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SS・魔女の条件5
お久しぶりですこんばんはー^^
気が付いたらこんなに日にちが開いていた(汗)という事で、生きてます。
書いてない訳じゃないんですが、明らかにペースダウンしておりました。
五月病か?なんて笑ってたんですけど、もう五月も・・・終わる!?だと!!と無情に進むカレンダーの前で歯ぎしりしたりしています。
・・・夏コミの当落もうすぐだなぁ・・・。なーんも考えてないなぁw
一応夏コミ後のインテの申し込みはする予定なので、なにかしらの本は出そうと思ってます。
再録本と一冊写真の本にチャレンジしようかなと言う事で、衣装作りに四苦八苦しています、はいwというかぶっちゃけてスキビのこっぷれ写真本を作ろうとしてます←どんだけチャレンジャーw
二兎どころか三兎四兎と貪欲に突っ走ってるので、がんばります。ぬるーく見守ってやって下さいませ☆

ということで、そろそろ終わるっぽい魔女の条件は追記より、どうぞ!!





魔女の条件 5





「上杉様、そろそろ閉店のお時間なのですが……」

心底申し訳なさそうに声をかけてきた店員の言葉で俺は顔を上げた。
確かにこの店の個室に入った時点でけっこうな時刻だったが、奏江にどう話しを切り出すかと考え込んでいる間にかなりの時間が経過してしまったようだ。

「もうそんな時間か……悪い……」

「いえ。でも琴南さん、今日はいらっしゃいませんでしたね」

「そう……だな。まあ、メールも返ってこなかったし」

『今夜、いつもの店で直接会って話しがしたい』一方的にそう連絡をしていたが、奏江からの返事はなく、俺は待ちぼうけを食らう羽目になっていた。

「アレ。勘違いしてなきゃいいんだけどな……」

意図せず撮られてしまったスキャンダル記事を思い出せば頭が痛くなる思いで、俺は溜め息を吐いて冷め切ったコーヒーを胃袋に流し込んでから席を立ち上がった。





――――――――――――――



「飛鷹くん」

「……なんだ。お前か……」

パタパタと小走りで駆け寄ってきたのは最上キョーコで、俺は思わず邪険な表情を返したのだが、

「って……げっ!」

「げっとは失礼だね。俺が彼女と一緒だといけないかい?」

満面の笑みを浮かべる敦賀蓮が最上キョーコの後ろから優雅に歩いてきていて、俺はひくりと口角を引きつらせた。
コイツら一人ずつでも性質が悪いってのに、よりにもよってまとめて相手をしなければならないのかという思いからだ。また俺をからかいに来たのだろうか――。

「飛鷹くん、記事見たわよ。大丈夫なの?モー子さんは」

「大丈夫だよ。つーか、余計なお世話。ちゃんと話す」

遮るように言えば、俺の声に滲む苛立ちを聞き咎めた敦賀蓮は眉間にシワを寄せた。
普段は人畜無害な人間の皮をかぶってるくせに、最上キョーコ絡みになると温厚の二文字をあっさりかなぐり捨ててくれるから質が悪い。

(……こえぇよ。その目つき――)

「話すって事はまだ話しが出来てないって事だよね?マスコミはあの記事の相手探しに躍起になってるよ。本当に大丈夫?」

「…………」

(くそ、頭の回転が良い人間はこれだから)

俺の言葉尻から事態を把握してくれた事に舌打ちしたい気分に陥りつつ一つ息を吐いた。

「あの記事でそっちに迷惑かけるつもりはない。だから敦賀さんの手も、LMEの手も借りないぞ?」

「飛鷹くん……」

「じゃ。俺、次の現場あるから」

気遣わしげな視線を向ける最上キョーコに背を向けて、俺は次の現場へと向かった。



――――――――――――――


大丈夫だ。そう大見栄を切ったものの、マスコミにマークされているのが俺である以上、俺は奏江に会う機会を得る事が出来ないでいた。

「くそっ」

苛立ちの衝動にまかせ、車の座席にどすんと拳を下ろせば柔らかいそれは難なく俺を受け止める。
そんな弾力すらも歯がゆく、もどかしい焦燥で俺の神経はどうにかなりそうだ。

