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頂SS・ACT166.バイオレンスミッションフェーズ9.5【おまけ追加】
こんばんはーです><
今回もひなたんからぶん取って来ました←こら。
毎度ながら萌えをありがとうひなたんv
玉ねぎのように剥かれるーwと笑いながらおねだりを受けてくれるので、萌えが充実してます。本当ありがとうw
ということで、ずっとモニターに向かって絵を描いてるので書くべく近況が見当たらない今日この頃←えーw
萌えな世界は追記よりどぞー!


そして今回もコメント欄におまけを書いてくれてありがとうひなたん。
見た瞬間、萌えてごふーっってなりましたw




ACT166.バイオレンスミッションフェーズ9.5








右手に触れた温かな温もりが、凍りついた俺を闇の中から引き戻してくれた。
意識を取り戻した時に最初に視界に飛び込んできたのは、不安そうに俺を見上げている最上さんの顔で。

――顔を見ただけで、辛い時でも胸が温かくなって……嬉しくなれる

過去の記憶に囚われ、凍りついていた心も身体も最上さんの存在が癒して温めてくれる。

「…聞こえてますか…? …私の声……」
「――――…ん――――… ちゃんと聞こえてるよ――――…」

『お前が自力じゃ身動きできない状況に陥った時、彼女がそこからお前を連れ出してくれる』

社長の言ったとおりだ。きっとこの先、俺は何度も過去と向きあい動けなくなってしまうだろう。けれど、逃げないと決めたんだ。自分の可能性を信じて、全力で戦う……と。

「……ありがとう、最上さん」

俺の手を握ったまま何故かカチーンッと固まっていた最上さんにお礼を言うと急に顔を真っ赤に染めて頬を抑え、ザッと音がするほどの勢いで一歩後ろに下がった。

「……何かな、その反応は――…」
「えっ……あ、ああああのっ!」

真っ赤になって噛みまくっている最上さんに、ふと思い出した。

『すごくおいしかったよ、ワインゼリー……ありがとう――――…』

バレンタインに貰ったワインゼリーのお礼だと言って頬にキスした事を思い出させてしまったんだろう、な……。
不破とのことではなく、俺のキスを思い出してくれた事が嬉しくて社さんや緒方監督以外にも大勢のスタッフがいると分かっていたけれど顔が緩んでしまうのを抑えられない。

「……最上さん?」

そんな彼女の反応が嬉しくて、湧いてくる悪戯心。

「は、ははははははいっ!!」

真っ赤になっている最上さんに手を差し伸べて、にっこりと微笑んでこっちへ来るように促す。

「……おいで?」

瞳を見開き、真っ赤になって固まっている最上さんが可愛くて仕方ない。

「えぇっ……と、あの……」
「大丈夫。ちゃんと場所はわきまえてるから……ね?」

にっこりと微笑んで「お・い・で?」と再度促せば、観念したのかギクシャクとまるでロボットのような動きで俺の傍まで歩いてくるのを運転席に腰掛けたままで待つ。



「あ、の……大丈夫、ですか……? ケガ、とか……」

俺の目の前に立ち、おずおずと声をかける最上さんにしゃがむ様に促して視線を合わせる。

「うん…大丈夫。心配かけてごめんね?」

小さな両手を握って、安心させるように微笑むと小さく息を吐いて「よかった……」と呟く様子にどうしようもなく込み上げてくる愛しさ。
幸か不幸か……ここはロケ現場で、周囲にはたくさんの人の目があるからなんとか衝動を堪える事が出来たけれど……そうでなければ、抱き締めて口付けていただろう。

「……ところで、どうしてここに? 最上さんもBOX“R”の撮影中のはずだろう?」

湧き上がる衝動をコホンッと小さく咳払いする事で抑え、冷静になろうとした時にふと浮かんだ疑問。

「こっちの現場まで、聞こえたんです……。尋常じゃないブレーキ音と悲鳴が。それでいてもたってもいられなくて……」

その時の事を思い出したのか、表情を曇らせる最上さんの両手を握っている自身の手に少しだけ力を込める。

「ごめんね?」
「そ、そんなっ! 敦賀さんが謝る事じゃないです! 私が勝手に心配して……っ!」
「うん……でも、俺……『危険な目になんて逢わない』って約束しただろう?」

