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ACT.190本誌続き妄想
梅雨明けと同時に暑かったり、豪雨だったりですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は暑さに負けて冷房を29度で付けています。結構前から←前からかい。
29度だろうと、6畳の一応マイルームのPCの真上にエアコンを付けたので、すばらしく効きがいいんです。8畳用のエアコンつけたからね!!・・・有意義な初冬ボーナスの使い道だったと今でも思ってます。ええ。当時は夏に衣装を作る為に買ったのだよ。今はPCに向かいやすくて助かります。寒いけどな。初夏ボーナスで一眼レフ買ったのも今では良い思い出ですよ。うんうん。そういやキョーコちゃんのLME初お給料はどういう使い道だったんだろうなぁ・・・。他の給料は尚の為に消えたって事は切ないけど分かってるさ。・・・・・・・だるまや夫婦に何か買ってる気はするな。あの子のことだから。うん。

さて。書くかどうしようかと考えてるうちにちょびっと間が開きましたが、本誌続き妄想なんぞを書いてみました。
前に書いた本誌感想の最後にちょこっと書いた敦賀さんの流れからの話です。
次の本誌が楽しみだなー!!あ、拍手沢山ありがとうございました!コメント頂けてうれしいであります!!脱稿したらお返事に来ますからね!!きら★←また嘘じゃないだろうな。





必死で押さえつけていた蓋が、ゴツリと落ちた音がした。

絶対に自由にしてはいけないはずの毒が全身に巡る。

「……今の、キョーコちゃん。だよな……」

呆然とした社さんの声が遠くで聞こえる。

「お、おい、蓮っ」

君がいるべきは俺の隣。

「どこ行く気だっ」

俺は……。

「蓮っ、おい、蓮っ」

君だけは譲れない。







という感じです。はい。ということで、追記よりどぞー。



本誌続き妄想 ACT.190







今すれ違ったのは敦賀さんだった。

見間違える事なく、

敦賀さんだった。



***


蓮は確実にキョーコに気付いていたように思えた。

(敦賀さん……大丈夫かな……)

一瞬見た様子は『敦賀蓮』だったと思う。
けれど、蓮はキョーコといた時もずっと蓮だった。不自然なまでに敦賀蓮だった。
それを思うと、キョーコはやはり蓮が心配になった。

――――バリバリバリ

(何の音……って……)

「むぐう!!?」

ん?と思考の海から浮上した瞬間のキョーコを襲ったのは、高菜のおにぎりだった。
口いっぱいに米の塊を突っ込まれ、突然の事に目を白黒させる。

「はにふんのよ!!」

犯人は隣に座っている男に他ならず、キョーコの意識は一気に松太郎へと向かう。

「やる。これ以上馬鹿面晒してんな」

「はああああ!?」

一方的かつ上からな物言いでキョーコの怒りの導火線には簡単に火が点いた。
とにかくまずはと、キョーコはおにぎりを手に持ち替えると険しい表情でまくし立てる。

「ちょっと!誰が馬鹿面よ!!」

失礼極まりないわねと怒鳴り声を上げるが、松太郎はキョーコを馬鹿にする態度を崩さない。

「お前に決まってんだろ!!ダミーホ女っ!!」

(またダミーホって言ったわね!このスカポンタン!!)

湧き上がる怒りは止まらない。
キョーコは再びおにぎりをくわえると、憤怒の表情で鞄から財布を取り出し、中から硬貨を数枚取り出すと、ビシビシバシイと節分の豆まきの勢いで松太郎の額目掛けて叩き付けた。

「いってぇ!!なにすんだ!!!」

「おにぎり代に決まってるでしょ!アンタから押し付けられた物にはロクな事が無いんだからね!」

「お前っ!よくも俺の優しさを無碍にしやがったな!」

しかし、今の一言はキョーコがバレンタインの事をしっかり覚えている事を示し、松太郎にとっては狙い通り。してやったりな状況のはずなのだが、この時の松太郎はそれをニヤリと受け止められる類いの余裕がなかった。

「無碍!?勝手に押し付けたのはそっちでしょうがっ」

「んだとぉぉっ」

それは、松太郎もまた、蓮の姿を視界に入れたせいだろう。

「そもそも、私は自分で買うつもりだったのをアンタがしれっと横取りしてたんでしょうがっ」

「はあ!?お前がいつコレ買うつもりって俺に宣言したんだよ!何月何日何時何分だ!」

「松太郎ぉぉぉっ!!!!」

(アンタはどこの子供よっ!!)

