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SS・名前を持たない恋物語4
こんばんみーでござります><

かっこ良い敦賀さんが書きたい・・・から始まったはずが、どうにもなんでかヘタレまくってるこれのシリーズなんですが、とりあえず、出来た分を投下・・・昼休みだけ執筆ではやはり更新速度はオチますね。おおおorz
あれもこれもそれも全部続きは頭の中にあるのに執筆時間が取れなくて書けないとか、うおーん!負けない!
と、時間の使い方をもっと上手になりたい今日この頃であります!
欲張りなので、コスプレも文字書きも絵描きもオフもオンも全部頑張りたいと思ってしまうので、こういう体たらくな訳ですが、これからも見捨てずお付き合い頂ければ嬉しいです^^

ということで、今からオフ原稿頑張ってきます!
がんばれば全部ちゃんと出来るって信じてる。まあ、一番信用ならないのは自分ですけどね。昼寝するし←






名前を持たない恋物語 4




「あれ?キョーコちゃん帰っちゃったのか?」

「あ……はい。そうみたいですね。」

「珍しいな、あの子がお前に挨拶に寄る時間も無いなんて」

こんな時、目端が利きすぎるきらいのある社さんの眼力は侮れないものがあり馬鹿に出来ない。

「…………彼女も次の仕事があったんでしょう」

「れーん。お前、キョーコちゃんに何したの?お兄さんに言ってご覧?」

「って、なんで『した』前提なんですか……」

まるで確定事項のように問いかけてきた社さんの視線が鋭く、突き刺さるようで痛い。

「今のお前の言葉には不自然な間があった。キョーコちゃんの様子もどっかおかしかったし、なんかしたんだろ」

そつなく返事をしたつもりだったのに、心の内にわだかまるものがある事を見破られてしまい、役者の顔で誤魔化せなかった自分に頭が痛くなる。

「告白……しようとしただけですよ」

そして待つとも言った。
だけどこうもあからさまに逃げられるとは思っていなかったのは俺が甘いのだろうか。

「へ~告白かぁ…………。って!告白!!!?お前っ!とうとうキョーコちゃんに言ったのかっ!!」

「いえ、ですから告白しようとして途中で逃げられたんです」

目を輝かせた社さんにある程度、真実を正確に伝えておかなければ何か下手な勘違いをされてしまいそうで、苦い笑いが零れた。

「逃げられた?」

「はい。それはもう豪快に」

「抱かれたい男ナンバーワンの敦賀蓮ともあろう者が?」

「面目無いです」

「やっぱ本命にはヘタレだねぇ、お前」

「はは」

返す言葉もうまく思いつかずに曖昧に笑って誤魔化せば、呆れたような表情を見せていた社さんは一変して気遣わしげに言った。

「例のプロジェクトが始まればますますお前のプライベートの時間はなくなるのに、そんなんで大丈夫か?ダークムーンの撮影でだってもう数える程度しか被らないんだぞ」

俺に出来る事があれば手伝うけどさと言ってくれる社さんの気配りには脱帽する。

「ご心配おかけしてすみません」

「いや、それはいいんだけど。……あっちの役作りに影響は無いんだろうな」

「ない……と思いますよ」

「と思います……か。あーっ!やっぱり俺は向こうについていけないっていうのが心配だ!」

「社さん……」

大きく嘆く社さんに申し訳なさが先立ちつつも、こればかりはどうにも出来ない。
俺が敦賀蓮ではない時に社さんがそばにいるのはまずいのだから。

「そういえば社長が最終テストにお前が本当に見破られないか確認するって言ってたんだけど、何やるか聞いてるか?」

「ああ。明日、ハチ公前で待ってろって言ってましたよ」

「ハチ公って、あんな人通りの多い所で何やる気なんだ?……大丈夫だとは思うけど、くれぐれもバレないように気をつけてくれよ」

見つかったらパニックになるぞと念を押してくる社さんに向かい頷き返す。

「はい」

そうして俺は運命の日を迎えた。





――――――――――――――




16時にハチ公前。確かにそういう話しだったはずだが、『敦賀蓮を知るLME社員』はいつまで経っても現れず、ああ、そういう設定なのかと思いながら煙を吐き出していた。

「ちっ」

くわえていたまだ長さの残る煙草を吐き捨てて踏み潰す。
アスファルトにはもういくつ目になったのか分からない残骸が散り、あたりを黒く汚している。

「…………」

周囲に苛立ちや殺気を振りまきながら、クレーターとなり果てた中心に腰を下ろしたまま時間は過ぎていく。
苛立ちを体現するように爪先でアスファルトを一定のリズムで叩き、この無駄としか言えない状態に、さて、どうしてくれようかという思いに暮れた瞬間だった。

「……敦賀さん……ですよね?」

この場に居合わせた誰一人として気づかなかった『俺』を見破ったのは彼女。

「…………」

「っ!!」

内心の動揺を押し殺し、無言で睨み付けるように見上げれば、小さな悲鳴を上げた彼女は地面にへたり込んでしまい胸に痛みが走る。
これだけ俺、カインを待たせのだから『胸ぐらを掴んで泣かせてやろうか』なんて考えていたはずなのに、現れた人物が彼女だったというだけで俺の中のカイン・ヒールとしての思考はたやすく瓦解してしまい、うずくまる彼女の小さな身体を跨いでその場を離れる事が精一杯のアクションだった。