謝罪を口にすると「それは約束じゃないですからっ!」と慌てふためく最上さんの唇に人差し指で触れて、その口を閉じさせる。

「……約束、だよ。俺にとっては……」

苦笑した俺を困ったように見ていた最上さんがふいに「あっ……」と小さく声をあげて下を向く。

「チェーン、切れちゃったの?」

地面に落ちたプリンセス・ローザのネックレスを拾い上げ、掌に載せる。

「切れてませんっ!留め金が外れやすくなってるんです!切れたんじゃありません!!」
「ど、どうしたの?」

物凄い剣幕でまくしたてる最上さんに、驚きを隠せない。

「……だって、不吉な事なんてなかったもの!!敦賀さんは、無事だったんですからっ!」

必死で言い募る最上さんに、胸の中がほっこりと温かくなってくる。

(……もしかして、これが外れて不安で……?)

撮影中に同じようにして外れたのだろうか? それで、仕事中にも関わらず駆けつけてくれた……?

(……本当に、この娘は……どうしてくれようか……)

愛しくて、愛しくて……どうにかなってしまいそうだ。

「……最上さん、じっとしててね?」

掌のプリンセス・ローザを手に取り、最上さんの首へと両手を回して留め金をかける。

「あ、あああああのっ!つ、つつつつつつ敦賀さんっ!?」

恥かしいのか頬を染めて固まる最上さんの耳元でそっと囁く。

「……ありがとう。君も、セツも……俺の最高の御守だ……」

耳に触れるか触れないかの距離で囁けば、真っ赤になって固まっていた顔がほにゃりと笑み崩れる。

(あぁ……今、ここに誰もいなければ――…)

笑顔一つで俺を翻弄する最上さんに少しだけ仕返しをしたくて……。

「……なっ!つつつつつつつ、敦賀さんっ!な、なにを……っ」
「ん?最上さん、今日、メイクしてるから……」

「指にグロスが付いちゃったからね……」と見せつけるように、ペロリと人差し指を舐める。

「は、破廉恥です――――っ!」

項まで赤く染めて立ち上がった最上さんが、バランスを崩してよろめいたのを慌てて立ち上がって腕をとり抱きとめる。

「急に立ち上がると危ないよ……?」
「は、はい……アリガトウゴザイマス」

胸の中の最上さんをギュッと抱き締め、視界の端に唖然と口を開いてこちらを見ている貴島の姿を捉えて口端だけで笑みを刻む。



********



「るぅぇぇぇええええん~~?」

あの後、救急車は断って無事にカーアクションの撮影も終えてロケバスに座った途端に社さんが俺で遊ぶ気満々な顔で声をかけてきた。

「……社さん……その顔は止めて下さい……」

深く嘆息して言っても、社さんのニマニマ笑いは止まらない。

「お前、最近、気持ちがダダ漏れだぞ~」
「……社さん」

「お願いですから……」と言おうとして、前方から名前を呼ばれて視線を上げた。同時に社さんもニマニマ笑いを納め、いつものクールな顔に戻ったのを見て「この人、役者も出来るんじゃ……」と思わずにはいられない。

「敦賀君」
「何かな、貴島君?」

声をかけてきたのは貴島で、用件はきっとあの事だろうと察しはついたけれど惚けて笑顔を向ける。

「敦賀君、京子ちゃんと親しいの?」
「どうしたの? 君の好みじゃなかったんじゃないの?」
「いやぁ……女の子ってメイク一つで変わるよねぇ。京子ちゃん、メチャクチャ可愛かったじゃん」

ナツ仕様の最上さんを貴島に目撃されたのは失敗だったと思うけれど、これ以上は近寄らせるつもりは毛頭ない。

「最上さんは、もともと可愛い子だよ。君に見る目がなかったんじゃないかな?」

ニッコリと笑顔で牽制をいれる。

「ん~…、俺の目が節穴だったんだよなぁ……。ね、彼女の携番、知らない?」
「……知ってるよ」
「じゃあさ……」
「残念だけど教えられないな」
「へぇ、どうして?」
「本人の了承もないのに、教えられないよ」
「俺、悪用しないよ? ちょっとお近づきになりたいな…って思っ……」
「……貴島君?彼女は、俺の大切な後輩だから……ね?」

