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ACT.205本誌続き妄想2 typeH
こんにちはでございます^O^

まずは勢いよく報告。
 「冬コミ落選したよー!!!」

・・・ぶわっ
いろんな予定が流れて行きました。ざざざー。
とにもかくにも、1月インテの申し込みはしてますので、冬インテ合わせでなにかしら書きたいと思って今水面下でゴロゴロ進めてます。牛歩で。

そんなこんなで、続き妄想の続きのお届けであります。
今回は2が2種類ありましてですね、type.Hってしてますけども、箱庭に出すのはハッピー版。
裏庭はR18話のBAD版という仕様になっております。
とはいえ、完全にBADで終わるっていうのは私がどうしても苦手っていうか、嫌なので、そこそこ掬い上げたつもりですが、裏庭はまた改めて更新します。というか、本当裏庭の更新がいつぶりですかっていう。

んで、白銀の狐もそろそろ開始します。本当そろそろね。
新作も何本かストック出来たという珍しい具合なのですが、ちゃんと終わらせたい物が終わってないのにまた風呂敷だけ広げている自分に、あれ・・・おかしい。といった次第ですよ。ぐぐぐぐ。
もっと筆が早ければいいんですけどもねぇ…。悩ましい><色々がんばりまっす!
こんな私にいつも応援コメント本当ありがとうございます!!!とりあえず、ちょっと写真編集してきまーす。
スキビコスプレの写真も結構いっぱい溜まったので一回フォトストックにするんだ^~^








ACT.205 本誌続き妄想 2
         type.H







SIDEキョーコ




想いを遂げられなけれなかった人魚姫が泡になって消えてしまうように。

この体を突き放してしまえば最後、コーンも泡になって消えてしまうのかもしれない。

そんな予感が邪魔をして、拒む事の出来ない口付けは深みを増していくばかりで、飲み込みきれない唾液が顎を伝った。

「ふ……ぅ……んっ」

コーンは私にとって特別な思い出で、大切で、大好きな相手だったけれど。

(敦賀さん……)

敦賀さんじゃない人にキスをされているという事が心底悲しい。

(コーン……)

なのに、コーンの瞳が、こちらが苦しくなるくらい悲しい色を宿していてるのを見てしまった私には、どうしてもコーンを拒みきる事が出来なかった。

「んんぅ……あ」

くちゅりくちゅりと差し込まれる舌に口腔のあちこちを擽られる度、体の奥に感じた事のない感覚を植え付けられている気がして、小さく震えた。

コーンの手が二の腕を強く掴んでいて、痛いと思うのに、なぜかそれは、まるで縋られているようにも思える。

そんな、永遠とも思えるキスを遮ったのは、私の持つ携帯電話の着信音だった。

「……っ!!」

コーンがびくりと跳ねるように私を解放して、立ち尽くして。
私は、荒い呼吸をなんとかなだめながらポケットから電話を取り出す。

「……はい、もしもし?」

『あっ、キョーコちゃん!?』

かけてきた相手はミューズだった。

「ミュー……テンさん、どうかしましたか?」

サクリと砂が鳴り、コーンが一歩後退りをしたのが見える。

どうかしましたかじゃないわよ、今どこにいるのと心配してくれているミューズに、大丈夫です。少し海岸を散歩していただけですからと明るく笑ってみせると、ミューズは安心したように、だったらいいわと笑った。

『夕食のメニュー、何かリクエストあるか確認しておこうかと思って』

部屋にいない私に気付いて、探してくれたらしいミューズにごめんなさいと謝る傍ら、コーンの動向が気になって仕方がない。

(どこに、行くの?)

