スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

SS・崩れゆく世界の果てで貴方を愛す
没かなーと思っていたんですが、数名の方に書けーとお尻をペンペンして貰ったので、書き上げてみました。

ちょっぴりいつもとテイストを変えて・・・と思ったんですが、
多分、違うのは頭のキョコさん視点だけorz
後半になればなるほどいつも通りだったぞ。ありゃ?。

だいぶ桃色で、裏庭かどうかのギリギリラインです。むりくりきゃっきゃです。
桃色苦手な人はあんまり我が家にいないだろうと最近では開き直ってますが、一応ご注意ください。

あと、別件。
名もなき豚さんちに挿し絵モロポロ敦賀さんの絵を一件献上しました。(目次参照orぶいさんちへGO。)

パスワードレスは今夜は出来なかったので、また改めて頑張ります。もうちょっとお待ち下さいませ。








崩れゆく世界の果てで貴方を愛す






--------------





「……敦賀、さん……?」



その日。

 私たちの均衡は跡形も無く崩れた。



――――――――――――――



始まりはなんとなく。だけど、成り行きを思えば、必然的な事だったようにも思う。


ダークムーンの収録も終わり、次に控えるのはヒール兄妹という二人きりでホテル生活という特殊な仕事で。本格始動の直前には予行演習という名目で何度かホテルの一室に帰宅した。


最初こそダブルベッドの部屋に案内されてパニックになったものだけれど、もちろんツインの部屋なので、間違っても兄妹が同じベッドで寝ていた訳ではない。
一度だけ、同じベッドで寝る事になった夜もあったけれど、あれは敦賀さんの様子もおかしかったし、私は結局寝てなんていられなかったのだから、ノーカウントで良いと思う。

ただ。その夜から、歯車がかみ合わなくなったように、私と敦賀さんは何かが合わなくなった。




敦賀さんが何かを隠すように、不自然なまでに『敦賀さん』だったから、私はずっと敦賀さんの事ばかりが気がかりで、敦賀さんの事ばかり考えていて。

尊敬する先輩だったはずなのに、好きになってはいけなかったはずなのに。


考えれば考えるほど、自分がどれだけ敦賀さんに依存していて、好きになっていたのかを気付かされてしまって、正直、絶望した。
また私は懲りもせず誰かを好きになったのかと。
ただ、相手が敦賀さんだったから好きにならざるを得なかった事も否定は出来ないのだけれど。


だから、こんな私の世迷い言なんて封じてしまおうと雪花ヒールである事に神経を集中させようって思った。その中で、敦賀さんが苦しんでいる事に力になれれば、それでいい。

そう、決めたはずだった。



決意して、また最上キョーコから雪花になってホテルへ帰る。



だけど、私の気持ちなんて、敦賀さんと一緒にいればいるほど、とても簡単に傾いてしまうのがすぐに分かった。
本当に、恋というのはなんて愚かなの。どうしてこんなにも、救いようがないのかしら……。
顔が見えただけ。言葉を交わしただけ。それだけでなんでこんなにも泣きたくなるくらい、幸せを感じてしまうのか。




どう仲の良い兄妹を演じようと、結局は血の繋がらない男と女。
彼と自分は他人なのだとはっきりと意識されていく境界線。
そこは絶対に踏み入ってはいけない。



互いがベッドに入ったそこだけは、睡眠という演じようもない時間を過ごす為には二人の間に透明の壁を作り、何があろうと不可侵にしなければならないという暗黙の了解があったはずだった。


けれど、雪花という皮をかぶりながらも、肌で感じる。

私が眠れていないように、敦賀さんも、眠れていない事を――。



緊張感が張り詰めた部屋の中で、敦賀さんはカインとしてシーツの中で繭になり。
私は雪花はウィッグをぎりぎりまで着用し、出来る限りヒール兄妹であろうと努力をしていた。


