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【オフ関係】インテ新刊情報(追記)

1/11追記。

インテ前日にこんにちは!
スペースNo間違えてるよって事に気付いたので訂正です。本当すいません。

 正しくは→ 2014/01/12 CC大阪97 五号館チ16a「光の箱庭」

になります。よろしくお願いします。
あと、通販お申し込みの皆様、いつも本当にありがとうございます!




おこんばんはでございますー!寒いですね、本当。いや、割と温暖な地域に住んでるので、北に住んでる方には怒られそうだけども。
さてさて。色々とお知らせがあるので、順番に行きたいと思いまっす。

【ちょこっとお知らせ】
サーバー終了に伴い、サイト閉鎖された方や気付いてない間に閉鎖されてた方々がおられたので、リンクをいじりました。
カワさん、今日も晴れさん、ご丁寧なごあいさつ本当にありがとうございます。お疲れさまでした。
いつでも待ってるので帰って来て下さいね(だいぶ本気。)


【インテ新刊情報】
son-h001-004.jpg
「そのおとこをころそうとおもうの」 A5/表紙フルカラー/二段構成/106P/¥1000/パラレル・R18/全編書き下ろしです。
   →本文サンプルは追記でありますノシ。
2014/01/12 CC大阪97 五号館チ16a「光の箱庭」
次回イベント参加は東京は5月4日SCC23、関西はCC大阪99になる予定です。

【ノベルティ情報】
新刊・既刊をお求めの方先着になりますが、昨年完売したフェアリーテイル発行記念に制作したあぶら取り紙ミラー付きケースを差し上げます。
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通販ご希望の方にも割り振り出来ますので、おそらく今回の新刊をお求め頂く第一陣の方には行き渡ると…いいなぁ。あとは、私の頑張り次第なものが出来るか出来ないか…←ハードルを上げている気がする。

今回のノベルティについては、一度有料で販売したものなので、お持ちの方々には申し訳ないようにも思ったのですが、本が完売していて、再販予定もありません。正直、家にいっぱいありすぎて私一人じゃこんなに使える訳がない…orz ということで、蕾さんとも相談させて頂いた上で、今回放出させて頂く事となりました。
多分、使っているうちに不具合も出てくるかなと思うので、持ってる方も二個目にどうぞなのです!
東京イベントでお買い上げ頂く皆様には五月まで残ってたら持って行きます…けど。どうだろうっていう具合です。
また、基本的にお一人様一限でお願いしておりますが、おつかいで新刊を複数という場合に限り、相当数付けさせて頂く予定です。
以上です。よろしくお願い致しますー!!

【通販】新刊はカートに追加してあります。→ 通販フォーム

※尚、今回のノベルティに関しては封筒を大きくしてお届けするようにしますので、厚みは本のみを計算して下さい。

ということで、以下、サンプル。






そのおとこをころそうとおもうの







憎い。

許せない。

恨めしい。

抱えきれないだけの憎悪にまみれ、想いの丈はすべて殺意に変わった。

そのやり場のない怒りを沈める為に。


彼女は、衝動のままに狂気を振りかざした。








全開に開いた蛇口から、勢い良く流れ出す流水の元、何度も何度も両手を擦り続ける少女は一人、冬の寒さも終わろうかという晩春。真夜中の公園にいた。
「はぁはぁ……くっ」
服に水が飛び散る事に構う様子もなく、長時間噛み締めた唇は色を失い、顔色は闇夜の中でも分かる程青白い。
反して、彼女の両の手は赤く燃えるような色を纏っており、そしてそれは真っ黒な排水溝の中へと落ちていく。
「っ……」
ゴゴゴと音を立てて流れていくのは赤銅の液体。
タイルで作られた洗い場の上にあるのは銀色に光る果物ナイフだ。
「なんで落ちないの……落ちてよ……」
苦しげに眇められた瞳から零れ落ちる涙は身体的なものからではなく、心に抱えた痛み故。
両手にべっとりとついた血液を必死で洗う彼女の心情を表すかのように、星一つ無い夜空には分厚い雨雲が広がりつつあり、ポツリポツリと降り始めた小さな雨粒がアスファルトに影を広げていった。
「全く。余計な仕事を増やしてくれたね」
「ひっ!!」
後ろからかけられた声に振り返ると、そこには真っ黒な三つボタンのスーツを身に纏った長身の男が立っている。
「あ……っ」
190はあるだろう大柄な男は闇夜に溶けてしまいそうな黒髪に四角いノンフレームのメガネをかけていて、外灯の明かりをレンズが薄く反射している。
暗闇のお陰で表情は窺えないが、世の中の男性の平均的な身長を逸脱している男の佇まいは、黒ずくめである事が拍車をかけ、まるで死神かそれに属するものであるかのような不気味な印象を与えた。
まずい現場を押さえられた少女は、とっさに逃げ道を求めて辺りを見渡すが、生憎と小高いフェンスに囲われた小さな公園では、男が立つ場所こそが唯一の出入口だ。
「――不破尚」
男が口にした名前に少女はピクリと反応を見せた。
「それは、彼のものなのだろう?」
「……どうして」
少女が纏う赤色の正体を正確に見定めた男は一言、見ていたからねと答える。
「とりあえずここでは人目につくかもしれない。――おいで」
伸ばされた男の手に吸い寄せられるように少女はフラフラと足を踏み出した。
己の犯した罪の重さを理解する少女には、男の正体が善であろうと悪であろうと、もはや何も関係はなかったのだ。



