株が晴明、つまりは蓮であり、陰陽生の筆頭株が不和松太郎であることからこの均衡が保たれているらしい……のであるが。

常に都で一番流行している狩衣を纏い、上級貴族さながらな風体と不遜な態度の不破松太郎は、実際の所、生家が良い所の出であるらしいといううわさもあり、何故陰陽寮にいるのかが不思議な男である。
陰陽寮での地位は陰陽博士の下である陰陽生、官位としては晴明ともさして変わりない位置だというのに、松太郎への周囲の対応は、晴明の実力が抜きん出ていて特別扱いされている事にある意味並んでいるのだが、誰もそれに突っ込めない風格は備えているから京子としては不思議で仕方ない人間である。



「あ、挨拶は人間の基本ですから」

京子の言葉にケッと毒を吐き、松太郎は口を開く。

「人間……ねぇ……挨拶して、それで人間のつもりか?」

「……な……なにを……」

京子が夏彦になる為の擬態は晴明……蓮の特製の補助札で安定しており、よほどの能力でなければ看破できる筈が無い。
陰陽寮の中に見破れる人物などいないと思っていたのだが……

「お前……そんなんで人間になったつもりかって聞いてんだよ」

しかし松太郎の言葉はまるで京子が人間で無い事を見通したような物言いで京子の背にヒヤリと汗が流れた。


「なんの騒ぎかな?」

「せ、晴明……」

社が助かったと言わんばかりに松太郎の後ろから現れた蓮に救いを求める視線を投げた。

「れ……晴明様、お疲れ様です」

涼やかな顔で佇む蓮を視界に収め、うっかり『蓮』と呼びそうになった京子が慌てて『晴明』と言い直し頭を下げる。
松太郎の横をスッと通り京子の前へやって来た蓮は京子の頭をそっと撫でた。

「夏彦もご苦労様」

「い、いえ」

頬を染めた京子に柔らかい視線を投げた後、蓮は眼光をスッと尖らせて松太郎へ向ける。

「私のコレが何か粗相をしたのだろうか?」

「ふん、こんな所でアンタが陰陽寮で一番の術師だ、なんてほざいてたから注意してやったんだよ。アンタも自分の犬の躾ぐらいしっかりやっとけ」

吐き捨てる松太郎の物言いにも蓮は微笑を崩す事なく受け取める。

「それは失礼したね、家に帰ったら仕置きをしておこう」

そう言いながら蓮が京子のおとがいを掬い上げて笑う。
その刹那、京子は竦んでいた身体が解ける感覚に蓮が何かしらの呪を施してくれたのだと悟る。

「せ、晴明、それを言ったのは俺だから、夏彦は悪くないから!」

慌ててフォローを入れる社の言葉に蓮は微笑で答え、京子から指を外す。

「夏彦、萎縮しなくてもいい、お前に非道い事はしないから」

「……は、はい……」

松太郎に向き直った蓮は京子を自分の背へまわし、松太郎の視線からそらす。

「私の家人が失礼な事をしたね……すまない。では我らはこれで」

「待てよ」

その場を辞そうとした蓮を遮り、松太郎が呼びとめた。

「俺は前からテメェが気に食わなかったんだ」

「……それはそれは……」

不快感露わな松太郎の様子にも蓮は涼やかな微笑を崩さず、それが尚一層松太郎を刺激する。

「俺と勝負しろ」

「勝負?」

「テメェなんぞ、俺がひねり潰してやるって言ってんだよ」

「おやおや……物騒だね。私は争いは好まないのだが」

「けっ、似非平和主義者がうさんくせぇ……」

散々な物言いの松太郎に蓮は溜め息混じりに言を返す。

「この晴明と如何様に戦うと?」

「雨乞い……祭壇建てたって事態が収まらねぇのはわかってるよな?」

したり顔の松太郎に社と京子がそうなのか?と不思議そうな顔を向けるが晴明の表情は読めない。

「…………」

「雨をせき止めているアヤカシ……退治した方が勝ちだ、どうよ?」

ニヤリと笑む松太郎に蓮はフーーと長く溜め息を吐いた。

「…………良いだろう」

「その高い鼻っ柱、へし折ってやるよ」

「……それはそれは……」

言いたい事を言い終えて、フンと嘲笑する松太郎はそのまま退去の言葉も述べずに踵を返し、自分の持ち場へと戻っていった。


「蓮さま……」

不安げに見上げる京子の頭を後ろからくしゃりと撫でた蓮は常通りの穏やかな微笑みを浮かべる。

「心配はいらないよ。さ……今日はもう帰ろうか」

「はい……」

京子が持つ書物をスッと取り上げた蓮はそれを社に渡す。

「これは社さん、お願いします」

「え?あ、うん」

「京子はさっきの不破に術をかけられているので家に連れ帰ります」

「「 え!!? 」」

全く気付かなかった二人は驚きの声を上げる。

「一時的に解呪してあるけど、京子、身体が竦んで動かしにくくなっていたろう?」

「え?……はい」

確かに松太郎と目があってからそんな感覚を感じ、蓮の瞳を見た瞬間、なにかが解けるのを感じた……が……

「不破にもあやかしが取り憑いている事は分かりました……後は占じてみないことには……ですがね……」


蓮の言葉に社と京子の表情に緊張が走り抜けた。







陰陽寮の説明が頭をこんがらがせそうですが。(汗)
簡単に
陰陽寮で一番偉い人
陰陽頭(おんみょうのかみ)
続けて陰陽助(おんみょうのすけ)陰陽允(おんみょうのじょう)他にも大属、小属っていう事務職のえらいさんが続くんですが。

その後
天文博士(てんもんのはくじ)同列に陰陽博士(おんみょうのはくじ)
この下に
暦博士(れきのはくじ)同列に陰陽師(おんみょうじ)
と続くので、陰陽師も厳密には役職なんですねー、コレが。

で、この人たちの下に修習生(学生)が何人かつくので、晴明、松太郎のポジションはソコ。
キョコたんはその下の得業生ってことにして
社さんは使部(じぶ)庶務職中にもぐりこんでるっていう設定なんですが…どうやったら上手く説明できるのか・・・・・・あー、二通り候補があったのにどうして難しい方で書いちゃったんだ、私ーっ!!orz

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