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SS・秘密の味は蜜の味/後編
大変お待たせ致しましたでございます。こんばんは。
色々忙しい感じでした・・・朝に本誌でフギャーーーーーーーーってなってたんですけど、昼から某王子のゲームの御当地広告収集に赴き、県内を南に西に北にと・・・どれだけ走覇したことか・・・。
そして撃沈や意外な穴場を見つけたり、全国の乙女とトレードしたり。・・・13種もあればね。トレードも大変なんですよ。交換コミュに四時間釘付けとかメール連絡に梱包に、あほかーっ!と公式に言いたい。言いたい。
同じゲームの同じ企画に同じく翻弄されたと言う同志はここにいらっしゃるのかどうだろうか。
そんなそやえもんは、四国の広告、地元のレンタルショップに一日4回通うという暴挙を犯し。←いや、ちゃんとCDもDVDも借りてた。今ここに帰ったぞー!あいるびーばーーーっく。←どうしたテンション。
どうしても彼が欲しいと言う乙女はそやえもんに連絡してくれたら実費で送るよ!という業務連絡←業務ですか?
欲しい人に手に入らない無料広告ってマジなんなの。転売ってなんなのーっ!ばかーっ!

さて。たくさんの方に、削除したうっかりミスに温かいお言葉や、続き待ってますっていう優しいコメントを頂きまして、ありがとうございましたー!!
出来たので、どぞです。予定通りのお話が書けたので、ぐっ。って拳を握り締めてます。お楽しみ頂ければ幸いです。

あ。パスレスも完了しました!お待たせして申し訳ございません><









秘密の味は蜜の味






トラジックマーカーの打ち上げパーティーは、一種の厳戒態勢の中で行われている。
すでに入り口のスタッフに確認をした社によると、キョーコが外へ出た形跡は無いと言う。
ではキョーコはどこへ消えたのか。嫌な予感に心をざわめかせ、いてもたってもいられなくなった蓮は、柳眉を顰めて言った。

「化粧室って、確かあっちの突き当たりでしたよね?社さん。俺が様子を」

「ばっ、馬鹿!行かせられるかっ、ちょっと待ってろ!」

今すぐ女性スタッフを誰か呼んで来るからと言い終わるよりも先に蓮は歩き始めており、社は慌てて追いすがった。
このままでは敦賀蓮の不名誉な伝説が生まれてしまう。それだけは敦賀蓮のマネージャーとして全力で阻止せねばならない。
普段の蓮ならば、社の一言で十どころか百までをも察するはずなのだが、しかしこの瞬間ばかりは、さすがの蓮の鉄壁の理性にも亀裂が入っていた為に踏みとどまる事はなかった。

「何かあったんだとしたらどうするんですか!このまま、ただ待ってなんていられません」

「いやいやいや!だからってお前が行くな!頼むから落ち着いてくれよ!なっ!」

いないかもしれないだろ、となんとか押し止めようと必死な社を振り解き、勢いのまま蓮が歩を進めようとした時だ。

「あれ?敦賀くん?どうかしたの?」

「っ!……監督」

どうやら蓮と同じように打ち上げ会場を一時中座して来たらしい近衛が首を傾げて二人の様子を窺っている。

「ん?なになに?何か問題でもあった?」

「……いえ。ええと……」

ただならぬ雰囲気を察したのだろう。丸いメガネの奥からは二人に対する気遣いが見え、誤魔化すべきかという一瞬の逡巡の後に、蓮は素直に話す方を選んだ。
ここは事情を話して協力してもらった方が得策と判断したからに他ならない。

「監督は……京子がどこに行ったかをご存知ないですか?」

「京子さん?」

パチパチとつぶらな瞳は瞬き、近衛はいや、見てないけどと首を振った。

「では村雨くんは?」

見かけませんでしたか?と続けざまに問われ、その尋常ではない蓮のオーラに近衛は気圧されながらも自分の記憶を辿って眉を寄せる。

「村雨くん?えーっと、そうだな……そう言えばスピーチした後から見てないような……」

「分かりました。ありがとうございます!」

「え!?敦賀くん!?ちょっと、どこいくの!!?」

食い気味に言うが早いか蓮は駆け出し、そのあまりにもな慌てように驚いた近衛が釣られて後を追う。

「あっ!ちょっ!待てっ、蓮っ!!」

蓮の行き先が女性用の化粧室だと知っている社が最後に追う形となり、三人はホテルの廊下を一斉に走り出した。



「つ……敦賀くん、いっ、一体っ、どう、したんです?」

「京子が断りなくいなくなったので、心配してるんですっ」

「なる、ほど……ひはっ」

恐ろしくスタミナのなかった近衛には簡単に追いついたものの、蓮との距離は逆に開いており、蓮の運動能力の高さが改めて伺い知れ、この時ばかりは恨めしい。

「っ!あの馬鹿っ!」

蓮が角を曲がった事で姿を見失い、思わず忌々しげに吠えた社だが、続けて角を曲がった所で突如現れた障害物に思い切りぶつかり跳ね返された。

「わっぷ!ぐわっ!!」

さらに後ろから来た近衛が同じように社の背中に激突し、間に挟まれた社は顔面を強くぶつけ、メガネは大きくずれた。
ひょっとしたらフレームが曲がっているかもしれない。
したたかに打ちつけた顔面をいたたたと指で押さえ、打ちつけた障害物の正体を視認すると、ぶつかったのは見慣れた男の背中である。

