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SS・最後に聞くのは貴方の声で6
ボンジュールモナミデプリーン!←大昔に個人的にはやったドカポンっていうゲームの挨拶みたいな感じなんですがきっと知ってる人はいない。
あっちでもこっちでもインフルはやってますが、そやえもんは元気元気の今日も腐女子です。きらり。

さてさて。二月ですよ。本誌出ましたよ!っていうか、そやえもん、まさかの夕飯の買い物済ませたスーパーで二日前にゲットという←信じられなくて三度見してレジに持って行った。
なんというか、いつも行かないスーパーさまありがとうな日々を過ごしておりました。
まあ、何やってたって、ゲームとか、ゲームとか、衣装とか、衣装とか。新しいジャンル開拓してはまりちぎってたりしてました訳ですが。
ヴァッサロードっていう黒●先生が書いてるアレなんですけどね、アレ。BLくさいけどBLじゃないバンパイア大好きっ子にはたまらないバンパイアハンターのお話なんです。
友達に借りて、別の友達から初回特典のCD借りて。最終的に、足りないCDと本を自分の為に大人買いしたり。
O鮎の人が敬語で理性と本能の間でがんじがらめになって苦悩してるの聞くのが大好きなんだからしょうがない←全てにおいてドツボだったらしいよ。結婚おめでとう!!!泣きながら祝福するんだぜ!そんなそやえもん失恋記念日。
このタイミングではまって良かったんだお。最終巻来月で、それの初回特典OVAなんだ!OVAOVA!買う買う!っていうか、スキビでも毎回CD付ければいいんだ!OVAとかやればいいんだ!二期とか言わない。もうOVAやってくれって頼みこめばやってくれませんか←どこをどうやって頼み込めばいいのか。
来月はぷりんすのゲームも出るのであれ?ゲームまみれ・・・!?スパロボ二周目やってる場合だったのか!!?
っていうか、あれ?・・・原稿は・・・?

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最後に聞くのは貴方の声で 6







CM撮影の当日。
蓮とキョーコに手渡されたのは、コンセプトや世界観などの示された相関図一枚だけで、それだけを渡された二人は当然ながら、少々困惑していた。
こういったCMの撮影現場において、ぶっつけ本番である事や、使われるセリフが当日決定される事、また全てをアドリブでこなすよう求められる事はそれほど珍しい話ではない。
けれど、今回の二人にとっての問題はそこではなかったのだ――。




「ストップ!ストップストップ!」

ディレクターの制止により、カメラの先に佇む二人の動きがピタリと止まる。

「うーん。なーんか違うんだよねぇ。こう、もうちょっと通じ合っているけど、かみあってない感じが欲しいんだよねっ」

「あ……はい、すみません」

やけにぼんやりとした監督の演技指導に歯切れの悪い返事しか出てこないのは、今回のCMのコンセプトである、スマートフォンに機種変更したばかりの少女を演じるキョーコ。

「すみません。俺がまだ今ひとつしっくりきてないせいです」

監督の分かり難いオーダーに苦笑を浮かべながらも、場の雰囲気を和ませるべく口を開いたのは、少女のスマートフォン役である敦賀蓮である。

「まあ、まだテストだしね。それらしい雰囲気を模索してカットを重ねていくつもりなんだけどさ」

「了解です」

雰囲気重視のCMに定評があるディレクターはどうしようかなぁとカリカリと頭を掻くと、やって来たプロデューサーとなにやら相談を始め、蓮とキョーコは互いの視線を合わせた。

「すみません、敦賀さん」

「いや。最上さんのせいじゃないから」

「でも……」

今回二人が演じる事になったのは、先輩後輩や友人でもなく、恋人同士でもなければそもそも人間同士ですらない。

キョーコは携帯電話の蓮に語りかけながら使うという設定なのだが、目の前の蓮に向かって動かす指先や会話とは裏腹に、キョーコには蓮の姿は人型ではなく、ただの四角い機械としか見えていない事になっている為、監督が言うに、二人の関係は通じ合いながらもどこかがズレていなければならない……らしい。


「うーん。やっぱり俺達二人共、まだスマートフォンを持っていないのが問題だったかな」

そもそもスマートフォンの操作がピンと来ていないのは蓮も同様なのだ。
というのも、キョーコが流行に疎いのはいつも通りの事だが、蓮は蓮で普段から、世界中の機械から敵視されているのではと思わず心配したくなる社と共にいる為。必然的に携帯電話に対する興味を抱く機会が少ないのだ。

「なにっ!?敦賀くんも京子ちゃんもまだフューチャーフォンなのか!!?」

「え?はっ、はいっ」

小さな蓮の呟きを耳聡く拾った監督は、そりゃ困ったわなと苦く笑った。

「二人みたいな若者ならてっきりとっくにスマフォユーザーなんだろうと思ってたよ。安南からも京子ちゃんはアドリブに強いって太鼓判聞いてたし、大丈夫だと思ったんだけど。そりゃ詰まるわなぁ」

