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ACT.191本誌続き妄想3
駆け込み投下でこんばんは。明日には本誌だー!と言う事で、ぎりぎりに続き妄想の3を投下であります。

まずは、間が開いていた間に60万打を突破致しました、ひとえにお越しいただいている皆様のお陰です、本当にありがとうございます!
突破したからといって、特に何も用意出来なかった不甲斐なさですがorz

続き妄想ばかりの更新が続いているので、コミックス派の方には面白くない更新具合だと思いますが、お付き合い下さる皆様ありがとうございます。1、2への拍手コメント、無記名ぽちりのみなさまもありがとうございます!!
3で・・・お腹いっぱいになってもらえたら良いのですが・・・いかんせん続き妄想系は最後がすっきり終わってない物も結構あるのでorz

また、最近は初めまして!なコメントも沢山頂けちゃっているので、お、御新規様こんにちは!ようこそー!なのです。やっぱり読んじゃったらハマるしかないですよねー。にまにまv
あ。某さま宅で大人向けの楽しそうな企画が始まりそうなので、全力で参加してこようと思ってます。
・・・その前に裏庭更新も久しぶりにしたいよね←オフで18R出してるんで、書いてる気になってるけどだいぶ裏庭更新してないねぇ。・・・がんばります!!!










ACT.191本誌続き妄想3






好きになって欲しいと思っているくせに、好きだとは言えない。

誰かに盗られるくらいならば、彼女を傷つけてでも自分のものにしたいとさえ思っているのに、彼女に触れる事が怖い。

どうしても、また、壊してしまうかもしれないと考えてしまう。


グルグルとする思考の中で答えなんて出せるはずもなくて、どこに行くのかと問う彼女に濁した返事をした。


「どこ……だろうね」


このまま彼女をさらって逃げてしまおうか。なんて馬鹿な事を考えて、でも彼女の信頼を失いたくないと踏みとどまる。
けれど、敦賀蓮の理性的思考をあざ笑うように、何故彼女を求めてはいけないのかと問う、ズルい自分も確かに存在していた。

――俺は結局どうすれば良いのだろう。どうしたいんだろう。


逸らす為にチラリと見た運転席の窓ガラスに、助手席のガラス越しに俺を見ている彼女が映っている事に気付く。

そこには普段見る、彼女の笑顔はどこにも無く、柳眉が苦しげに顰められている。


ドクリ。

耳の奥で音が響いた。


どこかつらそうな顔で俺を見つめる彼女に責められているような気がして、振り払う事が出来ない悪夢に絡め取られるような息苦しさにハンドルを握る手には力が籠もる。

彼女が遠ざかっていく日がとうとう来てしまったんじゃないかという想像に心臓が驚くほど冷えていった。

けれど、存在そのものが偽りである俺にそれをどうする事が出来ようか。


――この腕の中に捕らえたい。

――だけど、逃げて欲しい。

――俺だけを見てと叫びたい。

――許されない想いを抱く俺をいっそ断罪して欲しい。


相反する感情でグチャグチャになった頭を冷やす事も出来ない俺は、見つけた公園の駐車場に車を止め、一つの賭に出る事にした。

彼女が嫌がる素振りがあれば、それが終わりの印なのだと。


諦める為の、会話。


――どうか、俺を拒んで。




「敦賀さんは敦賀さんのままで良いと思います」

彼女が俺を慰めるように背を撫で、ポツリと言った。

俺の苦悩を丸ごと抱き締めるような所作に、荒れた気持ちが凪いでいく奇跡。

思わず抱き締めた彼女から溢れる優しさに、くるまれるような心地よさを前に彼女の肩口に顔を埋め、目蓋を閉じる。


「……ずっと……俺のそばにいて……」

口にしてはいけない言葉が小さく零れ落ちた。



――――――――――――――



実際にはほんの数分の事だったはずなのだけれど、一時間とも、一日中だったんじゃないかとも錯覚出来るくらい、時間はたっぷりと過ぎてしまったように思った。

(……私、敦賀さんに抱き締められてる……のよね?)

今、自分の身に起きている事はやっぱり夢じゃないかと疑いたくなるような代物なのに、指先に触れる敦賀さんの髪は、いつだったかに触れた時と変わらない感触。

(色は違うけど……)