ゆっくりと後退って、私から離れていくコーンが背中を向けた瞬間、頭が真っ白になった。

(あの背中は……)

強い既視感が私の目を釘付けにする。

(――あれは……)

あの背中も、歩き方も私は見たことがある。
どこかで。


早く思い出してと頭の中でもう一人の私が叫んでいるみたいだった。


「……るが……」

有り得ないという私と、でも、あれは『彼』だという確信を持つ私がせめぎ合っている。

「つるが……さん?」

まさかと思う。
だけど、確かだと感じる。

「敦賀さんっ!!」

コーンが敦賀さんだなんて、なんて都合の良い夢を見ているのかとも思ったけれど。

だけど、私はあの人だけは絶対に見間違えたりはしない。






――――――――――――――


SIDE:蓮





彼女が俺を呼んだ。

決して暴かれてはならなかった秘密の箱が開く。

開いた先にあるのは闇より深い絶望。





「待って、待って下さい!敦賀さんっ」

彼女に好きな人がいる。そんな考えもしなかった現実に打ちのめされて、衝動のままに唇を奪った。
一旦知ってしまった唇はどこまでも甘く、そして、我に返った瞬間、酷い苦味に襲われた。

嫌悪さえしていた男と同類になってしまった俺は、きっと彼女に軽蔑される道しか残っていない。

断罪される事が恐ろしく、早く消えてしまいたかったのに、こんな時でさえ彼女はあっさりと俺を見つけ出す。


最低の気分に相応しく、海水をたっぷり含んだシャツはベッタリと肌にまとわりつき、サンダルを履いた足は焼けた砂にまで責められているようだった。

「敦賀さっ!」

彼女の呼び声に振り向く事もせず、君が呼んでいる人物とは違うのだという態度を示してはみるが、我ながら酷い悪あがきに自己嫌悪が募るだけだ。

「敦賀さんっ!!」

「痛っ!」

突然背中に何かが投げつけられた痛みに声が出た。

「な……ミュール?」

コロリと砂の上に転がるのは彼女が履いていたはずの白いサンダル。

「呼んでるのにっ、どうして、どうして行っちゃうんですかっ!!」

「っ!」

片足だけ素足の彼女が瞳いっぱいに涙を浮かべて俺を捉えていた。

「……ごめん」

バツが悪い。

至極。

針のムシロというのはこういう時にも使えた言葉だっただろうか。

「私っ、私はっ……ひゃぁっ」

「危なっ!」

灼熱の砂の上で片足立ちの彼女が頼りなげに揺れ、倒れようとしている姿に慌てて駆け寄り華奢な身体を抱き止めた。

「……ちゃんと、話す。話すよ」

何を、どう話せばいいのか。何も整理出来てはいない。

けれども、彼女の涙をそのままにするなんて事は許されなかった。

ボロボロに泣きじゃくる彼女に泣かないでと懇願するが、彼女の涙は止められず。
零れる雫に上手い言葉が浮かばない。

(彼女の涙を止める方法……)

幼い彼女が不破や母親の為に流す涙を止める為ならば空だって飛べた。
コーンの為にと流れた涙は彼女ごと抱き締める事も出来た。

ただ。
俺の為に零れる涙の前で、俺はどこまでも無力だった。

「ひっく……」

しゃくりあげる彼女の涙を親指の腹でもって拭っても拭っても新しい滴が流れて落ちる。

何度もごめんと言いながら背を抱き締め、華奢な身体を柔らかく撫でる。

「……私が落ちこんだから……コーンになってくれたんですか?」

「え……?」

懸命に嗚咽をこらえて尋ねる彼女はどこまでも真剣な瞳で俺を見上げた。

「敦賀さんは……優しいから……」

だから嘘をついてくれたんでしょうと尋ねる彼女の気遣いに心が大きく軋んだ。

俺はひとつも優しくなんかない。

「違う……違うんだよ」

敦賀蓮という生き物の全ては、偽りで構成されているのだから、本来、彼女に好意的に受け止めてもらう資格なんてどこにもない。

「敦賀さん?」

「あの日のようにここで空を飛ぶことが出来れば、君は俺がコーンであると信じてくれるだろうか」

「空……って」

見開かれた瞳が俺を見上げる。
遠い昔、彼女の涙を止められたのは、あの頃の俺の精一杯の力。
本当に空を飛べた訳ではなかったけれど、彼女の涙を止められた喜びは本物で、確かな記憶。

