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SS・イソフラボンプリンセス
さて、夜行バスの中で仕上げてたんですけども(笑)
さなぎ5を収録してきたあとの後日談、同居設定です。

追記よりどぞー!




――――――――――――――

   イソフラボンプリンセス

――――――――――――――


真っ白なワンピース、

真っ白な部屋、

真っ白なソファーに座る一人の少女。

その白く、華奢な少女の手に握られているのは
長方形の小さな飲料のパッケージ。


「私、がんばるから、アナタもがんばって!」

一口飲んで上目使いにカメラを見た彼女は言う。

「一緒に変わろう?」



・ ・ ・ ・ ・

「あ、これキョーコちゃんのドラマスポンサーとの提携CFだよな、もう流れてたのか~」

LMEの一角に備え付けられ流しっぱなしになっている TVから流れてきたCMに足を止め、
それを目にした社は、隣にいる担当俳優に視線をやる。
彼も先ほどのCMを見ていた為、そのTVに向けられた視線はどこまでも甘い…。
この顔で見つめられれば世の女性の大半はよろめくに違いない。

「かっわいいよな~このキョーコちゃん!」

「そう…ですね…」

ハッと顔を取り繕った蓮に社は彼で遊ぶ時特有のニマニマ笑顔全開である。


「PAを受けて本当に正確だったなぁキョーコちゃん。
未緒と違ってナツは最後まで悪役だから世の中の反応がアレだろう?
PAもやってるから、悪役だけの子ってイメージからは回避できてる。」

「そうですね…役柄のイメージだけで彼女自身が嫌われる…なんて悲しいですからね」


二人がそうやって会話していると、通路の向かいからラブミー部の制服を着たキョーコがこちらへと駆け寄ってきた。
雑用の途中だったのだろう、彼女の腕の中にはLMEの封筒が抱き締められている。


「おはようございます!敦賀さん、社さん。移動ですか?」

「おはよう、最上さん、今日も元気だね。」

「おはよう、キョーコちゃん、これから局に移動なんだけど、ちょっと時間が早すぎて、ちょっとTV見ていたんだよ」

笑顔のキョーコに二人はそれぞれ言葉を返す。

「そうなんですか、お疲れ様です。」

「あ、そうそう、キョーコちゃん、さっきCM見たよ~!とっても可愛かった!」

「あ、ありがとうございます!あのCM、ちょっと恥ずかしいんですけど…」

そう礼を述べたキョーコは少し照れてはにかんだ笑顔を浮かべた。

「くす、可愛く撮れてたよ、別に恥ずかしがらなくてもいいのに」

蓮が社の言うところの、とろけんばかりの笑顔をキョーコに向けながら微笑めば、キョーコはさらに頬を赤く染めた。

「恥ずかしいですよ、あのCF。
口に出しては言ってませんけど、胸にお悩みの世の中のお嬢さんに、『私も豆乳で大きくしてみるからみんなも試してみて』っていうメッセージをってコンセプトなんですよ、遠まわしにちょっとヒドいと思われませんか?」

「それは…」

身も蓋も無いキョーコの言葉に社が思わず言葉を詰まらせる。

「ナイスバディーのスポンサーの広報の方が笑顔でそうおっしゃった時は、もうどうしようかと…
確かにドラマの中で…その…私に胸が無いことは…度々ネタにしているからこそ来たお仕事、なんですけど……
さすがにちょっとだけ傷つきました。」

そう言ってキョーコは小さく溜め息を零した。
キョーコが初主演を勤めるプライベートアクトレスは深夜ドラマである。
本来のこの枠は濃厚なラブシーン、セクシーシーンを多々盛り込まれる枠、であるのだが。
未だ学生であり、そして京子にはまだ荷が重い…そう判断され、そういった傾向の演出は成されていない。
とすれば、それを目当てにしている視聴者は離れてしまう…。

これを危惧した新開監督の取った手法というのが…、

『だったら小さい方が好きな男連中をワサっと釣り上げて、共感してくれる女の子もツルっと釣り上げよっか。』
と相成り、ドラマ中で度々ネタとして胸の大きさに冷やかしを受けるキョーコであり、
だか皮肉な事に、その戦略は大当たり、複雑な心境のキョーコを残し、結果としては深夜ドラマとしてはかなり好調な視聴率を記録しているのであった…。

