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ACT.181本誌続き妄想4
こんばんはー^^お待たせしたかもしれない、してないかもしれない本誌続き妄想のお時間です。
これまで意図的にスルーし続けてきた、蓮さんが何を考えていたのか、というのを書き連ねていくターンなのですが、・・・思いのほかポエム臭いぜベイビー…orz 
どうすればもっとしっかりとした小説になるのか…永遠の議題です。早く文字書きになりたーい←アレ的な感じで。

どうでもいい近況ですが、仕事中に国や鉄道の擬人化とかがまかり通るなら新ジャンルはなんだ!と考えながら仕事してました。←真面目さのかけらもない。
主人公は楽焼のらっくん。親しみやすさで子供に大人気で自分を凡人だと思っているけど実はイケメン天然系。アイドルの古伊万里さんに絶賛片思いをしていて先輩の信楽先輩と備前先輩BLカップルにからかわれる学園物語。というハートフル陶器擬人化!!!・・・とか考えて。あー。私相当疲れてんな。とか遠くを見たりしていたりします。
いや、本当、今まで無機物にこういう思考回路持った事ないのにどうしたのさ私w
という、どうでもいい話があります。いや、本当どうでもいいな。

さてさて、週末だからだと思うのですが、いつもより沢山のパス請求頂いたので、ちょこちょこ返しにまいります^^
ときどきいらっしゃるんですが、週末なので~とかで、時間のゆるす限り読みますと宣言して下さったコメの方ー。寝てね?w











ACT.181本誌続き妄想 4






久遠の……自分の闇の部分を開放してBJとシンクロすると決めてから、心の中に歪みが出来たのだろう。噛み合わなくなった歯車に振りまわされるように敦賀蓮としてのバランスは未だに元に戻らずにいる。

まるで呼吸の仕方を忘れた魚が海の中で溺れるように、

俺は暗い海の中を無様にもがき続けているに等しい……。






都合の良い夢か幻か、扉一枚隔てた場所で、聞こえてきた彼女の声が俺の事を好きだと言って、あまりの驚きに俺の思考回路は上手く動かなくなった。

落ち着いて話しをしようとなんとか隣に座って彼女を見下ろすと、じっと下を向く彼女の手がほんの少し震えている事に気付く。

『付き合って欲しいとかではなくてですね!』

見下ろす彼女の栗毛の髪の隙間から見える耳たぶが真っ赤で、

『ただちょっと好きだなとか思っちゃっただけですから……』

本当に俺を好きだと想ってくれているのだという事が、信じられないぐらいの喜びで、すぐには何を言えばいいのか、声にならない。

ただ、想いのままに君が好きだと口にすれば、彼女は俺の言葉が予想外だったらしく、驚きに大きく見開いた瞳で俺を見上げる。

このまま抱きしめてしまいたい。そんな衝動に駆られ、彼女に向かって伸ばそうとして自分の右手が視界に入った瞬間、手首にある枷が重みを増した気がした――。

(……ああ……そうだ)

決して忘れてはいけない確かな印。

『最上さんは嘘をつかないね。……俺と違って』

彼女が好きだと言ってくれたのは、敦賀蓮で、彼は俺であって真実の俺ではない。

『え?でも、敦賀さんだって……嘘なんてつかないじゃないですか』

俺を信じきった無垢な視線に己の罪深さがあぶり出されるようで、思わず彼女の唇を指で封じ、彼女の言葉を閉じこめた。

『本当の俺は嘘つきなんだ』

存在そのものが、偽者。

『だから、俺を知ってしまえば君は愛想を尽かすのかもしれない』

失うのは怖い。
眠れずに、けれど文句一つ口にせず、俺の腕の中でじっとしていた彼女の存在にどうしようもなく癒やされた。
そして、それと引き換えに、どれほど彼女に依存しているかを痛いほど痛感させられた。

