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SS・続トラブルメーカー2
今夜出発を控えています、お昼休みにこんにちは。
今朝方本誌をゲットした訳ですが。昨日から、公式がリニューアルされてたり、某レポーターを敦賀さんの対談がコミックスのノベルティとして付くらしいとか、色んな話でももうえええええ!えええええ!ええええ!
って叫び続けておりますが。

一番のえええは。原画展開催ですね!秋葉原ですか!行っちゃうよ!HARUコミ終わったあと行っちゃうよ!って思っていたら・・・
まさかの19日から・・・18日日帰りコースだっつーの!!!ということで、三月はもう一回東京行こうと思います。財布に厳しいのうorz

そんなこんなで、今回の本誌の表紙が大変悶える罠。コミックス派の方も本誌を見にいっちゃえばいいと思うよ!
敦賀さんのネクタイになりたいっ←おだまんなさい。








続・トラブルメーカー 2







トラジックマーカーの一斉封切り、つまりは劇場公開の初日。

都内で一番大きな映画館では、監督とメインキャストが勢揃いし、今年の邦画では一番の話題作だと報道陣はこぞってカメラを回していた。

「本日はサプライズゲストにお越し頂いております」

ひと通りの質疑応答を終え、これで終了かと思われた矢先、司会進行のアナウンサーが突然の案内をしたために、何も聞いていなかったキャストたちは揃って「え?」と困惑の表情を浮かべ、監督の近衛だけが「ふふふふ」と楽しそうに笑っている。

「サプライズゲストはこの方、敦賀蓮さんです」

アナウンサーの案内と共に、舞台袖から大きな花束を手にした蓮が登場し、会場内に拍手と共にどよめきが走った。
なにせ、最近の芸能ニュースは総じて彼を報道している真っ只中なのだ。
蓮は温和な笑顔を浮かべたまま、主役の村雨に花束を渡し、同じく主役の愛華と握手を交わす。

ぽぽぽぽーっとのぼせている愛華に村雨が「ちょっと愛華ちゃん、カメラカメラっ」と、正気を取り戻すように訴えれば、愛華はハッと己を取り戻した。

「サプライズゲストという事ですが、どういった繋がりなのですか?」

記者の一人が当然の質問をする。
なにかしらの関連、宣伝がなければこういった場に招かれないものなのだが、蓮と近衛、蓮と映画スポンサー。どちらにも記者たちには思い当たる接点が無い。

そして、そこでようやく満面の笑みの近衛がマイクを握った。

「えー。実は、敦賀くんはトラジックマーカーに出演しています」

「は?何言ってんすか監督っ」
「そうですよ、敦賀さんなんて一度もスタジオにいなかったじゃないですか」

舞台上に並ぶ演者たちが揃って異論を唱えた。

別撮りをしたチョイ役か?と思うには『敦賀蓮』はビッグネームすぎるのだ。

「まあ、自己紹介は本人からしてもらいましょうか」

笑顔の近衛が蓮にマイクを渡すと、蓮は柔和な笑顔のまま「只今ご紹介にあずかりました」と口火を切る。

「トラジックマーカー、BJ役。敦賀蓮です」

「…………へ?」「…………は?」「…………え?……嘘ぉ」反応は様々ではあるが、蓮の言葉は劇場内にたっぷりとした沈黙と、

「ええええ!!!!!」

この上ない衝撃をもたらした。




――――――――――――――





控え室に戻ったキョーコが自分の携帯電話を確認すれば、不在着信が二件、留守録が一件、そしてメールが一件入っていた。

「椹さん……かぁ」

留守録は明日の仕事の変更点を伝えるもので、どことなく肩透かしを食らってしょんぼりした気持ちを覚えたキョーコはそのままメールを開く。
すると送り主に待ち人の名前を見付けてドキリと胸を弾ませた。

『お疲れ様。調子はどう?こっちは撮影が押しているよ。今日は早くて25時あがりになりそうだから、今夜は電話出来そうにないんだ。最上さんの声が聞きたかったんだけど、ごめんね。またメールする』