さらさらとした髪を撫でながら、息遣いを感じられるほど近い距離にいるせいで、ドキドキ張り裂けそうな心臓に落ち着けと唱えてはいるけれど、効果なんて無い。

こんな吐息一つで心臓がきゅうううんって締め上げられるみたいで苦しくて。

抱き締められている事が嬉しくて。

そばにいてと言った囁きに涙が出そうだった。

言葉一つ、包容一つで閉じ込めようとしていた気持ちを暴いてしまうだなんて。

本当に……残酷な人。

「……ごめん。最上さん」

「…………え?」

一体何を……。困惑に瞬いていると、敦賀さんはもう誤魔化し方が分からないと呟いた。

「君への想いも、過去への後悔も全てが溢れ出して止まらない」

「後悔……?」

それは、最近の敦賀さんの異変を思えばああそうだったんだと理解出来る話。

「君を抱き締める資格なんて無いのに、俺は……一方的に君にすがりついているね」

まるで血を吐くみたいな敦賀さんに胸がはちきれそう。

「君の優しさにつけ込んで……」

心が……痛い――。


「ごめん……もう……」

敦賀さんの腕の力が緩んで、私から離れようとしているのが分かってしまったから。

「っ!!?」

とっさに敦賀さんの頭を思いっきり抱き寄せて、叫んだ。

「なんで謝るんですかっ!!」

「最上……さん?」

腕の中の敦賀さんが頼りない声を発した。

「辛いなら辛いって、泣きたいなら泣きたいって、なんだって言ってくださればいいじゃないですか!!私は、そんなに頼りないですか!?」

「え……っと……」

なんだか頭に血が登っていて自分でも何が言いたいのか、纏まってなんてなかったんだけれど。

「そりゃ確かに、いつだって私が敦賀さん敦賀さん敦賀さんって頼ってばっかりでしたけど、でもっ、私だって……たまには私だって敦賀さんのお役に立ちたいんですよ!!」

「あの……最上さん……?」

「なんにも分からないまま、ハラハラ心配しか出来ないのが、どんなにむなしいと思ってらっしゃるんですか!!」

ジワリと涙が浮かんできた辺り、相当感情が高ぶっていたのだけれど……。

「おかげで夜は敦賀さんの事ばっかり意識して少しも眠れないし、今日はせっちゃんですらなかったのに、朝も学校でも、どこにいても何かにつけて敦賀さんの事ばっかり考えてて、こんなのっ、こんなの良い迷惑なんです!」

「ご……ごめん」

「そばにいてって言われたからって、好きでもない方のそばにいられると思いますか!!」

今この状況から逃げ出せないくらい、敦賀さんに身体も心も捕らわれているっていうのに、肝心の敦賀さんが全然そういうのを察してくれてない事が許せなかった。

「一方的にすがりついてるとか、つけ込んでごめんなんて言葉。今すぐゴミ箱にでも丸めて捨てて来て下さい!」

なんで。
どうして。
気付いてくれてもいいじゃない、なんて。
散々逃げて、隠していた気持ちを気付いてくれないなんて腹を立てるってどんな見当違いな怒り方よと思わないでもないけれど。私も色々と酷いのかもしれないけど。だけど。

「敦賀さんが好きじゃなかったら、そもそも私はこんな所までご一緒してません!」

だけど。
もう止まれない。

溢れ出した私が、気持ちが止まらない。

「……す……き……?……最上さんが……俺を?」

まるでそんな可能性、考えた事も無かったよと言わんばかりの敦賀さんがあまりにもポカンとした声だったから、なんだか面白くなってくるような気さえした。

だからか、もう言ってしまえと何かにそそのかされた。

「私は、敦賀さんの事が大好きですからここにいます!私は愚か者ですからねっ、もう離れようって言われたって離れませんからね!!」

勢いに任せて、お腹の中に溜めていた言葉が溢れ出す。

どうして、こんなにも。

「悔しいくらい、どうしようもなく好きな……んぅっ!?」

感じたのは温もり。

叫んでいた私の唇に噛みつくように重なる。


敦賀さんの唇――。








朝、目が醒めて、一瞬、ここがどこだか分からなくてまばたきを重ねた。

「あ……」

私を抱き締めている腕が敦賀さんだって思い出して、見上げると敦賀さんの長い睫が伏せられていて、穏やかな吐息が聞こえる。

「ふふ、ぐっすり寝てる」

無防備な寝顔がなんだか可愛らしくて、ああ、そうだ。敦賀さんの家に泊めてもらったんだって思い出した。
衝動のまま、白いシーツの上に散らばる黒髪をさわりと撫でてみる。

「ん……」

僅かにたじろいだから指先を引っ込めたのだけれど、敦賀さんの瞳はまだ開かなくて、ひょっとしたら、敦賀さんも私と同じで、しばらく碌に眠っていなかったのかもしれないなんて思う。

たじろいだ敦賀さんの腕に力が増して、抜け出す事が出来ないくらい近くに引き寄せられた。

(おでこ……敦賀さんの胸に当たってる……)

ドクンドクンと鳴っている鼓動と、敦賀さんのゆっくりした寝息聞いているうちに、段々目蓋が重くなってきた私は、あと一時間くらいなら大丈夫かななんて思いながら、訪れた睡魔に身を任せて瞳を閉じたのだった。



――――――――――――――


ひょっとしたら夢かもしれないから、一緒に寝てくれる?なんて情けない事を言った俺に。
彼女は「しょうがないですね。腕枕をして下さるなら良いですよ」なんて、やっぱり夢じゃないかと思わせる言葉を返して、一緒にベッドに入った。

ただ、彼女を腕の中にしまって、シーツにたゆたう事が出来る僥倖は簡単に言葉には出来ない喜びだ。

うっすらと目蓋を持ち上げれば、やっぱり彼女はそこにいて、彼女の匂いと、呼吸と重さがここにいる確かな証しで、また俺は瞳を閉じる。

彼女というフィルターが俺の濁りをろ過してくれたらしく、ずっとまとわり付いていた鬱々とした息苦しさがどこかへ消え去ったように心は軽やかだった。

ああ、これが御守りって言う事なのかな。

単純だけど、それだけで強くなっている気がした。





彼女は光――。

光がここに居てくれる限り、きっと闇に迷う事は無い。







ヘタレ敦賀さんのお話で両思いになった場合。一緒の布団で寝た所できっと本当に添い寝しただけで、どうこうはなって無いと思うのですね。
でも、蓮のパジャマ着て寝てるキョーコさんってすんごいかわいいと思うの。
そしてモダモダしながら手順を踏んでアレな関係になる訳ですね←
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