テストとはいえ、じゃあやってみようかとざっくり放り出した自分の認識不足だった事を悟ったディレクターは、ごめんごめんと二人に詫び、だからいきなりテストだったのかと内心脱力した蓮とキョーコはやはり困った顔で互いを見交わした。

「おっ。でも、なんか二人の相性は良さそうだね」

「ああ、そうですね。彼女とは今まで同じ現場で会う機会も多かったので、事務所の中でも仲良しな方だと思いますよ」

「そうですね。主に私がお世話になりっぱなしなんですけど」

「いやいや。最上さんには俺がお世話になってますよ?」

「やっ!からかわないで下さいよ、敦賀さん」

自然とアイコンタクトを取る程に親密な蓮とキョーコの様子に、なにやら満足げな表情を浮かべたディレクターは、ニンマリと笑うと、そうかそうかと頷いた。

「そうだなぁ、うーん。じゃあ、俺の仕事用のサブだけど、貸してあげるから、二人でこのゲームやってみ?」

「あ、はい!ありがとうございます」

「あと、慣れたらでいいから、試しに検索もしてみてよ」

「了解しました。お借りします」

ディレクターは自分のスマートフォンをキョーコに渡すと、んじゃ30分後に始めるからなーと周りのスタッフに宣言し、スタジオ内は一時ガヤガヤとした喧騒に包まれた。



――――――――――――――




スタジオの隅にあるテーブルセットに二人並んで腰掛けると、キョーコは早速ディレクターの言っていた通りの操作でゲームを開始した。

「えいっ、あれ?あれれ?」

「ここはこうじゃないかな」

スライドやタッチで進んでいく単純なパズルゲームではあったが、機能に振り回されているのは、やはりキョーコで、先に理解してしまうのはやはり蓮だった。

「最近の携帯電話ってすごいですねぇ」

キョーコが操作に詰まる度に身体を寄せ、一つの画面を覗き込み、答えを探す。
それは蓮が真横に座っている事で成り立っている訳だが、今まさに睫毛の長さまではっきり分かる程の距離の近さにキョーコは内心ではかなりうろたえていた。

「そうだね」

「ええっと、その……あのっ」

「最上さん。早く押さないと……あ……」

「あーっ。タイムオーバーになっちゃいました。すみません」

良かったら今度は敦賀さんどうぞと、コンティニューボタンが光るそれを渡そうとすると、蓮はキョーコの手を押し留めて笑う。

「俺の役はコレ。コレを使うのは最上さんのお仕事だから」

頑張って慣れようねと言われてしまえばキョーコはそれ以上すすめる事も出来ず。

「大丈夫。頑張ってる最上さんをじっくり横から見て、俺も覚えるようにするから」

「それは新手のいぢめか何かですかっ」

少し頬を膨らませ、文句を言ってみるものの、キョーコの反応に蓮の笑顔は楽しそうになるばかりで、動揺してばかりのキョーコはますますブウウと不服に唇を尖らせた。

「やだな、いじめなんかじゃないよ。俺は最上さんに使われる側なんだし?」

「使われる側って……っ」

言っている事は特段間違ってはいないのだが、蓮に言わせると、なんだか変にドギマギさせられる気がしてキョーコは閉口する。

あまり蓮とのやり取りを続けると、心臓によろしくないと分かっているものの、この場から逃げ出す理由も見つからず、蓮を意識している自分が止められないキョーコにはこれ以上はうまくやり過ごせそうにない。

(普通にしてるって難しいわ……)

「そう言えば、検索もやってみてって言ってたよね」

「あ、はい」

「貸して貰っていい?」

蓮に言われるまま、ゲームオーバーの画面になったスマートフォンを渡すと、蓮はピコピコと操作を始めた。

(敦賀さんってやっぱり指長っ)