「……いや。ただあの日を繰り返しなぞってみても、今の俺ではやっぱり嘘を重ねてしまうな」

「敦賀さん……?」

「ごめん」

「敦賀さんは、本当に……コーンなんですか?」

言いよどむ俺の様子だけで、彼女もまた、あの夏の日を思い出してくれたのかもしれない。
まっすぐな瞳が俺を見据え、その穢れない瞳の前ではもう、偽りは赦されなかった。

「……YESかNOで答えるなら、YESだ」

「敦賀さんが……コーン……」

そうして互いになんとも言い出せないまま見つめ合う時間が続いて、そうして、彼女は、どっちがいいですか? とポツリと呟くように俺に問うた。



――――――――――――――



SIDE:キョーコ





ここに来るまでの飛行機は巡航そのもので、晴天に恵まれたここは海も空も青く澄んでいて、夢の国のように美しい。
なにもかも順調だったはずが、まるで乱気流のように乱れ狂う感情の展開に、正直、戸惑いが隠せなかった。

コーンに出会えた喜びから一転、有り得ない絶望を味わったと思ったはずが。
その有り得ない絶望を与えた張本人が、会いたくて、会いたくて仕方がなかった当の敦賀さん本人だった。
おまけに、敦賀さんがコーンだなんて、なんて悪い冗談をつくのだろうと思ったけれど、真実は小説より奇なり。イエスと答えた敦賀さんの眼差し。そこに嘘はなにも映ってはいなかった。

「敦賀さんと呼ぶべきですか?それとも、……コーンって……呼んでも許されますか?」

どうして嘘をついたんですかとか。なじりたいと思ったはずの感情も、緑に煌めく瞳に浮かぶ悔恨の揺らめきを目にしてしまった今、きれいさっぱりと霧散し、それ以上に湧き上がる恋しさに胸が苦しい。

「許して、くれるの?」

「とっくに怒ってません」

ただ、貴方の抱えるものを知りたいと言えば、今なら教えてもらう事が出来るだろうか。

そんな、大それた事を思っている自分に、敦賀さんがコーンと結びついただけで自分はこんなにも図々しくなれるのかと少しだけ呆れた。

「むしろ、敦賀さんとコーンが同一人物で嬉しいなんて思ってる自分に、ちょっと呆れてるんです」

「呆れてる?」

「だって、それだけで私はやっぱり敦賀さんを――その、特別に思う運命だったんだ、とか。調子に乗って……しまうんです」

自分で口にしながらも痛い理屈だと思っていたから、完全に最後はゴニョゴニョと濁りきっていた。
だけど、敦賀さんはそんな私を勢い良く抱き上げて、キラキラした瞳で見上げた。

「俺の事、好きになってくれるの?」

私に好きな人がいる事は自分で暴露してしまっているし、こんなキラキラしい瞳で見上げられて、どうして嘘がつけるだろう。

「―――――好き、ですけど」

それでも、どこまでも恥ずかしくていたたまれない告白は、波音にかき消されるくらい、ものすごく小さな音だ。

「嬉しい」

「え?」

「俺も君が大好きだから」

それでも、確かに聞こえたと敦賀さんが微笑む。
まるで夢のような瞬間に思わず頬をつねってみると、敦賀さんは目を丸くして最上さん!?といつもの声で呼んでくれた。

「だって……私ですよ?どなたかと間違ってたりしませんか?!」

敦賀さんに好きだなんて言ってもらえる訳がないと諦めていたはずなのに、この夢みたいな現実はやはり夢ではないかという恐怖が募った。

「じゃあ、キスしようか」

「はひ!?」

「最上さんが信じてくれるまで」

「な、なんで!?」

「今、俺がしたいから」

「えええ!?」

どんな脈絡ですかと口に出す前に敦賀さんの唇と私の唇はくっついていて、ぎゅうと目蓋を閉じたものだから、波音と唇の感覚に恥ずかしいくらい全ての神経が持っていかれた。

一体どれだけの時間をそうしていたのか。
息が出来ないと苦しがる私をクスクス笑う敦賀さんが解放してくれた。

「……もぅ……」

砂浜に片足だけ下ろした状態で、いたたまれず、そっぽを向いた。

「こっち向いて?王子様」

「王っ!?」

びっくりして敦賀さんに向き直ると、だって最上さんの事だから、人魚姫の事とか考えてたんじゃない?と色々お見通しでぐうの音も出ない。

(そりゃ、考えていたわよ。人魚姫。そしたら海の中からこんにちはの敦賀さんにバッタリしちゃって人魚姫!?って思ったわよ。声も出してくれなかったからなおさら人魚姫みたいな妖精ぶりだったわよ!人魚姫すぎる人魚姫だったけど。私、王子様になりたかった訳じゃないぃい)

