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SS・蓮誕「告白」
蓮誕 滑り込み投下・・・
蓮さんお誕生日おめでとー!でもって、我が家一周年でございます。一年も続くなんて思ってなかったので、ひとえにお付き合い下さる皆様のお陰でございます><ありがとうございまーす!!

さて。テーマ。うかぽろでドン。

・・・・・・・しょうもない話なので、本当すいません・・・(滝汗) こんなのしか脳みそに浮かんでこなかったのです・・・しくしく。
蓮→キョで考えたのが無謀だったのか・・・うぐぐ。

あ。明日はひなたんからの頂き物をアップするのですvvv









告白






 
「実は本日のゲストの敦賀さんは、今日、二月十日がお誕生日ということで、番組でケーキを御用意させて頂きましたーっ」

「ありがとうございます」

 沸き起こる拍手と共に、カートに乗って現れたのは、生クリームがふんだんに使われ、赤い苺と、丁寧な文字で『敦賀蓮』の名前が入ったチョコレートプレートを乗せ、火を灯した蝋燭付きのケーキ。

「敦賀さん、甘いものは大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫ですよ」

 ここに来る前の現場ですでに三つ、昨日も一日早いですが、と出されている事もカウントすると、蓮はすでに五個のケーキの蝋燭を吹き消している事になる。

「よろしかったら、これ、銀座の有名店のケーキなので、お持ちかえり頂ければと思うのですけれどいかがですか?」

 実際の所、社が気を使い、食べたケーキは昨日と今日で一個だけなので、そう沢山甘い物責めにあっているという訳ではないのだけれど、良くも悪くも、こうあちこちで対面していれば、有名店のケーキをどうぞと言われたからと言って感動が湧いてくる訳も無く。

「あ……えーと」

 ホールケーキをどうぞと言われて、流石に少しためらっていると、横から社が口を出した。

「お気遣いありがとうございます。事務所の人間も含めて頂きます」

「はい、どうぞどうぞ」

 進めたスタッフも蓮が一人で食べられると思っている訳ではなかったのだろう、特に気を悪くする訳でもなく、ケーキの入った箱を社へと手渡した。

「うちの番組に届いているプレゼントは事務所の方に送っておきますので」

「お世話になります。それでは、お疲れさまでした」

 感謝を述べて、受け取ったそれを持ってスタジオを出れば、予定通りの時刻であったのだけれど、一日が終わるまで、あと三時間しか時間は残されていなかった。








「お疲れ、蓮」

「社さんもお疲れさまでした」

 いつも通り、蓮の車に乗り込んで事務所へと向かう。
 すると社が「今日は悪かったな」と謝って来たので、思いもよらない言葉に蓮は面をくらった。

「え? なんで社さんが謝るんですか?」

「いや、だって、今日は折角お前の誕生日なのに、空き時間作ってラブミー部の部室に行く、なんて事もしてやれなかったし」

 その言葉にようやく社の言いたい意味を悟り、蓮は軽く笑った。

「ああ、いえ、いいんですよ。むしろ社さんには普段から色々気を使って頂いているんですから、俺が感謝こそすれ、謝って頂くような事はないですよ」

「でもなー。俺としては、お前を生キョーコちゃんに会わせてやる以上に良い誕生日プレゼント、思い付かなくてさー」

 社の言葉に思わず咳込んで動揺をしてしまった。

(いや、確かにそれは良いプレゼントですけど……って、いやいや、そうじゃなくて)

「ちょ、蓮? 大丈夫か?」

「いえ、大丈夫です。すみません」

 とりあえず体制を立て直し、ハンドルをしっかり握り直す。

「あの……さ、蓮」

「はい?」

「今日、キョーコちゃんからメールとか電話とかあった?」

「え? いえ、特には……」

「そ……そうか……」

 蓮が去年のキョーコの誕生日になった瞬間、一番におめでとう、と言い、プレゼントを渡した事を聞き及んでいた社としては、数日前から、キョーコが『どのタイミングでおめでとうを言いに来てくれるんだろうなー』と、散々からかっていただけに、この時間まで無反応だという事態に、まさか……と、内心で冷や汗をかいていたのだが、社の危惧を蓮は何でもない事のように笑う。

「そんなに気にする事じゃありませんよ、彼女、前もってプレゼントも渡してくれてますから」

 だから今日連絡が無くてもそれは大したことではないでしょうと重ねて口にした。

「いや……うん……」

 歯切れの悪い返事を返す社に苦笑を返し、何でもない事のように口にしてはいるが、本当の所は蓮もキョーコがどのような反応をしてくれるか少しばかり楽しみにしていたので、無反応な事にショックなのも事実ではあったのだが、かといって、告白をしていない以上、それを残念だと表に出す権利も持ち合わせてはいないので、笑ってしまう他に出来る事はない。

「ところで、このケーキどうしましょうか、事務所に帰っても、社員ほとんど帰ってしまってますよね?」

「あー、うん。そうだなぁ」

「ナマモノですし、俺、このまま持って帰って処分しましょうか」

『当日中にお召し上がり下さい』の文字に、明日になってから誰かにあげるというのも気が引ける。だったらという思いからの言葉だったのだが。

「んー。まあ事務所に誰か残ってたら欲しいって人がいるかもしれないし」

「あぁ、そうですね」

 あとは事務所に帰って、明日の事を打ち合わせして終わり。
 流石にちょっと疲れたなと思いながら、蓮はアクセルを踏み込んだ。







 事務所の駐車場からエントランスへ入れば、もうほとんど人気の無いそこに、見知った少女……キョーコの姿を見つけ、蓮は少し驚いた。キョーコは高校の制服姿でソファーに座っていて、事務所にいる時間としてはかなり遅い。一体なぜこんな時間まで一人でいるのかと心配になり、蓮と社は足早にキョーコの方へと近づいて行く。

