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ACT.201本誌続き妄想3
需要があるかどうかではない。書きたいから書くんだ!
という事で、コミックス派の方には全く優しくない本誌続き妄想のお時間です、こんばんは。

これまでのお話。
ACT201続き妄想  その2 その1

2をアップしてから続きどうしようかなぁと思いながら、でもこの両想いまでの葛藤が一番の恋愛の醍醐味ではないかと思うので、書いてみたのであります。
ぽーんと両想いになって、さらさらーっと大人のステップに進むっていうのは簡単な事なので、そこに至るまでの過程をじっくり!!と思ってじっくり書いたんですけど、しっかり書き込もうと思えば思う程、迷路に迷い込んでおりましたよ。だんだんこれ面白いのかな・・・って自問自答タイムに入ったりとか、ねぇ。

そんなこんなで毎日少しずつパスレスしたりしております。遅くてすいません。
拍手コメントや請求コメント、勿論無記名拍手もいつも嬉しく頂いておりますので、がんばって更新でお返事したい所であります!いつもありがとうございますー^^ 今日もがんばるぞー^^
あと、誤字報告とか、色々ありがとうございました!みなさん優しくていらっしゃるのでこっそり教えて下さって本当助かっております。このくらいはバラしてもいいかってことで恥をさらすと、我ながら、9/31発言は自分でもどうかと思いました!
さすがに9月は30日までだっていう一般常識は持ち合わせてる……よ。←ならなんで間違えたww、うっかりてへへ。あれだよね、小学校で、二四六士(にしろくさぶろうっていうゴロ合わせで教わったんだけれども)31ないよって教えてくれた先生、あほでごめんなさいです!
そやえもん、そんな脳みそスペックでよく書き手やってるねってよく身内には言われます。コスプレにしても、文字にしても絵にしても、才能なんてもんは一部の方にはあるんだろうけど、私はひらめき頼りの才能無し部類属性なので、そのあたりって、日々精進の好きこそもののじょうずなれーの体現だと思うんだな。

ところで、通販の九月上旬第一陣、発送しましたノシ











ACT.201 本誌続き妄想 3







手の中にあるのは一枚の鍵。

それは銀色に光り、階数を示す数字だけが刻印されたシンプルな代物。

心の中にある禁断の箱を開けてしまうモノを具現化したならば、きっと、こんな形になるのだろう。

降って湧いたような話ではあったけれど、この鍵を使うという事は、私はあの人のものになるという意味を持ち。自分で決めた誓いを破り捨てる事を意味する。

恋はしない。

あれほどに愚かしい自分を、二度と繰り返したくはないから。

だから、恋はしない。


はずだった――。






「持って……きちゃった……」

気付かないふりを続けてきたけれど、とっくの昔に敦賀さんが何の気なしに使っただろう悪い魔法に捕まっている予感はあった。
だけど、自分の気持ちを封じる以前に、敦賀さんには他に誰か好きな人が居て、そして想いは伝えないと固く決意していた事を知っていたから。
例え、私の気持ちがどうであろうと、結論として敦賀さんと私がどうにかなる日は来ないし、敦賀さんが恋人を作る日も来ない。そう思って心のどこかで安心していた。
だからこそ、青天の霹靂のごとく訪れた今この瞬間を、私はひたすらに迷い、答えを出しかねている。

敦賀さんの言葉を信じるならば、この想いを認めて敦賀さんの手を取れば、私は敦賀さんのものになれるのだろう。

だけど、私に向けて注いで貰えるだろう敦賀さんの気持ちも時間も、きっと無限ではない。
愛だ恋だといった感情が絡んだ先に、終焉が来ないと信じる事は出来ず、今度はいつか失う時が来る事を恐れながら生きていかなければならなくなるのだという新しい恐怖に行き当たってしまった。

だったらいっそのこと、この目は閉ざし、今夜起こった全てをなかった事にしてしまうべきなのか。

(そうよ……そうした方がいいに決まってる……)

