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SS・天上人遊戯
おこんばんはでございます。
八月が終わろうとしておりますよなんか涼しくなって来たような・・・気のせいだった!みたいな日々を送っておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今日はすっごい久しぶりになんの予定もない日曜日を過ごしてしまったんですが。
・・・本当に久しぶりになにもしなかった・・・・おごごご。
寝てぼんやりして積んでた衣装をハンガーにかけたくらいしか・・・あ、あれ?もう夜なの?どういういこと!!?←無駄にしたんですね、一日。

そんなこんなで、やっぱりちょっと疲れてたみたいでした。はい。明日から通常エンジンで行きたいと思いますので、今日もパスレス出来てませんが、明日から順次お返ししますので、今しばらくお待ち下さいませ。

へっぽこぶりを披露したところで、通販到着報告&感想をありがとうございました。
今回の白銀の狐はサイト開始時からはじめてたお話なので、リアルタイムからお付き合い頂いていた方の感想に私もなんかこう、ぶわっとなりました。本当ありがとうございます!!!
これからも調子に乗って頑張ろうと思います←謙虚さって大切ですよ。


ということで、今回はキョーコさん欠席のお話です。





天上人遊戯








その日。開口一番に社長が言った。




「なにぃぃ!!ようやく纏まったのか!よし!じゃあすぐに記者発表だ、公表しろ今すぐ!」

「公表……って、ちょっと待って下さい!昨日の今日ですよ!?」

よしじゃありませんと抵抗をする相手は毎度ながら、派手だとしか言えない衣装に身を包んだうちの社長だ。

真っ赤なマントと大きな羽付き帽子を被っているあたり、今回は西洋の王族衣装がモデルだったりするのだろうか。いや、だがここまでスワロフスキーがキラキラしい中世の王族は実在するのか……?

(って、落ち着け俺)

今更、社長が何を着ていても動じはしないが、思わずどうでも良い事を考えて現実逃避をする位には突然の発言に驚かされていた。

(彼女の言動も大概突飛だけど、社長のコレとはまた種類が違うよな)

「だあほ!お前らが纏まるまで、こっちは散々やきもきさせられてたんだ。お前にとっちゃ昨日の今日かもしれんが、俺からしたら今日で992日目なんだぞ!」

「きゅっ!?」

聞き逃せない日数の後には「あと一週間もしたら強攻策に出てやるつもりだったのに」と、冗談とも本気ともつかない事を言う社長の目が割と据わっている。

(これは、本当に何かやらかす算段をしていたんだな……)

そもそも、俺と最上さんが交際を始める事になったのは昨日の話で、きちんと報告をしておかなければ後が面倒になるだろうと社長室にやって来た訳だが、まさかこう来るとは思わなかった。

「っつーか、蓮。なんだってお前一人なんだ?」

「社さんは松島さんの所に顔を出しに行きましたよ」

彼女がいない事をさらりととぼけてみたのだが、呆れ顔を隠しもしない社長はチロリと目だけで違うだろう阿呆と訴えてくる。

「最上君は?」

「今日はオフなので、来る必要はないと置いてきました」

彼女の気質ならオフだろうと、こういう大切な局面にはきちんと足を運ぶ事は分かりきっている。だからこそ、俺が置いて来たのだと伝えたのだが。

「置いてきた……ねぇ」

社長が胸の内ポケットからタバコを取り出すのと同時にテーブルの真横には空気清浄機が運び置かれる。

「ったく。彼女の気持ちの変化を散々気付かなかった朴念仁のくせに、そっち方面には手が早いとか何事だ」

彼女がここにいない本当の理由は見透かされているらしく、思いきり気まずい事実を当てられたが、ここは全力のポーカーフェイスを保ってみせた。

「さて。なんのお話か分かりませんけど」

というか、社長はいつから彼女が俺を想ってくれている事に気付いてたんだ……。教えてくれれば良かったのに。

「まあ良い。さっさと気付いていたとしてもお前の腹が据わってなけりゃそれはただの生殺しだ。気付かん方が幸せだったんだろう。お前、鈍くて良かったなぁ」

「鈍っ?……ひどい言い草ですね」

「お前らがどうなっていくかを逐一把握する事が最近の楽しみだったのに、俺の耳の届かん所でくっつくからだ。チッ面白くねぇ」

なるほど。本音はそこか。

「つまり、俺と彼女で遊ぶつもりだったんですね」

「そりゃまあなぁ。上質な恋愛劇こそ俺の命の源だ!」

胸を張って言う台詞じゃないと思うのは俺だけか……?

