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3/18HARU新刊「優しいキスをして」
優しいキスをして完成系

はい、こんばんはー!ということで、ついさっき、入稿完了してきました!まさかの再入稿にだってくじけないんだからーっ!!
ということで、2012/03/18 HARUコミの新刊のサンプルです^^

スペースは 東1号館M13ab お誕生日スペースのようです^^
 ところで、どうしても買いに行きたいサークルさんがいるのですけど、11時すぎぐらいから私出てても許されるかなぁ・・・TBサークル一個だけどうしても行きたいんだけど壁なのですよ。あれ?私帰って来れるのかな・・・orz うううううーんorz 会場前に並んでおいて帰ってる方がいいのかな?
そして14時前には宅配送り出して撤収にかかると思います。もんじゃが私を呼んでいます。人生初もんじゃ!!抜ける時間がある場合、事前アナウンスするようにしよう。うん。そうしよう。・・・まあ、私なんぞを目当てに来て下さる女神さまがいらっしゃればの話ですが・・・orz

さて、
画像は表紙の線画なので、塗り絵にお持ち帰りや自サイト掲載に限りどうぞ!←需要あるのか?w

そんなわけで、漫画本で新刊を諦めた結果、小説書き下ろしで一冊新刊となりました。
表紙フルカラー:A5:66P:二段構成:600円:R18

 三月東京売りの次は5月のスパコミまでイベント参加しないので、東京来られない方は通販でぜひよしなにお願いしますーっ>◇<すみませんーっ!

と、言い忘れるところだった。新刊は、パラレル本ですー!
そしてサンプルには敦賀さんがいないという衝撃の事態!!サンプル終わった直後ぐらいに出てくるのです。ごめんなさいorz








 大陸には二つの国がある。


首都、トウキョウを中心に栄えるLME。そしてオオサカを中心とするアカトキ。
それぞれの発展を遂げる二つの国ではあるが、共通する物が一つある。それは、二つの国を守護するものが「教会」であるという事実だ。
 教会は、人々を導き、そして悪しき者から守る為に各地に存在している。









 これは一人の少女の物語――。














厳かで清廉な空気が取り巻くそこは、全面が純白に彩られた建物で、三角の屋根の頂点には光輝く黄金色の十字架が。室内には豪奢なステンドグラスや燭台、そして祈りをささげる為の銀色の十字架が中央に掲げられていた。
しんと静まり返っている礼拝堂の中央には二人の男女が佇んでいる。

「貴女は、奪う側でもなく、奪われる側でもなく。神の教えに従い、愛を与える者となる事を誓いますか?」

「誓います」

一人は教会の雰囲気に違わず純白の装束で、一見女性と見まがう程に整い、優しげな風貌を持つこの教会の主たる神父。

「よろしい。神に代わり、今この場に立つに貴女を神の代弁者たる一人のシスターとして認める事をここに宣言いたします」

 聖書を読み上げる神父の前で膝を付き、真剣な眼差しで見上げるこの少女は、今し方、成人の儀を済ませて一人前になったばかりのシスターで、膝上の修道服に金の糸で十字が刺繍されたベールを身につけていて、肩にわずかにつく程度にそろえられたオレンジ色の髪の毛が、ゆらりと揺れる炎の色に彩られ、夕日が燃えるような赤い輝きを放っている。

「さて。古来より神は我々人間を見守っておられます」

「はい」

シスターは真剣な面持ちで神父の言葉に耳を傾けた。

「けれど神は万能ではない。時に無力なのです」

「はい。神父さま」

「世界にごく少数存在する、人の心を捕食する獣達からは実質的に御守り頂く事は叶いません。神が悪しき獣達に罰を下されない以上、神に代わり、世の人々を守るのは、代弁者たる教会の我々の使命であり、貴女はそのための退魔術も身につけましたね」

「はい!」

「シスターキョーコ。貴女も今日で十八歳。只今を持って立派な正シスターです。貴女の念願であった教会を預かる資格も邪悪を祓う資格も得る事が出来ました。これよりは神の御心のままに王国内の村々へ派遣されることになります」

「はい」

「けれど本当に宜しいのですか? 今日まで過ごした我がLMEの首都トウキョウとは違い、貴女の志願したD地区は、十数年の間、正神父が定められなかった荒れ放題の辺境。おそらく赴任先の教会は廃墟となっているはず。初めての着任地には少々荷が重いと思いますよ?」

