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SS・ラージストリー
寒いですね、こんばんはー!タラのお鍋が美味しい今日この頃です。しかし鍋はうっかり食べ過ぎて太りますorz

さてさて、194の続き妄想をきっかけにたくさんの方にパス請求頂きました、ありがとうございます^^
ご丁寧な請求だったり、到着報告だったりで、レスしてなくて本当すいませんorz
裏庭に関してはもう最初からレスはしてませんって公言してるんであれなんですけど。ぎゃふん。
とにもかくにも、みなさまありがとうございました!ありがとうございます!!

さてさてさて。本日の更新は短編でございまする。
タイトルは造語です。きりっ。
そしてこの寒いのに 真 夏 の お話です←まじか。
内容はネタ的なギャグのつもりなので、心広くどうぞなのです^^





ラージストリ








規格外というものは、何にでも、どこにでもあるもので。
『物』であっても『人間』であっても、規格外だからこそ得をする事があれば、損をする場合もある。

協調性を重んじる傾向の強い日本人が、少数派の彼らに対し、歩みを合わせる事はどちらかというと無きに等しい。

衣服のサイズが無い。
靴のサイズが無い。
家屋の鴨居に頭がぶつけては高さに悩み、寝具のサイズにとて悩む。
人より視界が高い故に、掃除の行き届いていない残念な光景はより目につきやすく、実は物を取る為の脚立扱いもザラだ。

頭頂部における資源が枯渇している人物を見下ろす構図になれば、自分が悪いのかとなんとも言えない罪悪感に駆られる事も無いとは言えず。

足の長さに羨望や嫉妬をする前に、そんな言葉には出来ない苦労を汲んで欲しいと思わなくもないのだが、生憎と『敦賀蓮』はそういった事を表に出して許される立ち位置にはない。

そして、現在。

彼の眼下にはどうすればいいのか対応に悩む景色が広がっていたのだった。






「こんにちは、敦賀さん。今日は暑いですね」

「そう……だね」

たまたま用事があり、事務所を歩いていた蓮は、どうやらラブミー部の仕事中らしい最上キョーコと出くわす事に成功し、これ幸いと呼び止めた訳なのだが、真夏日に相応しく、キョーコは半袖半ズボンのラブミーユニフォームを着用していた。

芸能人としての意識を持ち始めたのだろう。ユニフォームから覗く足には日焼けの跡は見あたらず、すらりと伸びた白い足が眩しく映る。

(生足……)

「敦賀さん?お疲れなんですか?」

「え?あ、いや、大丈夫だよ……」

思わず目を眇めてしまった蓮をどう受け止めたのか。気遣わしげに覗き込んでくるキョーコに、いつもの通りならばにこやかに、穏やかな会話のキャッチボールとなるはずなのだが、エントランスへと向かう為に並んで歩き出した二人の距離がまずかった。

(っ……!?)

その気になれば触れ合う事が出来る距離で並んで歩く。
それは、蓮がキョーコを見下ろす構図となり、つまりは、普段とはまた違う光景を目撃してしまったのだ。

(……見えてる……)

ラブミーユニフォームのファスナーが胸元あたりまで下ろされていて、ドピンクの間からは白いレース地のキャミソールがちらりと覗いている。

(…………っていつまでも見てたらセクハラだろう、俺っ……)

問題は、キョーコをすぐそばから見下ろす格好の蓮の視界には、キャミソールの中にある谷間はもちろん。
下着の、つまりはブラのアンダー部分に落ちる影までばっちり丸見えだという事だ。

神の悪戯の再来か。胸の合間に落ちる影が、まだ見ぬ柔肉の起伏の姿を脳内に思い描かせるには十分すぎる刺激。

(っ……落ち着け……いや、だが……目が言う事を聞かない)

まばたきすら忘れ、唾液を嚥下してしまった蓮の反応は健全な男子だからに他ならず。思わず足を止めて溜め息まで吐いてしまった蓮はある意味、悪くないはずなのだ。
けれど、蓮の心の葛藤など預かり知らないキョーコは突然足を止めた蓮を振り返り、不思議そうに小首を傾げて問いかける。

「敦賀さん?」

「あ。えっと、何かな?」

ハッと我を取り戻し、キョーコを見やれば、キョーコは「お時間は大丈夫なんですか?」と口にし、続けて時計を見た蓮は内心で舌打ちしたくなる気分を押し殺して微笑んだ。

「あー。うん。そろそろ行かないと間に合わないかな」

確かに移動しなければ次の仕事には遅刻してしまう。
だが、このまま何も言わずに移動してしまうと、蓮並な身長の人間はそれほど多くないにせよ、この業界。長身の人物は街中をただ歩くよりは確実に多く存在するだろう。
つまり、自分以外の人間がキョーコの無防備なそこに気付くかもしれない。

それはどう考えても許せない事である。

「そうだ、最上さん」

「はい?」

「日焼け止め対策はきちんとしてる?」

これまでに勝ち得た信頼関係を守る為にも下心など微塵も見せる訳にはいかない。
蓮は己の俳優としてのプライドを賭ける勢いで自分の中の演技者のスイッチを押した。

(穏やかに穏やかに。……落ち着け、俺)