互いに背を向けて、

相手を意識しないように、

息を殺して、

夜が終わるのを幾度も待った。


瞳を固く閉じ、

気配を感じさせないように、

息を吐いた、

朝を迎える為に。


越えてはならない境界線を越えないように。


決して思い出してはならない恋心を思い出さないように。


固く、背を向けて瞳を閉じていた。



けれど。
そんな日々に体力的な限界が訪れない訳もなく。

極限まで張り詰めた糸を抱えながら、目蓋は自然と落ちた。

そして、必要最低限の回復をした身体は、真っ暗な闇の中、緊張を思い出したように唐突に目蓋を持ち上げた。


暗い、暗い部屋の中だから。

この暗闇ならばきっと大丈夫。だから、敦賀さんの方へ向き直る寝返りを打った。そこに根拠も理由も存在はしない。



「……ぁ……」
「っ……」


思わず息を飲んだ気配と、小さな声が零れ落ちた。

暗闇の中、大丈夫だって思っていたのに、視線は確かに交差したのだ。


目が逸らせなくて。
ただ、敦賀さんの瞳を見返しているのだけれど、喉はからからで。


見えない何かに導かれるように、
闇に惑わされるように、
誘われるように。

敦賀さんの瞳が揺らめいたように思う。


「……敦賀、さん……?」



兄さんと、呼べさえすれば辛うじて繋がったはずのこの瞬間を、敦賀さんだって肯定してしまって。
私は今の自分たちがヒール兄妹である事を否定してしまった。

言葉一つでまるで崖から身を投げるようにあっさりと失われた退路。

ギシリと軋んだベッドの音に、心臓がドキリと高鳴った。



その日。私たちの均衡は跡形も無く崩れて。

そうして、私はそれを心の奥底で願っていたのだという事を思い知らされてしまったのだった――。





――――――――――――――





過去と後悔に追い込まれる日々が続いていて。
確かに俺は疲れていた。

何度となく押し寄せてくる闇に飲まれそうになる度に彼女が俺を引き止める。

彼女に繋ぎ止められて、俺はかろうじて生きていた。


眠る事で意識を手放してしまえば最後。俺は闇に覆われて、敦賀蓮である事すら出来なくなるんじゃないかだなんて、馬鹿げているかもしれないが、そんな言い知れない不安に抗いきれない程には弱くて、目蓋を閉じる事すら出来やしない。

こんなにも脆いのかと自嘲の笑みすら果てしなく重く。シーツの中でじっと息を詰め、眠るフリをして彼女が寝入った頃を見計らいそっと顔を出すと夜闇に紛れながらもうっすらと見える彼女の姿を追った。

暗闇の中で聞こえる彼女の寝息がなにより俺にこの瞬間こそが現実で、確かにここで生きているのだと確認させてくれる。

自分より年下の少女をより所にするだなんて情けない。そう思っていても、連日の睡眠不足のせいか、意識は散漫で、自制が働かなくなりつつあった。


何かに縋りたい。

誰かに裁かれたい。

それが他でもない彼女ならば死刑でも構わないとさえ漠然と思う。

ただ、彼女を抱き締めて。

抱いて、犯して、泣かせて、愛して、喚いて。


果てたい。



腕を彼女に向かって伸ばし、自分の手が汚れている事を思い出してシーツに沈めた。繰り返し、何度も。
これ以上、近づいてはいけない事を思い出せと何度も何度も心の奥底で唱え、願う。



「……ぁ……」
「っ……」


交えてはならなかった視線が交差したのはそんな夜で、俺は伸ばしてはならなかった腕で彼女を捕まえた。

彼女のベッドをギシリと軋ませて腰掛けて、白い頬を手のひらで包み込むと彼女がピクリと小さく震える。

本能だとか、欲望だとか。
そんな泥臭い物が先行したまま、自然と唇を寄せて、驚きに身を硬くする彼女が抵抗を思い出さないうちに口腔内を余すことなく蹂躙して。
彼女の空気を奪った俺は、赤く染まっていく頬と、潤んだ瞳と、乱れた呼吸に心臓を掴まれた。

