スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

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アンソロサンプル:策略紳士と無自覚なダイヤモンド
はい、こんにちはー!もう師走ですね。もうすぐ本誌ですね!!!
とにもかくにも

50万打ありがとうございましたー!!!!!何にもなくて申し訳ございませ(土下座)
企画が終わったらもう来年はゆっくりのんびりするんだ!

しかしながら、今仕上げの段階でカツカツコツコツ進行なうしてるので、ひーって感じです←余裕なさすぎる。

さて、発売まで迫ってまいりましたが、でっかいポスターが手元に届いたり、おまけのしおりを描いていたり、色々やってます。
表紙サンプルは、つい先日桃色無印のきゅ。さんがアップして下さってました。報告が遅くて申し訳ございませ。きゅ。さんちで見て下さいね^^
あとは、サンプルアップして下さる方もちらほらいらっしゃると思うのですが、私が一番把握出来てないっていう← ほ ん と う に も う し わ け な い

ちなみに、わたくしの担当は
表紙←一応私も描いてるんです。探してくださいね^^
おまけのしおり(EMIRIさんとカラーで。)
企画イラスト一本。(企画見開きイラストが二本入ってます^^有志絵師の共演でオール敦賀!という。)
小説12P・漫画3P
と相成っております。

ちなみにアンソロの総ページ数は230Pです。どーん!素敵に分厚い・・・www

サンプルちょろりと追記にどーんなのです。
がんばりますので、よろしくお願いしまーす!
あ。個人誌の楼閣の蝶は総132P(書き下ろし50Pぐらい)になりました^^






策略紳士と無自覚なダイヤモンド










 芸能界という世界は、広いようでいて狭い。

 おまけに同じ事務所に所属しているのだから、彼女の声がどこからか聞こえてきても、別段それは不思議な事でも何でもない。


「そうなんです。食べて頂くのは苦手にされている食材なので、分からないように調理する為のレシピを考えるのが、実は結構大変で……」
(あの後ろ姿は最上さんと……誰だ?)
 俺の立つ渡り廊下の一つ下の階にあたる通路に彼女はいた。
 LMEの関係者らしい三人の男に囲まれて話をしている姿が見え、目を凝らす。彼女を見下ろす格好になる俺の視線にはどうやら誰も気付いてはいないようだ。
「あー。おまけにあの格好でやるんやもんなぁ。そら大変やわ」
「ほんま京子ちゃんは凄いわ。なあ。リーダーもそう思うやろ?」
「う……うん。本当に……凄いよ」
「えへへ、ありがとうございます! 次も頑張りますね」
 和やかに話しが弾んでいるようだが、一人、明らかに空気の違う男がいる事にひっかかりを覚える。
「うん、俺も手伝えるように頑張るから。……その……最近、俺も料理の勉強……始めてさ……」
(あの様子……)
 醸し出す空気で分かる。おそらく、あれは彼女に対して特別な想いを持つ人間だろう。
「ええ! 本当ですか? すごいじゃないですか」
 彼女の声音から、そういった男の本心に気付く様子も無く、無邪気に振りまいているだろう笑顔が目蓋に浮かぶ。
「まだまだ京子ちゃんみたいに手際良くなんて出来ないんだけど、うまく出来るようになったら何か差し入れするね」
「はい、楽しみにしてますね! って、すみませんっ、私そろそろ椹さんのところに……」
「おお、そっか。呼び止めてごめんなぁ」
「いえいえ! お話出来て楽しかったですよ、ありがとうございました」
「あはは。京子ちゃんはほんまええ子やなぁ」
「ありがとうございます、では、失礼します」
「はーい、ほなね」
「バイバイ」
 パタパタと駆けていく彼女の背中を見送る男三人は、俺に気付かずに会話を続けている。
「コラ。リーダーッ! 何が、『うん。本当に……凄いよ』やねん! 京子ちゃんをデートに誘うとか出来へんのかっ!?」
「ば、馬鹿野郎っ、そんな事、言える訳ないだろっ」
「かあーっ、情けないーっ! 料理だって、『だから今度教えてくれない?』 ぐらい言わんかいっ!」
「言えるかーっ!」
「じゃあメールは? メールでなら言えるやろっ!」
「そりゃあ……収録お疲れ様、ぐらいの事は送ってるけどさ。って、いやいや。メールだからデートに誘えるってもんでもないだろ?」
「えー!? せっかくメルアド交換したのに、挨拶だけ!? なにやってん! とろこいわぁ! 信じられへんっ。俺達の協力、無駄にする気か~?」
「雄生の言う通りやで。せや。次に会えるんは明日の収録やろ。明日こそは頑張るんやっ! ご飯に誘おう! なっ!?」
「うぅ……がんばるけどさ……」
(明日……)
 