思いっきり含んだ笑みを見せると隣に座っていた社さんが「ひぃっ!闇の国の蓮さんが……っ!」と小さく呟いたのが気になったけれど、今は貴島が先だ。

「……怖いなぁ…やっぱり、あの感じだと『大切な後輩』じゃなくて『大切な女の子』って感じだったもんね」

一瞬、言葉に詰まった貴島がニヤリと笑んで「そっか、そっか……」と何やらご機嫌で納得している。

「……えっ?」
「いやぁ……そっか。敦賀君がねぇ……」

貴島は一人、うんうんと頷いてクルリと向きを変えて自分の席へと帰って行った。

「えーと……?」

貴島が諦めてくれたのは良かったが、最後の台詞が納得できない俺の肩を社さんがポンッと叩いた。

「……蓮。あの場にいた人には、お前の気持ちはダダ漏れだったと思うぞ?」
「……えっ?」
「誰も口をはさめない、二人の世界を作っちゃってさぁ……お兄ちゃんは、どうしようかと思ったよ」

全然、困ったような顔をしていない社さんに愕然とした。

「あ、の……」
「大丈夫だって。あのシーンを目撃したのは、俺と緒方監督と一部の共演者とスタッフってとこだから」
「いや……」
「共演者もスタッフも俺と緒方監督とで口止めしてあるからさ」
「それは……」
「ふふん…お前、キョーコちゃんが心配してくれて嬉しかったんだろう……」

そこからは延々と社さんが語るのを聞き流しながら、俺は全く別の事を考えていた。

(帰りにジュエリーショップに寄って、プリンセス・ローザの代わりのチェーンを買って帰ろうかな……)

俺の贈ったあの石は、本当に最上さんに似合っていたから。大事に着けてくれているのが嬉しかったから……。だから、簡単に外れないように。最上さんに不安を与えないように……。

(はぁ……。俺の理性も簡単に切れないようにしないと……)

チェーンのように交換するわけにはいかない自分の理性を今夜も一緒の部屋で眠る最上さんの前で簡単に外れないように、しっかりと締めないと……な。




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今回のお・ま・け(待たせてごめんよ~><)
「おかえりなさい、兄さんっ!」

仕事の終了時間が合わなかったため、先に雪花としてホテルに帰っていた最上さんが俺の帰宅を出迎えてくれる。

「……ただいま。……セツ」

「ん……」と手に持っていた小さな紙袋を手渡し、コートを脱いでソファーに投げる。

「なぁに?兄さん」

首を傾げて袋を見ている雪花に「開けて見ろ」と言って、自分は冷蔵庫から缶ビールを取り出した。

「……チェーン?」

袋の中を見てさらに首を傾げる雪花にクスリと微笑んだ。

「……昼間、チェーンの留め金が外れやすいって言ってただろう?それを使え」

ソファーに身を投げ出すように座り、プルトップを開けてビールを飲みながら視線で反応を伺う。
「俺」から「最上さん」へのプレゼントなら遠慮して受け取らないだろうが、「カイン」から「雪花」へのプレゼントなら受け取らないはずがない。

「うっ……嬉しい、けど……無駄遣い……」
「お気に入りのネックレスだろう? いらないなら捨てておけ」

若干、最上さんが顔を出しかけたが雪花の顔で無駄遣いをしたと反応が返ってきたので素っ気なく返す。

「私が兄さんからのプレゼントを捨てるわけないでしょう!……ありがとう、兄さん」

頬を染め、微笑みを浮かべる雪花にニヤリと笑う。

「……礼なら態度で示せ」

自らの頬にちょんっと指で触れ、戯れに「お礼のキス」を強請る。

(……さすがに、これはしないだろうな……)

雪花から視線を外し、ビールに口を付けた瞬間だった。

チュッ……。

頬に触れた柔らかな感触に驚いて、思わずビールにむせる。

「…ぐっ……ゴホ、ゴホッ」
「ちょ、ちょっと……大丈夫、兄さん!?」

むせ返る俺の背中を細い手が慌てたようにさすってくれて、ようやく咳が治まった。

(ま、まさか本当にしてくれるなんて……)