「飛鷹くん……」

ハンドルを握る松田がルームミラー越しに俺を伺い見てきたが、それに応えるほどのゆとりは無い。

「……なんでメールも電話も弾かれんだよ……故障……か?」

――本当は分かっていた。
こうまで繋がらないという事は、拒否設定をされたのではないか。だから俺は奏江に連絡が出来なくなったのだろうと……。

「奏江のスケジュールなんて知らねーよ……」

そうポツリと漏らした時だった。

「今日は25時まで富士テレビでドラマの撮影をしてるはずですよ?」

前方から聞こえてきた声に弾かれたように正面を向いた。

「ま……つだ?……富士テレビって……」

「ええ。私達も今向かっている所ですね」

ルームミラー越しに微笑んで語るマネージャーに頼もしさを覚えたのはこれが初めてかもしれない。

「こんな事もあろうかと、調べておきました。順調に行けば、あちらで一時間ほど空き時間が作れます」

「……っ……さんきゅ」

「いえいえ。……頑張って下さいね」

こうして俺は奏江がいるスタジオへと向かえる事になった。





――――――――――――――




「あれ?上杉くん?久しぶりだね」

スタジオに着いた俺に最初に気がついたのは、過去に一度共演した事のある俳優だった。

「琴南奏江、いる?」

ざわざわとスタッフがせわしなく作業している所を見ると、スタジオ内で役者はどうやら休憩に入っているらしい。けれど周囲に奏江の姿は見当たらず、俺は辺りを見渡しながら尋ねた。

「ああ、やっぱり今でも琴南ちゃんがお気に入りなんだ」

「は?」

クスリと笑われた事に意味が分からん、そう思って首を捻れば、そいつはそんな俺がおかしいと言わんばかりに笑った。

「お前がまだチビだった頃にさ、一緒に仕事しただろ?俺が琴南ちゃんに近づいたらお前。番犬よろしく、すんごい目つきで威嚇してくれたじゃん?」

「……だったかな……」

かなり心当たりがありすぎて明後日の方向を見てとぼけてみるが、目の前の男は笑いながら更に衝撃発言をしてくれた。

「でもさ、琴南ちゃんの楽屋。今は村雨が来てるぜ?」

「……は?」

「近くまで来たからって差し入れ持ってきたっと話しだけど、ありゃ狙ってるな」

「っ!!」

「ちなみに琴南ちゃんの控え室はあっちね」

面白がった表情でくいっと奥の通路が指差された瞬間、俺はもう一歩を踏み出していた。





――――――――――――――





「全く、強情だね。そんな寂しそうな顔してるぐらいなら俺になびけばいいのに」

「寂しそうな顔ってなんですか?適当な事言わないで下さい」

たどり着いた部屋の前で扉をノックしようと拳をあげた瞬間。扉越しに聞こえてきた会話に俺は思わず動きを止めた。

「俺と琴南さんならうまくいくと思うんだけどな」

「……ずいぶんと自信家ですね」

「そう?」

「私とアナタがお付き合いする可能性は万にひとつもありませんからお引き取り下さい。私には恋人は必要ありません」

「はっきり言うね」

「……はっきり言わないと理解して頂けないと思いましたので」

淡々と言う奏江の声に、どこか安堵してほっと息を吐いた瞬間だった。

「なんで?琴南さんとは感性が合う、と思ったんだけどな」

冷たい汗が背中を伝う。

「それはどうでしょうね。少なくとも私が一番声を聞きたい人間は貴方じゃありません」

その言葉は俺の心に波紋を齎した。

奏江が誰を望んでいるのか……。

ずっと近くにいたのは自分だったという自覚がある分、心の中に『もしかしたら』という期待があった。


「っ!離して下さい!!!」



そうして俺は隔てる壁を壊す為に扉を開けた。








ファイナルラウンドへゴングであります←違。


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