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SS・至高ノ君、計略ス
こんばんはー!そーやでございます!!
夕べの風が強すぎて、寝れなかったので、ずっと携帯にぎりしめて書いてました。あれ。
明日は蛹が更新できそうですヨ。

とにもかくにも、みなさまの拍手にどびゅっと後押しされまして、最上ノ華の続きを書いてきましたー。
しょ、正直期待外してたらスミマセン(汗)面白かったら拍手してあげてくださいまし!


とりあえず、今から沢山頂いたコメへのお返事に入りますー!

とりあえず、無記名様へ。
カテゴリ見難いですけども、一応、時系列的な順番に軽くならべてあります~、けども書いた順にはなってませんので、分かりにくければ、すみません、頭からさかのぼって頂いた方が早いかもしれません(汗)
過去作品が分かり難いなーって思ってるとこだったので、もうちょっと良い方法を探しますね!
お手数をおかけしますが、ごめんなさいです><

ではでは、追記よりどぞー!

最上ノ華ヲ我ハ愛ス 2



・至高ノ君、計略ス・






彼の姫君には、とても強い呪いがかけられていた。

ソレは、どれほどの人間が彼女を美しいと褒め称えようとも、彼女の瞳に映る己の姿は醜く、
汚れた姿でしかなかったので、彼女へ向けられた言葉の数々が彼女の心へと届く事はなかった。

姫君を絡める呪いの歪みにより生まれた茨の根は深く、時に自分自身を傷つけようとも、ソレは厭わずに彼女を覆い隠す。


けれど、姫君の茨は、彼女を慈しむ者、彼女も知らず内に愛していた周囲の者達の事は
決して傷つける事はせず、むしろその盾となり、鎧となった。

そんな姫君の呪いを解けるのは、古来より姫君を心から愛する王子の愛であると決まっているが、
彼女の出会うべき運命の王子もまた、呪いを受けた者であった。

王子は過去の罪により、大切な言葉を彼女へ告げる事を封印されていた。



彼の王子は「愛している」と
誰よりも愛しい姫君に告げる事が出来ない………。




――――――――――――――

「…で?考えた末に指輪…ねぇ。お前にしちゃあ及第点だな。」

所はローリィ邸宅、夜半に訪れた蓮をローリィ宝田はリビングへと通し、蓮の話を聞いていた。

「社長も彼女が危なっかしいと思いませんか?」

「確かにな、お前の話を聞く限り、一人にしておくと予想外な事態を招くだろうしな。良い意味でも悪い意味でも。」

ナイトキャップの入ったグラスを傾けながら、ローリィは続ける。

「マネージャーをつける事も考えなくはないが、あの子につける人選となると、かなり難しいからな。すぐには無理だ。」

「社さんが二人いればいいんですけどね…」

蓮は溜め息を零す。
社であればキョーコのマネージャーも出来るだろう、けれど、"敦賀蓮"をサポートできるのも、彼でなければ不可能だ。

「あいつはウチで一番優秀だからな。新人につけるマネージャーにそれは高望みだろう?
だが…社ぐらい能力が高くなきゃ、時折突飛な行動をしでかす彼女のマネージャーなんて、はなから無理だろうからな。そんな都合のいい人間、そうそう転がってない。育つまで待つしかないな。」

「分かってます、ですから…」

「好きにしろ。」

尚も食い下がろうとした蓮にローリィは事も無げにあっさりと言い切った。

「え?」

「お前が最上くんを守りたい、好きだと思ってるなら思い通りにやってみろ、俺は止めん。」

「いいんですか?」

あっさりと許可された事に拍子抜けした蓮は、ローリィの意志を再度確認するのだが、そんな蓮の様子にローリィはニッと笑みを浮かべる。

「いいも悪いも、彼女の事、好きなんだろう?」

「それは、…………勿論。」

「これが一生物の恋の相手だと腹を決めた男を止められる訳がねぇよ。
…全く、ジュリに出会った時のクーと同じ顔をしやがって。」

蓮の顔を見て、過去のありし日を思い返したローリィは苦笑を浮かべている。

「そんな顔をしてるぐらいなら、指輪を渡すだけなんて遠回りな事をしてないで、いっそ告白も一緒にやったらどうだ?相手はラブミー部員一号だ、言わなきゃ、きっと分からんぞ?ダークムーンでアイツの記録も抜くのは確実なんだし、そろそろ少しぐらい自分を許してやってもいいんじゃないか?」

「……それは………」

ローリィの言葉を噛み締めるように考える蓮。

「まだ…何か許せない事があるのか?まだ自分に幸せになる権利が無い…とでも言うつもりか?お前は。」

「……………。」

眉間に皺を寄せ、苦しい表情を浮かべる蓮にローリィは溜め息をついて、追及の言を飲み込んだ。

「まあいい…うまくやれよ、俺からはそれだけだ。何かあれば最大限フォローはしてやる。」

「すみません、社長。」

「馬鹿野郎、こういう時は"ありがとうございます。"だろうが?」

ローリィの言葉に、先日キョーコと交わしたやり取りを思い返して、蓮は少し笑みを取り戻した。

(全く、こんな記憶だけで幸せを感じるなんて俺も…単純だな。)