短い文面にも気遣いが溢れていて、蓮が忙しい中、時間の合間を縫って送ってくれたのだろう事が伝わる。

「お返事返さなきゃ……」

慌てて返信ボタンを押すキョーコだったが、そこでピタリと指が止まった。


゛っつーか。うんたらのナンバーワンのくせして惚れた女に手を出さないなんて、敦賀の野郎、本当はお前に惚れてないんじゃね?〝


尚の言葉はキョーコの胸に突き刺さり、しこりを残している。

このメールを返す事で迷惑になったらどうしよう。

不用意な発言をして邪魔だと思われたらどうしよう。

嫌われたらどうしよう。

「私なんかのメールを見てる暇があったら休んで貰った方がいいんじゃ……でも、返さないのも……」

携帯電話を握り締めたまましばらく考え込んだキョーコは、一度深い息を吐くと、意を決してポチポチと思い付く文章を打ち込んでいく。

『遅くまでお疲れ様です。こちらは先ほど予定通りに終わりましたので今から帰る所です。お疲れだと思いますから私の事は気になさらずにゆっくり休んで下さい』

ふうと溜め息まじりに送信ボタンを押した。

(なんでこんなに疲れてるんだろ……)

のろのろと立ち上がると、荷物を持ち、控え室を後にする。

「あれって京子じゃない?」

電車に乗り、俯いていると聞こえてきたひそひそ声にドキリとした。
目だけで声の主の姿を追えば、女子高生らしき少女たちの足元が見える。

『あれが敦賀くんが選んだ子?なんだか地味ねぇ』

どこかで言われたそんな声が頭の奥で響く。

(ああ……)

どこかでやっぱりと思う自分がいる。

今の自分の顔を誰にも見られたくないと声をかけられないように更に顔を真下に向けて伏せ、背中を丸めれば、反応が無い事でキョーコから興味を失った少女たちの話題は移り変わっていき、キョーコはほっと安堵の息を吐いた。



陰鬱な気分で部屋に帰るとドサリと鞄を放り投げ、床に倒れ込む。

(私……なんでこんななんだろう)

小さな不安は少しずつ肥大し、蓮が自分を好きだと言った事自体が実はなにかの間違いなんじゃないかとどこまでもキョーコを不安にさせていく。

「……信じてますよって言ったのに」

会見で自分は確かに言った。
けれど、尚のたった一言をきっかけに、揺らいでいる自分自身が蓮を信じきれていない張本人なのだという事実が辛い。

「しっかりしなくちゃ」

自己暗示のように唱えるキョーコだったが、床の冷たさも気にならない程に思考はぼんやりと考える事を放棄している。
こちこちと音を立てる柱時計の音だけが鳴る部屋で、虚ろにただ時間が過ぎていった。

「あ……」

ふと視線の先にある鞄から中身がはみ出している事に気付き瞬く。
はみ出している荷物の中に雑誌が一冊混じっている。
そういえばとキョーコはムクリと身体を起こして鞄を手繰り寄せた。

雑誌は蓮が特集されている発売直前の最新号で、マリアから「お姉さまは絶対読むべきよ!」と渡された物だ。
撮影や打ち合わせに時間を押されて今の今まで持ち歩くだけになっている。
今キョーコが抱えている重たい気持ちが晴れるとは思えなかったのだが、このままでもいけないと、キョーコは気分転換をかねてペラリと雑誌を捲った。



