スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

「Give me the fairy’s Love」おまけ冊子SS再録
朝方四時までかかってスパコミ発行で優しいキスをして2の入稿して、そのままコスプレ撮影会して、その夜に東京、大阪搬入の段ボールを箱詰めして、仕事行ってから荷物をどどどーっと送り出したりとしてたら、なんだかドッと疲れたらしく、死んだようにコタツで寝てました。おかしいな。もう若くなorz メルレス溜めこんで本当申し訳ない、申し訳ございませ。拙者そろそろ切腹いたします。

そんなこんなでサイトも放置で本当すみません。すみませんーっ。
なんかないかなぁと探してたら、出て来たのは一年前のアンソロが規定で再録OK状態だなぁってぐらいだったんですが、収録内容のサイト再録は私の分はするつもりはないので、「Give me the fairy’s Love」購入の方におまけで付けてた8P折り本のおまけ冊子の再録をしてみました。これとしおりをおまけで付けてた訳です^^
しかし、一年以上経過した状態で見直すと、なんかもう、や・め・て!!っていう羞恥プレイですた。うわああ。書いた記憶なんてもう無いからそっとそのまま再録しちゃうんだYO!

ちなみに、この「Give me the fairy’s Love」は完売済み・桃色天国も残り約10冊ぐらい。
あと、個人誌だと、「最上ノ華ヲ我ハ愛ス-再録-」があと8冊になってます。ここは在庫がなくなったら再販はしませんので、よろしくお願いしますー><「Give me the fairy’s Love」は角が痛んでる本が二冊あったりしますが、痛んでてもいいから欲しいって方がいたら用意出来無くは、ないです。っていうレベルであります。


スキップ・ビート!アンソロジー
「Give me the fairy’s Love」購入特典

『 ずっとふたりで 』 惣也







その番組は、金貨を集めて最後にダーツを投げるコーナーがあり、矢が刺さった箇所の賞品。
それは食器洗い用スポンジから始まり、車やらなにやら色々とあるのだが、ゲストの望み通りの景品をプレゼントしてくれる。
とあるドラマの番宣に出演した蓮が欲した物は、少々スケールが大きな物で、それゆえに豪華な賞品の数々の名前がずらりと並んでいたまとの中で、それが占める割合は、他のどの賞品よりも小さなサイズだったのだが、たった一本の矢でソレを勝ち取った彼は、もはや人外なのか、奇跡の存在か。
そういった奇跡を起こせるからこそ彼は紛れもなくスターであるという事は、まげようの無い事実なのである。

「フェアリーランドの貸し切り権!!」

 蓮の家でお茶碗を片手に、キョーコは蓮から告げられた言葉に瞳を輝かせていた。

「そう。番組の賞品でね。当たったんだ。ほら、お米ついてる」

 そっとキョーコの頬から米粒を取り上げてぺろりと食べる。

「で、でもそれって……」

「もちろんペアチケット。一緒に行こう?」

「あの、でもお休みは……」

「社長に言ったら二つ返事で調整してくれたよ?」

 社さんは泣いていたけどね。なんて事実は口にせず、蓮は微笑する。

「折角恋人宣言出来たのに、デートらしいデート、今までした事ないだろう? 俺とデートしよう?」

 そう、世間で蓮と京子が恋人同士である事はすでに認知されている。
けれど、それとこれとは別問題で、やはり顔の売れた芸能人である二人がテーマパークへ遊びに行く事は容易な事ではない。

