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SS・嘘つきが敦賀の始まり
嘘つきは泥棒の始まり的なタイトルから始めてみましたが。こんばんは^^

原稿なう、衣装作成なう、色々なうすぎて何やってるのか分からなくなってきましたよ←。
煮詰まったら衣装触って、また書いて、みたいな事をやってます。結果部屋はカオスです。どーん。
真夏なのに別珍で冬用スーツ作ってるからこう頭がぼーっとしてるのか。いやしかし、夏は冬服を着る物で、冬は半そでを着るのがレイヤーという生き物ですからして。汗なんてかかない!←嘘こけー。

いや、何を思ったかと言うと、敦賀さんもモデルのお仕事はコレクションの関係で夏に秋冬、冬に春夏みたいな撮影してるんだろうから、あの人こそ己の汗腺すら自在に操るんじゃなかろうかという疑惑を抱いただけです。きり。←ドヤ顔して話す事でも無い。

えーと、今回の短編は、ふざけたタイトル通り、内容もただのギャグです。ええ、シリアスなんて微塵もありませんともー。
そんなこんなで追記よりどぞー。

いつも拍手をありがとうございます^^愛に溢れた拍手コメントやらパス請求やらでおいたんは嬉しいです^^
【7/12】ちみっと追記・希望さま。sの方は返ってきましたが、vの方は返って来なかったので、多分届いたと思い…ます。




嘘つきが敦賀の始まり







その日。朝から社さんがソワソワしていた。

(一体何があったんだか)

雰囲気的に、悪い意味での事ではなさそうだけど、横でそう落ち着かない姿を見せられると、さすがに気になるじゃないか。

「社さん。どうかしたんですか?」

「えっ!?い、いや、なんでもないぞ!まだな!!」

口角が上がってる。
これは何か今すぐにでも言いたいけど、理由があって堪えてるってところか……?

「そうなんですか?」

「ああ。ところでさ、蓮」

「はい?」

話題を変えようとしている事を察した以上、あまり突っ込むのもどうかと思ったんだが。

「社さぁぁぁん!」

その空気を切り裂くようにやって来たのは間違いなく彼女だ。

「やりました!やりましたよぉぉ!!」

「おおー、キョーコちゃん!! 俺もさっき椹さんから聞いた所なんだよ!!おめでとうーっ!!」

な……なんなんだ一体。
最上さんと社さんがハイタッチして喜びを分かち合ってる。

「それもこれも、社さんがオーディションのお話を教えて下さったおかげです!」

「いやいや。キョーコちゃんが頑張ったからだよ!本番頑張ってね」

「はいっ!」

つまり……。
社さんが何かの話しを彼女に回して、彼女が仕事を勝ち取った……と?

「私、吹き替えなんて全然考えた事もなかったんですけど」

「いやいや、最近は役者が映画の吹き替えを担当するのもよくあるからさ。キョーコちゃんなら受かると思ったんだよね」

「えへへ、ありがとうございます!」

うん。なんとなく分かった。
……でも、なんで俺が知らないんですか?社さん。
勿論、しっかり説明してくれるんですよね?

「最上さん、何のオーディションを受けたの?」

「え?あ、それは」

社さんから聞いてらっしゃらなかったんですね、思わず我を忘れて舞い上がってしまってすみません。
そんな彼女らしい謝罪を口にしながら、ポリポリと赤くなった頬を掻いて照れ隠ししている。

「来月末に公開の、愛しい君へっていう映画なんですけど」

「それって……」

聞いたタイトルだな。

「はい!先生の新作なんです!」

やっぱりあの人の映画か。

「へぇ、確か、クー・ヒズリの最新作って事は今夏一番の話題作って触れ込みだったよね」

そんな映画のキャストに入るだなんて、最上さんの成長ぶりは目覚ましいな。

「そうなんだよ~、父子の絆を描いたスパイアクション物だったんだけどさ。キョーコちゃんってば、見事に娘役に合格したんだよ!」

社さん……貴方……。父子物を彼女にすすめたんですか……。

「私っ、モニターに映ってる先生の顔を見ながら、本当に心から言えたんですよ。お父さん大好きって」

大……好き……?

「やっぱりキョーコちゃんはクー・ヒズリの事を尊敬してるから、審査員にもセリフから滲み出る愛情が伝わったんだよ」

「だったら嬉しいです!」

あの人に愛情……ね。
最上さんのあの人への心酔ぶりは知っているけど。
大好きって……いくらセリフだって分かっていても、少しばかり面白くないんだが。

「うふふ、先生の娘役だなんて他の方に譲れません!」

最上さんの目がこれでもかとばかりに輝いている。

「でさ、蓮」

「なんですか?」

「クー・ヒズリの声の担当は蓮だから」

「え?」
「えええええ!?」

いや。俺も大概驚いたけど、最上さんのその驚きぶりは一体何?

