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ACT.193本誌続き妄想:SIDE-K
はいはいこんばんは!
ちょみちょみ過去記事をいじってました!191と192の感想書いてたぐらいですが。
193の感想も書くぞー!と息巻いて、193を書く予定のページに191、192感想へのリンクをちょこちょこ足してたんですが。すでに見ていただいてる方もいらっしゃるようで・・・。
どこにも言ってないのに更新に気づいていただけちゃっている!?と愛を感じました。拍手ありがとうございます!!!
ええ、例によって独断と私の雄たけびの詰まった代物なので、叫んでるだけですよ本当←
こういうとりとめの無い感想しか書けないからファンレター書くのが苦手なんだろうなぁ・・・←過去書いたファンレターは某声優さまにだけなんですが。
いつか勇気が出せたら先生に感想を届けたいなぁ。今のところハガキが精一杯だよ。くうう。

さて。追記はキョコ視点の続き妄想であります。追記よりどぞー!




本誌続き妄想 ACT.193






携帯電話が空を飛んだ。


こんな乱暴な事。『敦賀さん』ならば有り得ないと思うのだけれど、『兄さん』ならば、有り得てしまうのだから、私――雪花は驚いてはいけない。

なのに――。


(なっ……!!!!!!)


携帯電話が弧を描き、ガチャンとひどい音を立てるまでの軌跡をまるでスローモーションのように見えていた私――最上キョーコは、突然のこの事態に反応する事が出来ず、ものの見事に固まってしまった。

驚きすぎた頭は真っ白で、雪花の顔なんてしていない。

――というより、私には出来なかった。



たしかにあれだけ大音量で鳴り響けば耳障りだったとは思う。
兄さんに携帯電話が取り上げられた事は当然かもしれない。

――自分以外の物に雪花の視線を奪われている事は、カインにとって我慢ならないだろうから。

(だけど……なにも投げ捨てなくても……)

「どうした?」

まるでなんにもなかったように、兄さんは私を覗き込んだ。

とても、純粋な顔で。

(あれだけの放物線を描いたんだもの。壊れてしまったかしら……)

そんな埒もあかない事を考えてでもみなければ、兄さんの世界に一方的に飲み込まれてしまいそうな気がした。

「……別に」

――でも、本当にそれだけ?


電話を取り上げた兄さんが『非通知』だって事を見咎めた瞬間。
双眸に宿った――暗い色。


(私の心臓……このまま壊れそうかも……)

怖い、恐い……顔。


(さっきのあれは、……どっち?)

「『別に』という顔では無さそうだが?」

切り替えるのだと決めたばかりの、一流の役者になる為の指針があっという間に霧散して。
頭の中を締めるのは『敦賀さん』ばかり。

「……何でも、無いわよ」

なぜ?

どうして?

分からない。

疑問ばかりが心に渦巻く。


――『非通知』だったから。
『アイツ』を持ち込んでしまったから……?。

(いいえ。……それこそ私の思い上がりってものでしょう?)

それでも……。
考えてはいけない可能性がどうしても頭をよぎる。

この場に『最上キョーコ』を持ち込んではいけないのに。

――今ここに、雪花はいない。


「嘘付き」

「え?」

兄さんの声が真上から降ってきた。
蛍光灯の光が遮られて、暗くなった視界を持ち上げるように見上げれば、いつの間にか兄さんはすぐそばにいる。

(なんで……こんなに近い……?)

手を伸ばせば、簡単に触れられる距離に瞬く。

「出たかったんじゃないのか?アレに」

アレ……と、携帯の事を指しているくせに、全く視線を外してくれない兄さんの眼光に負けないように、努めてクールに笑ってみせた。
それが出来なければ、君は駄目だと言われてしまうかもしれない。

「……まさか……。こんな真夜中だもの、どうせ悪戯電話でしょ」

電源を切ろうと慌てふためいていた私を見ていただろうに。
意地悪な問いかけだと思う。

(落ち着かない……)

距離が近過ぎて、見上げるのが苦しいと思うのは、体勢とか、そういう事じゃなくて。
部屋の中の空気が肺に突き刺さるような。毒物が身体中にジワジワと広がっていくような、真綿で首を絞められているような。とにかく、悪い予感。

だからか、心臓の音がやけに大きく、鼓膜を震わせた。

「……セツ」

頬に兄さんの長い指がするりと回る。

触れられた箇所から、考えている事が全て暴かれてしまうような気がして、思わず身体がピクリと跳ねた。

(あ……)

私の身じろぎがバレないはずもなくて、しまったと思った頃にはもう遅く。じっと私を見下ろす兄さんの纏う空気が、ヒュウっと冷たくなった……ように感じる。

「……な……に……?」

頬から首筋を辿るように下りた手のひらが喉を包んだ。
このまま首を絞められてしまうのかもしれないなんて、有り得ない錯覚をしてしまう程にすっぽりと。

(私……怖いの……?)

