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ACT.193本誌続き妄想:SIDE-R
10月も半ばに入りましたねこんばんはー。
蓮視点いる?とか聞いてみて、調子に乗って書いちゃったよテヘペロ。
しかしながら・・・。
私、一人称って書くの苦手だったわぁと再認識しながら書いてました。
もともと、ここで小説始めたのが本当初めてなんで、最初は一人称とか三人称とかを全く理解してないまま手探りで始めたので←まじだ。
最初のころはいろんな文法が入り混じってさえもいたんですけどねぇ。日本語って難しいぜっ。
最終的に開き直ったのは読んでくれている人が理解できる文章を書ければいいかな。だったような←
でも、ある程度書き慣れた今だからもうあの頃のがむしゃらさがないのかも知れないと思うと・・・。なんかそれはそれで切ないなっていう。あれ?どうしてセンチメンタル!?

ということで、最近はがむしゃらに衣装作りにも没頭しています。キラ←

そんなわけで、いつも拍手ありがとうございます!今回たくさんコメント頂いちゃってあわー!です。お返事も書けるようにがんばります^^あ、もちろん無記名のみなさま、ご来訪の皆様にも感謝感謝なのです^^
ではでは、ずずいっとお付き合いくださいませ^^








ACT.193 本誌続き妄想





心の奥底に根付くこの黒い感情を、俺はよく知っている……。



ガチャンと落ちた携帯電話の音に呼び覚まされるようにハッと我に返った。

(今……俺は何をした……)

激情に駆られ、後先を考えずに手が出てしまった。

落ちた携帯電話はその象徴だろう。

(俺は……っ)

あれほど深い悔恨の闇に飲まれたはずなのに、年月を重ねようと俺の本質は何も変わってはいないという現実がここにある。

目の前にいる彼女だって俺が起こした蛮行に硬直化しているじゃないか。

(だめだ……っ)

彼女にだけは、悟られたくない。

自分の汚さを棚に上げる矮小さに、自己嫌悪だけが肥大していく。
それでも、こんな情けない有り様をどうしても気づかれたくないと、彼女の前で取り繕う俺は――敦賀蓮であろうと。

……滑稽なまでに必死だった。


「どうした?」

彼女の瞳には怯えや、蔑みといった色は見受けられず、彼女は俺を見上げていた。――ほんの少しだけ困った顔で。

「……別に」

とっさにカインになったのは、長く敦賀蓮として俳優である反射神経を磨いてきた結果だろう。

「『別に』という顔では無さそうだが?」

彼女が雪花を全うしようとしている事が見て取れ、俺はまた、彼女の真っ直ぐさに救われる。
が、同時に。だからこそ見えてこない彼女が本当に感じている事を今すぐにでも問いただしたかった。

「……何でも、無いわよ」

――何でも無いはずないだろうに。
ここ最近の俺は、きっと不甲斐なく、どう見てもおかしいと思われている事だろう。

彼女との関係を維持する為には無様な姿は見せられないというのに。
今、彼女が思い、考えている事を知りたくて、彼女が感じている内容をどうにか読み取れないかと息の一つも見逃さないように視覚に神経を集中させる。

すると、チラリと視界の隅に入った携帯電話から、聞こえるはずのないコール音が再び聞こえたような気がした。

『アンタだけは有り得ないんだとよ』

――今、彼女が俺の事を考えているとは限らないのだと、それは笑い声にも似た幻聴だ。

(有り得ない……か……)

彼女が考えているのはアイツの事かもしれない。
そう思うと落ち着いたはずの黒い焔が再び力を取り戻すように心の中でとぐろを巻いた。

突き動かされた一歩は、間違いなく嫉妬によるものなのだろう。

鎌首をもたげるように肥大するドロドロとした感情が彼女を鉾先にと向かっていく。

――なんて、無様なんだ。


「嘘付き」

「え?」

「出たかったんじゃないのか?アレに」

どうか否定して欲しい。
そんな願望とは裏腹な問い掛け。
傲慢で、身勝手な想いである事は分かっている。

俺だけを見て、俺の事だけを考えて。本当にそうなれば、きっと見せられない面ばかりを持ち合わせている俺がうろたえるんだろうと分かってるのに止められない。

だから、彼女の中に不破はいらない。

――居てほしく無い。

「……まさか……。こんな真夜中だもの、どうせ悪戯電話でしょ」

――欲しいのは、そんな言葉じゃないんだ。


 『君の中から不破を消して』

思わず口から出かかった言葉を飲み込んだ。

「……セツ」

今、俺は彼女の兄なのだと自分に言い聞かせるように雪花の名を呼ぶ。

頬を取り、触れた箇所から彼女の気持ちが読めれば良いのになんて出来もしない事を思う。

そうして彼女の身体が小さく跳ねた。

「……な……に……?」

ほんの少し上擦る声と彼女の中に一瞬垣間見えた怯えの色が胸に突き刺さった。

(装ってくれてるけど……キツい……ものだな……)

彼女ばかりを見ていたから、気付いてしまった。

どうしようもなくなった、この距離を。

――変わりたくないと願いながら、もうここまで進んでしまったのだ。

彼女の頬に添えた手で、首筋を辿るように喉元を掴んだ。

(細いな……)

このまま力を込めれば、彼女は俺だけの物になる……はずもないのに。

「…………逃げるか?」

――こんな俺のそばには、いない方が良いのではないか。

浮かんでは沈む最低の衝動。

――壊してしまう前に、彼女を手放すべきだ。

彼女だけは、自分の過ちで傷つけたくないと分かっているのに。

(――駄目だ……離せない……)

「セツ」

なんて意気地の無い……。

「なに?兄さん」

俺の罪の何も知らず、慕う彼女を利用して。

「……俺を裏切るな」

――彼女を裏切るな。傷つけるな。
それは、自分への言葉。

「裏切る?意味が分からないわ」

――ひたむきに雪花である彼女を裏切るかもしれないのは俺の方だ。

「ここには、俺とお前しかいらない。だろう?」

だから、誰にも波を立てさせたくなかった。

もう、僅かな刺激でさえも零れてしまいそうな感情を、決壊させる訳にはいかない。

「俺だけを見ていろ」

狡い男だと分かっているんだ。

「ずっと一緒にいるわよ?何を言ってるの?」

「なら……良い……」

彼女がずっとそばにいてくれるはずなどないと分かっている。
俺みたいな人間に、誰かと心を通わせる瞬間など、あって良い訳がないのだけれど。

「そ?」

「ああ……」

今だけはこれ以上ないくらい大切にするから。

「……兄さん、ご飯は?」

「食べた」

どうか。

「ビールはご飯にならないのよ?……本当にご飯は食べたの?」

「…………」

今だけは。許してほしいと誰ともになく祈る。

「食べてないのね。すぐ作るから、ちょっと待ってて……」

小さな身体を背中から抱き締めて、耳元に小さな呟きに乗せる。

「……お帰り」

「……ただいま……」


――この腕の中の愛しい存在を、手放さなければならない時がずっと来なければ良いのに。







キョコ視点より暗いつーか救いようのない話になったような気がしなくもないorz
あ・・・あれれー?

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