「嫌?」

「嫌な訳……ないじゃないですかっ!」

 とても幸せそうに微笑むキョーコに蓮も蕩けんばかりの頬笑みを浮かべる。

 こうして二人は〝フェアリーランド〟へと出かける事になったのでありました。



「あの、本当に貸し切り……なんですよね……」

 あこがれの夢の国のゲートまであと少し。もうすぐそこだと言う所で、キョーコは蓮の手を握ったまま足を止めてしまった。

「どうして?」

「駐車場だって敦賀さんの車しか止まって無いし」

 貸し切りなので、それはそうだ。

「人の気配はしないし」

 まだ園内に入っていないので、従業員しかいないであろうこの周辺に人影が有る訳はない。

「ひょっとして私が見てる都合のいい夢なんじゃ……」

 おずおずというキョーコから蓮は手を放し、両手でもってその白い頬をむんずとつまむ。

「にゃにするんですかぁっ」

「いや? ほら、夢じゃない……だろう?」

 悪戯顔で蓮が笑めば、キョーコはきょとんと眼を見開いた後、プっと噴出した。

「ふふっ。そうですね」

「ほら、行こう?」

 差し出された蓮の大きな手を握り返し、二人は夢の世界へと足を踏み入れていった。



「きゃーっ、なんて顔っ!!」

 コースターがまっさかさまに落下していくまさにその瞬間を収めた写真がモニターに映っている。

「ぷっ、キョーコちゃん、すごいびっくりしてるね」

「だ、だ、だって、この直前まで妖精さんと戯れてたんですよ? って、敦賀さんはどうして落ちながらこう爆笑
してるんですかっ!」

「いや、だって、君がトリップして帰って来ない間に物語は進展して、今まさに落ちるっていう瞬間のあの悲鳴といえば……」

 ぷくく、とお腹を押さえて笑う蓮にキョーコはぷぅっと頬を膨らませる。

「むーっ」

「ほら、この写真も貰おうね」

「えぇ!!?」

 言うが早いか売店で写真をプリントアウトしてもらい蓮はショルダーバックの中にそれをしまう。

「さ、次はどこがいい?」

「そうですねー、次は……」

 キラキラした風景に満面の笑みではしゃぐキョーコの姿を見ているだけで蓮はとても幸せな気持ちになる。

「あ、あっちなんてどうですか?」

 キョーコの指差した先にあるのは空気で出来たお菓子のお家のアトラクション。中にはバルーンで出来たお菓子が沢山ふよふよとしていていかにもキョーコの好みだろうメルヘンな仕様になっている。

「じゃあ行ってみようか」

 手を繋いで歩くとキョーコの脚が自然と早足になり、蓮は何も言わずにキョーコの歩調に合わせていく。

「って、これ、子供用ですね……」

上限165センチという文字を見つけてキョーコががっかりすると、蓮は微笑んで、

「そこで見てるから行っておいで?」

「え? でも……」

「そこの保護者席から中の様子が見えるようになってるから、見てるだけでも楽しいと思うし」

「保護者って……っ」

「ん? あぁ配偶者席、にしようか?」

 にこりと笑う蓮にキョーコはからかわれた事を理解して口をとがらせる。

「っー、もう、じゃあちょっとだけ行ってきます!」

 アトラクションの中から蓮の方を何度も振り返っては、大きく手を振るキョーコの姿を蓮は破顔して見つめていた。

 と、そんな蓮の後ろからマスコットキャラクターがやって来て青い風船を差し出し、蓮はソレを笑顔で受け取る。

「あぁ、ありがとう」

「あーっ、敦賀さんずるいっ、私だって妖精リニーに風船貰いたいですっ」

 いつの間にかアトラクションを終えたキョーコが走ってやってきて、キョーコも妖精から黄色い風船を貰う。

「ふふふ、色違いですねぇ……」

「色違いだね……」

 手を振る妖精と分かれて風船を片手に二人は手を繋いで歩き、今度は売店でマスコットキャラクターの耳付きのカチューシャを付けてみたり、羽をつけてみたり、Tシャツを胸に当ててみたりする。