「吹き替えってさ。実は骨格が似てる人間の方が強くてさ。だからキョーコちゃんにもオーディション勧めたんだけど。そんな訳で、クー・ヒズリの吹き変えは、是非蓮でっていうオファーもあったんだ」

なるほど。社さんがああもソワソワしてたのは、俺に最上さんが大好きっていうシチュエーションを作る事に成功した満足感ってところか……。

「そう言われれば、先生と敦賀さんの骨格は似てますね」

「そうかな?でもそれは光栄だね」

そりゃ似てるだろうね。
……親子だし。

「耳の形とか、そう、背筋の通り方が似てるんですよ。立ち方なのかなぁ?」

最上さんは俺とあの人をどのレベルで観察してるんだ?
……背筋って。前にも思ったけど、最上さんの骨レベルでの人体への観察眼はさすがにちょっと怖いな。

「最上さんが言うならそうなのかもしれないね」

あまりあの人との類似点が上げられるのもマズいかもしれないな。
とりあえず、少し話しをそらしてみるか?

「ところで。最上さん」

「はい?」

「相手役が俺でも大丈夫かな?」

「大丈夫……って何がですか?」

きょとんとしている顔も可愛いけど、気付いてる?

「俺に大好きって言える?」

「っ!!?」

あ。一気に赤くなった。

「そ、そんな恐れ多い事を私がっ」

「いや。それがセリフなんだろう?」

オーディションの課題になるくらいなのだから、クライマックスのセリフに決まっている。

「そうですけどっ、あれは先生だから言えた訳で」

……なに?あの人には言えるけど、俺相手じゃ言えないなんて本気で言う気……?

「すみませんっ、すみませんすみませんすみません!本番までには必ず言えるように練習しておきますのでっ」

そんなに真っ青になる話しなのかな。これ。
リトマス試験紙みたいだよ?最上さん。

「今練習しちゃえば良いのに」

「へ!!?」

この際、お父さん呼ばわりも甘んじて受けてやるさ。

だから。

「大好きって言ってご覧?」

俺だって最上さんの口から好きって言われてみたいんだよ。

「っううう!!!」

「これはお仕事の練習だよ?」

だから。あの人にばかり、君の大好きをあげないで。

「だ……だ……だい」

「うん」

  「――はい、社です」

電話?まあ、いい。社さん、その調子で邪魔しないで下さいね。

「だい……ず……です」

「こらこら。大豆じゃないだろう?」

  「え?!キャストチェンジってどういう事ですかっ!!」

……キャストチェンジ?

「だい……す……」

「ダイスでも無いよね」

ほら。あともう一息。頑張って?

「クー・ヒズリが自分で吹き替えやりたいってねじ込んで来たあああ!!!?」

「は?」
「へっ?」

今、なんて言った?

「や、社さん!先生が自分で吹き替えるって本当ですか!?」

「え?あっ……ぁー」

今更しまったって顔しても遅いですよ、社さん。

……後ちょっとだったのにな……。

「先生っ、来日されるんですね!?」

「ぁー。うーん。そう……みたいだね」

「うわあ、うわあ、素敵ーっ」

最上さんが頬を染め、満面の笑顔で喜んでいる。
俺が相手だって時は青くなっていたのに、俺、傷ついちゃうよ?

「先日頂いた絵葉書に次は一緒に博多料理が食べたいねって頂いたんです!研究しておかないと!」

絵葉書……?

博多料理……?

一緒に!!?

「そ、そうなんだ。キョーコちゃん。クー・ヒズリから絵葉書もらってるんだ」

「はいっ!今ここでロケしてるんだよってロケ地の絵葉書を下さるんです」

………………へぇ。

「それは素敵だね」

あなたは彼女に何をやってるんだと今すぐに本人に問い詰めたいところだな。

「ですよね!そういう訳ですから敦賀さん!」

「ん?」

「私、今日はこれで失礼しますね!」

え……?

「博多料理、博多料理ーっ」

いやいやいや。せっかく会えたのに、そんなにあっさり!?

「……れ……蓮……?」

……………………社さん。お願いですから、今の俺に余計な事、言わないで下さいよ。

「あ……相手が悪かっただけだ。そんなに落ち込むなよっ!」

「落ち込んではいませんよ」

そう。むしろ俺は怒ってる。

「ほ、本当だな!」

「ええ」

俺以上に最上さんを翻弄するだなんて。

「今夜は電話しないといけないな」

時差なんて知らない。

「え!?どこに電話する気だ!?」

「ふふふ」

「ちょっとっ、蓮っ、その笑顔怖いっ、怖いんだけどーっ!」

二人きりでなんて許せない。

こうなると、まずはあの人に灸を据えなければな。

その為には第一声のセリフが大切だ……。

さて。どうしたものか……。

覚悟して貰いますよ。――父さん。









そうしてクレームの電話のつもりが、蓮から電話かかってきたぞと喜ばれる訳ですね。
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