 真剣なまなざしで問う神父に、キョーコは不安等無いのだと言わんばかりにふわりと微笑んで見せた。

「ご心配、ありがとうございます。緒方神父。それでも私は自分の意志で行きたいと思っています」

「貴女は夢魔、人狼、吸血鬼、淫魔。……獣達がそれ程に憎いのですか?」

緒方の言葉にキョーコはギクリと目を開いた。


(見破られているなんて…………)


隠している筈だったのだ。神に仕える者は憎しみという感情を持っていてはならない。全ての者に平等でなければならない。 人間に、そして、獣達にも。

邪悪な獣。魔物とも呼ばれる者たちは人間の美しい魂、心が好物だ。そうして補食された人間は、少しずつ生きる力を失い、死んでしまう。

けれど、人を餌とする魔物は獣たちの中でも極一部の存在である為に慈愛を謳う教会が、率先して獣狩りは行えない。
ゆえに、邪悪な者のみを見極めて祓わなければならない。
それが教会に仕える神父、シスターの仕事である。

「傷を負い、ここにたどり着いたあなたの過去を思えば気持ちは理解できない訳ではありませんから深く追求はしません。ですが、気をつけて下さい。憎しみは巡り巡って貴方の身を滅ぼすのですよ」

「御配慮ありがとうございます」

深々と頭をさげると、キョーコは辞去の挨拶を告げる。
背中に緒方の心配そうな眼差しを感じてはいたが、キョーコには振り返る事は出来なかった。
ここはキョーコにとって、目的の為の入り口に他ならなかったからだ……。



***



首都トウキョウより蒸気機関車で丸一日。馬で半日。
隣国アカトキとの国境近くにその村はある。

「D地区が国一番の田舎だっていうのは聞いてたけど、こんなに寂れているとは思わなかったわ。そろそろ着いても良い頃合いなんだけど……」

長旅でジクジクとした痛みを訴えている尻をさすりながら馬を降りたキョーコは、手綱を引きながら村へと入る道を歩いていた。
駅近くならばまだ石畳の道やレンガの家。ガス灯等も存在していてさほど辺境だとは思わなかったのだが、離れる程に道は悪路に、そして木製のボロ屋が点在するだけになっている。

「これじゃこの地図、役にたちそうにないわね」

教会から支給された地図とコンパスをまとめて鞄にしまう。
腰にぶら下げた水筒から水を一口含み、戻すとキョーコは一つ溜め息を吐いた。

「ごめんね、シンディ。お腹すいたでしょうけど、お水はもうちょっと待っててね」

 愛馬の鼻筋をそっと撫でれば、ブルルルと応えるように鳴く茶色い馬はキョーコの頬に鼻先をつっと押しあて「大丈夫だよ」と言わんばかり。そんな愛馬の反応にキョーコはくすりと笑う。

「野宿は嫌なんだけどなぁ」

けれど、先ほどから誰とも擦れ違わないのでキョーコには道が分からない。
時刻が夕暮れにさしかかった今、目的の教会にたどり着けなければ、この田舎道のどこかで休息を取る羽目に陥るかもしれない。遭難したとしても助けてくれる人間はいないのだから。

「どうして誰もいないのよーっ!」

コンっと思いきり小石を蹴り飛ばし、毒づきながら再び歩きだそうとした時だった。

「きゃっ! いたっ」

「え? うそっ!?」

まさか石を蹴り飛ばした茂みの中から声がするなどと予想もしていなかったキョーコは、ギョッとしてそちらを伺う。
すると、「もう、いきなりなんですの! 痛いですわ」と少女の怒声が聞こえてきた。

「あ、あのっ、ごめんなさいっ」

人がいるなんて思わなかったものですから、と駆け寄ると、薄暗い森には不似合いなピンク色のリボンが見えた。

「へ?」

 するとリボンがヒョコヒョコと動く。

「いきなり危ないですわ! 一体私になんの恨みがあるんですの!?」

「い、いえ、恨みなんてないんです……けど……」

ガサガサガサと音をたてて現れたのはキョーコの腰丈ほどの、ふわふわとした巻き髪も愛らしい小さな少女。
少女はキッとキョーコを睨みつけ、そこでようやく。

「あら? あなたは……どなたですの?」

キョーコの身なりが外套を羽織っているが、シスターである事に気付き、少女は瞬いた。







ということで、続きはまた来週に^^
いつもと違う紙を選んでみたので仕上がりが私も楽しみなのです^^えへへ。
あ、そうだ!通販カート&箱庭オンラインは出立前に起動するようにしますね!
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