「なんだ、止まってたのか……」

予想外の位置で蓮が立ち止まっていた為にぶつかったのだと理解すると、なぜここで止まるのかという若干の疑問が込み上げた。
けれども、これで蓮が化粧室に踏み込む事態は未然に防ぐ事が出来たのだ。
良かった良かったと呟きながら社が蓮の様子を伺うと、ようやく蓮がとても厳しい表情で見つめる存在がある事に気付く。

「俺さ。本気で、すっげー好きなんだよね。俺の気持ち、分かってくれる?」

聞こえてきたのは村雨の声。

「はい、私も好きです」

そして、社の視線の先に飛び込んで来たのは村雨と相対し、ほがらかに笑うキョーコの姿だった。




――――――――――――――



「マジで!?なんだ、気が合うじゃん!」

「そうですね。ふふふ」

向かい合い、楽しげに談笑している男女は間違いなくキョーコと村雨で、社は声を出す事もできずに目を剥いて驚いた。
きっと目の前の蓮も、同じように驚きで固まってしまっているのだと理解したのだが、次の瞬間には事態は大きく動いていた。

「……こんな場所で、二人きりの会話は感心出来ないね」

「あ?」
「敦賀さん?」

乱入者に驚く二人が蓮を視界に捉え、特にキョーコは蓮の登場につけまつげで彩られた瞳を大きく見開いている。

「誰が聞いているとも知れない場所で不用意な発言をしてはいけないよ。最上さん」

「え?あっ、すっ、すみません!そのっ」

蓮の表情は笑顔だが、その眩しいばかりの微笑みこそが、社やキョーコには逆にとても恐ろしいと感じられる輝きを纏っており、事実キョーコは完全に萎縮している。

「蓮っ、ちょっと言い過ぎっ」

「すみませんが社さん。少し静かにしていて下さい」

「おまっ!」

丁寧に、だがピシャリと完全に拒絶された事で、社は二の句を見失い、そんな社の存在をあえて無視した蓮はスタスタと二人に向かって歩み寄っていった。

「きゃっ」

いつになく強引にキョーコの腕を捕まえ、自らの背後に回すと、村雨と対峙してみせたのだ。

「村雨くん。あまりうちの後輩をからかわないでくれるかな」

「からかう?……俺が?」

散々事件を起こしたカインの振る舞いは、撮影の為に演じられたものだったと知らされようが、村雨の中で完全には昇華しきれていない遺恨が残っている。
また、談笑の最中に突然の横槍を入れられれば不快感を感じないはずもない。
野性的な勘が優れている村雨には、蓮の笑顔の下に隠された敵意が肌を粟立てるように突き刺さり、敏感に感じ取った彼は敵愾心が刺激された事で一気に訝しい表情を作り蓮の視線を正面から睨み返した。


「それって。俺がなにかしたって言いたいんっすか?」

はっきり言ってもらえますかと怒気を孕んだ口振りが、村雨の生来の気の強さと、真っ直ぐな気性を垣間見せる。
紛れもなく一触即発の気配に、大事件へと発展しかねない予兆を感じ、社や近衛は顔色を変えた。

「最上さんはうちの事務所の大切な役者なんだ。ちょっかいを出すのはやめて貰おう」

けれど、蓮はさらに火に油を注ぐように発言を重ね、村雨の眉間の縦皺が深く深く刻まれた。

「はあああ?大切な役者?なんだよそのまわりくどい牽制っ。彼女のマネージャーじゃあるまいし」

「彼女にはまだマネージャーがついてないし。まわりくどかろうと、大切な事だからね」

「って、そういう話じゃねえだろが!話をすり替えんな!文句があるんならもうちょっと分かりやすくだなぁっ」

「む、村雨さんっ!敦賀さんも、少し落ち着いて下さいっ!」

ぐんぐんヒートアップしていく村雨に、これはいけないと慌てたキョーコが制止を促すも効果はない。どころか村雨が「アンタは黙ってて」と一刀両断してしまいキョーコもぐうと言葉を飲み込んだ。

「アンタ……?いくら年下の後輩だろうと女の子相手にずいぶんひどい物言いだね」

村雨の言葉をきっちりと拾い、返す蓮の物言いは、いつになく厳しい。
もはや笑顔も作られていない真顔の眼差しは、それこそ絶対零度の吹雪を背負っているような気迫が感じられ、一ミリも許されない緊迫感に支配される。
雰囲気に飲まれ、身じろぎ出来ない社や近衛、そしてキョーコは固唾を飲んで事態の鎮静化を願った。

