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SS・ラブミークエスト13
おこんばんはであります!
最近はプリンスにごろごろしたり、巨人にうおーっってなったりして日々を過ごしております。
あとは、土曜日は大奥のコスプレしてみたり、日曜日はカフェでおたくとーくに花を咲かせたりと色々充実しておりますが、現在進行形でパソコンが調子悪くてなんかこう、作業的には色々追い付いておりませぬ・・・。
今夜の体力が続く限りでパスレス差し上げつつ、は久々にGDでも読んで幸せになりながら寝たいであります。
最近、パスレスの返信より請求の方が多くてどうしようもないなぁ。てへりとなって来たので、良い方法を模索したいでありまするですよ。

さてさて。通販の到着報告や裏庭到着報告、また、ご新規さまかな?パチパチ拍手をたくさんありがとうございます^^
ラブクエ終わるころには公開出来るお話がいくつかできて・・・たらいいな^^と思いながら、ラブクエは次回が最終回です。







ラブミークエスト 13







「モー子さん、ヒズリ国に残るの?」

件の日から一週間後、城内で奏江が借り受けている部屋に呼び出されたキョーコは、奏江の口からこれからの事についての話を切り出された。

「国を復興させるにも人手が必要でしょ? 私を雇いたいと言ってくれたから、この国で働いてみようかと思ってね」

お給料も良いし、と少し茶化して笑う奏江にキョーコは頷いた。

「そっか。決めたのね」

「ええ、社さんも神父として教会に残るつもりだそうよ」

止まっていた時が動き出した事で、かつて国に残る道を選び、封印を受けて眠っていた一部の住民が目覚め、そして国を離れた者達の子孫達もゆっくりとだが、祖国へ戻ろうとする動きにあり、この国が立ち上がるのにはそう時間はかからないようにキョーコは思っていた。

「そう……なんだ」

奏江の入れてくれたコーヒーを飲みながら少し寂しげに微笑む。
いつかはパーティーが解散という日が来るだろう事は頭では分かっていたが、共にいた時間の長さだけ離れたくないという感情は強くなっていて、それは理屈で解決できる物ではない。

けれど、そんなキョーコの思いをよそに奏江はクスリと笑いながら言った。

「あんたには旦那が付いてるし、そろそろ私は目を離してもいいかなってね」

だるまやで世話になるようになってから奏江はずっとキョーコと共にいた。
それはどこか危なっかしく、そして視線を外す事が出来ない輝きを持つキョーコを守りたいと思ってしまったからだったのだが、キョーコを守る人間が他にきちんと現れたのだから、自分もそろそろよそ見をしてみようかという気になったのだ。

「だ、旦那って……」

「あら。旦那でしょう? 夫とかの方がいいの?」

「そういう意味じゃ……」

奏江に口で勝てた試しの無いキョーコはうぅと唸り唇を閉口させた。

「で、あんた達はこれからどうするか決めたの?」

「う……」

「王様はあんた達に跡を継いで欲しいみたいだけど?」

過去の己の所業から、それはもう出来ないと一度は断った蓮なのだが、クーとジュリエナは長年苦しんだのだから許すと言い、キョーコにも蓮を説得してくれないかと話をしていたのだが、