けれど、この手をほんの少し伸ばしたなら、敦賀さんに届くのだと。届いてしまうのだと知ってしまった心には、恐ろしく欲深い魔物が根深く巣食ってしまった。

もう、知らなかった頃には戻れそうにない。


右の首筋に刻まれた刻印が甘く疼き、何度となく敦賀さんの声を、匂いを、体温を思い出させてしまう。


敦賀さんの伸ばす手を、握りたい。
あの人が欲しいのだと願わずにはいられない私は、間違いなく、浅ましい情欲にまみれた、泥臭い生き物なのだと思い知らされて。


恋はしないと、上辺だけの言葉すらも口に出来ない程。

私はただ、敦賀さんを望んでいるのだという事実に直面させられた――。



「っ……私……は……」

ホテルを飛び出してから通った道はといえば、カインとしての敦賀さんと指を絡めて歩いた記憶も新しいスタジオへと向かう道筋で。
無意識下ですら敦賀さんの気配を辿ろうとする浅ましさに眩暈がした。
知らない道を走る覚悟も、このままだるまやに帰る意気地もない事に否応なく気付かされ、無心に動いていた足は止まる。

「……私……」

敦賀さんのカードキー一枚を握り締めて飛び出してしまったおかげで、財布は勿論、全ての荷物はホテルに置き去りで。
だけど、飛び出しておいて今更どんな顔で戻れるだろう。

引き返す事はこの手の中にある鍵を使うのと等しい意味を持つだろうから。

だから、ただ……迷う。

雑多に響く車のクラクションを遠くに聞きながら、明確な行き先を持たない足は竦んだままどこにも踏み出せそうにない。

冷たい風に鳥肌が立ち、芯から冷えていく体を抱え、往来を行き交う人々にぶつかり何度となく肩を弾かれる。
障害物に対する忌々しさを込めた舌打ちや、私を避ける為に乱れる足音が周囲を包み、次第に私を中心に、ぽっかりと穴を開けて流れていく人波は私だけがどこにも行けず、世界から取り零されたような孤独を煽る。

「きゃっ」

とうとう避け損ねた人との接触に煽られ、無様に路上へと倒れ込んだ私を迎えたのは、冷たいアスファルトで、ただ一人で取り残されていくような錯覚を一気に現実へと引き戻したのは、手の中にあったはずのカードの感覚だ。

「ぁっ……」

尻餅をついた拍子に取り落としたカードキーはアスファルトの上をスルスルと舞うように滑る。

「やっ……やだっ!待って!!」

カードキーがクルクルと回りながら滑っていく様がまるでスローモーションのように見えた。

「駄目っ!!」

必死で追いかけて誰かに踏み壊される寸前を救う。

引き換えに体のあちこちが痛んではいたけれど、無事取り戻せたカードキーの姿に深く息を吐いた。

決して失いたくはなかった。
絶対に手放せなかった。

「……良かったっ……」

ほんの一瞬の出来事に息が止まったのだ。

煮え切らない思考とは裏腹に、ジワジワと本能が理性を浸食していく。

どうして一瞬でも、この手の中に舞い込んできた奇跡をなかった事にしようなどと考える事が出来たのだろう。

温もりを欲して反転した踵は、ホテルに戻るべく再び駆け出し、抗えない不実な熱に突き動かされるまま、扉を叩いた……。




――――――――――――――



何度となく扉を叩くと、ゆったりと扉は開かれた。

「え?最上……さ……」

私が帰ってくるとは思っていなかったらしい敦賀さんは少しだけ目を見張り、そうしてお帰りと優しく微笑む。

「あの……さっきは……その。最後までお話も聞かずに、すみませんっ!」

「顔を上げて? お願いだから」

扉が閉まる音を後ろ手に聞きながら敦賀さんを見上げると、敦賀さんは最上さんは悪くないからと首を振った。

「俺だって、最近の最上さんの様子がおかしかったのを、自分の都合に合わせて良いように解釈しすぎたって反省していた所だし」

「そんな……事は……」

色んな感情をごまかしていた事はとっくに気付かれていたらしい。
それでも私を思いやってくれる敦賀さんの優しさに胸が熱くなる反面、勢いで帰ってきたものの、どうしようもないいたたまれなさに今すぐ逃げ出したい気持ちが渦巻き、気まずさから視線を落とした。