「ま、最上君も成人している事だしな。野暮は言わん」

ふううと空気清浄機に向かって紫煙を吐き出した社長がトントンと長くなった灰を落とした。

「だがな」

「はい?」

「節度は持てよ。今日のように本人が起き上がれない疲労を負わせるのは論外だ」

『置いてきた』の意味を的確に把握されすぎていて、さすがに返答に迷う。

「…………気をつけます」

とぼける事も無駄に思えて頷くと、ふふんと笑う社長が「そうそう」と何かを思い出した。

「はい?」

「押し倒したのはお前からとして、どっちから告白したんだ?」

「なっ!?」

そもそも押し倒したのは俺で確定なのか!いや、間違ってはないけれども。

(いやいや。というか、これは完全に遊ばれている)

「黙秘権を行使します」

「んなもんある訳ねぇだろ。芸能人なんだ、もうちっと気の利いた受け答えしろよ」

「なんで社長相手に気を使わないといけないんですか」

確かにいつだったか、黙っていては不利な方に解釈されるだけなのだから、嘘だとしてもきっぱり否定をするべきであるという業界論を彼女に説いた事もある……が。

「少しくらい使え」

「嫌ですよ」

「チッ。可愛くねぇなあ」

「可愛いと思われなくても結構です」

今更、社長から可愛いと言われても全くうれしくない。

「まあいい。で?どっちから告白したんだ?」

どうあっても聞き出したいんだな……この人は。

「ほれ、素直に吐け吐け。なんなら引き換えにコイツの名前を教えてやるから」

クイクイと示したのは、いつだって社長のすぐ側に控えてる秘書の彼だ。

「ああ、確かに名前は気になって……ってそんな事で喋る訳ないでしょうが!」

ここまで長い付き合いで頑なに名乗る事の無かった彼だ。
おそらく彼の名前は簡単に名乗る事は出来ない大切なモノなのではないだろうか。
至極簡単に対価として差し出されそうになっている事に慌てている様子が、珍しい物を見たという驚きと、貴方もやはり社長には遊ばれるのだなという同情がない交ぜになって俺のペースは完全に狂わされていた。

「……お前、いつの間にか乗り突っ込みはマスターしてたんだな」

改めて呆れる社長の声にどうしようもない羞恥心がこみ上げる。

「くっ!……俺です。俺からです!これで満足ですか!!」

ほー、ふーんという社長のニマニマ顔にいい加減苛立ってきた俺は破れかぶれにそう叫ぶと、一層締まりのない顔を見せた社長に耐えきれなくなり、帰ります!と大声を上げて踵を返した。

「れーん。正直にゲロったご褒美だ。記者発表はもうしばらく待ってやるよ」

背中に社長の声を聞きながら、ああもうと苛立ち返事もせずに扉を乱暴に閉める。



「……疲れた」

どっと重くなった足を引きずり、社長の性質の悪さをしみじみと感じた。


しばらくして、散々会っていなかった両親から、真夜中に国際電話がかかってくるのだが、今すぐ日本に飛んでくる勢いの彼らの相手に更に疲労困憊し、これなら記者会見をしてしまうべきだったと頭を痛くする事になるのだが、それはまた別の話だ。








社長は絶対最強なんだろうなぁという小話。
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うわぁ…( 〃▽〃)
良いですね♪。なんか想像できます。可愛いなぁ♪
へなへなっちです | URL | 2013/08/27/Tue 11:38 [編集]
Re: うわぁ…( 〃▽〃)
ありがとうございますーvヘタレすぎると怒られるかと心配してたんですが、お楽しみ頂けてとてもうれしいです^^
惣也(そーや) | URL | 2013/09/10/Tue 00:39 [編集]
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