「やっぱり私達はここを出て、もう少し旅をしようと思うの」

そうすればこの広い世界の中に自分達の呪いが解ける手段も見つかるかもしれない。それは二人で話し合った結論だった。

「そう? まあ私と社さんがいなくても敦賀さんと一緒なら戦力的に問題ないでしょうし、いいんじゃない?」

「ははは……」

「まさか戦士の前職が、武道家、盗賊、商人、弓使い、音楽家、槍術使い、って魔力が必要ない職を片っ端からレベルマックスまで極めている後だったとはねぇ……」

「だよねぇ……」

聞いた時はその普通ではありえない経歴にキョーコも度肝を抜かれた物だ。

「その上、魔力が目覚めていきなり賢者になってたなんて、潜在能力が恐ろしいにも程があるわよ」

ただものじゃないとは思ってたけど、これはもう一種の詐欺ねと言う奏江にキョーコはハハハと乾いた笑いを零す。

「で? 今日はどっちな訳?」

奏江の問いにキョーコは表情を曇らせる。

「……今日は敦賀さん」

「へー。今のところは二日置きに敦賀さんと久遠さんの外見が入れ替わってる訳ね」

「うん」

テーブルに肘をついてキョーコをチロリと見た奏江は、キョーコのその表情の変化を見落とす事のないようにじっと見つめた。

今のキョーコと蓮に日々起こっているのは大変な事態であるはずだが、キョーコの表情には悲壮感が見当たらない事に内心で安堵する。

「寝て起きたら入れ替わってる感じかな」

「変な体質になっちゃったもんよねぇ」

「……うん……久遠の時は呪いの影響も強く受けてるみたいで苦しそうにしてるし……」

自分たちの呪いを解かない事を選んだのは、キョーコも蓮も後悔はしていない。
けれど、それによってキョーコには一つ困った事が起こっていた。

「ところで、敦賀さん……久遠さんにかかってる呪いって、なんだった訳? 周囲に影響出たりはしないの?」

クーのように周囲に影響が出るならば対応を考えなければならない。けれど今のところ、影響という影響は何も感じていないので、実の所、城内にいる人間はみな気になっている事柄であった。

「……あ……………え……あー、周囲に影響は……ない……かな…………多分」

何とも歯切れの悪い反応を返すキョーコに奏江は怪訝な表情を浮かべる。
キョーコがこういう反応をする時は決まって何か隠したいような事がある時だからだ。

「なによ。多分ってそんなに微妙な問題なの? 今更何が出てきても、みんなもう驚かないと思うけど」

「いや……そうなんだけど……ね……?」

「けど?」

ごにょごにょと言いよどむキョーコだが、奏江は追究の手を緩めずに「何? 私にまで隠し事をする気?」と更にキョーコを追い込んだ。

「だって……その……」

「私達の友情ってその程度だったの? だったらもういいわよ、あんたとの関係もこれまでなんだから」

「ち、ち、違うの!!」

奏江が伝家の宝刀を使い席を立てば、キョーコは半泣きの形相で奏江を引き止めた。

「そのっ…………あのね…………」

言葉になるまでかなりの時間を使っている事から、奏江にはよほどの内容なのだろうと言う事は察せられた。

「……クーお父さんに欠落していたのは食欲だったでしょ?」

「そうね」

回りくどいと思わなくもなかったが、キョーコの言葉に耳を傾けて相槌を返す。

「ジュリエナお母さんは睡眠欲で……」

「……そうね」

ここまで聞いて、キョーコの顔色が真っ赤な事も手伝い、まさかという疑念が奏江の心の中に湧き上がった。
食べても食べても満たされない父。眠っても眠っても満たされずに眠り続けた母。ならば……。

「久遠は……そのっ……」

「……性欲のストッパーが欠落してるとか?」

「っ!!!!!な、な、な、んでっ!!!!!!!」

言葉を失いつつも、キョーコのその激しく動揺している反応が、奏江の指摘がズバリその物であった事を物語り、奏江は少々気の毒な心地に駆られた。

「まあ……なんとなく。此処に来てからのあんた、朝起きて来ないし」

三大欲求がそれぞれ欠落する呪いだったのね、と奏江が小さくこぼせば、バレてしまったキョーコは両手で顔を覆い唸り声を上げた。

まさかやりまくってて起きられなくなりました、なんて誰にも知られたくなかっただろう事は想像に容易い。

「う……うぅ…………」

「そりゃあ、被害を被るのはあんただけになるわよね」

蓮がキョーコを猫可愛がりしている事は奏江の目から見ても明らかで、余所の女の入る隙間がない事は確かだから、際限なく致しているならば、夜通し付き合う羽目になるキョーコだけが大変なのだ。

「どっかに龍玉落ちてないかなぁぁ……っ」

「それは無理ってもんでしょう。諦めなさい」

切実な願望を訴えるキョーコに奏江はあっさりと現実を突きつけた。

「うぅ…………」

「世界のどっかにあるわよ、壊されちゃう前に見つけて来なさい」

「……がんばる……」

うなだれるキョーコが可哀想ではあるが、奏江にはそれ以上かける言葉が見つからない。

二人の口からどちらからとも知れない重い溜め息が吐き出され、沈黙が落ちようとしていたのだが、

「こ、琴南さん、キョーコちゃん、大変だよっ!!!!!」

「へっ!!?」

「な、なんですか一体!!?」

ものすごい勢いで飛び込んで来た社によって沈黙が破られた。

「れ、蓮が……っ!!!」

「え……?」


ヒズリ国で起こる最後の大事件が幕を開けようとしていた。









次回最終回…であります^^


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