「そ、そういう敦賀さんは何を考えて海の中から登場されたんですか!?」

少しでもやり返してみせたくて問い返してみると、敦賀さんは素潜りしてたんだよねと笑った。

「海の中、とても綺麗だよ」

「海の中……?」

「魚や珊瑚はもちろんだけど、海の底から海面を通して見る太陽が好きなんだ」

「海面から?」

聞いているだけで私もその景色を見てみたくてウズウズしてきた。

「一緒に行く?」

「私にも出来ますか!?」

「うん」

敦賀さんに手を引かれ、携帯電話を岩肌に隠して、ミュールは海水に浸かると痛むからって熱い砂浜の上を抱き上げられて進む。

一緒に見た青い海はとても綺麗で、初めて見た海面越しの太陽はキラキラ輝いていて本当に綺麗だった。

「ぷっ」

「なんで笑うんですか!?」

息継ぎに浮上した敦賀さんが楽しそうに笑っているものだから一体何を見たのかと景色を共有できなかった事を悔しがると。

「最上さんの服が蛸の足みたいになってた」

「へ……?……えええ!?」

せめて花ビラとかもうちょっと綺麗な例えはないんですかと唇を尖らせる私に、ほら、やっぱり蛸みたいになってると指先で唇を弾かれた。

「もーっ!敦賀さんなんて知りません!」

まだ笑っている敦賀さんに言い捨てて一人で先に潜る。

(……敦賀さん?)

後から追いかけてきた敦賀さんが私の腕を掴んで近づいてきて。
今度は海の中でキスをした。

息が苦しくなるまで何度も何度も。
海面に上がってからもやっぱり離れ難くて、海の味だと笑い合って夢中でキスを繰り返した。

「唇が腫れてるって叱られちゃうかもね」

「ええ!?キスって腫れるんですか!?」

「さあ、どうかな」

「敦賀さん、あっ、ずるい!」

今度は先に潜った敦賀さんを追いかけて私も海の世界へと降りて行く。

夕暮れの太陽のきらめきを二人で見上げ、これでもかと海を満喫してしまった私達は、敦賀さんの予言通り、潮風で痛んだ……を通り越した全身の惨状に、揃ってミューズから大目玉を食らう事になってしまうのだけれど、それでもとても幸せで、この原色の楽園から帰りたくないと思うくらい、ずっとずっと、濃密な時間を過ごしたのだった。








沖縄に行きたい・・・。

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続きをありがとうございます!
惣也様今晩は!
本誌つづき妄想読ませていただきました!!
ハッピーエンドでニマニマが止まりません!!
顔面崩壊中です(笑)
裏もあるとのことなので、引き続きウキウキワクワク待たせていただきますね♫
本誌連載はまだ先なので、こちらの小説を読んでスキビ熱を燃やしたいと思います!
これからも応援してます♥︎
黒にゃんこ | URL | 2013/11/04/Mon 01:33 [編集]
Re: 続きをありがとうございます!
黒にゃんこ様
こんばんはー^^だいぶ勢いで書いたのですが、お楽しみ頂けてうれしいですv
ニマニマして頂けたなら本当やったったー!って感じなので^^ふふふー。
裏は・・・色々アレでソレでしたが、ああいうのも有りっていうことに・・・
して頂けると助かりますはい。
しかし、本当次の本誌が本当楽しみですね^^
コメントありがとうございましたー!がんばりまっす!
惣也(そーや) | URL | 2013/11/11/Mon 23:20 [編集]
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