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SS・ハンカチ長者が掴んだ獲物
おこんにちはーでございます!!皆様お元気でいらっしゃいますかー!!!
明るいネタで復活しよう。と思いつつ、明るいネタ明るいネタ。と、携帯の中で忘れそうになってた物を掘り起こしてきました。
時期はハッピーグレイトフルパーティー、ウォーキングレッスン後、でございまっす。
さて、今日も頑張ってまいりましょう^^

あとですね。パス請求の方、要項をきちにんと満たしている方へのお返事は全て完了しました。
届いて無い方は満たしてない方、アドレスが間違ってるようでこっちへ帰って来た方です。P様、帰ってきてますよー。と言う事で、確認の上、再請求下さい^^








ハンカチ長者が掴んだ獲物







私はきっと誰よりも運が悪いんだと思っていた。
だって、私は昔からひとより運が悪かったもの……。

そんな私の前に突然降りて来た幸運の結晶。それはピンク色の輝きに溢れていて、私に確かな自信と、無敵になれそうな強さを齎してくれた。



「あ……いけない。返すの忘れてた」

私には似つかわしくない、どこからどう見ても高級そうな一枚の布を机の上に置いたまま、持っていく事を忘れていた事を思い出した私は、それを手に取って、まじまじと見つめた。
絶対に高級品だろうから、洗濯機で回す事なんて絶対に出来なくて、そっと手洗いして、アイロンも優しくかけたこのハンカチは、ハッピーグレイトフルパーティーのラストに社長さんが起こしたサプライズでマリアちゃんが初めてお父さんに甘える事が出来たのがとても嬉しくて、思わず涙が込み上げていた私に差し出された……

「敦賀さんのハンカチ……」


ここ最近、ナツの役作りに迷走し続けて、没頭していたから、その勢いのままに敦賀さんのお家に押し掛けて、ウォーキングのレッスンをして貰ったりしたんだけれど、そのままBOX-“R”の撮影に入っちゃったから、会えるタイミングも無くて、バタバタして、返す事をうっかり忘れてしまっていた、それ。

手帳に挟んである撮影の進行表をめくると、次に敦賀さんとスケジュールが被るのは三日後のDARKMOONの撮影現場。直接お礼した方が良いだろうし、何かちょっとした物を添えてお返しした方がいいわよね。だったらこの日で良いか、そう思った私は、持ち歩いてうっかり皺を作ったりするのも嫌だったので、あえてそれを置いて仕事へ向かった。






「最上さん、ちょっとお邪魔してもいいかな」

「あれ?敦賀さん、お疲れ様です。どうされたんですか?」

その日の夕方、ラブミー部の部室で椹さんから頼まれた書類整理をしていたら、敦賀さんが部室を尋ねてきて、忙しいはずの敦賀さんの来訪にすごく驚いた。

「ちょっと移動の合間で時間があったからね、その後、順調かなと思って寄ったんだ」

その後、っていうのは間違いなくナツの役作りについてよね。
やっぱりとても心配かけていたんだわ。敦賀さんってただの後輩相手に本当に優しいわね。この気遣いは私も見習わないと。

「はい!敦賀さんのお陰で、現場では問題無くナッちゃんになれてます」

「俺のお陰って……」

私の返事がおかしかったのか、敦賀さんがクスリと笑って椅子に腰かけた。
でも本当、そんな所作の一つ一つが流れるように綺麗ってすごいなぁ……。
やっぱりモデルさんだから、かな?いや……やっぱり敦賀さんだからの方がしっくりくるわ。やっぱり敦賀さんの事は特にしっかり記憶しておかなきゃ。

「俺のお陰って言うよりは、最上さん自身が頑張ったからだよ?」

だからナツが出来たのは君の力なんだよ、と優しく言ってくれた敦賀さんに心がほっこりした。

「いえいえ、敦賀さんのレッスンのお陰です、本当にありがとうございました」

深々とお辞儀をしてお礼を口にすれば、敦賀さんは穏やかに微笑みかけてくれた。

「いえいえ、どういたしまして」

だけど、敦賀さんにお会いしたらどうしても言わなければならない事があったから、私は意を決し、ごくりと唾を飲み込んで口を開く。

「あの、敦賀さん?」

「なに?どうかしたの?」

「あの、この間は本当、すみませんでした」

「え?」

勢いをつけて深々頭を下げた私に面を食らっているのは分かるけど、きちんと謝らないといけない、そう決めていたの。
ナツをどう表現したらいいのかと言う事で頭がいっぱいになっていた私は、思い付いたままに行動していて、敦賀さんのお宅を訪ねたのが深夜だった。そしてそのまま朝方までレッスンして貰ったから、私は敦賀さんの睡眠時間をかなり奪ってしまった。
ナツが完成した高揚感でその日一日を乗り切った私は、夜に訪れた激しい疲労感を自覚してようやくその事に思い至ったの。
敦賀さんのお仕事に支障はなかっただろうか……私がしてしまった事がなかった事に出来ない以上、せめて心を込めて謝らないといけない……。