「あ、これ、モー子さんにお土産にしようかなぁ」

「こらこら、まだ早いよ。荷物になるから後にしよう?」

 蓮にたしなめられて耳付きカチューシャを一つとソフトクリームを二つ購入して噴水の脇に腰掛けて、互いの味を交換して舐める。

「あ、こっちのチョコレートもおいしいですね」

「うん。バニラも甘くておいしいよ……」

「次はどうしましょうか」

「あぁ、三時のパレードがあるから、それを見ながらコーヒーでも飲む?」

「パレ―ドですか!!」

「このお店だと二階のテラスからパレードが綺麗に見えるみたいだよ?」

 瞳を輝かせてパンフレットを見る蓮の手の中をのぞきこめば、キョ―コの付けているカチューシャの耳がコツンと蓮の肩に当たる。

「あ、ごめんなさいっ」

「痛くないから大丈夫だよ。さ、行こうか」



 色とりどりな衣装に身を包んだダンサーが音楽と共に踊り、手を振り去っていくマスコットキャラクターに手を振り返す。

「なんか、ほんっとうに、贅沢でしたね、なんか貸し切りなのが心苦しいです」

「うーん。でもこの機会を来なかった方がもっと勿体ないんだから、全力で楽しめばいいんじゃないかな?」

 メルヘンテイストのチョコレートパフェを口に頬張り、キョーコは遠ざかるパレードを見つめ、蓮はコーヒーを飲みながらキョーコを見つめた。

「あともう一回乗りたい物は何かある?」

 広い園内のアトラクションを全て制覇する勢いで回っているので、乗っていない物はあと残りわずか、面白ければもう一度乗ったって時間はまだまだ大丈夫なのだ。

「うーん、あのぐるぐる回るやつも捨てがたいですけど……」

 きょろきょろと周囲を見渡すキョーコに蓮は首を傾げた。

「ん?」

「観覧車に二回乗りたいです」

「観覧車?」

何故二回? と蓮はきょとんと問い返す。

「青空が見える時と、夕暮れの時間に! きっと綺麗ですよ?」

「そっか、じゃあ……一周十五分って書いてあるし、二周してみる?」

「ふふふ、じゃあ行きましょう!」

 ルンルンと浮かれるキョーコの心を表すように風船もフヨフヨと漂い、二人は目的の場所へ歩いていく。

「何色がいい?」

 色とりどりのゴンドラを指差して蓮が尋ねれば、キョーコはウキウキとその中から一つを選ぶ。

「白がいいです! 白雪姫の模様が描いてありますよ! きゃーっ! 中も白雪姫仕様になってるみたいです!」

「あぁ、じゃあ一周したら、その次はどのお姫様に乗る?」

「えーと、えーと、そしたら次は眠り姫がいいです!」

「その次は?」

「うーんっ、シンデレラ!」

「その次は?」

「って……観覧車ばっかりでいいんですか?」

 どこまでも優しい笑顔でキョーコの希望を聞いてくる蓮にキョーコの心に不安がもたげてくる。なんだか自分ばかりが楽しんで、蓮を付き合わせている気がしてしまったからだ。

「だって、好きだろう? キョーコちゃんが好きな場所にいられるなら、俺はそれが一番いいな。君が一緒なら、俺は何時間でも観覧車でいいよ?」

「つーっ!」

 蕩けんばかりの蓮の微笑みにキョーコは、ギュッと蓮の腕に頭を擦りつけて、熟れたその顔を蓮に見られないように隠れてしまう。

「ほら、顔みせて?」

「やです。今、真っ赤なんです」

「だから見たいのに」

「いぢわるですよ……敦賀さん……」

「知らなかった?」

「知ってました」

「だよね?」

「ほら、見せてごらん?」

「やーーーっ!」

 自分の腕から引き離そうとする蓮の攻撃を、蓮の腕にすがりつき、離れないようにキツく抱きつく事で耐える。

「って、あぁ。ほら、あそこのお姉さんが笑ってるよ?」

「はっ!!」

 これはどう見てもバカップルのじゃれ合いなので笑われても仕方がない。けれど、そういう事を見られる事に免疫の無いキョーコは慌てて蓮の腕を解放する。

「は、早く観覧車に行きますよ!」

蓮の手を握り、ぐいぐいとひっぱり先を歩く事でキョーコは頬の赤みを蓮から見えないように隠そうと精一杯だった。


「わー、かわいいゴンドラーっ!」

 目的の白雪姫のゴンドラの中に座り、辺りをきょろきょろと見渡すと、キョーコは次に辺りの景色に心を奪われた。

「わ、敦賀さん! あそこ、妖精さんがいますよ! あ、あっちにもっ」

 窓から見える景色に夢中のキョーコを笑顔で見つめ、キョーコの促す方を見やる。

「へぇ、上から見るとこうなってるんだ……」

「すごいですねぇ、楽しいですね!」

「そうだね」

 そうして、そこでやっとキョーコは蓮の姿に気がついた。

「って、敦賀さん、窮屈そうですね」

「あぁ、まぁしょうがないよね」

