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SS・名前を持たない恋物語3
おーこーんーばーんーはー!←もうそろそろ開始のネタがないようで。
連日暑いですね。こんばんは!なんというか、PCの放出熱であうあうなってます。そして暑いときのエアコンは実は除湿より冷房のほうが省エネだとテレビで見て知らなかった!!とびっくりしてみたり。今度フィルターの掃除しよう。一般に出回ってるししゃもが実は偽物だという事並みに知らない事だらけです。

さてさて、通販は21までに入金確認の方発送済みでありんす!
パスワードはヤフメのメンテに巻き込まれて遅くなりましたが、ちょっとずつ返してます。
冬の企画は・・・もうぽろっとだしちゃえ。
「こんな敦賀蓮が見たい企画」をやろうかなとか思ってます。冬コミに向けて・・・。
リード&シチュでこんなリード送ったけど駄目だったんだー、二次描き手でもいいから見たい。
こんなシチュは思いついたけどリードは思いつかなかった、誰かこういうの書いてーっていうお題を募集して、
書き手様でこれかきたーいとなったら書いてもらおうかなと・・・。
まあ、書き手様に選択権があるので、何が採用になるかはわかりません。でもって、書き手様はこれから・・・ね?←いや、それってどうなの・・・w
WEB企画にしなかったのはひとえに、私がHTML苦手だからですっていうどうしようもないどんまいな理由です。はい。そして私紙媒体好きなんだよ←どうしようもない。
・・・まあ、書き手さまがOKもらえなかったり、ネタが集まらなければ企画倒れもありますよね!っていう、いつも通り、惣也の泥船主催です。orz
正式告知は近々箱庭のブログ記事でぽぽぽぽーんとさせていただくかと思います。とりあえず、規模はアンソロより小さいはずですよ。っていう。


という、そんな事を考えていたりします。・・・あったかく見守って・・・くれ・・・ま・・・すよね?←おろおろ。






名前を持たない恋物語 3









――カラン。


「……はあ」

グラスをカウンターに置いて溜め息を吐いた。

「ごめんなさい……か……」

想いを告げるつもりはまだ当分なかったはずなのに、決意とは裏腹に言葉が口を突きかけてしまった。
なのに、明らかな告白の言葉だと分かっていただろう彼女に拒絶された事実は俺の心にどうしようもなく大きなダメージを与えていて、正直なところかなりへこんだ。

アルコールで気分が晴れるはずもないのに、がむしゃらに煽り続けている内にこめかみに痛みが走ってきて思わず眉間を押さえてテーブルに体重をかける。

「っ……」

彼女を他の誰にも渡したくはなくて、彼女が他の男の事を考えている事が許せなくて、例え神に背く行為だろうとかわまないという気持ちすら抱いていた筈なのに今の俺は後悔に苛まれている。

「俺の背中を追いかけておいでよ……か」

あの日はそれで彼女の思考を寸断して満足した。

「よく言う……」

今日はといえば、意味深な言葉で彼女の予定を押さえた後、彼女がずっと俺の事を考えていた事に安堵していた。

なのに思ったのだ。

「欲深いのは俺だな……」

もっと彼女を自分の物にしたいと――。

腕の中で泣きじゃくる存在に、この涙が俺の為だけの物であればいいのに、ずっと腕の中に閉じ込めておければいいのにと願った。

「……怖い……か……」

彼女が無邪気に微笑んでくれるようになったのは、俺の中に男を感じていないからだろうという事は知っていた。
恋心も欲望も、ひた隠しにして側にいたはずなのに自分から破ってしまった事に迂闊さを感じる。
ひとしきり泣きじゃくり、落ち着き始めた彼女は俺の腕の中から逃げるように帰宅しようとした。
なんとか車に乗せ、送り届けたけれど、視線を合わせてくれる事は一度もなく、もっとゆっくりと彼女の心が癒える頃を待つべきだったと後悔の念が沸き起こる。

「だけど、これ以上見たくなかったんだよ……」

不破尚に捕らわれ続けている彼女の心を自分に向けたかったというのは傲慢なのだろうか。

「伝わればいいのに……」

自分の手の中から離れてしまった恋心の行く先を思い、グラスに残る液体を飲み干して瞑目した。




――――――――――――――



サラサラとこぼれ落ちていく砂をぼんやりと眺めていた。

「……はあ……」

「何よ。大きな溜め息ね」

「モー子さんっ!?いつの間に!!会いたかったーって、いひゃい!!!」

大好きなモー子さんが部室に入ってきた事に全く気づけなかった私は、飛び上がる勢いで立ち上がり、モー子さんに抱き付こうとしていつものごとく額をペシリと叩かれて阻まれた。

