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SS・嫌い、嫌い、好き SIDE-K
ということで、こんばんは。
某原稿用に書いてた筈が、なんか全く違う話になり果ててしまい。あえなく没…orz
あれだよ、一人称にしてみたせいだ…苦手だもん。キョコたんなんて…うう。どっかに文才落ちてないかしら…。

ということで、リクエスト物と、楼閣とクエストのお話を考えている脳みその息抜きのような、結果煮詰まったような…。とりあえず、まぁ。…出しとくか。ということで、クエストの4を出した足でどーん。
とりあえず、楼閣とクエストの一月中完結を目指してがんばろう。そうしよう。


蓮→←キョだと思って頂ければ良いと思うのです…じゃないとうん。蓮さんが…がっつきすぎている罠。あああorz





嫌い、嫌い、好き
   SIDE-K







 嘘をついた……。

 ……大きな嘘をついた……。


「敦賀さんが……嫌いです……だから、もうここには……敦賀さんのお家には来ません。ですから、これからはお食事のご依頼は別の方にして下さい」

 本当は、気が付いたら敦賀さんの事、誰よりも一番好きになっていました。

「最上さんは嘘つきだね……」

「嘘なんかじゃありません。私、敦賀さんの事なんて……嫌いなんです……」

 『嫌い』だなんて言ったら、敦賀さんはきっと私を敬遠して、もう私を見てくれなくなるだろうと思う。でも。きっとこれが正しい事なんだと思った。
 だって、ようやく気付いたの。
 私、これ以上敦賀さんの傍にいたら駄目なんだって。
 これ以上好きだと言う気持ちを認めてしまったら溢れてしまったら、もう隠せなくなってしまう。私を好きになって欲しいなんて、欲深い事を考えてしまう。

 だから、私は自分に、そして敦賀さんに嘘をついた。

 勘違いしてしまう前にと思ったのに……。なのに敦賀さんはこんな私をどこまでも掬おうと手を伸ばしてくれる。

「俺が嫌いなら、じゃあどうして君は泣いているの?」

 自分が泣いてた事なんて全く気が付かなくて、敦賀さんの大きな手が、私の両頬を覆った事で、私は自分の頬を伝うソレが涙だと言う事をを理解した。
 嫌いだと言った私の発言は、対して脈絡もなく会話の途中で出てきて、きっと敦賀さんからすれば、急にこんな事を言い出した今の私の事が理解できなくて、驚いたと思う。
敦賀さん、びっくりした顔をしているもの。それは分かる。でも……。
 傍にいるのがこんなにも苦しくなってしまった。
敦賀さんの一挙手一投足が気になって、目が離せない。会えない時に考えるのは貴方の事ばかり。……こんな感情、私には必要ないのに。私の心は敦賀さんに捕まったまま離れる事が出来ない。
 恋をしないと誓った筈なのに、こんなにも貴方が大好きで仕方ない……。

「どうしてそんなに悲しい顔で、俺を嫌いだと言うの?」

「それは……」

 私は敦賀さんに大切にされている。
 後輩だからだとか、接点が多いからだと思って、自分に言い聞かせていたけれど、それだけでは私の心はもう誤魔化しきれない所まで来ていて、この溢れそうな気持ちがどうしようも無かった。

「敦賀さんに良くして頂いたにも関わらず、不義理な後輩で……申し訳なくて……」

「俺を嫌いだと言う事が不義理だと?」

「は……はい」

 敦賀さんは私の両頬を捕えたまま、ジッと目を覗きこんできて、それが苦しくて、私は敦賀さんの目を見る事が出来なくて。……だから、私は視線を逸らして敦賀さんの鎖骨の辺りを見ていた。

「俺には君の『嫌い』は『好き』だと言っているようにしか聞こえないんだけど」

「ち、違います。私っ、敦賀さんが……嫌い……なんです」

「こんなに潤んだ目で、俺の手を拒みもしないのに?」

その言葉に慌てて逃げなくちゃって思いながらも、身体が固まってしまった私をくすりと笑う気配にバッと視線を上げれば、敦賀さんは神々スマイルで私を見下ろしていて、自分の顔が瞬時に茹であがってしまった事が自分でもよく分かった。
 お願いです。そんな目で見ないで……。
 顔面がまるで燃えるように熱い……。
 敦賀さんの両手首を掴んで、離してもらおうとしたけれど、敦賀さんの力は強くて私は逃げる事が出来なかった。