「ありがとうございます。いつか…言えると思います…。」

「全く…まあ、ちっとは前向きになってるみたいだけど、お前達の関係は俺をヤキモキさせるのが得意だな…」

苦笑を浮かべたローリィにすみませんと誤った蓮は、そのままローリィ宅を後にした。




・ ・ ・ ・




「れーん、琴南さんからメールが着たから転送するぞ、例の話の…サイズについて、だ。」

翌日、雑誌のスチール撮りの最中、社から蓮が待ちわびていた連絡が届いた旨が報告された。

「ありがとうございます、お手数をおかけしました。」

「気にするなよ、むしろこんな話から俺を仲間外れにしたら、お兄さん泣いちゃうぞ?」

笑って事も無げに話す社の態度が蓮にはありがたかった、
社の気遣いは常に蓮を思ってくれており、蓮が会話をしていて息苦しさを感じない数少ない人間である。

「くす……仲間外れになんてしませんよ、…社さんにはちゃんと大切な事はお話します。
その時に話すことが出来なくても、きちんと…」

「ん?大丈夫だよ?俺、お前の事、信用してるからな。」

「ありがとうございます。あ、そろそろ昼食の時間ですよね、移動しましょうか。」

「おっ、蓮が飯を気にするなんて、明日は雨か~?」

蓮から出た珍しい一言に、社が笑う。

「失礼ですね。でも明日は雨のシーンの撮影だから、それでちょうどいいかもしれません。」

「えぇ~っ!?お前なぁ…」

「…冗談ですよ、ほら、きちんと食べないと、また最上さんに怒られますからね、ちゃんと食べようかと。」

「ふ~ん、なるほど。」

「え?」

ニンマリした笑顔の社に遊ばれる予感を覚えた蓮はギクリと反応する。

「蓮、キョーコちゃんに会ってから変わったよな~良い意味でだけど、人間らしくなった。」

「人間らしく…ですか?」

「前のお前、見た目は穏やかで柔らかい感じだったけど、どっかしら何かを拒絶してた所があったと俺は思ってたんだよ。どこか作り物っぽいっていうか…な。…最近のお前は芯から柔らくなったと思う。」

社の言葉に蓮は面を食らう。社の言葉は確かに真実だろう、蓮は"敦賀蓮"を演じているのだから。
気づかないふりをしてくれていたとはいえ、社には見破られていたということだ。