「彼女が迎えですか?」

彼女を残して社長のリムジンに向かう。
その運転席で静かに待っている見知った秘書へ問いかければ、事情を知る彼はコクリと頷き返した。

こちらへ戻ってくるはずだろう彼女と二人で話す時間を作る為に往路を待ち伏せ、歩んできた彼女を路地裏へと引き込めば、突然の事態に怯える彼女は「ごめんなさい」を連発し震えて泣いた。
「ごめんなさい」という涙はあの日を思い出すから見たくはないのに……。

「そんなに怖がらなくて大丈夫だよ、最上さん。」

「っ」

「アタリ……だ」

そう言えば、怯えていた彼女は潤む瞳をめいっぱいに見開いた。

「つるがさ」

「しー。一応極秘任務だからね、これ」

その口を塞げば、驚きながらも彼女はコクコクと瞳を頷かせて了解の意を示す。
きっと本当なら俺から逃げ続けておくつもりだったのだろうけれど、予想もしていなかっただろう展開による衝撃を受ける事で、事態の把握に懸命になる彼女の様子は『今まで通りの彼女』だったので、ほっと胸をなで下ろした。

「じゃあ、社長に説明してもらいに行こうか」

「は、はい!!」

どうやって会う口実を作って話しをしようかと考えていた俺からすれば、こういう事態を仕組んでくれた社長に対し、珍しく感謝を伝えても良い気がして、上がる口角を手袋の中で隠して笑んだ。




――――――――――――――



「ヒール兄妹の誕生だ!」

満面の笑みの社長の前で事態が飲み込めずに取り残されたのは常とは違う衣装を身につけている俺と彼女の二人だけだ。

「じゃ、お兄さんの面倒見てやってくれ」

鈍く光るカードキーが視界に飛び込んだ瞬間、珍しく湧いていた社長への感謝なんていう気持ちは花びら一枚より軽く吹き飛び儚く消える。

たった一つしかないベッドを視界に収めた瞬間には眩暈すら覚えた。

「いっそ思いきって一緒に寝ようか、腕枕してあげるから……」

口から出たそんな戯言を迎え撃つのは彼女の真っ向否定の台詞だろうと思いきや、それは珍客の訪れに阻まれてしまい、ベッドに腰掛けて自分の覚悟を自問自答しているうちに彼女の肌が露わな事にいちいち目が釘付けになり、動揺させられる自分自身をなんとかする為に外へと向かった。



「兄さん、どこいくの!?」

まだ雪花の演じ方に迷う彼女の腕を引き、街中に繰り出す。

「なんでも好きな物を持ってこい」

役柄も含める事で複雑な関係になるとしても彼女との時間が続くのならば、このきっかけを無駄にするような愚かな事は出来ない。


「なんだ。一緒に入るのか?」

予想なんて微塵もしていない事態が立て続けに起こる中、努めてカインとして振る舞い続けた。
今、敦賀蓮を表に出してしまえばきっと彼女は逃げ出してしまうのだろう。
だったら彼女が逃げられないように、俺は演技を……この状況を利用していくだけなのだから……。





――――――――――――――




「はい、出来たわよ」

「ありがとうございます」

カインから敦賀蓮に戻る為に使われた時間は三十分ほどだっただろうか。
ミス、ジェリーの手によって俺は日常へと帰る。

「じゃあ、送っていくわね……って、あら?キョーコちゃんは?」

「え?」

先ほどまでは俺達の後ろでメイクを直していたはずなのに、気がついたら影も形もない。

「最上くんならそそくさと逃げてたぞ」

「あら、ダーリン」

「社長……」

素肌に革ジャンという、いかにもその筋の人間かという風貌が実は気に入っていたらしい社長が胸元のアクセサリーをじゃらりときらめかせてキャンピングカーの中へとやってきた。

「お前の正体を見抜いた事といい、あの逃げっぷりといい、余程意識はしているようだな。ヒール兄妹の設定は余計な世話だったか?」

「そうでもないですよ。会うタイミングが見つからなかった所なので助かりました」

一方的に遊ばれるのは癪なので余裕のある顔で返してみるが、目の前の狸は俺の虚勢なんて全てお見通しだと言わんばかりに満足げに笑った。

「何にせよ、うだうだしていたお前が一歩を踏み出してたってなら誉めてやる所だ」

「社長……」

「逃げきられないように頑張るんだな」

社長の表情からして面白がられているとしか思えなかったけれど、俺は……――

「もちろんですよ。見逃してしまうつもりなんてありませんから」

「ほう。ま、頑張ってみろ」

「はい」


こうして俺達の兄妹ごっこの日々は始まった。








そこにつながるんかーい!と言わせたかったんですが、・・・うーんwどうかなぁw
隙間時間で妄想したかったんです。はい。
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