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SS・ラブミークエスト6
予約投稿でこんにちはーでございます。

昔こんな事考えてたんだ・・・っていう自分の過去前書きに「・・・・。」ってなりました。あほや。

*****

上手い具合にまとまらず、携帯片手にムキー!!ってなってました。おかしい。
RPGネタでいくって決めた時に。

・踊り子キョーコさんは支援攻撃【応援】を選んだ。
 「社さん、頑張ってください!」
 「はーい」
社の魔法攻撃力が5上がった。←上昇基準値。

 「モー子さーん!!頑張ってーっ!!」
 「分かってるわよ、危ないんだから、ちょっと下がってなさい」
奏江の攻撃力が20上がった。ツンデレ度が2上がった。

 「敦賀さん、頑張って下さい!!!」
 「ありがとう。頑張るよ」
蓮の攻撃力が150上がった。やる気が30上がった。

・・・みたいなギャグにしたかったんですけど……おかしいなぁ……w。
いや、さすがにこのノリで全編書きとおせるなんて思ってないけど…w
さてさて、もうすぐ本誌ですね!
ということで、追記よりどぞー。






ラブミークエスト6







「では、ご夫妻はこちらの部屋をご利用下さい」

「ありがとうございます」

アカトキの街へ入って二日目。二人を案内した教会の男性職員は、やはりキョーコの露出度が気になるようで、ジッと見ている。出来れば他の男の視線にさらしたくないと、内心で腹立たしく思う蓮は、笑顔を取り繕って返していた。

本当に大変だったのは、目が笑っていない蓮の笑顔を理解していたキョーコだったのだが、それは置いておこう。

「ありがとうございます。滞在を許可して頂けてとてもうれしいです」

キョーコは職員の邪な視線には気付かずに、この場を和ませようと笑っている為、蓮はさりげなくキョーコを抱き寄せると、職員の死角へといざなう。

「……いえ、……神のご加護がありますように」

蓮の内心の不機嫌が伝わったのか、職員は慌てたようにそそくさと視線を外すと部屋から立ち去って行った。
残された二人はグルリと室内を見渡すのだが、簡素な室内には必要最低限の物しか置かれておらず。

「……つる……蓮さん……あの……」

「ああ……俺も少し戸惑っているよ」

その部屋にあるのは小さなシングルベッドが一つきり。

「仕方がないね。時間も時間だし、とにかく寝ようか?」

「わ、私……床でもっ」

「こらこら。駄目に決まってるだろう。……そう……だな……腕枕してあげるから諦めて?」

「つ……敦賀さ~んっ!!」

「ほら、キョーコちゃん、敦賀さんに戻ってるよ? 今は君も敦賀さんなんだから、駄目じゃない」

情けない声を上げるキョーコと、なんでもないように笑う蓮なのだが、けれど結果として相手を意識して寝不足になるのは蓮……になることはこの時点で二人は知らない。



***



教会にやってくるであろうで尚を待ち受け、龍玉のありかを見定める。そして出来うるならばここで奪取したいところだが、難しければ外界に出たあたりに持ち越す。

かなりアバウトな作戦であったが、ターゲットが目の前に来なければ話にならない。
教会の礼拝堂でそれらしく祈ってみたり、教会の図書室で魔法書を読んでみたりと日々を過ごしているが、アカトキの街へ滞在して七日。いくら祈りをささげる為とはいえ、そろそろ滞在を続けるのが苦しくなって来た頃合いだった。

「ふぁ……」

人気があまりない礼拝堂の、古びた長椅子に並んで腰掛けていると、いかに体力に自信のある蓮とはいえ、連日の寝不足が祟り、かみ殺しそこねた欠伸が小さく漏れた。そして静かな講堂の中ではキョーコがそれを聞き逃す訳もなく反応する。

「蓮さん? 寝不足ですか? 珍しいですね」

怪訝な顔で見上げてくるキョーコに、蓮はしまったとばかりに表情を引き締めた。
まさか一緒のベッドに寝ているせいで眠れていないだなんて、格好が悪過ぎると濁そうとするのだが……。

「あ……いや、なんでもない」

「なんでも無い訳ないじゃないですか! どうりでちょっと顔色が悪いと思いました! だったらほら、今睡魔が来てるなら、少しでも横になって寝て下さい!!」

「……え??」

グイっと引っ張られ蓮の身体は傾ぐ。思い切り引かれ、ボスリと着地したのはキョーコの膝の上で蓮は大いに焦る。

「ちょっ!! もが……キョーコちゃん!」

「いいですから、大人しく少し寝て下さい!!」

あまり騒げば何事かと人目を集めてしまう可能性もあるので騒げない。キョーコのなすがままに蓮はその膝の上に捕らえられた。

「敦賀さんはいつも一番お仕事していますからね、きっとお疲れもたまっているんですよ」

「いや……」

ポンポンと頭を撫でられ、言葉に詰まる。ここ数日していた事と言えば、キョーコと共に読書だったり、勉強が主であり、戦闘や旅で疲れている訳でない事はキョーコも分かっているはずだ。

単にキョーコが自分の腕の中で寝ているが故の動揺による寝不足で、こうも純粋に心配されると、不純な動機が根底にある蓮にしてみれば気まずいにも程がある。

「ひょっとしなくても寝心地悪いですか?」

「……いや……そうじゃないんだけど……」

「だったらどうぞ、遠慮なく寝て下さい!」

ポムポムと蓮の頭を撫でる動きと、太腿の柔らかな弾力に、蓮は内心で大いに動揺する。

(何をしでかすか分からない子だとは思っていたけど……これは……なんの拷問だ……)