「駄目だよ。逃がさない」

「やっ……帰ります!」

「そんな顔して『嫌い』なんて言われたら、帰せないな」

「どっ、どんな顔だって言うんですか!!」

 今の私は、ちゃんと嫌いの演技、してるんだもん! もう、誰も好きにならないはずなのに敦賀さんを好きだと思っちゃうなんて、今の私はどうかしてるの! だから、だからちゃんと敦賀さんから離れたら……離れたらきっと元の私に戻れる筈なの……。 

「今の君は、俺が欲しいっていう女の子の目をしてる」

「違います、私は!」

「違わない。ずっと俺が待ってた目をしてるのに、今の君を逃がしたりしたら、俺はただの馬鹿だ」

 ずっと待ってた目……? どういう事ですかと口から出かかった瞬間、頬から離れた敦賀さんの手が腰に回ったかと思うと、私の身体は瞬時に宙に持ち上げられた。

「ひあ! な、何を!」

「嫌いだって言ってていいよ」

「やっ、なんですか! 下ろして下さい!」

 ぽかぽか敦賀さんの背中を叩くけれど、全くこたえる様子もなくて、

「駄目。もう離さない……離してあげない」

「ひゃんっ」

 ボサリと降ろされたのは、敦賀さんの寝室のベッドの上で、

「君が嫌いだって言うたびに、君の目は全力で俺が好きだって訴えてる」

「そんな事っ」

 無いって言おうとしたの。

「好きだよ」

「……へ?」

「俺は最上さんが好きだ」

 敦賀さんの指が顎に添えられてびっくりした。
 って、ちょっと待って!? なんでベッドの上に運ばれないといけないの!?
 敦賀さんの目線があまりにも真剣で、白昼夢でも見ているのかしら、なんて頭の隅で思いながら、

「あ、あの……敦賀さん? こ、これは一体どういう事でしょう?」

 すごく近い所に敦賀さんの顔があって、ジッと私を見下ろしていて、聞き間違いじゃなければ、今……好きだって言った?

「最上さんが俺を嫌いだって言うなら、俺はその倍、君が好きだって言おうかと思って」

「あ……あの……」

「そんな目で俺を見つめるのに、俺を嫌いだなんて言う君は、悪い女の子だね」

 するりと唇を撫でられて、ビクリと身体が震えた。敦賀さんの雰囲気が夜の帝王で、怖い。心臓がバクバクする。

「本当に俺が嫌いなら、噛み切って良いよ」

「え?」

 そう言った瞬間、敦賀さんの顔が近付いてきて、唇に温かいものが触れた。

「んっ!!」

 柔らかくて、温かくて、敦賀さんの匂いがした。そして、温かいものが唇をさわりとなぞって行って、それが敦賀さんの舌の動きだと分かった瞬間、びっくりして、開いてしまった隙間から、敦賀さんの……その……舌が入ってきて、口の中をどこもかしこも敦賀さんはなぞっていった。背すじがゾクゾクして、震える身体が抑えられない。
 生々しい水音が鼓膜に響いて、私は今、敦賀さんとキスしてるんだって分かった。

「は……んっ…………むぅ……」

 こんなに近くで敦賀さんの熱を感じられるだなんて、思ってもみなかったから、びっくりして、うれしくて、でも一体何が何だか分からなくて、勝手に目尻から涙が零れた。
 酸素が足りなくて、どうしよう。頭が回らない……。

「……好きだよ」

 敦賀さんの唇と私の唇の間に銀色に光る糸が繋がっていて、それがとても艶めかしくて、いけない事をしているみたいで、このままじゃ駄目だと、敦賀さんの腕の中から早く逃げないといけないと思っているのに、自分の想いとは裏腹に、敦賀さんから目が離せなかった。
 混乱している頭じゃ好きだなんて返事は出来なくて、食べられてしまうような激しいキスに、呼吸が苦しくて、鼓動が速くて、きっとそんなに長い時間ではなかったけれど、だけど永遠とも思えるぐらいの時間を敦賀さんがジッと私の瞳を至近距離で覗きこんでいた。

