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act.171続き妄想その3
おこんばんはー、そーやですって…もう五時前なので、おはようございます…かな?。
難産の果てにようやく出来ました…おおう。本当に難産だったわー。
とにもかくにも表はこれで終わりです。あとは書けたらいいなの裏はおまけぐらいの存在になると思います。正直、ここまでで疲れ切ったので、書けるかどうか危うい……。書く前に本誌発売になりそうだもん!←いや、もう裏の時点で本誌続き妄想関係ない気がしますけんども。いやん。

ということで、寝ろwと言われそうですが、これアップしたら昼まで寝るのでいいんです←だめ生活。
一応、今回がんばった方だと思うので、よし、褒めてやるって方はぜひ褒めて下さいね←求めるな。

あと、裏庭到着報告、通販お申し込みありがとうございますーv
一応ちょこっとお知らせですが、1月中にお申し込みで、かつ未入金の方をキャンセルという風に処理いたしましたら、完売しておりました、最上ノ華ヲ我ハ愛スが9冊、100万回好きだと言ってが1冊、ありましたので、カートを3/1に再始動してあります。もし欲しいーって方がおられましたら宜しくお願いします><


ということで、追記より、どぞー!










ACT.171 本誌続き妄想3





君をただの後輩だと思った事は一度も無いよ――。



「……え……?」

混乱した頭ではその言葉の意味が飲み込めず、キョーコは蓮を見上げ、まばたきを繰り返した。
最も、冷静だった所でキョーコが曲解思考に至っただろう事は想像に容易く、むしろ混乱していたからこそ悪い方に捉える事がなかったのは、蓮からすればいっそ幸運だったのかもしれない。

「……行こう」

敦賀蓮だと気付く人間が出始めた事は辛うじて理解出来たキョーコが、蓮に引かれるまま、タクシーに戻る。

右の手首は蓮に握りしめられたままなので、キョーコは左手で肩にかけられた蓮のジャケットを握りしめていた。
通常ならば高価な衣装がシワになると気にも出来る所だっただろうが、パンクしてしまった頭はグルグルとなる自分の感情を抑制するだけで手一杯で、今のキョーコは蓮がタクシーの運転手にだるまやの住所から自分のマンションへと行き先を変更した事すら聞いていない。

キョーコの胸中には、大きな後悔の念が渦巻いていて、ぼんやりと蓮の左手を見下ろしていた。



何故開けてしまったのだろう……。
何故踏みとどまれなかったのだろう。
あんなタイミングで逃げて、泣きながら当たり散らせば『好きだ』と口にしたような物ではないか……
キョーコの感情の機微に聡い蓮が気付かなかった訳はない。

自分の中の鍵が開いた事は誰にも気付かれてはいけない事だったのに……。
恋心なんて愚かな感情を取り戻した所で、迷惑にこそなれ、蓮に歓迎されるはずもないのに……と、今から絞首台に登らなければならない囚人のような気分に陥り、キョーコは重い溜め息を吐いた。







「最上さん。話しをしよう」

蓮の手は部屋に帰宅してようやくキョーコの手首を解放した。
ソファーへ促され、腰を降ろしたキョーコはまだ温もりが残るそこを自分の手で握りしめる。

「何を……ですか?」

カラカラの喉から出た声は、思いの他しっかりしていて、キョーコは意外と自分はタフなんだろうか、とまるで他人事のように考えていた。
そして、どうすれば波風を立てず、無かった事に出来るのだろうかという事にようやく思考のスイッチを入れる。

「ごめんね」

「なんの謝罪ですか……怒ってた事ですか?」

「怒っては……いないよ……」

苦笑する蓮に向かい、極力感情を表に出さないようにと意識をしても、キョーコの口振りは自然と蓮を詰るような物になっていった。

「でも、不機嫌だったじゃないですか!私の方を見ないで……つまり私なんかをご覧になりたくなかったからでしょう!?」

「それは違う」

蓮はすぐさま否定したが、その言葉はとても信じられず、たたみかけるようにキョーコは言った。

「敦賀さんのご迷惑なら私、もう目の前に現れませんから、だから放っておいて下さい!!」

これ以上気持ちが溢れてしまう前にここから逃げ出したくてしょうがない。

「お願いですから……そっとしておいて下さい……」

自分は恋なんてしていないのだと何度も言い聞かせ、何重にもしまい込んでいたというのに、キョーコの恋心の蓋を蓮が容易く取り払ってしまうので、キョーコの逃げ道はどんどん失われていて、どうする事が正解なのかなんて一つも分からなかった。

ただ、蓮に目をそらされた事が悲しくて胸が痛い。
あの場から浚っておいて、放りだすなんてずるい、いっそあのまま別れる事が出来ていれば今こんなに苦しくないのに、と恨めしくさえ思う。

「最上さん……」

グチャグチャした感情の勢いに突き動かされて蓮に訴えるのだけれど、なぜそっとしておいてほしいのか、その理由を考えれば自分の気持ちを認めるより他になくなってしまう。

何度耳の奥で自分の鼓動が跳ねる音を聞いたとしても、認めたくないからそっとしまっておきたいのに、蓮が目の前にいるせいで見ないようにする事すらさせてもらえない。
握られていた手首から蓮という毒が体内に染み入り、暴発しそうになる心がまるで自家中毒でも起こしてしまったかのように心の中をものすごい勢いで想いが浸食していった。

「君を放っておける訳ないだろう?君は危なっかしくて目が離せない」

「あ……ぶなっかしいって……っ」

「貴島くん相手に頬を染めて笑って、それがどれだけ彼を煽ったか分かってる?」

淡々と告げる蓮の感情が読み取れず、キョーコは蓮の表情を見つめた。

「煽るって……」

じゃあどうすれば良かったというのだろう。パーティーの会場で、笑わずにじっとしていろとでも言うのだろうか?
どうしてこんなに責められているような気分にならなければいけないのか……。ギリギリを堪えていたキョーコの心は悲鳴を上げた。