思わず赤らみそうになる顔を根性で押さえ込んだ。

(カインが妹からのキスに動揺してどうする……っ)

「もうっ!兄さん、気をつけてよ?」

呆れたように嘆息して、クルリと踵を返す最上さんを唖然と見送り自分の頬に触れる。
柔らかく温かな感触がまだそこに残っているような気がして――――…。
ひなた | URL | 2010/11/11/Thu 15:28 [編集]
修羅場な惣也さん、頑張れ!…なおまけw
昼間、プリンセス・ローザのネックレスのチェーンの留め金が外れやすいと言ったばかりにホテルに帰ってきた敦賀さんが新しいチェーンをくれた。
ううん……今の敦賀さんは、「カイン」だから「雪花」へのプレゼントになるのかしら?でも、どちらにしろ「私」の為に買ってきてくれたのだとわかる。

嬉しいけれど雪花としての私にたくさんの服を買わせてしまったばかりなのに、申し訳なくて居た堪れない。
反射的に「受け取れません!」と言いそうになって、ハタと気づいた。

(雪花が大好きな兄さんからのプレゼントを拒む事なんてあり得ないから……っ!)

「うっ……嬉しい、けど……無駄遣い……」

咄嗟に「嬉しい」と言い換えて「無駄遣いをしないで」と窘めて、パンツのように返品して来て貰おうと思った。だって、本当に高そうなチェーンだったんだもの!

「お気に入りのネックレスだろう? いらないなら捨てておけ」

ダメ息を吐かれなかった事に安堵しつつ、「いらないなら捨てておけ」なんて……「私」にそんな事が出来るわけないのに。

「私が兄さんからのプレゼントを捨てるわけないでしょう!……ありがとう、兄さん」
「……礼なら態度で示せ」

満足そうに笑ったカインが自分の頬を指先でチョンッと触れた。

(……こ、これって「お礼のキス」を頬にしろって事よねっ!?)

バレンタインの時の敦賀さんのキスを思い出して、思わずまた「敦賀のるつぼ」に嵌りそうになったのをグッと堪える。

(私は今、雪花なのよ!大好きな兄さんにキスするのに、何でためらう必要があるの!)

とんでもない事を言った張本人は、出来るわけがないと言わんばかりにビールを口に運んでいた。

(……っ!女は度胸よ!!)

緊張する自分を鼓舞して、そっとソファーに座るカインの傍へと歩み寄り、ビールを呷る敦賀さんの頬にそっと唇を寄せた。

チュッ……。

一瞬だけ触れた敦賀さんの柔らかな頬の感触に、ドキドキして赤らみそうな顔を必死で抑え込んだ。

「…ぐっ……ゴホ、ゴホッ」
「ちょ、ちょっと……大丈夫、兄さん!?」

唇を離した瞬間、ビールを喉に詰まらせてむせ返るカインの背中を慌ててさする。

(……どうしたのかしら、敦賀さん……? 雪花からのキスにカインが驚くはずないし、敦賀さんはモデル仲間とはハグして頬チュウはよくするって言ってたわよね……?)

「もうっ!兄さん、気をつけてよ?」

ようやく咳が治まったカインに呆れたように嘆息して、クルリと踵を返して敦賀さんに背を向ける。赤らむ顔を抑えるのが限界だったから……。

(……敦賀さんの頬、柔らかかった……な……)

頬に触れた唇に指先で触れるとまだ敦賀さんの温もりが残っている気がして――――…。

(……って、何を考えてるのキョーコ!今のは、雪花からカインへのお礼のキスなんだからっ!私が、敦賀さんの頬にキスしたんじゃないのよぉ――――っ!!!)

そうは思ってみても唇に残った感触がいつまでも消えなくて……。

(……私、どうしちゃったのかしら……)

何故か胸に湧き上がる小さな喜びに気づかないフリをして、カインの夕食の支度をするためにパタパタとキッチンへと向かった。
ひなた | URL | 2010/11/13/Sat 20:38 [編集]
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