 蓮の身長からすると、ゴンドラの天井の高さはすれすれで、キョーコには十分な広さだけれど、蓮には手狭だろう。キョーコの対面に座る蓮の脚はとても窮屈そうだ。

「敦賀さん、おっきいから……」

 くすりと笑い、つんと太ももを突いた。

「俺から言わせると、世界の方が小さいだけなんだけどなぁ……俺は普通なのに」

 蓮の言い分にぶふっと噴出し、キョーコは声を出して笑う。

「ふふふ、今日は本当にありがとうございました。本当に夢みたいです」

「うん? 俺も楽しかったよ」

「敦賀さんって、私の夢。叶えるの得意ですね」

「そう?」

「はい、フェアリーランド、本当は前から来たかったんです。敦賀さんと」

「うん」

「手を繋いでデートもしてみたくて」

「うん」

「ソフトクリームも一緒に食べて、パレードも見て、すごく楽しいです」

「良かった」

「ふふふ」

「ねぇ、キョーコちゃん。俺の夢もかなえてくれる?」

「え? 何をですか?」

「もうすぐてっぺんだよ」

 動くゴンドラの高さが頂上に近付いている事はキョーコにも見て取れた。

「そうですね? それが?」

「てっぺんでキスしよう?」

「!!」

 蓮の言葉にキョーコの顔は瞬時に茹であがる。

「いや?」

「そ、んなこと……ないですよ……」

「良かった」

 微笑む蓮にキョーコがハッとする。

「つ、敦賀さん、もうここ頂上ですよ!」

「あ、本当だ」

大慌てでキョーコが蓮の肩に手をやり唇を寄せる。

「……ん……」

 長い長いキスの間に蓮の腕がキョーコの腰に回されてキョーコは蓮の膝の上に掬いあげられた。

「……ふっぅ……」

唇はそのまま離れる事がなく、あと少しで地上という所でキョーコが蓮の肩をトントンとたたけばようやく唇は解放された。

「さ、降りようか」

「うぅ……」

 柔らかな笑顔の蓮とは正反対にキョーコの瞳は潤み、肌は桃色に上気している。

「次はピンクの眠り姫、だね?」

「……はい……」

 お疲れさまでした、と開けられるゴンドラの扉から蓮が先に降り、キョーコの手を取りエスコートする。

 キョーコが地面にうつむいている間に、早々に手はずを整えて、蓮はキョーコを眠り姫のゴンドラへと優雅につれてゆく。

「ほら、おいで?」

「は、は、恥ずかしいですぅ……」

二周目は、初めからキョーコは蓮の膝の上が定位置となり、てっぺんに登った瞬間に唇を奪わたのは言うまでも無い。

「君も俺の夢を叶えるのが得意だね……」

「っーっ! もぅ……」


 それでも〝シンデレラ〟の誘惑を前に、キョーコが三週目に薄い水色のシンデレラのゴンドラへ乗り込んでみれば、今度の蓮は対面に座り、キョーコを膝に乗せる事はしなかった。

「そんなに警戒しなくても」

「だって、あのお姉さん、笑ってましたよ?」

どうやらゴンドラの扉をあける誘導員が、作り笑いで無く本当に満面の笑顔だった事が引っかかっているらしい。

「絶対さっきの敦賀さんがしたこと、見えてたんですよーっ!」

「そうかもね」

 警戒も露わなキョーコを前に蓮はクスリと笑う。

「あぁ、太陽が綺麗だよ?」

夕日が傾いてきた周囲を見渡しながら蓮が頬笑み促せば、その風景の美しさに心奪われたキョーコは、うわーっと感動の声と幸せそうな頬笑みを浮かべ、外へ向かい瞳を輝かせる。

「あぁ、そろそろてっぺんだね」

三度目の頂上が近付いてきた頃、蓮がポツリと呟けば、過去二度の行動を脳裏によぎらせて、キョーコはメルヘンの世界から引き戻された。

「ぷっ、そんなに警戒しなくても」

あと少しの頂点を目指し、ゴンドラは少しずつ上昇していく。

「ねぇ、キョーコちゃん」

 頂点を目前に蓮は己の内ポケットを探る。

「はい?」

 ゴンドラが頂点に来るころ、蓮はポケットから取り出したビロードの小箱を開ける。

「結婚しよう」

「え……」

カパリと開いているのは指輪の光る小箱で、いきなりの展開にキョーコは固まり、蓮の言葉をゆっくりと脳内で反芻した。

「はいって言って?」

 微笑む蓮を前に、キョーコはようやく自分の言葉を取り戻す。

「…………はい……」



三度目の口付けは、ゴンドラがてっぺんから少しだけ降りた場所から始まって、先に蓮が手を回していたらしく、そのまま二人は星がきらめき始めた四週目の世界に旅立っていったのでした……。


                 めでたしめでたし。









恥ずかしい、恥ずかしいよ、敦賀さんw
でもそんな恥ずかしい事を平然とやってのける敦賀さんが大変大好物なのでありまっす!
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