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SS・逃亡中 1
おこんばんはー!去年、有線のサービス提供が終わるからということで、光の無線LANに変えてから、なぜか唐突にネット回線が落ちる不具合が起こって混乱なうですそやえもんです。
唐突に全ての回線が落ちて、再起動しないと戻らないんですけど、何かの作業中に落ちると一気に心が折れますよね。ぐぐぐ。
そんなこんなで、パスワード返信は1/13までの方、完了致しました。
たくさんのお誕生日おめでとうコメントや、体調へのお気遣いありがとうございます。大丈夫ですよー!右上半身は全面シップ貼り!
そんなこんなで、「お忙しいところを~」って本当みなさまにすごく気を使わせている!?と反省しきりの2013年でした。


さて。ちょっとだけ告知日記を上げていた企画をちょこっと始動しました。

逃亡中企画

とくになにをするわけでもない。ただ、同名番組のネタをみんな書かないか!?っていうだけのゆっるい企画です。

そんな訳で、私の逃亡中を始めてみます。追記よりどうぞー。





逃亡中 1






DARKMOONの本郷未緒役で一躍ブレイクを果たし、そろそろ無名の新人の括りからはひと皮向けたLME所属タレントの京子、17歳。
彼女は現在、とある番組の収録中なのだが、突如として身動きが取れない事態に陥り、八百屋と書かれた古びた屋敷の軒下で一人、途方に暮れていた。

「うーっ。困りましたね、動いたら鳴っちゃうなんて……」

京子、もとい最上キョーコの腰についているのは青い警報ランプがついた銀色のボックス。
それにはカードリーダーもついており、カードキーでシステムを解除しなければ一歩歩く毎に警報アラートが鳴り響くという代物だ。

「誰かに解除してもらわないといけない訳ですけど。どうしましょう。解除カードは男性陣が持ってるんですよね?」

専属のカメラに向かい、不安げな顔を見せるキョーコだが、まずはこの警報システムについて語る前に、参加している番組についてを綴る事とする。

この番組の名は『逃亡中』という賞金獲得型のバラエティーだ。
文字通り、参加者が逃亡する事がコンセプトのゲームである。

「こんな所をハンターに見つかったら、一貫の終わりじゃないですかっ」

逃亡中のウリは、この番組のためだけにあつらえられた巨大なセットと、その中で繰り広げられる物語を、参加者がまるでゲームの世界に紛れ込んだような感覚を体感しながら攻略していく様が視聴者にも伝わる所にある。

このゲームは、逃亡時間の経過に従い獲得賞金が上がる為、参加者を捕まえるハンターが存在しており、このハンターの手から100分間を無事に逃げ切る事が出来れば、賞金百万円を手に入れる事が出来るわけだが、過程にはハンター以外にも、ゲーム内の参加者、登場人物に絡んだミッションが様々に発動し、このミッションを参加者がクリア出来なければ、ハンターの増員やトラップの発動といった、逃亡に不利な状況へと発展していく。
エリアを巡回するハンターから見つからないように逃げ続け、かつミッションもクリアしていかねばならない。知力、体力、そして運までもが試される壮大なゲームなのである。

「たまたま建物の影に隠れていたから良かったですけど……うう……」

今回、キョーコを始めとして男女20人が逃亡する為に用意されたのは、平安時代を模したステージなのだが、開始10分で発動したミッションにより、現在、女性参加者の警報システムが軒並み起動している。

ゲーム参加者用の装いは、ダウンジャケットにニット帽にパンツといった動きやすいものが衣装として各色支給されており、もれなくキョーコにも黄色のダウンに白いニット帽といった装いがあてがわれている。

――PIPIPI

「ひゃっ!」

ここで、右腕に総じて取り付けられているゲーム用の携帯電話が鳴り響いた。
慌てて着信音を止め、ディスプレイを覗き込むと、届いているのはゲームマスターからのミッションメールだ。

「指令が届いたようですね。ええと、『女性参加者への続報。今回のゲームでは、残り時間が60分を切ると男女でペアを組める。ペアを組んだ男女は片方がクリア出来れば、片方が捕まったとしても同じ額の賞金を手に入れる事が出来る』……なるほど。という事は、ペアを組んだ方が賞金獲得のチャンスが上がりますね」