分かっていたが、黄金ボディは何度見ても見惚れる魅力に溢れており、節のある長い人差し指が器用に操作しているのをじっと見入ってしまう。

「はい、出来た」

「え?」

一体何をと我に返ったキョーコの前で、蓮はスマートフォンを手にしたままキョーコにディスプレイを向けている。

「ほら、何か言ってみて?」

「え?あっ」

ディスプレイにはマイクのイラストが表示されているという事は、蓮が音声入力の検索を立ち上げたという事だ。

「んーと、えっと。一体何を言えばいいのか……」

「なんでもいいんだよ?」

楽しそうに笑っている蓮に遊ばれている感も覚えながら、キョーコはううーんと唸る。

「あ、そうだ!敦賀蓮さんってどんな人かな!」

「え?」

まさか自分が検索にかけられると思わなかった蓮が驚く隣でスマートフォンが起動を始めた。

『――敦賀蓮は俳優です』

「おおお!」

「へえ……」

きちんと受け答えが返ってきた事に二人して感動し、キョーコはこの勢いに任せて質問を続けた。

「敦賀蓮さんのお誕生日は?」

『――2月10日です』

「敦賀蓮さんの血液型は?」

『A型です』

「おぉーっ!この子賢いですね」

質問が自分の事ばかりだった事に面をくらい、思わず面映ゆい微笑みの蓮と、予想以上に高性能な精密機械に瞳を輝かせるキョーコ。二人の虚をついたのはこの後だ。

『お褒めに預かり光栄です』

「へ?」

「これは……」

会話までこなすスマートフォンに目が点になった蓮とキョーコは互いに視線を合わせ、どちらともなくクスリと笑う。
そうして、この機械がどこまで会話するのかを試してみようと思いついたのはキョーコが先だった。

「おはようございます!」

『おはようございます、今日も頑張りましょう』

「今日失敗しちゃったんだ」

『大丈夫、良いことあるよ』

「すごっ!」

『もう一回言って下さい』

それは読み取れずのエラー音声だったのだろうが、まるで『凄い』ともう一度誉めろとも受け取れ、ツボに入ったらしいキョーコは、すごーいっと声を出して笑い、蓮はそんなキョーコを眦を下げた柔らかい笑みと共に見つめる。

「今度は敦賀さんも何か言ってみたらいいですよ!」

ひとしきり堪能したキョーコが蓮にお鉢を回すと、蓮はそうだなあと小さく考え込んだ。

「今日の天気は?」

『晴れ、のち曇りです』

「ありがとう」

『どう致しまして』

「本当に君は良く出来ているね」

『そんなに誉められると照れちゃいます』

蓮とスマートフォンのやり取りを楽しそうに見つめているキョーコは、自分の声が邪魔をしないように口を手で押さえて静かに肩を揺らしている。
そんなキョーコの視線を真横に感じている蓮は、ここで少々悪戯心が働いた。
スマートフォンを見つめたまま、口を開く。

「好きだよ」

「!!?」

『私も好きです』

「ええええ!!?」

耐えきれずに真っ赤になって悲鳴を上げたのはキョーコ。そして、キョーコの反応を喉で笑いながらスマートフォンのボタンを切ったのは蓮だ。

「本当に凄いね、最近の電話」

「ほ。本当に……」

まさかそんな答えが返ってくるとは思っていなかったのは二人揃っての事なのだが、キョーコにとっては神の救い。ここでディレクターが二人の元へと近づいてくるのが見て取れた。

「二人共ーっ、そろそろ大丈夫かな?」

「はい。今行きます」

「はっ、はいぃ!」

優雅に立ち上がった蓮に続き、キョーコも慌ててパイプ椅子から立ち上がろうとすると、背中に蓮の腕を感じた。
いつだって極自然にエスコートをしてくれる蓮のフェミニストぶりは頭が下がる。
性別の違いはあれど、このくらい自分も周囲に気を配れる人間になりたいなぁと考えていたその時だ。

「ねぇ、最上さん」

「はい?」

不意を突かれたと言っても過言ではない。

「俺もちゃんと答えるから、言ってくれてもいいからね?」

「なにを……ですか?」

とても嫌な予感に胸がざわめいた。

「さっきみたいな事……かな」

それはつまり、好きだと言った事で、キョーコは思わず固まった。

(まさか……私の気持ちがバレているなんて事……)

恐ろしい可能性に、背中に冷や汗が流れ、喉は一気にカラカラだ。

「あ……アドリブを先に決めちゃったらアドリブにならないじゃないですかっ!」

「そう?先に相談しておくのは有りだと思うけどな。共犯者っぽくて」

「そ、それは確かに!それならかっこいいかもしれないです!」

「だよね」

蓮はきっと他のスタッフを驚かせようとしただけだ。それ以上の意図はないはずだと自己暗示を唱えながら、キョーコはエスコートされるまま、ディレクターの元へと向かった。

結果として、そこで渡された決定稿の台詞の中に「好きです」が存在した為、アドリブにはならなかったやり取りではあるが、まるで告白となってしまったシチュエーションに、キョーコは散々四苦八苦させられた。

この一連のやり取りは、答えるスマートフォンがメインであった為、蓮の表情だけが切り抜かれる事となり、キョーコがどんな顔で伝えたのか。それを見知っているのは敦賀蓮ただ一人となり、社曰く、この撮影後の蓮の機嫌はすこぶる良かった……らしい。








たとえ台詞でも、キョーコに好きですと言われて喜ぶ男。敦賀蓮w


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