「敦賀さん。私のせいでほとんど眠る時間、ありませんでしたよね?お仕事大丈夫でしたか?」

「ああ、俺は平気だよ。少しは仮眠もしたし」

「でも台本チェックしたりするお時間、なくなっちゃったんじゃ……」

分単位のスケジュールの敦賀さんだもの。チェックしなきゃいけない台本は私より多いはずよ。

「いや、大丈夫だよ。俺より最上さんの方が寝てなかっただろう?大丈夫だった?」

「私は大丈夫です。確かに次の日は筋肉痛と靴ずれで大変でしたけど」

「靴ずれ?ちゃんと手当てした?」

「あ、はい。今は絆創膏貼ってます」

そう言った途端、それまで穏やかだった敦賀さんの表情が曇ってしまい、あれ?って思ったら今度は敦賀さんが片手を顎の下にあてて、何か考え込んでしまった。

「最上さん」

「はい?」

「今夜、ちょっと時間いいかな?」

「え?はい?かまいませんけど」

「仕事が終わったら迎えに行くから」

「あ……はい。分かりました」

一体何かしら、首を傾げる私が敦賀さんの真意を知る事が出来たのは、半日後の夜も遅い時間になってだった。





「あ、あ、あの。敦賀さん!!?」

「何?」

「これは……一体……」

敦賀さんのお宅に連れて来られ、何度となく入った事のあるリビングに足を踏み入れれば、物が少なく、いつも綺麗に整えられているはずのその部屋に、大きなダンボールが三つ、ドンと存在感を主張していて、お引っ越しの荷物ですか……?なんて間抜けな質問をしてしまった。

「事務所から送って貰ったんだ」

「え?」

「今から合わせるから、そこに座って足出して?」

「は??」

私に椅子をすすめ、おもむろにダンボールを開けて、そこから小さな小箱をガサガサと取り出した敦賀さんはフローリングの上にそれを積み上げていく。

「あ、あ、足って一体なんでですか!!?」

一体何事なのかと困惑する私に向かい、敦賀さんは至極当然の事を言うように言った。

「だから、靴。合わせるから、足を出して欲しいんだけど?」

「く、靴!?」

「靴ずれしたんだろう?モデルウォーキングはヒールに高さがある靴じゃなきゃ美しくない。合う靴を履かないと、足に負担がかかって痛めるだけだ」

「え……っと……」

「体調管理も仕事のうち……だろう?」

「そ……そうですけど」

敦賀さんにそう言われれば、拒む理由なんてなくて素直に椅子に座る。すると敦賀さんが一足を取り出して私の前に膝をついた。

「えっ!!あの!!敦賀さん!!?」

「何?」

当たり前の事のように私に靴を履かせようとした敦賀さんに、私は盛大に動揺した。
敦賀さんが私の前で膝をついて、私は椅子に座ってるなんて、これは一体何の罰ゲームなのよーっ!!!

「じ、自分で履きますけど……?」

「んー。でも日本の靴の形っておおざっぱに言って三種類ぐらいに分かれるんだけど、それぞれの足に合う靴の形があるんだよ。見極める事……出来る?」

「……出来ません」

そんな事出来てたら、そもそも靴ずれなんて起こしてない訳で……。

「まあ、流石に、俺だって100%じゃないけどね。それでも多少は分かる。だから諦めて俺に任せてくれるかな?……はい、足出して?」

「っ……お、お願いします……」

おずおずと敦賀さんに身を任せれば、敦賀さんはにっこり笑顔で、

「じゃあ、シンデレラの足に合う靴を探そうね?」

そう言って、私は着せ替え人形よろしく。何足も何足も靴を履いては敦賀さんの手に引かれて立ち上がり、履いては立ち上がりターン……といった塩梅で。
全部を試すには時間がかかりすぎて、最終的にゲストルームにお泊まりさせてもらう事になってしまう程、敦賀さんの好意に甘えっぱなしになってしまった。



「あの……いいんですか?こんなに……」

結果選ばれた靴は10足を軽く超えていて、高そうな靴ばかりだから思わず恐縮してしまう。

「いいよ。ナツは雑誌モデルのような女の子なんだろう?衣装はサイズがあえば何でも借りれるけど、靴は合った物じゃないといけない。コーディネートに合わせて靴を替えるならこのぐらいは押さえておかないとね」

