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SS・lovesickness
おこんばんはーでございます><
なんとか浮いてきました。しかし拍手レスできてないままですみません(滝汗)
コメントいただけると本当うれしいので、喜んで読ませて頂いてますので、もうちょっとお時間下さいませー!

さてさて、今日は没ネタです、すいませ(汗)
導入書いてる時点でなんかこう・・・・・・ちがう。ってなってしまって、手が止まってしまったんですが、箱庭にアップしたら続きが閃きそうな気がしたので←ラストがちゃんと決まってないまま上げてるものは割りと多いのです。
導入だけ三本ぐらい書いては投げ捨て書いては投げ捨て、一体なんのスランプだ。といった感じですが、まあなんとか頑張れてます(笑)健全、R本原稿ともに小説は一応の脱稿をしましたので^^あとは合同本小説とか、漫画です。よし。


ということで、もうすぐ本誌だから楽しみですー^^

追記よりどぞー。




lovesickness







「社長、俺、休みが欲しいんですけど……」

「……ほう?」

深夜の宝田邸、そこには真剣な表情の蓮と夜中に突然訪ねてきた蓮の様子に微笑を浮かべるローリィ宝田が対峙していた。

「かまわんがその代わり、お前が休む間の穴を最上くんに埋めてもらうぞ?」

「って!? なんでそうなるんですか!! それじゃあ意味がありません!!」

分かっているでしょう?と蓮はローリィの瞳をじっと見つめる。

「俺と彼女が付き合い始めてから二ヶ月、全く休みがかぶらない……というより俺に休みが無いんです」

「それはお前、社と相談しろや」

やれやれといった動作のローリィに、蓮はバンっと両手でテーブルを叩く。

「その社さんにもどうにも出来ない状況だから直接お願いしてるんです!」

「蓮……お前、別の人間を代役にしてまで休みたいのか?」

「っ……」

蓮としてはそこまでしてくれという意味で言った訳では無い。
けれどローリィが直接手を下してスケジュール調整に乗り出す場合、最も早いのは代役を立ててその首をすげ替える事だ。
もちろん蓮のプライドがそれを良しとする事は出来ない……

「ふん……まぁいい、お前がそうやってワガママを言えるようになったのも良い傾向だ……聞いてやらん事も無い」

「は?」

ニヤリと笑んだローリィに蓮は嫌な予感を覚える。

「休みはやらん」

「って、社長! 馬鹿にしてるんですか!?」

あっさりと前言を撤回したローリィに思わず蓮は噛みついた。

「代わりに最上くんの仕事を増やす事にする」

「……え……?」

「ちょうど良い事に明後日から二日、お前が行く事になってるCMロケなんだがなぁ……場所は以前DARKMOONの撮影に使った軽井沢のホテルだって言うのは聞いてるな?」

「あ、はい、聞いてます」

「お前の相手役だった役者が急な病気で穴が空いた、代わりに誰かいないかとさっき打診があった。なら最上くんで通そうじゃないか……なあ?」

ニヤニヤと笑うローリィに蓮はおもわず苦虫を潰した表情になる。またローリィに遊ばれたのだ。
けれど、キョーコと共にいる時間が増える事は喜ばしい事であり、そうなる為にこの場へと直談判に来たのだから文句はグッと喉の奥に飲み込むまで……。

「最上くんのスケジュールは追って社に知らせておくから、さっさと家に帰って休め?」

「……はい……」

出来る事なら二人で過ごす休日が望ましいが、この際仕事だろうとキョーコといる時間が増えるならもう何だって構わないと思える程に蓮はキョーコに飢えていた。


付き合い始めて二ヶ月、忙しいスケジュールの合間に会えたとしてもキョーコをだるま屋まで送っていく為の短いドライブがせいぜいで、デートらしいデートもなく、キスはおろか手を繋ぐ事だってまだ片手で数える程しか出来ていない。
今の二人の芸能人としての立ち位置を考えれば、公表しないと決めた事務所の方針が間違っているとは思わないが……

「俺は……」

電話だって蓮を気づかうキョーコからかかってくる事は殆ど無く、蓮としてはこれで本当に付き合っていると言えるのかと不安になる。

恋を拒否し続けていたキョーコが自分への恋心を認めるまでにどれほどの勇気を振り絞ったかを分かっているからこの不安を表に出さずに年長者として余裕のある『敦賀蓮』の表情をなんとか保っている。
けれど……キョーコの全てを自分の物にしたいという欲望と、まだ早い、少しずつ育まなければ急激に推し進めればそれはただの負担になってしまうという想いとが心中に渦巻いていて、蓮を時折息苦しくさせる。

「蓮?」

社の声に思わずハッとする。

「キョーコちゃんが気になるのは分かるけど、現地で合流なんだから、こんな場所で気を抜くな、座席に座るまではバレないように気をつけとけよ」

「すみません」

 現在、二人は現場に向かう為に新幹線のホームにおり、社の言うとおり、帽子とメガネで変装していようと、この場で気を抜くのは危険な事であり、蓮は素直に謝罪して指定された座席へと腰掛けた。
そして思わず溜息を零した所で社のお説教は始まった。