***



公園のすぐ隣に停められていた真っ黒なフェラーリの助手席に乗せられた少女は、生まれて初めての高級車に、身を固くし、革貼りのシートを出来る限り汚すまいと縮こまっている。
「楽にしていて構わないよ。汚れたらクリーニングに出すから」
少女がちょこちょこ動いているのを横目に見た男は、喉だけで小さく笑い、ハンドルを切る。
「車ってクリーニング……出来るんですか?」
「まあ、お金を払えばね」
「私……。お金は持ってません」
少女はようやく男の横顔を真っ直ぐ見上げ、そうして、眼鏡の奥にある男の顔がやたら整ったものである事に気付いた。
「君に払わせようとは思ってないよ。――名前は?」
顔を見る事もなく淡々とした様子で問われ、男の真意をはかりかねた少女は僅かに沈黙した後に口を開いた。
どの道、自分に明るい未来は望めない。
「最上……キョーコです」
「最上さん、ね」
「はい」
男が何を思って自分をあの場所から連れ出したのかは分からない。
けれども、キョーコが持っていたナイフを早々に回収すると、運転席の座席の下へと隠匿してしまったあたり、自分を捕まえにきた警察官ではないのだろうと理解した。
「あなたのお名前を伺っても宜しいですか?」
キョーコが問いかけたその時、フェラーリは赤信号で静かに停車し、前を向いていた男はようやくキョーコの方に向き直る。
「俺は敦賀蓮」
「あの、敦賀さんはどうして私を助けてくれたんですか?」
蓮が本当に自分を助けてくれたのかなど、キョーコにはまだ分からない。けれども、あのままあそこにいれば、そう時間をかける事なく警察に捕まっただろう事は確かだ。
「さあ。どうしてだろうね」
微笑を称えた蓮の表情から何かしらの意図を読み解く事は叶わず、キョーコはそれ以上問う事を諦めた。
暗闇を走る車中は沈黙が続き、窓の外のネオンがチラチラと横顔を照らす。
キョーコはただ、赤黒く染まった自分の手のひらを見つめ続けるだけの時間が続いた。