「はい!ミューズオススメの絶対焼けない日焼け止めクリームを頂いて使ってます!」

「そっか。ミス・ウッズのオススメなら安心だね」

「ですよね!」

えへへと微笑むキョーコの笑顔にうっかり和みそうになりながら、蓮は微笑を崩さずに「でもね」と続けた。
コツリと靴を鳴らし、再びすぐそばまで踏み込んでキョーコを見下ろす。

「しっかり塗り込んでいても、デコルテは極力紫外線に晒さない方が安心だよ?」

「え?」

キョーコが目を丸くしている隙にと極自然にユニフォームのファスナーを持ち上げた。

ジジジジと上がったのはたかだか三センチも良い所だ。

けれど、それにより自分の心が平静を取り戻した感覚を、蓮は確かに覚えていた。

「昔ね。うっかりこの辺りに日焼け止めを塗り忘れてた事があって、すごく怒られた事があるんだ」

「敦賀さんが……ですか?」

珍しい蓮の失敗談にキョーコが目をこれでもかと大きく見開いる。

(よし。もう一息)

「恥ずかしい失敗だから、他の人には内緒だよ?」

「も、もちろんです!」

びっくりしているキョーコに向かい、恥ずかしそうな苦笑を浮かべながら、蓮は自分の胸元をトンと軽く親指で指差してみせた。

「衣装や撮影次第でここまでファンデーションを塗る必要があったりするからね。最上さんも気をつけるといいよ」

「はい!御教授ありがとうございます!」

「どういたしまして。ああ、首の後ろなんかもうっかりしてると焼けるから気をつけてね」

ニコニコと笑いながらそう告げると、キョーコはなにやら深く心に刻んだらしく、了解しました、ありがとうございます!と再び敬礼をしてみせた。

「あっと、そうだ、いけないいけない。私はそこのエレベーターで移動するんでした!」

「ああ、そうなんだ。お疲れ様、俺ももう行くよ」

「はいっ、お疲れ様でした!」

「うん。またね」

満面の笑みで蓮に背中を向けたキョーコには、蓮がこっそり抱いていた本心に気付いた様子もない。

(……ふぅ……)

キョーコの事だ。一度教えた事は忘れないだろうから、次からはファスナーの位置にも注意を払うようになるだろう。

「……やれやれ」

これで心配の種が一つ減ったかと蓮が踵を返した瞬間だった。

「なぁにがやれやれ、なのかなぁ。れぇんくぅん?」

「……やっ……社さん……」

そこにはメガネの位置を整えるようにフレームに手を添え、むふふという効果音さえ見えるように人の悪い笑みを浮かべた社が立っている。

(しまったな)

「日焼け止め……ねぇー」

(これは……)

「うちの敦賀蓮ってそんなおまぬけな事で怒られた事、ありましたっけぇ?」

(……バレてるよな……)

もちろん蓮がそんな面白い失敗をしている訳もなく、一連の話しは作り話だった訳だが、キョーコは騙せても社は騙せる訳がないかと蓮は諦めの溜め息を吐いた。

「…………今夜、奢りますよ」

「ぶっ、口止め料かっ。新しいな!」

蓮の切り返しが面白かったらしく、社は思わずといった具合に笑っている。

「今夜のお兄さんは奢られてあげるから、とりあえずちょっと急げ。時間だ」

くいっと顎をしゃくる社に、蓮はこれでまたしばらく彼に遊ばれるなと腹をくくる。

「……本当、見ていてまどろっこしくなる関係だねぇ」

先を行く蓮の背中にあーあと呟いた社は、頭の中で本日のスケジュールを再確認した。

「――予定通り終わらせたら、キョーコちゃんとバッタリ出来るかな?」

奢られるのは酒とは決まっていない。

「社さん?」

「悪い悪い、今行くよ」

スイーツも美味しいお店もリサーチしておかないとなと心に置いて、社は蓮を追いかけて小走りに駆けた。







ラージスト←でかすぎる最上級的な。
ストリー←ストーリー
合わせて『敦賀さんの身長が高すぎて起こった小話』という意味でござりましたw

元ネタは。ぶっちゃけてしまうと、コスプレしてるときにリアルに見えてしまって、そっとファスナーを上げた実話からであります。そうか、蓮キョの身長差だとこんなに見えるのか!っていうあの衝撃は一生忘れないと思う←どうもすいません。




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おおお!
そうですよね。上からだと、いつかの神の悪戯が再来しちゃうことも多々ありそうです!危険w

このあと、キョコさんがお洒落ミューズにバッタリ会って、胸元が上までどピンクだと暑苦しいから、繋ぎの胸元開けてキャミみせなさい!とか言われてたりすると面白いですよねw(この日焼け止めは完璧だからあけてても平気!とか言われて)

しかし、ツナギじゃないとき・・・・最初からキャミオンリーのときのバッタリではどうするのでしょうね?蓮さん・・・・じーーーー(≧∀≦)
魔人sei | URL | 2012/11/18/Sun 00:33 [編集]
おおおお?
コメントありがとうございまーす^^

そうそう、神の悪戯が再来したら彼はどうするんでしょうねーw
キャミオンリーの時・・・・どうするんだろ・・・w
自分が着てるジャケットをばさーとかでも萌えるんですけど、それってお付き合いしてないとアレですよねぇ・・・・
惣也 | URL | 2012/11/22/Thu 10:09 [編集]
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