「最上さん?」

「あ、敦賀さん。お疲れさまでした」

 蓮の声に反応し、二人の姿を確認したキョーコは明るい笑顔で二人の元へ駆け寄って来た。

「どうしたの? こんな遅い時間に」

「そうだよ、キョーコちゃん。一体どうしたの?」

「あ……えーっと。その……」

 二人の言葉に若干尻込みしながらキョーコは蓮に向かって口を開く。

「えっと、その……今日、松島さんに、あちこちの現場で出されたのがケーキばっかりだったらしいっていうお話を聞きましたので、もしお邪魔でなければ、軽く食べられるものでもご用意した方がいいかと思いまして……」

「「え?」」

 食事を作りましょうか?という言葉が示す通り、その手には買い物袋をさげていて、これまでラブミー部の依頼として蓮宅へ訪れた事は数あれど、こうも自発的な行動はそう多くは無いので蓮は驚きを隠せなかった。

「ちゃんとお食事取らないと、身体に悪いですし…………いえ、あの、ご迷惑だったら別に気にしないで下さい! 一応聞いてみようと思って少しだけ待っていただけ……ですから……」

「え……あ、いや、迷惑だなんて事は無いよ。ありがとう」

「いえ、敦賀さんにはいつもお世話になっていますから」

 だからこのくらいなんでもないんです、とはにかんで笑うキョーコに蓮も釣られて微笑が浮かぶ。

「ああーっ!!! 俺、ちょっとやる事あるんだった! 蓮、お前はもうここでいいから、家帰ってさっさと飯食って寝ろよ! 明日も撮影だからな!」

「え、社さん?」

 微笑み合う二人の空気に耐えかねて、わざとらしいほど急に声をあげたかと思えば、社はさっさとエレベーターへ走っていってしまい、目を丸くしたキョーコと蓮はその場に取り残されてしまう。

「えーと、そうしたら、お願いしてもいいかな」

「はい! お任せ下さい」

 そうと決まれば行こうかと、キョーコの手から当たり前のように荷物を奪い、あっと慌てるキョーコを愛車に乗せて、蓮は自宅への道のりを走った。





 キョーコの用意した食事は、とても短い時間で用意したとは思えない出来栄えで、とても美味しく、二人の会話も弾んだ。
 そして、蓮が持って帰ってきたケーキを食べる頃には一日が終わる時刻に差し掛かろうとしていた。

「最上さん、そこ、クリームついてるよ?」

「え?」

「違う違う、ココ」

「あ、ありがとうございます。って、つ、敦賀さ!!? な、なにをっ!!!!」

 指の腹で唇のはたに付いているクリームを取り、それをペロリと舐めた蓮にキョーコは大いに慌て、頬を真っ赤に染めて抗議をしてきた。

「何って、クリーム取っただけだけど?」

 それが何? と平然とした表情で言ってのける蓮に、頬を膨らませたキョーコはぼそりと呟く。

「……敦賀さんのそういう所、勘違いする女子が世の中には大勢いるんだから、気を付けた方がいいと思うわ……」

 小さい声で呟かれたそれも聞き洩らさなかった蓮は苦い笑いを浮かべた。

「誰にでもする訳ないだろう? 勘違いして欲しい人にしかやらな……」

 一日の終わりで疲れていたせいかもしれない。どう言っても全く想いが伝わらない事に対する慣れもあったのかもしれない。それでも、いつもなら言わない台詞がつい口をついて出てしまった事にハッとするも、出てしまった言葉を撤回する事はもはや叶わず、キョーコがきょとんとした顔で蓮を見上げていた。

「あの……それって……」

いつもなら、どんな事を言っても曲解思考で受け止めているはずのキョーコが珍しく言葉通りに受け取っている事が見てとれて、蓮は小さく息を吐く。伝わってしまったのならこのまま行くしかない。

「…………つまり、最上さんに勘違いして欲しいって事……」

「……え……っと……つまり……ど、どういう事でございましょう」

「俺、君が好きなんだけど」

「え……えええ!!!?」

「そんなに驚かなくても……」

 そんな事、全く予想もしていませんでした、というのが見て取れるキョーコのリアクションに、苦笑しかできない。伝わらないと思っていたが、かけらも想像されていなかったとなると、蓮としては……正直少し凹む。

「俺の事、嫌い?」

「き、嫌いな訳ないじゃないですか!!」

 好きか嫌いかで言うと、嫌われていないという気持ちはあった。そして、自分が好きだと言ってしまった以上、とりあえず、逃げられないように手を打っておかなければ、と、蓮は瞬時に思考を巡らせた。

「じゃあ好きなんだね」

「……う……え、っと、その、わ、分かりません」

「そっか、じゃあ大丈夫だよね。今日からお付き合いしよう」

「え?え?ええ?」

何でですか!?と声を上げるキョーコに向かい、蓮は笑顔で畳みかけるように言った。

「俺は最上さんが好きで、最上さんは俺の事が嫌いじゃない。というか、好き。だからお付き合いする。簡単だよね?」

「いや、あの、え? 敦賀さん!?」

「なに? 俺、何か間違ったかな?」

「え?いや、そのう……」

「大丈夫大丈夫、幸せにするから」

「え……えぇぇ!!?」

 笑顔で押し通す蓮の迫力に、うろたえまくったキョーコが、言いくるめられるまま蓮との交際を始める事となるのでありました。







うかぽろで開き直って押し通す例。
・・・・いや・・・。しょうもなくてすいません。

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