***



「とりあえず、シャワールームはそこ。着替えは出しておくから」
高級車に続き、見るからに高級なマンションに連れて来られたキョーコは、最上階の部屋に着くなり入浴をすすめられた。
「あの、私、手洗いだけさせて頂ければ……」
「と言われてもね。そんな濡れた格好じゃ、落ち着かないだろう? 色々透けてるし」
「え……? きゃあああ!」
蓮に言われてまじまじと己の姿を見下ろせば、両手の血にばかり意識が傾いていた為に気づかなかったが、春物の白いニットのワンピースとライトグリーンのカーディガン一枚だった事もあり、水に濡れた衣類は完全に下着が透けている。
羞恥に体を覆い隠し、逃げるようにバスルームへ駆け込むと、それを追ってきた蓮は扉の外から浴室内の使い方を説明してどこかへと消えた。
「う。……ありがとう……ございます」
こうなってしまえば、いつまでも遠慮をしていても仕方がない。
意を決し、着衣を脱衣カゴに置き、そろりと浴場を覗く。
「うわぁ……」
広いバスルームに備え付けられたシャワーブースに入り、温かい湯を浴びれば、キョーコは自分の身体がどれだけ緊張していたかを思い知り、また、ほどなくしてすっかり赤染みが失われた手のひらを真上にかざすと、これまでの事が悪い夢だったら良かったのにという自嘲が零れた。
いっそ死んでも良いと思える程には捨て鉢になり、刃を振り上げた事を後悔はしていないはずなのに、汚れを落とせた事にほっとしている自分がここにいる。
生きる事にしがみついている己を自覚しながらも、これからどうするべきか。我が事ながらよく分からない。
(アイツもろとも……なんて思っていたはずなのに)
シャワーから上がったそこに用意された柔らかいバスタオルで水滴を拭うと、取り替えたのだろう、蓮のものらしい男物のグレーのTシャツとスウェットにはさすがに面をくらいつつも裾を折り返して着用し、静かにリビングへと戻る。
二人掛けの白いラグに腰掛け、長い足を組んで休んでいたらしい蓮はキィという僅かな蝶つがいがたてた音に気付き、ゆっくりと瞳を開けた。
「……あの。お風呂頂きました。ありがとうございました」
「落ち着いた?」
「はい」
実際。随分とほぐれたキョーコは、先ほどまでの張り詰めていた緊張の糸が緩んでいるのを感じている。
自分の居場所に僅かに迷ったものの、キョーコは蓮の対面にある一人掛けのソファーに腰掛けると緊張からコクリと喉を鳴らし、そうしてようやく口を開いた。
「あの、敦賀さんは一体何者なんですか?」
じっと蓮の瞳と正面から相対し、問う。
「――俺は、殺し屋」
「え?」
「君にターゲットを奪われた、殺し屋だよ」
「……ころ……しや……?」
とっさに意味を飲み込めずに瞬く。
けれども目の前にいる蓮の表情は至って真剣で、嘘や冗談を言っているようには見えない。
「本当……ですか?」
 こくりと頷く蓮の言葉が信じられず、嘘……と呟くと、蓮は本当だよと答え、四角いノンフレーム眼鏡の淵を持ち上げながら言った。
「不破尚を再起不能にする。それが俺の受けていた依頼だ」
「私の他にも誰かが、アイツを……?」
自分以外にも尚に恨みを抱く人間がいる。
蓮の言葉を繰り返すものの、にわかに信じられない様子のキョーコに、蓮はテーブルの上にあったタブレット端末に手を伸ばし、いくつか弾いてキョーコへと見せた。
[――不破尚、結核で緊急入院。新曲発売、全国ツアーは延期!?]
「……これ」
インターネットに繋がっているらしいそこには新着ニュースがいくつか並んでいる。
「不破尚、結核で緊急入院とあるね。どうやら最上さんは彼を殺し損ねたらしい」
「そんな……だって、あんなに血がたくさん」
殺したものと思っていたキョーコは端末に踊る文字を食い入るように見つめた。
「女に刺されて緊急搬送よりも、隔離しなければならない病気で入院した方が外聞は良いだろう? 今の時代、不治の病でもないんだから、しばらく療養に専念すれば良いだけの話だ」
「っ!!」
蓮の言葉をそれ以上聞いていられず、玄関へ走ろうとしたキョーコを蓮は待ったと呼び止め、その声の鋭さにキョーコはいくらも距離を開ける事なくビクリと立ち止まる。
「どこに行くつもり?」
「敦賀さん、私っ」
生きているなら今度こそアイツを殺してやりたい。そんな激情の焔が身体の奥底から溢れださんばかりに渦巻いているのだ。
誰にも止めて欲しくはない。
けれど、心のどこかではこうなった以上、自分が尚の元へたどり着くのは果てしなく不可能に近いだろうという事も分かってはいた。
「今、彼に会いに行けば、関係者に捕まるだけだよ。俺としては、それは一番困る」
「だけどっ、それでも私はっ」
それでも、不破尚だけは許せないのだ。
けれど、蓮は君には無理だよとキョーコの心を手折るように続けた。
「不破サイドからすれば、刺されたなんて致命傷になりかねないスキャンダルは絶対に隠したいはずだ。今、君が捕まれば、口封じされこそ、不破に掠りも出来ないだろう」
「そんな事っ!!」
「アルコールやら薬漬けにされた挙げ句、ソープに沈められて死にたい?」
「っ!?」
まるで当然の事のように告げられる非日常にキョーコは息を飲んだ。
「相手は業界の中でも屈指の芸能プロダクションだ。そっち方面のパイプだって勿論持ち合わせているだろうね」
極めつけの脅し文句に、キョーコはとうとう耐えきれず、床にへたり込んだ。
「じゃあ……どうしろって言うの……」
力なく呟くキョーコから視線を逸らすように、蓮は眼鏡を外してテーブルに置いた。
「しばらくは様子を見た方がいい」
君は今、極度の興奮状態だと言われ、キョーコはかぶりを振った。
「そんな事っ!」
自分でも分かっている。
「君が余計な行動に出たおかげで、今夜動くはずだった俺の予定は大幅に狂わされた」
 つまり、キョーコが尚を襲っていなければ、蓮が尚をターゲットとして仕事を遂行していたはずだった。
「……すみません」
けれど、そこでキョーコは気付いた。
「敦賀さんは、まだアイツを狙うんですか?」
 キョーコが手を出した為に蓮が空振ったと言うならば、次に尚を狙うのはいつだろうか。
「それっ、私に、私にやらせて下さい!」
「それは無理だね。そもそも、君は素人だ」
素人の巻き添えで捕まるのはごめんだよと言う蓮に、キョーコはお願いしますと食いついた。
自分が尚に一矢報いるチャンスはもう蓮しかない。
「素人が駄目だとおっしゃるなら、私に教えて下さい。人の殺し方を!」
必死の形相で頼み込むキョーコに、蓮は深い溜め息を吐いて眉間を揉んだ。









ちょっと前に新刊用に二個同時にパラレルを書いてて、ていうのの片方なんですけども、最初50Pぐらいで終わるはずだったのに、気付けば106P本でしたっていう。
そんな訳で殺し屋×殺人未遂少女のR18パラレルです。よろしくお願いしまーす。
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