『俺も、付き合って欲しいとかじゃないんだ。ただ……君が好きなだけ』

だからこそ、言えない……。

絞り出した声は我ながら驚くほど平坦なもので、まるで他人ごとのように淡々としている。


ただ……好きなだけ。


それ以上は望めない。


望んではならない。



リックが愛しい人の元へ二度と帰る事が出来ないのに、俺が望んでは……いけない。








「蓮?おい。れーん。蓮、目を開けたまま寝れるようになったのか?蓮ってば!!しっかりしろ!!!」

「…………え?」

はっと気付けば、社さんの手のひらが目の前をひらひらと泳いでいた。

「あ、すみません。少し考え事をしていました」

「そっか。なら……良かった」

あからさまに安堵した表情の社さんに、ああ、心配をかけてしまったのかと悟る。

「すみません……」

「いや、悪い。考え事の邪魔したか?」

「いえ、大丈夫ですよ。心配をおかけしました」

移動中のタクシーの中だからこそ、ダークムーンのカースタントでフリーズした前科を持つ俺が反応を示さない事に不安にさせても仕方ない。

「全くだ。あんまびっくりさせるなよ」

「すみません」

「またキョーコちゃん呼んで起こさなきゃならんのかと思ったじゃないか」

「……すみません」

社さんは冗談めかして口にしたが、考え事をしていた対象の名前が出てきた事で反応が遅れた。

「何?なんかあった?」

一瞬の間だったというのに社さんは的確に見抜き、突いてくる。
やはりこの人はあなどれない。

「……べ」

「別には聞かないぞ。最近のお前の調子がおかしい事はわかってるんだから」

「っ……」

先手を打たれて言葉につまる。

「キョーコちゃん絡みで悩んでるのか?」

昨日の夜、ヒール兄妹だった事は知られているからごまかしようもない。

「そう……ですね」

「何を悩んでるのか話す気は?」

「…………すみません」

一つを話す為には、話さなければならない事が多すぎて、雁字搦めになっているのが現状なのだろう。

「お前が溜め込むタチだってのは知ってるよ。だから言えるようになったらで構わない。……けどな」

「はい?」

「蓮は物事を難しく考えすぎなんじゃないかと思うぞ」

「え?」

「仕事中だろうと、合意の上なら手を出しても……むしろ出さないなんて抱かれたい男ナンバーワンの名が泣く」

「ちょっと待ってくださいっ、一体なんの話し」

社さんの言葉を慌てて遮ると、社さんはフフフンと笑って言った。

「好きな子と同じ部屋って事に悩んでるのかと」

やっぱり夕べ、ツラかったんだろう?お前も男だもんなと言う社さんは、勤めて明るく振る舞い俺の気持ちを浮上させようとしてくれているようだ。
とてもありがたいけれど、今の俺にはその気遣いに甘える余裕すら……ない。

「……俺には好かれる資格は無いんですよ」

「好かれる資格?」

「あ……」

うっかり零した言葉をきっちり拾われて焦る。

「何?そういう言い方するって事は誰かに好きだって告白でもされたのか?」

「…………」

「れーん?」

察しの良すぎる社さんを恨めしく思った気もする。だけど、誰かに話して、断罪されたいのかもしれない。

「今朝、最上さんが好きだと言ってくれて」

「なにぃ!!キョーコちゃんがっ!!!本当か!!良し、付き合うって事だな!!うわーっ!!」

長かった、良し、よくやった!社さんは我が事のように喜んでいる。だけど、

「いえ……付き合う事は出来ませんから……」

「は?お前、キョーコちゃんの事好きだよな?」

「好きですよ」

「なのに付き合えない?」

社さんが意味が分からないと怪訝な目で俺を見上げた。

「ええ……」

「なに?つまりそれがさっきの好かれる資格がないとかどうとかの話しな訳?」

「……そうですね」

沈黙が車内を支配する。

「お前、人を馬鹿にしてんのか?」

「え?」

シリアスな説教モードに入ったらしい社さんは、極真面目に俺に言った。

「好かれる資格?キョーコちゃんがお前を好きになったのはキョーコちゃんの勝手。それをお前が否定する権利の方が無いに決まってる」

「…………」

「お前、何様のつもりだ」

「…………」

「そんなヘタれじゃ、キョーコちゃん。愛想尽かすぞ」

「…………そうかもしれません」

絞りだすような俺の声に、社さんは何事か言いかけた言葉を飲み込んで、重い溜め息を吐いた。

「……お前、何を守りたいんだよ」

何を守りたいのか……。
その一言はずっしりと重く、答える事は出来なかった。






共演者をはじめ、色々な人に珍しいと心配される程、NGの嵐を起こし、一日中、敦賀蓮は絶不調で、社さんとは行きの移動中以来、話しをしていない。

カインとしての支度をする間、ずっと脳裏を支配していたのは、『何を守りたいのか』と問う社さんの言葉だった。



冷たいシャワーを浴び、一人深い溜め息を吐き、身体は冷えたが重たい石が胃の中でずっしり存在しているような気持ちの悪さはずっとつきまとっている。

「ふぅ……」

部屋に繋がる扉をただ開けるだけだというのにこんなにも力が必要だなんて思った事もなかったのに。

カチャリと音をたて、扉が開く。

ぼんやりとどこかを見上げる彼女の表情が憂いを秘めていてドキリとした。
ふう……、
彼女が一つ吐き出した吐息が悲しそうで、胸に刺さる。


「セツ、……セツ」

彼女がどこか遠くにいってしまいそうで、思わず呼びかけた。

(……俺は、何を言うつもりだ……)

俺が風呂から出てきた事に気づいていなかった彼女は、俺の声に反応して慌てて立ち上がろうする。
すると膝に乗せていたカバンが大きな音をたてて落下して、中から財布や携帯、メイクポーチが飛び出し、ネイル用らしい煌びやかな石が床に散った。

「あーっ!」

屈んで拾い集める彼女の手帳が落ちた衝撃で開いていて、挟まれていた紙がひらりと目の前に滑り落ちる。
思わず拾い上げた白い紙片に書かれた問いの数々に、息を飲んだ。
そして、ペナルティの一文にはらわたが煮える。

(このカメラマンは……)

社長の仕業だろうという事は、質問内容を見ればすぐに分かる。そうして、その意図も……。

(いい加減、語ってしまえ……という事か……)


彼女の文字が語る俺。

空白が語る俺。


俺が本当に守りたいものは……

なんだというのだろう――――。


心の中で、不協和音を奏で続けていた歯車がカチリとはまる音がした……。








思いのほか長くなりました。おかしい・・・。
だって今回の敦賀さんヘタレターンだったから攻め蓮に生まれ変わらなければならないのです←え?
そんなわけで、次回こそ最終。とはいえ、おそらく短いだろうと思いますし、大したオチは無いと思うので、期待しないでくださオロオロ。
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