モデルである敦賀さんのアドバイスだから、私はコクコクと頷いた。

「敦賀さんには何から何までお世話になりっぱなして……すみません」

「いえいえ、他でもない最上さんの為だからね、このぐらい安いものだよ、気にしないでいい」

敦賀さんは……やっぱり神様なんじゃないかしら。優し過ぎてついつい甘えたくなっちゃうわ。……って……。

「あああ!!!」

「え?何?」

「敦賀さんにお借りしたハンカチ、持ってくるのを忘れました」

皺になるかも……なんて思わないで持ち歩いておけば良かったわ……うう……っ

「ああ、なんだ。そんな事か」

「そんな事って!」

「いつでもいいよ。ハンカチはアレ一枚って訳でもないし」

「いや……でも、なんだか最近敦賀さんに甘え過ぎてる私が……」

いるんです、と続く言葉はプッと噴き出した声に遮られて、私は目を丸くした。
そんな笑われるような事言ったかしら?私、結構切実だったのに……。

「そんな事気にしてたの?」

「え?それはそうです……けど……?」

「最上さんが俺に甘え過ぎてるって気になるなら、お返しをお願いしようかな?」

気遣って敦賀さんが出してくれた提案に、私は全力で挙手をした。

「勿論です!何でもお申し付け下さい!!」

だって甘えっぱなしは良くないもの!!

「何でも……ねぇ……」

ん?敦賀さんが呆れ顔?何で??何かマズい事言った???

「はい。勿論ですよ?」

「あんまり誰にでも『何でもします』っていうのは言わない方がいいよ?」

「それは。まあ、今みたいな機会は早々無いですし、言う機会は無いと思いますけど?」

「だったらいいか」

にっこり機嫌良く頷く敦賀さんに私は敦賀さんが何を考えてるのか理解出来なかった。
やっぱり敦賀さんって……謎めいてるわ……。

「えっと……どうしましょうか?」

「ああ、そうだな。夕食、何回か最上さんと一緒に食べたいな」

「夕食……ですか?」

敦賀さんの言う言葉に私は首を傾げた。
そんな事でお返しになるのかしら。

「俺、自炊は出来ないから、温かい家庭料理、誰かと一緒に食べたいなぁって」

「本当ですか?」

食事にあまり興味を持たない敦賀さんだから、そんな事を言ったのが意外でびっくりした。

「美味しく食べれるなら、食欲も湧くんじゃないかと思ってね」

はっ!!そうか、敦賀さんは楽しい食卓をあまり囲んだ事が無いから食事に無関心になっていったのね!!!

「分かりました!!でしたら、一週間でも一ヶ月でも、この最上キョーコ、敦賀さんとお夕食をご一緒させて頂きます!」

「え?本当に?嬉しいな」

ニコニコと笑う敦賀さんに、私も釣られて笑顔になった。

「はい!美味しいご飯、作りますからね!」

「ありがとう、楽しみだな」

この日から、私は敦賀さんのお家に通ってお夕食をご一緒する事が日課になって、敦賀さんが美味しいって食べてくれるのが嬉しくて、一週間、一ヶ月、三ヶ月って時間が経過していった。

……気がつけばあれ?そう言えばいつまでだろう。と思わなくもなかったんだけど、送り迎えは敦賀さんがしてくれてるし、なんだかお返しのお返しのお返しで……良く分からなくなってきたから、考える事をやめて、もうしばらくこのままでいいか……って、私は今日も二人分の食材を買いにスーパーへ向かうのでありました。







敦賀氏は完全なる確信犯wどこまでが計画的かは皆様の御心にゆだねます←

ちなみに、日本人の靴が大雑把に三種類の形に分かれる~の話は靴ずれした私が店員さんに言われた言葉なので、靴ずれはいろんな原因があるのでこれがすべてとは限りません。ってか、正しいのかな~。ネットで裏が取れん。と、温めてました。三種類うんぬんじゃなくて、規制の靴だとジャストフィットする物は世の中に皆無だと言う話も聞くので、・・・やはり最後はオーダーメイドか!!インソールを仕込むのも良いそうですよー。
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No title
敦賀蓮の言葉にはなんかしら
罠が隠されていそうですよね・・・vv

でも、素敵ですね。
そんな風に靴を贈られてみたいです。
私、21.5cmなんです。靴のサイズ...。
普段は子ども用の運動靴です。
礼装用に黒だけ何とか探して買いました。
だから色々な靴がえらびほうだいって
すごいうらやましいですーーv
amethyst rose | URL | 2011/03/18/Fri 16:57 [編集]
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