「全く。あんたって子は。ちょっと落ち着きなさい」

「あう……」

「で?何よそれ。砂時計?」

「あ。うん」

モー子さんは机の上にあるそれを目に留めて言った。

「ふーん。敦賀さんから貰ったとか?」

「なっ!!なんで分かったの!?」

事も無げにモー子さんは元の持ち主を言い当ててしまって驚きに目を大きく見開いた。

「だってそれ、ダイヤモンドの砂じゃない?そんな高そうなものがポンと出てくる人なんて敦賀さんぐらいしか思い浮かばないわよ」

「ダ……ダイヤ?そんなまさか……」

頭がぐちゃぐちゃの状態で敦賀さんに渡された時にそれが高価な物だとは気づかなかった自分に焦る。

「何?私の審美眼を疑うの?」

「ううん!そんな事ないっ、全然ないわ!」

ブンブンと手を振ってモー子さんは悪くないのだと必死に伝えた。

「でも……ど、どうしよう、そんな高価な物なら返さなきゃ!」

「一度受け取った物を返すの?それってどうかと思うけど」

「う……」

モー子さんの言う事が最もで言葉に詰まる。

「でも……」

『俺は待ってるから。だから……』

「っ!!!!」

敦賀さんの台詞が脳内再生されて思わず耳を覆い被りを振った。

「ちょっ……あんた、どうしたの?」

「あ……いや。その……」

モー子さんの前で失態だったと気づいても後の祭りで、向けられる視線が鋭くて冷や汗を流していると、何事か考える仕草を見せたモー子さんは言った。

「なるほど。それと一緒に告白された訳ね」

「っ!!!!!!」

「あんたを見ればなんとなく分かるわよ」

モー子さんの発言が衝撃的すぎて声にならなかった。

「…………告白までは……されてない……はずなんだけど……」

我ながら蚊の鳴くような声だと思う。

「されてないの?されたからごめんなさいって断って返すんじゃないの?」

「え……いや。そんなつもりじゃ……そもそも言われる前に遮ったんだし……」

怪訝なモー子さんの表情が心に刺さるようだった。

「でもそれらしい事は言われてる訳よね?」

「……う……」

「遮ったって事は断るの?」

「断るも何も、私っ……」

「ねぇ。私に言わせれば、そういう中途半端なのって一番質が悪いわよ?」

「え?」

「相手に伝わるかもしれないって期待をさせたまま放置してるんだから、相手にも失礼だと思うわ」

「でも……」

「敦賀さんにそばに居て欲しいならOKすればいい事だし、嫌ならそれを返してさよならなさい」

「さ……さよなら?」

自分がどうするべきか……逃げてる事は分かっていたけど、取るべき選択肢を目の前に並べられればどちらも選べずに立ちすくむ自分がいる。

「今のままでいたいなんて虫のいい事言ってると、大切な物、纏めてなくすわよ?覚悟、決めなさい?」

誠実さは大切なんだからと言うモー子さんは私の事を心から心配してくれているのだと伝わってくる。

「好きじゃないなら断るべきだと思うわよ」

「……うん。そう……だよね……」

好きか嫌いか。
そう考えれば好きなのだと思う。
時折、胸の奥でほわっと湧き上がってくる温かな気持ちには覚えがある……。
それでも、だからって恋をしないって決めた自分の決意を簡単には思い直す事は出来なくて、自分から敦賀さんに会いにいく事は出来ず、次の撮影で顔を合わせた時にどうするか考えよう。そうやって執行猶予を伸ばしている間に一週間が容易く経過した。



――――――――――――――


「おはようございます」

「おはよう、最上さん」

今までどれだけ敦賀さんが気にかけてくれていたのだろう。
敦賀さんがそばに来て話題を降ってくれなければおいそれと近づく事は出来ない人で、隣にいても沈黙が続くのだと気づいた。
そして今の私はまず敦賀さんの目を直視する事が出来ない。

「…………えっと……いいお天気ですね」

「そうだね……」

「ですよねー……」

普通ってなんだったっけ?
いままでどうしてたっけ?

もう以前とは変わってしまったのだという事に否応なく気づかされた。

「そんなに緊張しなくてもいいよ」

「き、緊張ですか!?」

言い当てられてドキリとした。

「それとも……俺に怯えてる?」

「そんな、事は……っ」

「でも、さっきから俺と目線合わせてくれないだろう?」

「……そんな……事は……」

無いことは無い。

「最上さんが聞きたくないならもう少し待ってるよ。俺の時計にまだ砂は残ってる」

「それって……」

「ああ、俺の出番みたいだな」

一体どういう意味ですか?と問おうとした所で緒方監督が敦賀さんを呼んだ。

「あ、はい!行ってらっしゃいませ!」

「……うん。行ってきます」

顔を上げて見送る言葉を口に出せば、それだけで敦賀さんは優しく微笑みを返してくれた。

「っ!!!!」

現場に向かっていく後ろ姿を見送りながら、台本を持つ指に力がこもる。

「……笑顔一つで……反則だわ」

高鳴ってしまった鼓動と赤いだろう頬を持て余した私は、台本で誰にも顔を見られないように覆い隠してずるずるとパイプ椅子に滑り落ちた。







ネットでダイヤの砂の砂時計を見た瞬間。敦賀さん、こんなの使ってそうだなぁ・・・とかいらん妄想をしたのが
きっかけだったりします。はい。うんじゅうまんえんするんですよー。高いわぁ・・・w



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