「そう…ですか?」

「ああ、だから、キョーコちゃんと出会ってからのお前の方が、俺は好きだよ。優しくなった。」

「そうですかね?」

「そうだよ、キョーコちゃんと会ってから良い影響されてるのはお前だけじゃない、マリアちゃんも琴南さんも、勿論俺もな。」

「そう…ですね。」

「あの子は周りの人間を幸せにする不思議な力を持ってると思うよ。」

笑う社の言葉に蓮も思わず微笑む。沸いてくるのはキョーコを前にした時の温かい気持ち。

「俺もそう思います。」

「うん、だからな」

そこまで言った社は、真剣な表情を浮かべた。

「お前、守ってやれよ?」

社の真剣な言葉に蓮は頷く。
社に言われるまでもなく、"守る"と決めた存在。

「勿論ですよ。」

「よし、行こうか。」


二人は遅い昼食を取るべく、撮影現場を後にした。


――――――――――――――



結局、昼食は合流先の"DARKMOON"の撮影スタジオの食堂で取る事となり、彼らはそこへ向かった。


「あ、社さん、敦賀さん!お疲れ様です。」

その元気な声に蓮が振り返れば、そこにいたのは本郷未緒の衣装に身を包んだキョーコであった。

「おはよう、最上さん、今日も元気そうだね。」

「はい!元気が取り柄ですから!」

「うんうん、あ、キョーコちゃん、昨日は大変だったみたいだけど、あれからは特に何も無かった?」

さりげなく社がキョーコの近況に気を配る。

「あ、はい!敦賀さんに送って頂いたあとはぐっすり眠って、今日は朝から絶好調です!」

「それは良かった、何かあった時はきちんと俺や社さんに言うんだよ?」

「はい!ありがとうございます!」

にっこり笑うキョーコに釣られ、蓮も社も笑顔になる。

「お二人はこれからお食事ですか?」

「そうなんだよ、遅くなったけど、蓮が"キョーコちゃんに怒られたくないからしっかり食べる"って言ったんだよ~」

「社さん…」

社の漏らした言葉に蓮は苦笑する。

「わあぁ!敦賀さん!!とうとうお食事を気にして頂けるようになったんですね!嬉しいです!」

「だよね~、あ、キョーコちゃん今夜空いてる?蓮に飯、作ってやってくれない?」

「あ、はい、構いませんよ!でしたら今日の撮影が終わったらご一緒しましょうか。」

蓮を置いてきぼりにして、今夜の夕食の予定があっさり決まってしまった。
社の素晴らしすぎる気遣いには蓮は笑うしかない。

「本当?助かるな、最上さんのご飯、とても美味しいから。」

「私なんかのご飯でよろしければいつでも作りに伺いますよ!」

笑顔のキョーコに社がさり気なく聞かせる。

「でもキョーコちゃん、他の奴から頼まれたりしても依頼、聞かないでやってよね~、蓮、キョーコちゃんだけが頼りなんだから。」

「くすくす、さすがに他の方からは頼まれてもお断りすると思いますよ。」

てっきりラブミー部の依頼であれば引き受けるのだと思っていたキョーコから出た意外な一言。

「敦賀さんは特別です!いつもたくさんお世話になってますから!」

その言葉の意味に深い意味は無いのだと心の中で言い聞かせても、蓮の顔は、その言葉に思わず綻ぶ。

「そう?それは嬉しいな、俺も最上さんは特別だから。」

「へ!?」

「最上さんには本当に頭が上がらないよ。」

「えぇ!?」

「だよな~キョーコちゃんがいないと、蓮、この日本で栄養失調にでもなっちゃいそうだし。」

「失礼ですね、栄養補助食品はきちんと取ってますよ?」

「敦賀さんっ、それは食事じゃありませんよ!もーっ」

蓮の食生活に異議を申し立てるキョーコは唇を尖らせて怒ったような顔を見せる。

「ごめんごめん、気をつけるよ。ところで最上さんもこれから食事なんだよね?一緒に行こうか。」

「あ、はい!是非ご一緒させて頂きます!」


こうして、三人は和やかに共に昼食を取り、その日の撮影は順調に終わった。



――――――――――――――




順を追っていこうとしたら、指輪までたどり着かなかった(笑)
一応、ラストまでのあらすじは決まったので、順番に書いてきますですよ。
3、4話ぐらいで終わるかなぁ~といった感じです。
・・・ラストの展開が怒られるかもしれないけど、かっこいい蓮のコンセプトを崩さずに最後まで行くつもりです(笑)
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きっ気になるっ!
続編が出て小躍りしてる、夕凪と言う者です。
ホントに良かった~♪とうきうきしてしまいました。それも後編ではなく何話か続くということで 嬉

冒頭の御伽噺調が二人の現状をよく表していて、納得させられました。特に『大切な言葉を彼女へ告げる事を封印されていた』という一文が気に入っています。まさにその通りの現状!!
なんでこんな上手い一文が思いつくんですかっ!!
とにかく続きが楽しみです。
黄砂や花粉と強風で大変な時期ですが、お体を気をつけて頑張って下さい!!
夕凪 | URL | 2010/03/21/Sun 22:49 [編集]
流石愛の伝道師
そーやさん、こんにちは。
さっそく読みにきちゃいました☆

流石社長さんですね!あっさりOKなんて(≧v≦)b
しかもクーさんことも思い出しちゃうなんて!!
まさかここで両親の話が出るなんて思ってもいませんでした☆

キョーコちゃんに頭の上がらない蓮を想像して思わずニマニマしてしまいましたo(≧v≦)o

続きも楽しみにしています。
ミチィ | URL | 2010/03/22/Mon 01:28 [編集]
>>夕凪さま
こんにちわー、管理人のそーやです。
早速感想をいただけてとても嬉しいですvv
最上ノのぶった切り方に、皆さんものすごく反応して頂いて、私の予想外なまでの
反響を頂いたので、あわあわしながら書いてきました(笑)
冒頭は開始時をどこから始めるか悩んで、とりあえず、姫と王子路線で行こうって
いうことで(笑)あんな感じになりました(笑)
厳密に書くと、蓮は自ら封印してる節があるので、封印されていた
というのは間違ってるって思われるかなぁ(滝汗)と思いながらも、それ以上の言い回しが
私の頭では出てこなかったので(笑)あんな感じなですが、
それを好きだと言って頂けるのは、とてもうれしいですvvv
がんばって二人を幸せにするとこまで、いきたいなぁと思いますので(笑)
お付き合いよろしくお願いします!
そーや | URL | 2010/03/22/Mon 19:37 [編集]
>>ミチィさま
こんばんはー><
早速のお越し、ありがとうございますーっ!
流石愛の伝道師、とても良いタイトルすぎて噴きました(笑)
ありがとうございます!!
私はいつもタイトルにうーんうーんて唸ってるので、
こうインパクトあるタイトルの方っていいなぁって思いますvv
伝道師の社長的にはもっと出張りたかったと思うのですが、あんまり彼を
出しちゃうと、私が話を進められなくなるわギャグにしかならないわで、
こんな感じです(笑)
クーパパもきっとジュリさんに会ったときは、めくるめく濃いラブストーリーが
あったんじゃないかなぁ、社長は勿論それを知ってるだろう!
ということで、そういった所をふっと書いてみたくなったらこうなりました(笑)

続きも面白く出来るようにがんばりますので、また遊びにお出でて下さいねvお待ちしておりますvv
そーや | URL | 2010/03/22/Mon 19:41 [編集]
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