この人は、敦賀さんなのに?

「…………逃げるか?」

セツと呼ばれた。だけど、今、自嘲気味な苦笑を浮かべて問い掛けたこの人は、カインではなく、敦賀さんなんじゃないかと感じた。

――いつもの。柔らかい敦賀さんの笑顔が見たい。
唐突に、そんな事を思いながら、ただ首を横に振った。

――こんなの、らしくない。

肌が粟立ち、理由も分からないまま、悲しいと、苦しいと思う。

(逃げたいなんて、思わないのに)

そばにいたいと、この人を満たしているのかもしれない苦しみを、和らげたいと、知りたいと願うだけなのに。


――この感情を表す事が出来る言葉を、私は知らない。


「セツ」

囁くような小さな呼び声がすぐそばで聞こえる。

「なに?兄さん」

「……俺を裏切るな」

「裏切る?意味が分からないわ」

雪花がカインを裏切る訳もない。それでは雪花とカインの設定を、台本を変えてしまう事になる。
そんな事はありえない。

「ここには、俺とお前しかいらない。だろう?」

――だから、ここに他人を持ち込むな。

「俺だけを見ていろ」

言外の言葉は明らかに松太郎の馬鹿を完全に拒絶しきれていない私への言葉なのかもしれない。

「ずっと一緒にいるわよ?何を言ってるの?」

「なら……良い……」

まるで、私は貴方の物なのだと錯覚できる会話。
設定の上に成り立つ言葉は真実ではないけれど、けれど、ずっと敦賀さんのそばにいられれば良いなとそう思った。

「そ?」

「ああ……」

首筋から解かれた手のひらに髪をくしゃりと撫でられて、また心臓が大きな音を立てた。

耳の奥に響く高鳴り。

子宮に響く、声。

それに呼応するように心が喜悦している。

その理由をこれ以上自覚したくなくて。
自分の心臓の前で想いの入った箱に鍵をするようにぎゅっと拳を握った。

「……兄さん、ご飯は?」

「食べた」

不遜に短く答えるけれど、長い足の下には片付け損ねた空っぽの空き缶が一つ転がっている……。

「ビールはご飯にならないのよ?……本当にご飯は食べたの?」

「…………」

正直に言いなさいと問いただせば、兄さんは沈黙を貫いてしまう。
それでも、私をじっと見つめる目力は変わらない。
思わずこみ上げた小さな溜息を、台詞の中に溶かして誤魔化した。

「食べてないのね。すぐ作るから、ちょっと待ってて……」


ずっと向き合っている事が耐えられなくて、私から背を向ける。

すると、兄さんはするりと私を背中から抱き締めて、耳元に囁いた。

「……お帰り」

今言い忘れたからと呟いた兄さんの、私を絡め取る腕の強さに心臓が今度こそ壊れるんじゃないかと思う程、大きく跳ねた。

「……ただいま……」

二度目のただいまの中に、本当に帰れる場所がこの腕の中なら良いのに。そんな願望さえ入り混じっている。

こんな罪深い事を考えてしまったと言うのに、背中越しに伝わる兄さんの全てが私を石にしてしまった。

(……もう少しだけなら……このままでも良い……のかな……)

カチンコチンに固まった頭と身体を抱えたまま、呼吸を忘れる。

(もう少しだけ……)


――込み上げてくる感情の名前を、私は知らない。


知りたくはない……。









全然関係ないんだけど、台風の時に、風で勢いよく開いた扉に手に持ってた携帯電話を弾き飛ばされて、それこそ四メートルぐらいぶっとんだ事があるんですよ。アスファルトに。
ひいっ、壊れた!!って思ったけど、傷だらけだけど意外と平気だったよ!あれから半年。うちの携帯はまだまだ現役でこんなSSを書かされていますwきっとスマフォだったら割れてたな。







・・・ところで、蓮サイドとか・・・いる・・・?






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