「ん……ぁ……」

彼女の小さな声が意味を成させないまま、桃色の肌を暴き出し、たくしあげたナイトウエアから覗く桃色を強く吸い、柔らかな肌をなぞりながらいたるところに舌を這わせる。

震える華奢な身体に覆い被さって、敏感に跳ねる所を探ってたくさんの花を咲かせた。
割り開いた足を閉じられないように力を込め、甲高い声が上がる場所を責め立てて。


凶器を彼女にねじ込んでようやく、俺の中のドス黒くて、歪んだ物がすうっと引いていった。

「……つる……がさ……ぁ」

貫いた彼女が痛みに顔を歪め、ボロボロに涙を流している事にようやく気付く。

「……ご……めん……」

カラカラの喉に反して身体は汗や体液でグチャグチャに濡れていた。
それは彼女から流れる血液の力か。
俺自身は半分しか入っていなかった。けれど未開拓の証しを示すそこが苦しくない訳がない。
思わず抜かなければと思ったけれど、無理矢理に突き進んだ小道は、いく事も引く事も負担になる事は分かっていて。
食いちぎられそうなキツい締め付けに、止まる事しか出来なかった。

「ごめん、最上さん……」

罪悪感が一瞬で膨れ上がり、彼女の瞳を見れないまま、彼女の心臓に向かって謝った。

どれだけ罵倒され、嫌われるか知れない。

それが、

怖い――。



「敦賀さ……?だい、じょうぶですか?私……大丈夫、ですよ?」

苦しげな息の中、彼女の手が、俺の肩を受け止めて、そして、あろう事か俺を気遣っている事実に頭を殴られたようだった。

「ごめん。ごめん……」

ただ謝る事しか出来ない。
言葉なんてなにも浮かばずに、歪む視界に涙まで出ているんだと知る。
加害者の俺に涙する資格など無いだろうに……。


「……敦賀さん」


ふわりと彼女の腕が俺の頭を引き寄せて、ドクンドクンと鼓動を感じた。

「辛い時は、泣いていいんですよ?」

答える事なんて出来なくて、なすがまま、彼女の指先が髪の毛を擽る。

「敦賀さんが私を助けて下さった分だけ、私だって敦賀さんのお役に立ちたいと思ってます」

「……だからって、今、俺がしてる事は許される事じゃ……ない」

一生懸命自分を落ちつかせようと意識的に大きく呼吸する姿が、今、どれだけ彼女に負担を強いているかを理解していても、萎える気配の無い俺は無垢な身体を蹂躙し続けている。

「今までだって、俺が君を助けてきたのは、君の傍に居たいという下心があったからだ。だから……」

俺に同情して身体を捧げる必要はない。そう言えばいいのに言えない。

「――最低なんだ」

自分の汚さに直面し、吐き気すら覚える。

「……じゃあ、おあいこですね」

クスリと笑う彼女の言葉の意味が飲み込めない。
彼女は今、なんと言った……?

「……え?……」

「私にも、下心はあったみたいですから」

ようやく顔を上げて、彼女と視線が交差すると、彼女は柔らかく、微笑んでいた。

「敦賀さんの為になんて理由を口にしながら、結局。私はただ、敦賀さんの傍に居たかったんです」

だから、敦賀さんは最低じゃありませんよと彼女は笑う。

「――私は、敦賀さんの物になりたかった……」

込み上げてくる衝動のまま、掻き抱いた彼女の温もりに、また熱いものが込み上げてきそうで、唇を奪って誤魔化した。

――ずるくてごめん。

そう伝える事が精一杯で、俺を受け止めてくれる彼女に何から告げればいいのだろうと必死で考える。

けれど、返される口付けに夢中になった俺に、この夜告げる事が出来たのは、好きだというたった一つだけだった――。








むりくりらめー!って方がいっぱいいそうでおいたんは小さくなっております。
こんなん書いて本当すいませんでしたorz 
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

やっちまったんですね。
やっちまったんなら、中途半端に終わらせちゃあいけませんぜ。二人共満足させてあげてくださいね。んで、続きも期待しちゃって良いのでしょうか?期待しちゃいますよ。
美音46 | URL | 2012/09/30/Sun 16:17 [編集]
No title
>美音46さん
いつもコメントありがとうございます^^
中途半端wwwそうかもしれませんねー。
ただ、至るまでの過程とか、あと、そこからの余韻を書きたかったので、私的には完全熱唱・・・燃焼なのです。熱唱してどうするw
最後までガチで行くつもりの時はパス記事にするので、ここで容赦してやって下さいまし><
惣也 | URL | 2012/10/01/Mon 00:14 [編集]
トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 光の箱庭. all rights reserved.