「そうだねぇ、確かにちょっと傷つくよね、キョーコちゃんも女の子なんだし」

「ですよね…はは」

散々作中で己の胸元をネタにされ、CFでまでそのネタを引っ張り出されたキョーコは乾いた笑いを零すのみ、である。

「そんなに傷つくこともないんじゃない?」

「敦賀さん?」
「ちょ、蓮、お前何を!?」

いつかを思いだすような、蓮のそっけない一言が二人の間に落ちる。

「だって最上さん、無い物を足す事、増やす事はこれからの努力でいくらでもなんとか出来るだろうけど、
有る物を無くすのってとても難しいんだよ?
俺があと20センチ縮みたい、なんて思っても絶対叶わない訳だし。」

「あ…はい…確かに…それは無理ですね。」

20センチ小さくなって群集の中にも容易く紛れられる蓮…という姿がキョーコにも社にも全く想像できなかった…。
蓮はやはりオーラもその立ち姿も周りから抜きん出ていてこそ蓮、なのだ。

「それに、自分をどう見せるかは自分次第だろう?
君が君でなければ、未緒もナツも産まれなかった、
君が君でなければナツはスタイリッシュなカリスマモデルのような娘さん…というのは成り立たなかった訳だろう?」

「あ…そうですね!!さすが敦賀さんです!私の目から鱗が落ちました!
小さな事に捕らわれて大切な事を忘れる所でしたね、ありがとうございます!」

「いえいえ、君は素敵な所をたくさん持ってるからね、ささいな事を気にして傷つくのはもったいないよ、それに…そんなに気になるなら…………」

そこまで言って蓮は言葉を切り、少し意地悪な、・・・そう、ドラマ中で蓮が演じる黎の笑みを浮かべ

「俺が揉んで大きくしてあげようか?くすくす」

それはドラマ中にキョーコが扮する燿子に黎の投げた台詞。

「なっ!!!!」

蓮の言葉にキョーコは赤くなって怯む物の、キョーコがこの台詞を蓮の口から聞くのはこれで数回目。

「もうっ!…敦賀さんが本当に大きく出来るのなら、是非お願いします。」

赤くなりながらもキョーコはドラマとは違う台詞を返す事に成功した。
一方、てっきりドラマの台詞通り返ってくると思っていた蓮にはとても予想外な返答を繰り出され、
蓮は一瞬フリーズしてしまう。

「ふふ、お気遣いありがとうございます、敦賀さんって本当に私に勇気とか大切な事を教えて下さるので、勉強になります!」

蓮の言葉で憂い顔から一変、赤くなり、そして再び笑顔となったキョーコに、蓮も硬直から動きを取り戻し、
社はそんな二人の様子に笑いを零す。

「あ、そうだ、敦賀さん、今日のお夕飯なんですけど、何か食べたいリクエストとかありませんか?
今日は早く帰れそうなので、いつもよりさらに腕によりを込めて作ります!」

「あ……ああ…、それは楽しみだな、君のご飯は本当に美味しいから…」

そうだね、と悩む蓮を横目に社が口を挟む。

「最近寒くなってきたし、鍋とかいいんじゃない?」

「ああ~お鍋いいですね~。一人じゃお鍋なんてなかなか出来ませんから、一緒に食べると絶対美味しいですよ~!」

「・・・あぁ、そういえばこの前、最上さんがスポンサーから送って貰った荷物に豆乳鍋の素、なんてあったよね?
豆乳鍋は食べたことないから食べてみたいかな」

「あ、了承しました!では作ってお帰りをお待ちしてますね!」

「うん、楽しみにしてるよ。」

そう言ってキョーコは仕事に戻りますね、と挨拶をしてパタパタとエレベーターへ向かって走っていった。
そしてその場に取り残される男二人・・・。


「蓮…今度、結婚詐欺師役のオファーがあるんだけど、お前、地でいけるな…。」

「はあ…何がですか?」

「キョーコちゃんを丸め込んでるお前そのものだなあ…って思って。」

「社さん…酷いですね…」

「まあ、さっきのキョーコちゃんのパンチもなかなか酷く良い当たりだったけどな……蓮…分かってると思うけど…」

「社さん…いくらなんでも俺、やりませんよ?」

「でも…大きくなるならやってくれって言ってたしな…」

男のロマンだねぇ、と笑う社を後目に、蓮は大きく溜め息を零し

「だからって…真に受けて本当にやったら犯罪ですよ。」

「はは、そうだな……蓮、俺はお前を信じてるよ……
さて、俺達も現場に行こうか…」


そう言ってお互いを見交わし溜め息をついた男達二人は次の現場へと向かう為、移動を開始した。



――――――――――――――

ただの裏へつながる話みたいなネタになりました(笑)
やっぱり…裏…裏なのか…!!?(笑)
最近パンツネタやら乳ネタやら、ちょっとずつ本性が丸出しになってる…(笑)






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