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SS・名前を持たない恋物語1
おこんばんは><
なんか、最近蓮キョの更新停滞しすぎててそろそろ存在を忘れ去られそうなそーやです。はい。こんばんは^^
色々書いては気に入らず途中放置途中放置途中放置、と無駄に書き散らかして止めてる物がいっぱいあるので、一回初心に帰ってみよう。とオフ本一冊目の最上~をちらりと読み返してみました。一年もたてば時効成立して読めるんじゃないかと思ったんですが・・・羞恥心で流し読みが精いっぱいでした・・・はは。
ただ、蛹を本にするのに推敲してたりした時も思ったんですが、最初の話って勢いだけはあったな←最近ないのか。 なんて、まあ、反省したり、ああ、これが若さか←たった一年前なのにね・・・w とか思ったり。
で、まあ、初心に帰ればやっぱり「おっとこまえな蓮さんが好き」に回帰する訳です。
なので、じゃあ書こう。と言う事で、書き始めてみました。・・・最上~書いた時ぐらいの勢いを思いだせるのか自分的挑戦・・・の割に視点をキョーコにした時点で無理な気がした←orz
続き妄想は本誌始まるまでの間にもう一本か二本出したいし、魔女完結させたいし、裏庭更新したいしでやりたい事はてんこ盛り。お返事もしたいのです。分身出来ないかな、と真剣に考えます。←考えた所でどうなるもんでもない。
まあ、今一番しないとまずいのは衣装なんですが、・・・それは知らん。←やれ。




名前を持たない恋物語 1







それはある日突然の事だった――。


自分の心の変化にこれ以上はまずいという予感を感じ、反射的に胸を押さえた。

しっかりと強固な防御壁を幾重にも施していた筈なのに、忌まわしき感情が揺り起こされるような感覚に、息を飲みかぶりを振った。

そうして深く呼吸をする事でなんとか普段の自分を取り戻したフリをして顔をあげる。

(まだ大丈夫……私は恋なんてしていない)

だから、大丈夫なのだと魔法の呪文のように唱え、芽生え始めてしまっただろう想いに気付いていないフリをする事を誓った――。







出番までの待ち時間を台本の読み合わせに誘われた。だから私は敦賀さんの控え室のパイプ椅子に座っていた。

「最上さん、台詞回しがうまくなったね」

それは何の気なしの賛辞だったのだろう。穏やかな笑顔を浮かべて台本を読む敦賀さんの口から出た言葉にドクンと胸は高鳴った。

「そっ、そうですか!?ありがとうございます」

耳の奥で鳴り響いたその不穏な音は私にとってあってはならない事態の象徴で、こんな何気ない一言で簡単に高鳴る鼓動に思考は混乱し、誤魔化す事に必死になった。

「立派な女優になって胸を張りたいと思っていますから、誉めて頂けて嬉しいです!」

「うん。今の君なら大丈夫だろうね」

――ドキン。
また一つ嫌な音が響く。

「た……確かに最初の動機はひどかったですからね……ははは」

過去の自分を思い起こせば本当に不純な動機から始まった『京子』としての時間。

「ああ。復讐だなんだって言ってた時にはどうしてくれようかと思ったものだよ」

その表情に浮かぶのは『信頼』なのだろう。
今の私は最初に出会った頃とは違うから敦賀さんはこんなにも優しい顔を見せてくれる。

――ドクンとまた一つ嫌な音が聞こえた。

「あははは。いつかギャフンと言わせたいという気持ちはまだあるんですけどね――」

うっかり口にしてから「しまった」と思った。
この手の展開になると敦賀さんの機嫌を損ねる事は分かり過ぎる程分かっていた筈なのに、いっぱいいっぱいな自分はポロリと零してしまった。
最近では敦賀さんの事を考える時間が増えこそすれ、松太郎の事を考える事は殆どなくなっていたというのに……。

「へぇ……」

「っ!!!」

分かりやすく一気に氷点下まで下降した敦賀さんのオーラに息を飲む。

「ギャフン……ねぇ」

「いや、あのっ」

冷たい表情に心臓が縮みあがる心地で自分の発言をフォローしなければと思うけれど、うまい言葉なんて一つも出てこない。

「…………全く」

駄目息を吐き、ギシリと音をたてて立ち上がった敦賀さんに、嫌われたくないのにという強い気持ちだけはあったけれど、それを伝える事も出来ず、何も言えないままその秀麗な佇まいを見上げていた。

「……ひゃっ……」

敦賀さんが近づいてくる様子をまるでスローモーションのように感じ、ただ見ていると、その腕はこちらへと伸ばされ、あろう事か私の頬へとたどり着く。

「畑違いな人間を見つめてないで、俺の背中を追いかけておいでよ」

「っ!!」

見下ろしてくる黒曜石を思わせる双眸に見つめられ、また一つ不吉を告げる音がする。

「何?俺じゃ不満?」

にっこりと微笑む敦賀さんに、思わず頬に熱が集まっていった事は確かだった。

ドキドキと跳ねる鼓動が手のひら越しに伝わってしまわなかっただろうか。

「め……滅相もないっ!!!!」

ガクガクと震える私を助けてくれたのは控え室に響いたノックと社さんの声だった。

「れーん。次はお前の番だからそろそろ移動しろ」

「はい。今行きます」

扉の向こう側へむかって返事を返した敦賀さんは再び私の顔を覗き込んだ。

「じゃあ俺をどうにか出来るように頑張ってね」

「は、は、はひぃ!!!!すみませんでしたぁぁ」

「うん。じゃあ先に行くからね」という言葉を残し、スルリと腕がといた敦賀さんは、私から視線を外して控え室を出て行った。

コツコツと遠ざかっていく足音と有り得ない速さで脈打つ自分の鼓動とが不協和音を奏でるように耳の奥で聞こえ、まるで世界にはこれだけしか音が存在していないのではないかと思うほど、世界はそれに支配される。

「っう……」

パイプ椅子から崩れ落ちて尻餅をついた私は、しばらくの間冷たい床にへたり込んだまま、立ち上がる事が出来なかった。








序章。
告白しない癖に独占欲は丸出しの敦賀さんが大好物です。





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No title
わかります!このもどかしさが、たまりません!!
いつも作品、楽しみにしています。
るん | URL | 2011/06/03/Fri 22:07 [編集]
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