「私は……貴方が……き……らい……なんです……」

 呼吸がそろそろ整うかなっていう所で、なんとか声を振り絞った。
だって、好きだなんて言ってもらっても、私は地味で色気のない女だもの、これは敦賀さんの気の迷いなのよ。そう、麻疹みたいな一過性の物よ! 期待しちゃいけないのよ。
 私なんかを好きになる訳……ないの。期待したら……後で泣くのは私なの。もう二度と恋なんて愚かしい物に振り回されたくない…………はずなの……。

「君は俺の背中をこんなにぎゅうって握りしめてるのに、俺が嫌いなの? 本当に嘘吐きだね、悪い子にはお仕置きが必要だ……」

 意地悪に微笑んだ敦賀さんの顔がまた近づいてきた。

「きら…………ん……ふぅ……」

 最初より長くて、深くて、甘くて……。

「ふぁ…………ぅ……」

 ……敦賀さんという甘い毒に犯されてしまったようだった。
気が付いたら敦賀さんのキスに応えている私がいる。これじゃ……嫌いだなんて言っても、説得力……ないじゃない。

「君がどれだけ嫌いだと嘘をついても、俺は君の全部が好きだよ」

 まっすぐ覗きこんでくる敦賀さんの瞳は卑怯だと思うの。
 敦賀さんの柔らかい声音で囁き続ければ、まるで、それだけが真実に聞こえてくる。ぽろぽろと涙が止まらない。

「………………らい…………」

 そう言った私に、敦賀さんは微笑むと、もう一度甘い蕩けそうなキスをしてくれて、その心地よさに思わず夢中になってしまって、私は、とうとう敦賀さんの首に腕を回した。
 ベッドがギシリと音を立てて軋む。

「最上さんが、好きだよ」

「き……らい……になっちゃ……や……です……」

 優しい腕に抱きしめられて、この人を離したくないという欲深い心が生まれてくる。

「大丈夫。絶対離さないから」

「……ぁ……」

 
 この日、私は初めて、無断外泊なる物をした。










「俺が君を大好きだって、ちゃんと分かった? 分からないなら、もう一回するけど?」

 とても近い所が熱くて、切なくて、涙が止まらない。

「わ……かりま……せ……」

 ギシギシ軋むベッドの音と、敦賀さんの息遣いが脳髄まで響いて、それが世界の全てみたいに、もうそれしか聞こえない。
 心臓がびっくりするぐらいドクドクと音を立てていて、熱くて、苦しい。
 痛いのに……幸せ。

「じゃあ……もう一回。……俺は君が……好きだよ」

「わ……たし……は……きら……い……です…………ひあ、あ、あぁ……」

「うん……ありがと」

 嫌いだって言う口ぶりとは裏腹に、私の腕は敦賀さんの背中に回ったままで、何もかもをお見通しだと言う顔をしたこの人の余裕が悔しくて、またポロリと涙が零れ、それは舌で掬われた。


「…………あ……んっ……」

「好きだよ……」

「わた……し……は……」

 まるで麻薬みたいな敦賀さんの言葉に、自分が何を口走っているのか分からなくなってくる。

 重力に逆らって、引かれて、深い所で感じる熱がまるで……私の中を焼きつくして、組み替えてしまいそうな……



「…………す……き……」

「うん……」


 真っ暗になっていく意識の片隅で、降りてきた敦賀さんの言葉が私の世界を変える大きな力を持っていて、嘘を突き通す事が出来なくなった私は、意識が遠のくのを幸いと、一度だけ本当を口にした。

 きっとまた瞼を開けたら嘘吐きになるのだけれど……

 いつか、世界が180度変わったら、本当だけを口に出来るのかもしれない。








いつもと違ったテイストを模索して失敗した模様。orz
・・・もうこれは振り返らん。ぐほ。ってなりましたw


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