「いつも腕をお借りしてますからね、お返しです」

ふふふと笑うキョーコに見下ろされ、蓮も釣られて笑う。
こうも信頼しきった邪気のない笑顔を向けられてしまえば、邪な己は綺麗に隠す為の努力をしなければしょうがないというものだ。

「……じゃあ少しだけ……」

「はい。ちゃんと起こしますからゆっくりどうぞ?」

けれど、良い雰囲気になり、蓮が目を閉じた所で穏やかなこの空気を破壊する男は現れた。

「んだよ、いちゃつきやがって……」

「ちょっと、尚っ、聞こえるでしょうっ」

「んあ? ああいう自分達の世界に入ってるバカップルが聞いてるわけねーじゃん」

小声でひそひそと教会内に入ってきた男女の声に、キョーコの全身に緊張と殺気が走ったのが見て取れ、蓮は尚という名前を耳にした瞬間、反射的に自分の頭を撫でていたキョーコの手をギュッと握りしめた。

「通り過ぎるまで待つよ?」

こちらも向こうに聞こえないように囁く。
小刻みに震えるキョーコの手を強く握りしめ、尚が通り過ぎた瞬間、蓮は起き上がり、有無を言わせずキョーコを抱き寄せる。

「もう少しの我慢だから」

唇を噛みしめ、怒りに肩が震えている。今にも尚に掴みかからんばかりの様子のキョーコを、キツく抱きしめる事で傍目にはまるで泣いている女性を慰めているようにも見える構図にし、蓮はキョーコをなだめながら聞き耳を立てた。

「おやおや、これは、王子殿下。御出立前の支度ですな」

「ええ、神父さま。私も勇者として大魔王を討伐に向かうつもりです」

「ご立派になられましたな~、ああ、書類はこちらですよ」

カサカサと書類のすれる音が聞こえ、神父と愛想良く会話する尚の声が教会の中で響く。
どうやら街を出る為の書類一式を受け取ったようだ。

「お手数をおかけします」

「そう言えば王子は聞きましたか?」

「はい?」

「最近タカラダからやって来た僧侶からの話しなのですが、近頃、龍玉を探す盗賊の一団がいるらしいのですよ。なんでも、龍玉を手に入れることで自分が勇者に成り代わろうと狙っているんだとか」

「…………ほぉ。それは頂けませんね」

その言葉に尚の声色が若干低くなったのだが、神父は特に気に止めるでもなく話を続けた。

「ええ、不届き者にも程があります。きっと神が罰を下されるでしょうね」

「そうですね。私もそう思います。そういう不届き者は裁かれるべきでしょう」

「本当に……ひょっとすると……王子も狙われるやもしれませんよ? 龍玉は城に置いていかれてもよろしいのでは?」

「いえ、城の警備を信じていない訳でもないのですが、心配なので、龍玉はここに。……やはり、自分の手元が一番安心できますので……」

シャラリと鎖の音がする。

どうやら龍玉は尚の鎧の下で鎖に繋がれているようだ。

隠し場所とこれからの予定が分かり好都合だ。わざと盗賊の情報を流した社の作戦に内心で感謝をしながら、蓮は黙ってキョーコの背をポンポンと撫で続ける。

「おや、王子の龍玉は桃色なのですね。実に珍しい」

「……あぁ、龍が希少種のピンクドラゴンだったのですよ」

「ほぉ……ピンクドラゴンとは……ご苦労されましたでしょう? 魔力が高い龍ですからね」

「ええ……まあ……そうでもないですよ」

それはそうだ、彼自体は龍と戦っていない。苦労はしていないのだから。

「これは頼もしい」

「では……私はこれで……」

コツコツと再び近づいてくる足音にキョーコの身体がビクリと跳ね、無茶をしないように蓮は強く抱きしめてキョーコを押さえた。

「アンタら、どうかしたのか?」

話しかけられる事は予想外で蓮は顔を上げた。
茶色い髪に、耳や腕に数の多い銀色の装飾品。灰色の鎧はふんだんに麗しい飾りで彩られ、その造形美からして王族らしい一級品。わざわざ付けている黒いマントが高貴な身分であると誇示している。

(派手な事だ……)

初めて見た尚の出で立ちはその一言に尽きた。
顔は確かに整ってはいるが、キョーコへの所業を知っているだけに不快感しか得る事は出来ない。

「いや……妻は俺との子供が出来ない事を気に病んでいてね、慰めていた所だ。気にしないでくれ……」

「へぇ……そりゃお気の毒」

「どうもありがとう」

「……尚、そろそろ時間よ」

「ん……おぉ……」

尚を促す声が間に入った事もあり、会話は打ち切りとなった。
そうして、シンと静まり返った礼拝堂で蓮はようやく腕の中のキョーコを解放した。痛むほど抱きしめていたので、二の腕は少し赤くなってしまった。

「ごめん、強く抱きしめすぎた」

「いえ、大丈夫です。敦賀さんが悪い訳じゃ、ないですから……」

二人ともどう言葉を発するかを考えあぐね、しばしの沈黙がその場に降りた。

「…………どうして……止めたんですか?」

静かに呟くキョーコの様子に蓮は苦く自嘲する。

「ごめんね……でもあのまま彼をひっぱたいても解決はしないと思ったし、それに、君を彼に見せたくなかった」

「……っふ……近くに……あったのに…………私の……私の……」

「ごめん……必ず取り戻してあげるから……泣かないで」

蓮の腕の中で泣きじゃくるキョーコの背を、蓮は優しく撫で続けていた……。





予約投稿だからあとがきのネタもそろそろない・・・。



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