「ふんっ。アンタはアンタだろうよ!つか、確かにさっきの挨拶でおたくらの事情は分かったし、良い映画を作る為だったってなら、俺はそこに文句を言うつもりはない。でもな、それでも俺はちゃんと本当の名前で面と向かっての詫び入れは貰ってないんだっ!いくら業界の先輩でも、そこんとこ分かってんのかよ!」

忘れてはならないのは、村雨は主役級の一人で、カインとは一番揉めた人物だ。
確かに起こしてきた騒動を思えば、蓮とキョーコには面と向かって村雨に挨拶をする必要はあっただろう。
けれど、それを全面に正当化するには村雨の言葉選びは悪く、また、蓮の中の地雷原を軒並み踏み荒す勢いがあった事は否定出来ない。

「あのっ、村雨さん、その節は」

「だからっ、アンタはちょっと黙ってろ!俺は今この男と話してんの!」

とりなそうとしたキョーコを再びバッサリと切り捨てると、今度こそ村雨の口振りにカチンと来た蓮が低い声で口を開いた。

「また『アンタ』か……。それは仮にも好意を告げた相手への呼称じゃない。そんな安い気持ちで彼女に近づくな!!」

蓮から温厚の顔を剥ぎ取ったのは、村雨とキョーコの会話に他ならない。
キョーコが村雨に好きだと言った。
そしてキョーコがそれを笑顔で受け入れた。

その事実が蓮を激しく凶悪な気分にさせたのだ。


「……は?」

「……敦賀さん……?」

激昂した蓮の叫びに返ってきたのは酷く抜けた二人の声だった。

「あの、一体何を……?」

困惑するキョーコの言葉に、蓮は眉間に皺を刻んだまま口を開く。

「今、君はこの男に好きだと言われていたんだろう?君は彼を庇うつもりか?」

「庇うって、あ、あの、敦賀さ」

的確な言葉が浮かばずにおろおろとするキョーコだが、次の瞬間、この場をそれは大きな大きな溜息がこだまし、明確な『あきれ』に全員が溜息の主の正体を探った。

「っはーーーー。……なに?やっぱりおたくらデキてたの?」

「え!?なっ、何をおっしゃるんですか村雨さん!!」

溜息を吐きだしたのは村雨。そして蓮とキョーコを交互に指差して尋ねる村雨に、慌てたのはキョーコで、蓮は事態が飲み込みきれていない。

「だってさ。今の俺って、ただの嫉妬に巻き込まれてるだけじゃん」

「そっ、そんな事がある訳っ」

「じゃあ敦賀さんの片思いって感じ?」

「村雨さんっ!あっ、あり得ませんってば!」

「君も真っ赤って事は脈あるんでしょ?」

「ですからっ!」

やっぱり両想いじゃん。馬鹿らしいと一気に毒気を抜かれた村雨が、ひらひらと手を振りながら慌てふためくキョーコから視線を外して蓮を見据えた。

「あのですね。俺らが好きだって言ってたのは、クー・ヒズリの話なんですよ。変な誤解はしないで下さい、先輩」

「クー……ヒズリ?」

やっと会話の背景が見えてきた蓮が、ここにきて冷静さを取り戻しつつあった。

「クーは俺の俳優としての原点。神様なんですよ。んで、さっきはその話をしてたんで、ナンパじゃないっすよ」

確かに彼女は可愛いですけどね。さんざん怖いお兄さんに威嚇された俺としては、もうナンパ対象になんて怖くて出来ないっすと笑う村雨の声に、ようやく自分の勘違いに気付いた蓮が「クーが好き……」と呆けた声が零れる。

「つー事で、俺は会場に戻ります。さ、監督、戻りましょ戻りましょ。あ、そっちのアンタもね」

村雨はニパっと人好きのする笑みを浮かべると、成り行きをじっと見守っていた近衛と社の方へと近づき、ここに野郎は野暮ってもんっすよと二人の背中を押すように追いやる。

後に残されたキョーコは、呆然とたたずむ蓮を前に、去っていく男三人を追いかける事も出来ず、やはりオロオロとうろたえていた。

「……あ、あの……敦賀さ」

敦賀さん、大丈夫ですか?という問いかけは、蓮の腕に阻まれ、あっという間にキョーコは蓮の腕の中で強く抱きしめられていた。

「ごめん……今、俺の顔見ないで……」

ホテルの一角で少女を抱き締めたまま赤い顔をしている蓮の姿は、幸運にも誰にも見られる事は無く。
改められた彼の告白が告げられるのは、この数分の後の事なのである――。








勘違いの嫉妬に恥ずかしがるってどんだけ乙女なんだろうと思いつつ。そんなのも見たい訳ですね。てか、可愛いと思うんだよね。キョコたんはそんな蓮にほだされれば良いと思うんだよね。

最近のライブビューイングという技術に、これでトラジックマーカーryと妄想を始めたのがきっかけであります^^
お楽しみ頂けていたら・・・いいなぁ^^





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