「そんなの知りません!」

「男が服を送るのは下心があると思った方がいいんだよ?」

唇をかみしめたキョーコは、自分の肩に触れる茶色い髪の毛を力いっぱい引っ張り、人工のウィッグだったそれはズルリとはずれた。

「だって、こんなの……私が……望んだものじゃありません!そんな事知りません!!」

立ち上がり、キョーコは自分の背中に腕を回す。

「最上さん?」

「制服に着替えます。そうしたら問題なんてないですよね」

「ちょっ」

突然のキョーコの行動に蓮は面を食らい、貴島から贈られたワンピースの背中のファスナーを下ろそうとするキョーコの手を慌てて引きとめた。

「そういう事が言いたかった訳じゃないっ」

「じゃあ何なんですか!!もう私の心を乱さないで下さいっ!!私をからかって楽しいですか!?」

背後からキョーコを抱きしめる事で動きは止まる。
けれど、感情の高ぶったキョーコは蓮の腕から逃れる為に更にもがき、それを押し止める蓮の力は強く、解放される事は適わなかった。

「貴島くんが君を綺麗にした事に心の底から嫉妬したんだ」

「……そんなの、意味が……分かりません」

聞かない方が良いと分かってはいたのに聞かずにはいられなかった。
ただの後輩だと思った事は一度も無い、では蓮は自分を何だと思っていたのだろう……。今すぐ耳を塞いでしまいたい気持ちと、知りたいという気持ちが折りまざり、キョーコの抵抗の力は少し緩んだ。

「お願い、最上さん。聞いて……」

「は……はい?」

ぎゅうと力の籠る腕と、耳元で聞こえる蓮の声にキョーコの身体が緊張のあまり、ピキリと凍る。

「俺もね……。分かってるんだよ。君からすれば、俺のこれは身勝手な気持ちだって。……だから、それで君を不快にさせてしまった事を心の底から謝るよ……ごめん」

「あ……謝って頂く事じゃ……」

蓮の言葉にキョーコの心臓がまたドクリと大きな音を立てた。
期待してはいけないと律する事はもはや無意味で、ドキドキと痛い程跳ねる鼓動は止まらない。

「言わないって決めていた俺の決意を笑うように貴島くんは簡単に君に付き合って欲しいと言う……自分で言わないと決めていたのに、俺はそれが妬ましくて、心がドロドロした醜い物で埋められていくんだ……あげくの結果が君に八つ当たりだ……本当にごめん……」

「ですから、謝って頂く事じゃ……それに、付き合ってって……、それは……社交辞令じゃないですか」

「……君は本当に、自分の価値が分かっていないね」

キョーコは貴島の言葉をかけらも本気に受け取ってはいなかったので、不思議そうに蓮を見上げる。そしてそんなキョーコに蓮は苦笑しながら続けた。

「君は自分がどれだけ俺の心を乱して、どれだけの安らぎを俺に齎してくれるのか……君は考えた事は無いんだろう?」

「私……が……?」

蓮の言葉はキョーコにとっては大きな衝撃で、初めて知る蓮の心情の吐露にキョーコは返す言葉を見失う。

「俺が最初に君の魅力を引き出して、そして隣にいたかったのに……」

悔しいと言う蓮のその視線だけでキョーコの心はグラグラと揺さぶられた。
これは夢ではないかと思わず疑い、大きく見開いた眼を困惑に揺らす。

「あの……」

「君を着飾られせてエスコートする……俺がしたかった事なんだよ……一番を貴島君に持っていかれてしまったけどね……」

「敦賀さ……」

「君に服をプレゼントした初めての男にもなれなくて、エスコートも出来なくて、酷く嫉妬してる自分を押し殺すのに必死で、君と顔を合わせられなかった。かっこ悪いだろう?」

「は……初めてって……」

自嘲する笑いを零しながら言う蓮の言葉でキョーコの頬に朱色が差す。

「好きな女の子の初めての男になりたい。割りと自然な感情だと思うんだけど?」

「あ……あの……ど、どなたかとお間違いじゃ……」

「間違えてなんてないよ。俺は君が好きなんだから……」

「す…………き……?」

意味が飲み込めず、ただ繰り返したキョーコが呆然とする中、蓮は耳元そばに寄せていた顔をさらに近付け、低く、甘く、小さく囁いた。

「手を取る事も、こうして抱きしめる事をしても君は俺を許してくれた。俺を嫌いじゃないからだと自惚れてもいい?」

「そ……れは……」

中途半端に開いたファスナーから零れる肌に、蓮のさらさらとした髪があたり、項に感じる蓮の吐息にキョーコの体温は際限なく上がる。

「あ……あのっ……そのっ」

触られる事は嫌じゃない。むしろこの腕の中が安らぐのは好意があるからで、そして何よりも蓮を好きだと思う自分を自覚した後のキョーコにはこの接触はとてつもなく心臓に悪い。

「俺を好きだと言ってくれる返事しか、聞きたくないな……」

「あ……の……」

「最上さんが好きだ……だから、君も俺を好きだと言って?」

甘く請う声音の前に、キョーコは一生分の勇気を振り絞る為にキツく目を閉じて小さく呟いた。

「私も……敦賀さんが……好き……です……」

その囁きをしっかりと耳にした蓮は、ありがとうと返すのがやっとで、キョーコが痛いと言いだすまで、蓮は強くその身体を抱きしめていた……。








萌えて頂ければ嬉しいですが……ぐふぅ。
おやすみなさいー。なんかAさんとHたんに寝ろって怒られる自分が見えた…w
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