『最近の敦賀さんは、本当に我々芸能リポーターに優しいですね』
『いえ。そんなことは(苦笑)』
『そうおっしゃいますけど、話題を振りまいてばかりですよ』
『お騒がせしてすみません』
『いえいえ。毎日お顔を拝見できるので私達は役得です』
『ははは(笑)』
『ところで、気になるのはやはり京子さんとのロマンスですが。その後、いかがですか?』
『ああ、とても順調にお付き合いさせて頂いています』
『幸せそうなお顔で分かります。ラブラブってやつですね!』
『そうですね。幸せですよ』
『わあお!ごちそうさまです!』
『ははは(掲載写真はこの時の笑顔)』
『ちなみに、京子さんの好きなところはどこですか?』
『直球ですね(笑)』
『それはもう!』
『会見で聞かれた時、全部って言ったんですけど、それじゃ駄目ですか』
『駄目です!』
『うわぁ、厳しいですね。でも本当に彼女に夢中なので、どこがと言われても困るんですよ』
『そ、そうなんですか。えっと、では。いつ頃から京子さんを意識されていたんですか?』
『いつから……うーん』
『あら、考え込まれてしまった』
『意識がいつかと言われれば最初からなんですが、それが好きだからだと気付いたのはDARKMOONの中頃ですかね』
『そういえば最初は意地悪だったというお話でしたよね』
『ええ、うちのマネージャー曰わく、小学生男子か……と』
『あらあら。意外な一面ですね。でもそんな敦賀さんが自覚したきっかけは?』
『嘉月の恋心がよく分かってなかったから……ですかね』
『あんなに素敵に演じられていた敦賀さんがそんな苦戦をされていただなんて意外です』
『ははは。まあ色々と。あの頃、恋心を理解した嘉月に逢えるのを待ってるって、励ましてくれたんですけど、それがすごく可愛い顔で……それがトドメの一撃ですね』
『あらぁ、それに何てお返事したんですか?』
『うーん。普通を装うのに俺も必死で、あまり覚えてないんですよ(笑)』
『えーっ。本当ですか?隠してません?』
『本当ですよ』
『ではDARKMOONで共演をきっかけにお付き合いに発展したと?』
『だったらいいんですけどね、残念ながら』
『あら。敦賀さんほどの方なら落とせない相手なんていないでしょう?』
『ははは。まさか。俺、結構情けないですよ?』
『えー?信じられませんよ』
『今公開してるトラジックマーカーも、役を演じきれなくて、下ろされる寸前までいきましたし』
『えええ!?爆弾発言ですね』
『ギリギリだった俺をしっかり支えてくれたのが彼女です』
『素敵なお話ですね』
『彼女からすれば、仕事の一環だったと思いますけど』
『え?お付き合いしてるから、じゃないんですか?』
『交際はその撮影が終わった後、本当に不破くんが起爆剤になった結果みたいな物ですね』
『不破さんがキューピッドっていうのは本当だったんですね!』
『まあ……そういう事にしておきます(笑)』
『ん?意味深ですねぇ』
『そうでもないですよ。彼、彼女のお父さんみたいなものなので時々邪魔だなぁって思いましたし』
『えっと……それ、掲載して大丈夫ですか?』
『はい。きっと向こうも俺に大事な娘はやらんって頑固親父やってるんじゃないですかね(笑)』
『随分とかっこいい頑固親父ですね』
『ははは。反対されても浚いに行きますよ』
『きゃあ!京子さんは本当に愛されてますね』
『それはもう。俺の愛情は父親似なので、暑苦しいんです』
『敦賀さんのお父様ですか?』
『結婚して二十数年経ってますけど、未だに子供の目の前でキスできる人たちなので、ある意味、目標ですね』
『あらぁ……お父様もラブラブ。と言うことは敦賀さんもキスしたい派って事ですか?』
『本当にズバリきますね……うーん。彼女が頑張ってくれるなら、もちろん、いってきますもただいまも、ありがとうもキスが良いですよね』
『羨ま……いえいえ、素敵です』
『いや。彼女は恥ずかしがり屋なのでなかなか難しいと思いますよ?』
『それはもったいないですね』
『ははは』
『本当に君に夢中、なんですね』
『ええ。京子さんは本当に努力家で、可愛い子なので、出来れば全力で甘やかしてあげたいんですけど、彼女はちゃんと自分の足で立とうとする子なので、彼女が寄りかかっても倒れない大木みたいな男にならないとなぁと思います』
『素敵ーっ』
『石橋を叩き割れるまで叩いて渡れなくなって困ってしまうような子なので、彼女がいつでも乗り込める船になるって言うのも有りですね。叩いてる手をそっと止めてあげられる人間にならないとと常々思ってます』
『かっこいい……』
『さぁ……どうでしょう』
『敦賀さんにそこまで思われて嫌じゃない女性はいませんよ!!』
『だったら嬉しいですね』

そこまで呼んで紙面がじわりと滲んだ。

「やだ……」

ポタンと落ちた滴に慌てて両目から零れる滴を手の甲で擦る。

「馬鹿みたい……」

一人で不安がっている自分が本当に愚かだと胸がつまる。

「……敦賀さん」

無性に会いたいという衝動に駆られ、キョーコは雑誌を机の上に戻すと立ち上がる。
床に転がる鞄を取り上げ、パタパタパタと階段を駆け下りていくキョーコは、携帯電話が鞄から転がり落ち、部屋に残されている事に気付く事がなかった――。










某レポーターさまとの対談があるという話を聞く前にこれ書き終ってたんだよ。
某レポーターさまとの対談を読んでしまった今。このネタがなんか恥かしいのはどうして・・・orz
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