だが、確かに松太郎はキョーコが反応するだろう事を狙って残り二つしかなかった高菜のおにぎりを買い占めた。

それはやはり、キョーコに自分を無視させない為のカードの一つで、本当なら、もう少し別の形で使うつもりだったのだが、蓮に意識を持っていかれたキョーコを引き戻す為、松太郎がなりふり構わなかった結果だ。


「ほくほく食堂の存在も知らなかったヤツが、一体なんなのよ!ムカつく!!」

キョーコは食堂の前で降ろしてもらい、自分が夕食を食べてから局入りする事で、松太郎から離れるタイミングを狙ったつもりだったのだが、あろう事か松太郎は当然のようにキョーコより先に食堂に入り、僅かに騒がしくなった食堂で早くしないとバレるだろうがとやはり脅しじみた文句で食べ終わったキョーコを車に乗せた。

(現実逃避にほくほく定食の味を反芻して幸せになってたのに、バッチリ敦賀さんと目が合うわ、コイツにおにぎり突っ込まれるわ。もうなんなのよーっ……敦賀さん……大丈夫かな……て、まずはこの目の前の厄介事をなんとかしないと!)

そうまでして自分に絡んでくる松太郎の狙いがなんなのか、未だに分からないと不気味な思いを抱えていたキョーコなのだが、蓮を視界に入れた瞬間、松太郎の狙いを考えていた思考は見事に吹っ飛んでいた。

つまり、ここまでキョーコの注意を引き戻した松太郎が、ある意味天晴れなのだ。

「七倉さん使ってまで私を捕まえて、一体何を企んでるのよ!!」

「それはっ」


キョーコの激しい詰問に松太郎は返すべき言葉に一瞬迷った。

キョーコが他の男の手で着飾られていた事が腹立たしいと思った。
だが、自分がキョーコを着飾らせてみようと思った事はなかった事も同時に気づいている。

キョーコが蓮の隣に座っている映像が許せなかった。
だが、それも役者になったキョーコと、ミュージシャンである松太郎だから考えても仕方ない事は分かっている。
アーティストである自分が蓮の場所に座る日は来ない。

キョーコが松太郎の知らない女の色気を纏えるようになった事が我慢ならなかった。
キョーコの事は自分が一番知っていた筈だ。

けれど、やり場の無いこの憤りをどう言えば伝わるのか。
そもそも伝える事は自分がキョーコに振り回されている事を自分から周囲に教えてしまうような事だ。
それを不破尚である自分が良しとしていいのかを悩む。

「ちっ……」

昔のキョーコに戻って欲しい訳ではない。それは確か。
けれど、自分の知らないキョーコが他の男と楽しげにしている事を考えただけで腑が煮える。

お前は俺の物なのに。

誰の手も借りずにここまで来るべきなのだ。
その思いが松太郎をこんな状況まで連れて来たのだ。

「俺は」

だから。もう認めてやっても良い。
自分はキョーコの変貌に振り回されてここにいるのだと。

キョーコに触れようとする男に嫉妬しているのだと。


「お前をっ」

そうしてキョーコに向かい腕を伸ばした松太郎だったが、松太郎の腕がキョーコを捕らえるより先に、外からやってきた他の男の腕がキョーコをかっさらった――。

ふっと入ってきた外気が頬を掠め、停滞していた車内の空気が動き出した。
松太郎の最も望まない方向へ向かって。

***


ガチャリと開いたドアから伸びた腕に引かれ、キョーコは思わず「え?」と驚くが、強い力に抗う間もなく車外へと引きずり出された。

「おはよう最上さん」

「敦賀さっ!!!!!」

蓮がそこにいる。

「お、お、おはようございます」

なぜここに!どうしてここにと考えるが、やはりバッチリ目があってしまったからとしか思えない。

「不破君もおはよう」

キョーコを腕の中にしまったまま、蓮は車内の松太郎へ呼び掛けた。

(敦賀さん目が笑ってないぃぃ!)

