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SS・最後に聞くのは貴方の声で3
おこんばんはー!惣也でっす!
ちょこっとハードな衣装修羅場から生還してきましたー!
すんごい久しぶりに馬鹿みたいに熱中してたら、やっぱり私作るの好きだな!と再確認して、うん。もっとつくろう。もっとレイヤーやろう。と心に誓ったのであります。・・・部屋が全く片付かないので家の家族からしたらはた迷惑な決意なのですw
さてさて、なんとなく続き妄想を待っている方が多いような気がするんですが・・・まだ出来てないので先に出来たコレを・・・w

結局のところ、ぬるい話ではあるんですけれど、こういうどうして君たち先に進めないの!!?っていうもどかしいのは好きなのです。はい。



最後に聞くのは貴方の声で 3





「おはよう、モー子さんっ!」

業界的には何時だろうと『おはようございます』が普通の挨拶なので、あたりは夕暮れの時間なのだが、キョーコは奏江に向かい元気に声をかけた。

「あら。アンタ……」

今日は休みじゃなかったの?さっき椹さんからそう聞いたんだけど、と奏江はラブミーユニフォームに着替える為に部室のロッカーに向かいながらキョーコに問う。

「うん。でも今日は現場に差し入れをしようと思って学校に行ってる間、ここの冷蔵庫を借りて冷やしてたの」

そう言うとキョーコは部屋の隅にある冷蔵庫から小箱を取り出した。

「また差し入れ?本当、アンタってマメねぇ」

私ならわざわざ手作りしてまでやらないわよと言い切る奏江にキョーコはハハハと笑う。

「で。何作ったの?」

「ん?ああ、今朝はね~、あんまり時間なかったから凝った物作れなくて。プリンにしたの」

そう言ってキョーコがカパリと小箱を開けると可愛らしい小瓶に入ったプリンが4つほど入っていた。

「……朝からこんなもの作ってたの?」

「え?うん。そうだよ?やっぱり地味かな?」

「いえ。十分凝ってると思うわよ」

「そう?」

時間が無い中作ったと言う割りには、どこぞの菓子屋で見かける物と変わりなく見える出来映えで、奏江は呆れたようにハアと息を吐いた。

「なんでもないわ」

「うん?」

パチパチとまばたきするキョーコに向かい、奏江は「それで?」と続ける。

「今度は誰に差し入れするの?」

さすがにスタッフ全員へはキョーコの経済力では無理なので、仲の良い共演者だけのようだが。

「敦賀さんよ。夕べ電話した時に何か差し入れをしますって話しになったの」

「昨夜って……たしかこの前も電話したって言ってなかった?」

そんなに頻繁に連絡するの?と奏江が問えば、キョーコはそうねぇと頷き、

「ここ最近は毎晩電話してくれてるわね。敦賀さんマメだから。心配してくれてるのよ」

「……マメ……ねぇ」

「うん。この間は相談に乗ってもらってねぇ」

それだけで付き合ってもいない女に連日電話するだろうかと思いつつも、キョーコの方はこんな話をしたのだとウキウキと報告してくるあたり、楽しんでいるようなので『まるで付き合いたてのカップルみたいね』なんて野暮な発言はしないことにした。

「ところで、四個も渡すの?」

キョーコから差し入れられた物を他の誰かに譲るなんて事をしなさそうな気がして、「そんなに敦賀さん食べられないんじゃない?」と問えば、キョーコは笑ってまさかと笑って否定した。


「一個は社さんで、もう一個はねぇ……」

そう言うとキョーコはゴソゴソと箱をあさる。

「はいっ、これはモー子さんの分!」

今日ここにくるってちゃんと知ってたもの、と喜々として笑うキョーコの言葉が不意打ちで、不覚にも奏江は頬が熱を持った事を悟り「もう……恥ずかしい子ね」とそっぽを向いた。

「はい、これスプーンね」

「ありがとう」

プリンを受け取って微笑めば、今度はキョーコが盛大によろめいた。

「な、なによ」

「だって……だって!」

モー子さん大好きーっと激しいスキンシップを寄せるキョーコに、奏江はぎょっとして片手でプリンを死守し、もう片方でもってキョーコの額をぺしりとやって「危ないでしょ、落ち着きなさい」と諭す。

叩かれたというのにキョーコはふふふ、と楽しそうに笑っていて、キョーコに釣られるように、奏江の心にも温かいものがこみ上げた。

「あ、そろそろ行かなきゃ!」

「そう」

「敦賀さんの休憩時間に行かないと食べられなくなっちゃう」と言ってキョーコは慌ただしく部屋をあとにしていった。
まるで突風のような勢いに、奏江は誰もいなくなった部屋でクスリと笑い、そういえば、と思いを馳せる。

「という事は最後の一個はあの子の食べる分って事ね」

蓮と一緒に食べると決めているのか、と思うと、連日の電話をしている様子といい、恋をしないと決めているはずのキョーコが少し変化をしているような気がしてなんだか微笑ましい気持ちになった。




――――――――――――――


「ごちそうさまでした」

「お粗末様でした」

テーブルの上には空になったプリンのカップと、蓮が入れたインスタントコーヒーのカップがあった。

「最上さんは本当に料理上手だね」

「ありがとうございます」

ニコニコと穏やかに笑い、他愛もない話しから、今日の撮影についてなど、話しは弾む。
しばらくしてコンコンコンとスタッフのノックとそろそろお願いしますの声に「はい」と返事をした蓮は、立ち上がりながら改めて「おいしかったよ、ごちそうさま」と感謝を表し、キョーコはいえいえと笑う。

「最上さんこの後はどうするの?」

「あ、はい。今日は飯塚さんと大原さんの本郷家でのシーンがあるという話しなので、少し見学させて頂いてから帰ろうかと」

「そうなんだ。じゃあすぐ終わらせるから、ちょっと待っててくれない?」

「え?」

「俺、あと3シーンで今日は上がりだから、一緒にご飯でもどう?」

これのお礼に奢るよと蓮は微笑み、キョーコはえっとと逡巡する。

「たまには先輩に奢られるのも後輩の仕事だよ?」

それでなくとも先輩、後輩の上下関係を出されれば、反射的に弱くなるのはキョーコの性で、確かに用事はないのだからとキョーコは頷いた。

「そうしましたら、お言葉に甘えさせて頂きます」

ペコリと頭を下げたキョーコにクスリと笑い、

「うん。じゃあ行ってきます」

「はい!行ってらっしゃいませっ」

満足げに頷いた蓮の背中を見送ったキョーコは、約束通りに蓮の撮影が終了するのを待った。


蓮がNG無しで現場を後にする事は皆が知る所になるのだが、
その日の夜、キョーコの携帯電話が『敦賀さん』の名前で初めて鳴る事は、二人しか知らない物語である。








プリンって牛乳混ぜて冷やしたら出来るってイメージがあるんですけど←プリンの元を使ったからだろうけれども。
料理スキル皆無な私が書いてるお話なので、不自然だったら・・・なんというか正直すみませんorz
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