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ACT.205本誌続き妄想
へーいへーい!へーいへーい!
原稿やろうと思って週末の予定をゼロにしてたら、どう油断したのか一気に肌がズタボロなう。惣也です。
ビタミン…ビタミンかっ。よし。ビタミンサプリメントだな!

さてさて、本誌、今回も良かったですよねぇぇぇぇ>□< もう、おいたんはお魚になりたいです。ZIの子じゃなくていい、もういっそ貝でいい、石でいいからっっていう。あ、ワカメでもいいね。

んで。例によって続き妄想をしてみたので、投下してみるっていう。
色々妄想出来て楽しいです本当。

あ、拍手レスもどきですが、本誌待ちの間に我が家でお楽しみ頂けていると言って頂けたり、人生何割か損するよとか盛大に言った私にそそのかされてクレパラ愛蔵版大人買いしちゃった方とか、本当嬉しいコメントたくさんありがとうございます^^愛の告白とか本当うれしいですwそんな大好きだなんてテレテレ^w^
責任は取るよ!!!←嘘つけ。
いや、私なんぞの拙い文字で人様を睡眠不足に出来るなら本望です!これからもがんばるっす!!

ということで、本日も元気に参りまーす。





ACT.205 本誌続き妄想





SIDE:蓮




敦賀蓮の正体は守らなければならない。絶対に。

このまま立ち去りさえすれば、一応の危機は脱する事が出来る。
だからこそ、理性が振り向くなと命令していたけれど、どうしても後ろ髪を引かれて彼女の方を窺う。

『もしかして、キョーコちゃん?』

俺の冷たいリアクションに打ちひしがれている彼女をどうしてもそのままには出来なくて、最後の最後、辛うじて残っていた粉塵にも似た理性をなんとかかき集めて、声を発するのではなく、文字で語りかけた。

「コーン!!」

一瞬で輝きを取り戻した彼女の瞳に安堵する反面、バレやしないかというリスクを抱え込んだ自分に自嘲が過ぎる。
危うい橋を自ら進んでしまった事は痛いくらい分かっていた。
ただ、彼女を前にするとそれだけで、どうしても、冷徹にはなれなかったんだ。

『久しぶりだね』

「うんっ、うん!」

花のように綻ぶ笑顔が愛おしくて。

「会いたかったっ」

俺が濡れている事を全く気にもせずに抱き付いてきた彼女を受け止めながら、砂浜に文字を書いた。

『俺も』

「大人に、なれたんだね。コーン」

砂浜に並んで座り、削ったその上に言葉を綴る。何度も、何度も。
本当の事を隠したままの会話に胸は痛まないでもなかったけれど。
一方で、俺がコーンだからこそ、得る事が出来る眼差しに胸が高鳴らずにいたというのは嘘になる。
美化された思い出の中の人物だからこその邂逅が、この甘い夢のような時間を生み出しているのは紛れもない事実だった。

『ありがとう』

「でも、コーンは変わらないね」

『そう?かなり背、伸びたよ?』

でも私にはちゃんと分かったもの。そう言って彼女は俺を形成する色味の僅かな変化を見逃さなかったのだと笑う。

『キョーコちゃんも変わってないよ』

「本当に?私、結構変わっちゃったなって思ってたんだけど?あ、コーンにとっては見た目なんてあんまり関係なかったのかな?」

彼女の優しい本質が変わってない事なんてとうに知ってる。
だけど、今ここでは辻褄が合わない。

『うーん。本当は、最初ちょっと分からなかったけど』

「やっぱり」

『でも、君はキョーコちゃんだ』

そう綴ると彼女はとても嬉しそうに微笑んだ。







――――――――――――――



SIDE:キョーコ




あの頃の面影なんて一つも残ってないんだから、コーンに気付いてもらえなくて当然よねと心底落ち込んで、そうして、ああ、そういえば誰かを好きな気持ちだけは相手こそ違え、あの頃と変わってはいないのかもしれないと敦賀さんの顔を思い出した。

(って、やだ、こんな時まで敦賀さんの事、考えてる)

そうして、私は立ち去ったはずのコーンがすぐそばに戻っている事に気付いた。





『でも、君はキョーコちゃんだ』

そうやって気付いてくれて本当にうれしかった。
気付いてくれてありがとうと笑う私を、コーンは優しく見つめてくれて、その緑色の瞳に吸い込まれるように見入る。

どうしてここにいるんだろう。そんな当然の疑問も、コーンの外見からすれば、日本にいるより遥かにこの国でいる方が生きやすいんだろうって事は簡単に思い至った。
コーンはあの頃のまま、とても綺麗。
砂浜に綴られるコーンの言葉はじんわりと胸に温かく沁みる。
コーンも私に会いたいと思ってくれていたのなら、こんなに嬉しい事はない。

