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SS・無自覚な彼女2
隣県にイベント行ってましたー。さすがに疲れたので拍手お返事はまた明日させていただきますね~。
そろそろ部屋の片付けもしないとカオスなんだぞ!

あと、相互絵を進呈したピーチさまが貼り付けてくれておりました。
いや・・・お返しがあんな絵になってスミマセン(汗)受け取って頂けて感謝です。
艶やかな微笑/peach tea no1様



さてはて、うっかり後編ができました(笑)

無自覚な彼女。続編でござい。

追記よりどぞー。



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無自覚な彼女 2

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その日は久しぶりにラブミー部員が全員揃い、LMEビル内での雑用に勤しんでいた。

「はい、ご苦労様。」

タレント部主任、椹に笑顔でその労をねぎらわれ、100点満点スタンプを押して貰う事ができた彼女達は、
帰り支度をする為に、ラブミー部部室へと戻っていた。


 ・  ・  ・  ・


「京子さん、香水変えた??」

ラブミー部のユニフォームをロッカーへ片付けていた雨宮千織、彼女がキョーコへと問いかけた。


「へっ!!?」

「近づいた時の香りが変わった気がしたんだけど?違うの?」

小首を傾げる千織に、質問の意味を飲み込んだキョーコは、ワタワタと慌てながらも返事を返す。

「え、いや、これはシャンプーとボディソープ…」

「あぁ…ひょっとして、最近CFしてるアレか~、結構良い香りね~」

「あ…ありがとうございます」

「あのシリーズって凄く良いんだけど、他のメーカーに比べるとその分高いから、思い切らないと買えないのよね~」

「そ、そうですよね~」

いささか挙動不審なキョーコのリアクションであったが、そのとき丁度時計を見つめた千織は、
ハタと次のスケジュールの時間を思い出し

「あ、いけない、時間だわ。京子さん、琴南さん、今日はお疲れ様!」

「お疲れ様です」
「お疲れ様」

そう言って千織は次の仕事の為にラブミー部部室を後にした…。


 ・  ・  ・  ・

「あんた…私に言うこと…あるわよね…?」

千織がいなくなった瞬間、それまでほとんど口を開かなかった琴南奏江が口を開き、
強い眼差しでキョーコを見据えた。


「モ、モー子さん…じ…実はね…」

千織の帰宅を計ったかのように、思ってもみなかった剣幕を浮かべる奏江に
キョーコは冷や汗を浮かべながら…

「しばらく敦賀さんのお家で下宿させてもらうことになったの」

「はあああ!!!!!?」


奏江とてキョーコがクイズ番組に出演した後に発生した、インターネットの噂話で下宿先がバレてしまった事は知っている。
知っていたからこそ、奏江はロケで東京を離れていた為にキョーコと連絡すらも取れなかった事を、とても心配していたのだ。
なのに帰ってきて急いで連絡をしてみれば、当の本人はあっけらかんと事も無げにしている。
一体どういう事なのかきっちり説明させなければすっきりしないという物だ。


「昨日社長さんに相談したら、しばらくはだるま屋には帰せないし、セキュリティーのしっかりしてる敦賀さん家にしばらくいなさいって…」

「だからってなんで敦賀さん家!?私の家だっていいわけでしょう!」

(セキュリティーがしっかりして外からしっかり守られようが、中にいる敦賀さんがプッツンしてこの子をどうこうしたらどう責任とるつもり!社長!!!)


「モー子さんはもうすぐほら…時代劇の撮影で京都の映画村にしばらく行くことになるでしょう?だからだと思うんだけど…」

「はーーっ、…あんたね、あんたは借りにもれっきとした女、なのよ?男の敦賀さんに襲われたら、とか考えないの?」

「はいぃ?やだ~!モー子さんってば!!敦賀さんがそんな事する訳無いじゃない?」

ケラケラと笑い飛ばすキョーコに奏江は溜め息しか出ない。

「もーっ、本当に盲信してるわね、アンタって子は……。敦賀さんだって、れっきとした男だってこと分かってるの?ちょっとは危機感って物を持ちなさい!」

(男の生理ってもの、まーったく分かってないわね。敦賀さんは神様仏様だとでも勘違いしてるのかしら)


「モー子さん!敦賀さんほど立派な男子を捕まえて分かってない訳ないじゃない!それは失礼よ!」

「………あんたは十分分かってないわよ…」

「え?」

「…なんでもないわ。せいぜい大事にしてもらいなさい。」

「えぇ??それってどういう意味?」


(本当に自分の事になると亀よりも頭の動きが鈍いわねっ!!)


「もーっ、なんでもいいわよ!」

「モ、モー子さぁぁんっ?」


「それで?」

「それでって?」

「一緒に暮らしてどうなの?」

「どう……って…昨日からお世話になったばかりだし…」


(まあそうでしょうけどね…)


「敦賀さんは優しい?」

「うん、優しいよ?」

「敦賀さんといて楽しい?」

「うん?楽しいよ??」

「敦賀さんのこと、…好き?」

「え?うん…そうね。勿論尊敬してるわ。」

「はぁ……だったらいいわ…。」

「えぇぇ?何?どういうこと!?」

「あんたのペースで頑張んなさい。」

「え???う…うん…。」

奏江の言葉が飲み込めず、ますます意味が分からないといった困惑顔を浮かべるキョーコを横目で眺めた奏江は、ひとつ深い溜め息をついた。


「あぁ、そうそう。」

「え?」

「その香りの元、しばらく変えちゃダメよ」

「え?なんで!?」

「1日で変えたりしたら、今日会った人みんなにソレを使ってるどっかの誰かの家に泊まったってたんだってバレバレよ?
敦賀さんのCFシリーズだもの、下手につながったら困るの、あんたでしょ?」

「!!そ…それは…困るわ!!」

「だったらもうソレを愛用ってことにしときなさい。」

「う………うぅ…でもこの香り…なんかものすごい恥ずかしいんだけど…」


(…真っ赤になっちゃって…もーっ、今自分がどんな顔してるか分かってるのかしら。)


「一緒に住んでるのに香りが同じぐらいで何恥ずかしがってんのよ、全く。」


(この分なら敦賀さんが頑張ったらこの子…あっさりラブミー部卒業できるんじゃないかしらね…)


「うぅぅ……」

「もー、私は結構好きよ?そんなアンタ。」

「え!!!モー子さん!?今好きって言った!?」

奏江の一言にパっと瞳を輝かせるキョーコを見つめながら、少しの意地悪心が働いた奏江はツンとすました顔を浮かべる。

「さあ、どうかしらね」

「きゃああ!!!!!お願いっもう一回言ってぇぇ~!!!!!」


(まだ一番を譲る気はないけど、ひょっとしたら深層心理はもう選んでるかもしれないわね…。)


「もーーっ、あんまりしつこいと、嫌いになるわよ?」

「いっ…いーやーーーっ!!!!!モー子さぁんっ捨てないでぇぇ!!!!!!!」

「はいはい、分かったからさっさと帰り支度なさい!帰るわよ!」

「まっ、待って待って!急ぐからっ!」




奏江は親友のゆっくりした変化を仄かに感じながら、

二人は"家"に帰るために帰路へとついたのでありました……。


――――――――――――――

帰路につくLMEの入り口でばっちり蓮に拾われて、キョコたんは蓮車でお持ち帰りコースです。
蓮はやってくれると信じてる←。



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