 他の男の口から彼女の名前を聞くたびに、こみ上げてくるこのやり場のない衝動は、俺の了見の狭さの象徴なのだろうか。
 盛り上がる男三人から視線を外し、俺はそっとその場を後にした。


***


(どこからともなく現れる馬の骨、とはよく言ったものだよな)
「――ん、おい、聞いてるのか?」
(そもそも、アドレス交換してるって一体どういう事だ……)
 彼女は俺の恋人という訳じゃない。嫉妬する権利なんて無い事は分かっているが、よその男が彼女にメールを送っているらしい。あまつ、デートに誘うつもりらしい、なんて事を耳にして、気にせずに穏やかでいられるほど、残念ながら心は枯れていない。
 たとえ理不尽だと言われようと、苛立つ心は確かに存在しているのだから。
(今度会ったらしっかり釘を刺しておかないと……というか明日って言ってたよな。どうしたものか)
「おい、蓮、蓮ってば、おーい」
(とりあえず電話してみる……か?)
 彼女の事だ。いつも通りの笑顔で挨拶してくるのだろう。だったら、こちらも普通の顔で、けれどそれとなく探り出して、当然のように注意しよう。そうして、この世界の常識なのだという意識を植え付けてしまえばいい。そんな事を考えながらよぎるのは、その他の懸念。
(不破といい、軽井沢のストーカー男といい。あの二人だけでも面倒な奴らだと思っていたが、うかうかそちらにだけ気を取られていたら、事務所にいたリーダーという男みたいなタイプが鳶に油揚げという可能性も有る……か……)
 彼女の魅力を知っているのは自分だけで良い、なんて傲慢な事を思わなくもない。けれど、芸能人であるからにはそういう訳にもいかないし、何より、彼女の才能を知っているからこそ、大きく羽ばたかせてあげたいと願う、相反する想いを持ち合わせているのも事実。
 だからこそ、彼女の障害となりそうな人物はいっそ俺の手で排除してしまいたいというのが本音だけれど、彼女は自分の力で役者としての邁進をし始めていて、俺が力を貸せる事は減っていくだろう事は想像に容易い。
(確かにナツは手伝う事が出来たけど、次も機会があるとは限らない)
 チリチリと導火線が短くなっていく爆弾を抱えているようで、焦燥感に心が落ち着かない。
どうあるべきか。どうするべきか。
(しかし、どう言えばもう少し自己防衛を覚えてくれるんだか)
 過去の痛みからだろう。対人関係、特に恋愛が絡みそうな事には、頑なに、強固に心を防衛しているように見えるのに、純粋でやたら無防備な所を合わせ持つというアンバランスさは、見せられた側の庇護欲と嗜虐心、どちらもあおる。
 それを見せつけられるのが俺だけなら良い。けれど、蛹から羽化するように、原石が磨かれていくように、成長していく彼女の姿は彼女が出会う人間全ての視界に入るのだ。俺のあずかり知らない場所で彼女に魅了されていく人間が増えているだろう不安は着実に大きくなっている。
(まったく。いい加減、形振りかまえなくなってきたじゃないか……)
「蓮っ、聞けってばっ! …………ったく。……ああっ! キョーコちゃんだっ!!」
「え? なんですか?」
 彼女の名前を口にする社さんの声でふっと意識が浮上した。
「お、お前ってやつは……っ」
「えーと、すみません。ちょっと考え事をしていました」






と。こんな所でぶったぎってみました←おま。
去年のGive~、桃色~に続き、本当に素晴らしいお話ばかりの一冊となっているので、自分の小説が大丈夫かドキドキですが、楽しい一冊になりましたので、お楽しみにして頂ければうれしいです^^
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