「全く、そんなにボケっとするんなら、言えば良いじゃないか」

「何をですか?」

「もっと電話してきて欲しいとか、デートしようとか、会いたいとか、泊まりにおいで、とか」

「……社さん……」

 言葉になどしていないのに、まるでお見通しの社に蓮はうなだれてしまった。

「なんだ? 間違ってないだろう?」

「俺……そんなに心理状況、ダダ漏れですか?」

「理性あるカッコ良い彼氏の顔しようとしてるけど、実際、かなり煮詰まってるなー、っていうのが分かるぐらいにはな。じゃないと俺にスケジュール調整出来ませんか? なんて言い出さないだろう? ま、好きな子相手にカッコつけたい気持ちは分かるけどさ」

 何か間違ってるか? と言わんばかりの社の表情に、蓮は溜息を吐いて自分の心情を吐露する事を決めた。

「……電話がね、鳴らないんです」

「ここ二カ月、お前が過密スケジュールだったから気を使ってるんだろう? BJの撮影やってた時にスケジュール抑えてた反動で今が忙しいのは前から分かってた事だし」

「それでも……俺は会いたいんですけどね……」

「それは本人に直接言わなきゃ伝わらないんじゃないか? それに、だったらお前が会いに行けばいいじゃないか」

 小声での会話であるが、誰かに聞かれないとも限らないので二人とも『誰』とは言わない。

「でも、会うと我慢できなくなりそうなんで……」

「あー、まぁそりゃお前も健全な成人男子だからなぁ……」

「あの子の枷にはなりたくないので、まだ俺との事を公表しない方がいいのは分かっているんですが、そうこうしている間に馬の骨が現れないとも限らないじゃないですか」

 蓮の心配も最もで、社は言うべき言葉に思わず悩む。

「確かに最近のあの子、一段と綺麗になって来たと思うよ」

「……ですよね……」

「ま、それも、お前の影響、だろう?」

「…………そう、なんですよね……」

 どうしようも無いジレンマである事は分かっている。だから蓮も溜息を吐く事しか出来ないのだ。

「この仕事が終わったらなんとか調整して休み作るから、がんばれ」

「……はい…ありがとうございます」

 重い返事を返す蓮に、社はニンマリと笑って一つの提案をする。

「なんならホテル、おんなじ部屋にしてやろうか~?」

「……って、冗談やめて下さいよ」

 社長の計略によりヒール兄妹として同じホテルの一室で過ごした事もある。けれどあの時はまだ想いを封じなければという自分の理性があり、なんとか何事もなく過ごしたものだが、恋人同士という関係である現在では、同じ部屋にいて何もしないという自信は無く、むしろ自分の理性があっさり音を上げる方に賭けたっていい。

「恋人なんだから、そのぐらいしてもいいと思うけど?」

「それは、そうなんですけど……まだその時じゃないでしょうし……」

「その時、ねぇ……」

 何やら言いたげな社ではあるが、渋い表情の蓮に、これ以上この話題でつついても仕方ないと、別の話に転換する。

「で? お前はなんて言ってあの子を口説いたんだ?」

「……黙秘権を行使します」

 これ以上遊ばれては堪らないと、蓮は口を閉ざす事を選ぶ。

「ま、いいけどな、でも、俺相手に黙秘はいいけど、あの子にはちゃんと思ってる事は言った方がいいぞ?」

「え……?」

「どっちかが無理してる恋愛って、続かなくなるからな」

 真面目な表情の社の言葉に、蓮もそれが真剣な助言であるのだと悟る。

「社さん……」

「これは、俺の経験談を踏まえたお兄ちゃんからのアドバイス」

 にこりと笑う社の雰囲気に、蓮もほっと息を吐き出して感謝を述べる。

「ありがとうございます」

「いや、いいよ……だからな」

「え?」

「俺の部屋に泊まりにおいで? って言うなら俺が預かる分の予備のカードキー、あの子に渡したって構わないぞ?」

社の発言に蓮は耐えかねて大きな声を出してしまった。

「っ!! や、社さん!!!」

「なんだ、言わないのか?」

「いや、それは……分かりませんけど……」

「言ってもいいと思うけどな、折角だし」

 歯切れの悪い蓮に対し、お前も男なんだから、我慢のしすぎは良くないぞ? という社の言葉に蓮は額に手をあてて唸る。

「そんな事言ったら、俺、がっついてるみたいじゃないですか」

「なんだよ、そんな見るからに飢えてますって顔してるぐらいなら、いっそがっついちゃえばいいじゃないか。両想いなんだから、問題ないだろう?」

 あっけらかんと述べる社に蓮は本格的に頭痛を覚える。

「マネージャーが勧めていいんですか?」

「いいぞ? ちゃんと合意の上できちんとするんならな? あ、ちゃんと用意はしてるんだろうな?」

 確かに恋愛を止められるより応援された方が蓮としては助かるのだが、こうあからさまに『する』『しない』の問題を後押しされてしまうと居心地が悪い事この上ない。

「まぁ、一応は……してますけど……」

「ほ――」

「も、もういいじゃないですか!」

 社のニマニマと笑む視線を前に、蓮は耐えきれずに窓へ顔を向け、不貞寝を決め込む体勢を取る。

「ま、俺はお前たちが幸せになってくれるならいいんだよ」

 理解あるマネージャーはひとしきり蓮をつついた事も綺麗にまとめて自身のスケジュール帳を開き、一連の会話は終了となった……。







ちなみにタイトル「lovesickness」は恋わずらい。なのです。
普段英語に弱いので日本語タイトルしかつけないのですが、タイトルが恋煩いだと・・・しまらねぇ・・・w
となりまして、珍しく辞書を開いて決めてみました。
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