「衝動的に言葉にしてしまったものの、必要以上に追いすがって拒絶されてしまう事が怖くてね」

「敦賀さんが……ですか?」

「それはそうだよ。俺だって好きな相手には好かれたい」

「好きな……相手……?」

敦賀さんに好きだと言われて抗いきれる人間なんているのだろうかと不思議に思い、そしてこの人にも恋愛に関して恐れる感情があるのかと驚かされる。

「言っておくけど、最上さんの事だからね?」

「えっあっ、えええ!?」

どうしてそこまで驚くかなと敦賀さんが苦笑する。

「君の様子がおかしいって気付けるくらいには君を見てる」

「そっ、そんな」

本当に私を好きだと言ってくれているのだと理解するのと同時に、敦賀さんに見つめられる事が今になって恥ずかしく思えた。

「君だって最近の俺の様子がおかしかった事、気付いてくれていただろう?」

「それは……」

はい……と小さく頷いた。

「俺の事を注意深く見つめていてくれたからだって。……俺が相手だったからだって自惚れたくなるのを戒めるのに、結構努力してたんだ」

確かに、私が敦賀さんの異変に気付いたのは、他の誰でもなく敦賀さんだったからで間違いはなくて。ただ、それを口にする事はどうしても出来ずに頬に熱が集まるのを自覚しながら敦賀さんを見上げるに止まる。
そんな私の心情を悟ってか悟らずか、敦賀さんは少し間を置いて「だけど」と言葉を続けた。

「最上さんに散々助けてもらっておいて、結局は流されるままに気持ちを口にして。なのに逃げる君を追いかける事すら迷ってしまう。我ながら自分の意気地のなさが情けないよ」

「そんな……」

まるで私が迷っていたのと同じように敦賀さんも迷っていたのだと知る事は、ある意味で新鮮で、そして狂おしい程の愛おしさがこみ上げてくる。
敦賀さんの恋心のベクトルが間違いなく自分に向けられているのだという幸福に涙が出そうだった。

「……今、この部屋で君を抱き締める事は、彼女の――雪花の言う、他の女と関係を持つ事にあたるのかな?」

雪花の格好をしただけの私と、カインの姿の敦賀さん。
だけどもう、どちらも役柄を演じてはいない。

「どう……なんでしょう」

答えた瞬間、引っ張られるように抱き締められて。

鼻腔に香る、外国の煙草の甘い香に心臓がかきむしられるようにキュンと痛む。

背中に腕を回し、胸板に顔をうずめた。

「好きだよ」

欲しかった温もりがここにある。

「私……も……、その、敦賀さんが……敦賀さんの事が……」

嬉しすぎて夢なんじゃないかと疑いたくなりながらも、この壊れたメトロノームよりも早いだろう心臓の鼓動が今この瞬間が幻ではないと教えてくれた。

「敦賀さん……が……」

好きだと一言で口に出す事がとてつもなく難しくて、何度も敦賀さんを繰り返している自分がバカみたいだと思う。

「ね、教えて?」

「ぅんっ!?」

耳元で囁くように問いかけられて、背筋に今まで感じた事のない電流が駆け上がるかのように、ゾクゾクと弾けた。

体が熱く、瞬間的な発熱でどうにかなってしまったようで、思考が上手く纏まらない。

「……敦賀さんの事が……」

抗い続けた恋に盲目的な私というものが存在するのだとしたら、今、ここにいるのだろう。

無限にこみ上げてくる衝動に付けるべき名前が『何』とは分からない。ただ、貪欲に、『欲しい』という渇望は理性も誓いも、何もかもを飲み込む程に強大で。

「す……き……」

ただ、敦賀さんのそばにいたい。抱きしめられたい。愛されたい。そんな嵐のような激情にすっかりパンクした脳は考える事を放棄していて。

「んっ……ふっ……」

唇が重なっている事を理解した瞬間、もう死んでしまいそうな絶頂感を感じながら、ただ必死で敦賀さんの大きな背中を抱き締めていた。









らぶらぶがよみたーーーーい!!

2を書いた後に考えてみた後付けの3になるので、色々ストーリーとして甘かったらすいませ・・・orz
ツイッターでもちょっくら呟いたのですが、こういう終わり方をするお話はエンドマークを付けていても続きは書けなくはないものが多いのですが(あくまで私の感覚の話)
書けば書くほど続けなければ良かったのにという、世の中によくある続編でこける作品になっていきそうで怖いなという気持ちの葛藤が出てくるのでどんどん筆が重くなっていきます。
・・・そんな訳でこれが続くかは分かりません。つか、この続きは間違いなくやってるじゃないか←
大人なお話は結構もう書いてるので、そろそろ語彙がなくて苦しいのですよ・・・さめざめ。何のために今まであんなにホモ本を読んで来たんだ!!←えー。
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