「おはよーゴザイマス」

松太郎が下車し、蓮と対峙すると、キョーコには二人の男の間に光る稲妻が見えた気がした。

(神様ーっ、いるなら助けてぇぇっ)

「で。いつまで捕まえてんだ?後輩相手にセクハラか?」

蓮がキョーコを抱き寄せたままである事を剣呑な表情で指摘すると、蓮は口角だけが上がった鋭利な微笑でまさかと笑う。

「セクハラじゃなくコミュニケーションだよ」

(やっぱり敦賀さんが変んんっ!!)

ダラダラと汗を流しながら今の蓮を見上げる事が怖すぎてキョーコには出来ない。

(あっ!社さん!!)

青い顔で追いついてきた社を見つけ、視線で助けて下さいと訴えるが、社も蓮の極寒の微笑みに困り果てているようで、すぐには無理!と小刻みに首を振り、キョーコと目で会話した。

「コミュニケーションってのは真っ青な後輩をいたぶる事か?」

どう見てもキョーコが嫌がってるじゃねぇかと笑う松太郎に、蓮の腕がピクリと反応し、キョーコの瞳は目の前で跳ねたそれをはっきりと捉えた。

「酷い先輩もいたもんだな」

(違っ、私は敦賀さんの腕の中が嫌な訳じゃないわ)

むしろ温かく抱きしめてくれた蓮の腕の中は好きだ。

だからキョーコは反射的に離れていこうとした蓮の腕に手をかけて自分を抱き締める腕を引き止めた。

「キョーコ?」

「あ……」

反射的に、衝動的に引き止めた。
蓮が引いていってしまう気がしたから。
けれど、それをどう説明すれば良いのだろうか。
現に松太郎が信じられないような目でキョーコを見ている。

「ス……スキンシップよ!」

「………………………………はあ?」

たっぷりした沈黙の後、松太郎が呆れた声を出し、キョーコも自分の発言の馬鹿らしさに私は何を言ってるのよとパニックを起こしている。

「阿呆らしい」

先に脱力しきった松太郎が、これ以上見るに耐えないと深過ぎる溜め息を吐いて踵を返した。
他の男に抱き締められる事を望んでいる女などと。もはや捨て台詞すら思いつかなかったのだが、かなりの衝撃を受けている松太郎の内情などキョーコに分かるはずもない。

ただ、どうやら目の前の嵐は去ったとだけ感じ息を吐く。
後は自分を抱き締める敦賀さんだとキョーコはようやく蓮を見上げた。

ゆっくり、ゆっくりと。恐る恐る自分を抱き締める男を見上げる。

「……どうして」

キョーコを抱き締める腕の力が痛いくらい増した。

(いたっ……)

「彼と一緒にいたの?」

地を這うような蓮の声に、キョーコの背筋がピリリと震えた。








間に合えば続けようと思う。うん。
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ぜひっ!!
おはようございます☆

昨夜、総ての裏物語を撃破して参りました!!長編パラレルなどは・・・素敵すぎて、しばらくは現実に帰れないところまで堕ちてしまいましたw

本当にありがとうございます☆

さてさて、この190の続き妄想・・・実はめちゃくちゃ待ってました!!

もうキュンキュンです!

ぜひ、ぜひ、ぜーひー、続きお願いします!!!!

いつも素敵な物語をありがとうございます☆
俘@ | URL | 2012/07/22/Sun 08:48 [編集]
No title
>俘さま

大変今さらのレスで申し訳ありません。本当にorz
こちらこそいつもコメントありがとうございます!!
レスポンス悪くて土下座平伏で帰ってこれません。

裏もお楽しみ頂けてとてもうれしいです!
とても嬉しいコメントを沢山ありがとうございました!!
惣也 | URL | 2012/10/01/Mon 00:21 [編集]
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