スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

SS・あなたの体温、私の手のひら。
オフでも会う子達が何人か読みに来てくれてるんですが・・・
さすがに彼女達から感想なんか貰った日には恥ずかしさで、うひーってなるのでそっと来るだけに
してくれてる事に感謝してます(笑)。

でも、更新してるスピードに
「お前、これでまったり更新って・・・『まったり』の日本語の意味ちゃんとわかってんのか?」とは笑われました。
いや・・・分かってるよー。ただ今のペースが書き散らかさないと落ち着かない周期なだけで・・・。
書きたい物の半分も書けてない現状だけど、ほら、
猪突猛進型だけど、一度ハマったらもう抜けられない人だからさ、もうずっとこんな感じかもしれないね←

そんなわけで、こんなシチュが書きたかったんだねー、と思って共感していただけたら嬉しいです、はい。
拍手を頂く度に、駄文ですが、楽しんで頂けたのだと幸せになります、いつも来てくださる皆様へ感謝を込めて・・・。


ではでは、追記よりどぞー!!




――――――――――――――


あなたの体温、私の手のひら。


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役者であるにしても、歌手であるにしても、モデルであるにしても、
芸能人は己の顔、体、自分自身の全てが商売道具。

彼らが普段から怪我や病気に気をつけようとも、けれど、誰しもが突如として起きるアクシデントは避けようが無い。


不測の事態から起こる負債から自らを守る為に、事務所やスポンサーは、契約を結んだ彼らへと保険をかける事は、芸能界において、よく見られる光景である。




その日、気まぐれロックの撮影スタジオでは、ブリッジロックの石橋三人とキョーコが
自分達の事務所の所属芸能人の話題で花を咲かせていた。
そして現在の話の中心は、人気No1俳優の敦賀蓮について、であった。


「い…一億円……ですか…。」

キョーコの声は驚愕の色を含む。

「せや、敦賀さんの片腕で一億、つまり両腕だと二億になるな~。」

石橋雄世の言葉に続き、石橋光が語る。

「アールマンディもショーの前にはモデルに保険をかけるらしいから、ショーの前とかは、そっちからもかなり額の保険がかけられるって話だし、事務所は敦賀さんの足、顔、体に各一億かけてるんだってさ。すごいよね~」


「ご……五億…」


「俺ら三人そろっても1/3の金額やから、敦賀さんのすごさが分かる話やと思わん?」

「俺らと年も変わらんのにな~、かなわんわ~。」


彼らから降って沸いた話に
ただただ驚愕するキョーコは、そのスケールにクラクラする自分を自覚しながら

「流石、業界一の敦賀さんですよね…」

「ほんまにスケール違うよな~、憧れるわ~。」

「はは…そうですね。」

そしてまた他の人の話題が出ては消え、彼らの口から上る話しの中で、キョーコは業界の中での”敦賀蓮”という人の凄さを改めて再認識したのであった…。


――――――――――――――



『つまり両腕だと二億になるな~』


キョーコは昼間に交わした会話を反芻しながら、
目の前にある蓮の腕をじっと見つめていた。

「最上さん?どうかした?」

なにやら考え込んでいるキョーコを蓮が伺うように覗き込んだ。


「はっ、はいっ、別に、何でも無いんですけど!!すみません、私、ぼへっとしておりました!!!」

「いや、それは別にいいんだけど、…どうかしたの?俺の手を借りたい事でもあるのかな?」

「へ!!!!?」

「最上さん、さっきから俺の手をじっと見てたでしょ?」

キョーコの視線なら最初から気づいていた、けれど蓮はその視線の意味を計りかね、様子を見ていたのだが…


「あ…いえ…敦賀さんの腕って長いし、手も大きいな~って。」

なんとなく昼間の会話を持ち出す事に躊躇を感じ、考えていた事と少し違う言葉を返した。
けれど、今キョーコの口から出た言葉も間違いなく本心であるので、嘘はついていない。

「まあ…俺の身長ならこんなもんだと思うけど…」

ほら、と蓮がキョーコに手のひらを差し出してきたので、キョーコは蓮の手を、指を、まじまじと見つめる。

「敦賀さんって指も…長くて綺麗ですね」

そう言って、自分の手のひらを蓮の手に重ねてみる。
蓮の指とキョーコの指では関節一つと半分は長さが違う。

「最上さんの手はかわいいね。」

「そうですか?」

「かわいいよ、ほら」

蓮がキョーコの手をぎゅっと握り込んだ。

「ほえ!!!」

「こういう繋ぎ方を”カップル繋ぎ”って言うんだって、知ってた?」

「ぜ…全然知りませんでしたっ」

「俺も知らなくてね、今日、社さんにからかわれたんだよ。」

「へ…へぇ~、そうなんですか…」

くすくすと笑う蓮に対し、キョーコの目は繋がれた手に釘付けである。
その所謂カップル繋ぎをされた己の手…
キョーコには恐れ多くて、握り返す事もできなければ、振り解くなんてもっとできない…
キョーコは自分の取るべきリアクションが分からずに硬直していた。

「ねぇ、最上さん?」

「は、はい!?」

「君に何か困った事があったらちゃんと俺に教えてね?」

「え?」

「君が困ってるなら俺の手を貸してあげる、
寂しくなったら俺の腕を貸してあげる、
泣きたいのなら俺の胸を貸してあげる。」

「敦賀…さん?」

「あんまり一人で頑張ろうとしないでね、俺、ここにいるから。」

「え…っと、あの…、その」

「覚えていてね、君を大事な人間がここにいるんだって。」

蓮は至極真面目な顔でキョーコに告げた。

「あ…ありがとうございます。」

「うん、あぁ、コーヒーでも入れてこようか、ちょっと待っててね。」

かろうじて感謝の言葉を返したキョーコに、優しく微笑んだ蓮は、するりと交わしていた指を解き、
キッチンへとコーヒーを入れに行ってしまった。
残されたキョーコは解放された己の手のひらを凝視する。


「…右手………熱い…」


キョーコは先ほどまで蓮に握られていた右手への熱が消えた事に、ほのかに寂しさを覚え、
けれど残る何かに熱さも感じた。

「敦賀さんの側って…本当に贅沢空間ね…。」

両の手で己の頬の熱を確かめて、キョーコはひとりごちる。
最近、自分の頬の体温をこうして確かめる瞬間が増えたのは、蓮と一緒にいるから、だろうか。
蓮の言動にドキドキする、この気持ちが何なのか……見えそうだが見えない自分の気持ちが分からず、
キョーコは、落ち着かない己を抱きしめた。


「私は…敦賀さんに何かを返せてるのかしら…」



彼の人の腕の温もりを知る少女は一人、思案に暮れた。


――――――――――――――

敦賀氏の無自覚な愛の告白(笑)

だれがどー聞いてもその発言は告白だと思うよ、ぐらいの事を
彼は素で言ってくれると思うわけです。
そんな敦賀蓮が好きなわけです。趣味全開(笑)


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