「本当に、ありがとう」

こくりと頷くコーンの優しい眼差しが変わっていなくて、だから、あの頃と同じように、なんだって話せるような気がして。

「私ね。我ながらおかしい事を言うかもしれないけど。本当にすっかり変わっちゃったの」

『どう変わったの?』

あの頃のように、どんな楽しい事も、嬉しい事も、泣き言も、全部ひっくるめて受け止めてくれる気がして。

「見た目もそうだけど。中身とか。テストなんて70点取れればいいやーとか思うようになったし」

ぽんぽんと頭を撫でてくれるコーンの手のひらがとても大きくて、私がずっと張り続けてきた糸がふぅっと緩んでいくのを感じた。

「憎しみを人にぶつけられるようになったわ」

それでも、さすがに自分の汚い所をさらすのはどうにも気が引けて、侮蔑されるんじゃないかっていう怖さから視線を上げて口に出来なかったのだけれど、コーンの大きな手は、分かっているよって言うみたいに少しだけ乱暴に、慰めるようにクシャリと髪を撫でてくれた。

「……あの頃と同じなのは、好きな人がいる事くらいかしら……」

あんまりコーンが優しいものだから、つい、秘めておくはずの事まで口に出してしまって。
でも、コーンならあの頃みたいに受け止めてくれるものだと信じていたから、言ってしまった気恥ずかしさにばかりが先に立っていた私は、コーンの手が離れた事はそれほど気には留めなかった。

「ここ、とっても綺麗だね」

この気恥ずかしさを誤魔化すように、太陽を反射してキラキラと輝く海を眺める。

「……コーンはずっとこの島にいたの?」

少しだけ迷ったけれど、コーンの事を問う。

見上げたコーンは横に首を振る事で私の質問を否定したのだけれど、なんだか悲しそうなコーンの瞳に太陽の光が透けて、うっすらと放たれる赤茶色の光彩に胸が締め付けられた。

「そっかぁ……」

どちらともなく折り返す波音に静かに耳を傾けて、眩い空と海の輝きに見入る。

こんなに美しい所なら人魚姫が……なんて思った場所だけれど、コーンもつい最近訪れたばかりなら、彼は一体どこから来たのだろう。

(実はコーンは人魚姫の一族だったりするのかも)

人の姿になった代償で声が出せなくなっているんじゃない? なんて。
そんな人魚姫のストーリー、そのままな出来事であるはずが……ないと思うのに。

(まさか……ね……)

「ねぇ、コーン。どうして声が出せないの?」

人魚姫になぞらえるなら、王子さまに再び出逢う為に声と引き換えに人の姿を得る。

王子さまの愛を得られなかった彼女は泡になってしまう。

(でも、やっぱりそんな事、普通にある訳ないか……)

おとぎ話の結末を辿りながら、コーンを見上げた。

「コー……んっ……!?」

いつの間にかコーンがすぐそこにいて、
さっきまでとても優しかったはずの手のひらが、痛いくらいに強く私の腕を掴んでいる事を理解した時には、唇に温かい物が触れていて。

「ぁ……んっ」

それがコーンの唇なのだと分かった瞬間には、もう逃げ出す事なんて出来ないくらい、強く強く、抱き締められていて、ただただ驚いた私は、拒絶も、受諾も出来ないまま、コーンの唇に捕われていた。










こっから裏行こうかなと思ってたんだけど、続きを書くかどうか迷ったのでここで一旦アップしちゃう。
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ぜひ続きを!
惣也様今晩は!
あ、様はいらないとのことですが、これは素敵文章を書かれることへの尊敬と愛の表れなので付けさせていただきますね♫
本誌を読んで、カインの時同様にキョーコちゃんをほっとけなかった反応にニマニマして、その気持ちのままこちらのつづき妄想を読ませていただきました!!
やっぱり素敵文章!!好きです!!
妄想の続き是非読みたいです!!
惣也様のムフフ小説で、本誌の続きが待ち遠しいこの辛抱たまらん感情をなんとか落ち着かせて待ちたいです!
これからも素敵文章を楽しみにしつつ、応援してますね!
黒にゃんこ | URL | 2013/10/21/Mon 17:39 [編集]
Re: ぜひ続きを!
黒にゃんこ様
はーい!こんばんはー!
様はいらないって言ったのにー!ということで、こちらも様付で返しますぞ^o^
なんというか、もったいない褒め言葉、本当ありがとうございます!!
いつも必死に少ない語彙をかき集めてなんとか小説っぽい物に仕上げてる身に余るお言葉です^^
えーと、今回のお話に限りなんですが、・・・多分、表と裏と二本立てで更新できる・・・ような・・・
気がしてます。というか、多分すると思うんですけど。
多分、箱庭にあと一本上げて終わりの予定ではあるんですけど、ちょっと分岐ルート作ってみようかなみたいな出来心があるので。←いや、言うだけで終わる可能性もあるんだけども。
はい、のんびりお待ち頂ければ幸いですー^^
惣也(そーや) | URL | 2013/10/23/Wed 23:52 [編集]
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