キョーコ専属のカメラに向かい、理解した状況を全て口に出すのは、このゲームをテレビ番組として成立させる為のお約束だ。

「今回の参加者20人の内、女性参加者は8人ですから、男性はペアを組みたい女性参加者を優先して救出に向かうって事になりますよね」

するとカメラマンがそうでしょうねと、後からテロップを入れる事となるやり取りを小さな声量で答えた。
こういったカメラスタッフとの会話も逃亡中ならではだ。

『誰が助けに来てくれると思いますか?』

「助けてくれそうな方ですか?うーん。参加者の中でお話した事がある方も何人かいらっしゃいますけど、あまり選んで頂ける自信はないので困りましたね……」

キョロキョロとあたりを見渡すが、辺りを行き交うのは着物姿でしずしずと行き交う通行人たちばかりで、参加者は誰一人見当たらない。
けれども、黒尽くめのスーツにサングラスという出で立ちのハンターも同じく見当たらない事にほっと息をついた。

「ふう……誰かいないかなぁ……」

今回の逃亡中は、放送が正月という事もあり、様々なジャンルから、驚きのキャスティングをという主旨の元、キョーコが見知っている人間も何人か参加している。
偶然誰かが近くを通りかかったりはしないだろうかと人の気配に神経を研ぎ澄ませた。

――PIPIPI

「うひゃっ!」

再び手の中の携帯電話が鳴り響き、びくりと震える。

「あっ、確保情報です。『松内瑠璃子ちゃん確保、残り男子12名、女子7名』……瑠璃子ちゃんが……」

『瑠璃子ちゃんとは親しいんですか?』

「同じ事務所ですからね、お世話になった事があるんです」

それがどういう過程であったかは流石に口には出せない為、キョーコがどう話をはぐらかそうかと考えていたその時、キョーコの携帯電話が再び着信音を鳴らした。

「もしもし?」

『もしもし、京子ちゃん?』

携帯電話にはゲームマスターからのミッション指令はもちろんだが、参加者同士も連絡を取れるようになっている。

「え?……敦賀さん……ですか?」

『正解。よく分かったね』

「そりゃもう、お世話になりっぱなしですから」

そもそも、参加者の中で表立って京子と接点がある人間の中で、これほどの男性的な美声の持ち主は、蓮しかいない。

『それで、今どこにいるのかな?今から解除に向かおうと思うんだけど』

「思うんだけどって、敦賀さん、今どちらにいらっしゃるんですか?」

広大な敷地の中だ。移動はハンターに見つかるリスクを高めるのだから、手近な人間を助けた方が良いに決まっている。

『俺は城エリアの中にある神社に近い城壁の前にいるよ』

「そ……それはまた、端と端ですね。私、下町エリアにおりますので」

今回のセットは、城エリア、貴族屋敷エリア、下町エリアと三つのエリアと、それぞれをつなぐ農道で構成されている為、蓮とキョーコの立ち位置は本当に離れている。

「お気持ちは嬉しいですけど、他の方のほうが確実」

『何言ってるの。俺からかけたんだし、今からそっちに向かうから待ってて』

「いや、でもっ」

『俺はもう、君を助けるって決めたんだ。絶対そこまで行くから』

「えっ!?敦賀さんっ、敦賀さん!……切れちゃいました」

切れた携帯電話を手に、困惑するキョーコへカメラマンが『敦賀さんは京子ちゃん一択だったみたいだね』と、敦賀蓮ファンの心理を負の方向へと煽るような余計な一言を言ってのけた。

「ははは。私、DARKMOONの現場でも色々やらかしちゃった前科があるので、心配して下さってるんですね。本当に凄い先輩がいらして下さって、ありがたいです」

『敦賀さんって京子ちゃんから見て、どんな方ですか?』

敏感に察知し、当たり障りなくコメントしたキョーコに、尚も蓮の話題を振ってくるカメラマンに、内心では歯噛みしながら、キョーコは笑顔を浮かべる。

「敦賀さんとは同じ事務所なので、未緒の役作りの相談をさせて頂いたりしたりんですけど、だいぶ原作離れした未緒誕生は敦賀さんの後押しのおかげなんですよ。もう尊敬尊敬で、本当に私にとって役者の神様なんですよ、あの方は!」

ありがたやありがたやと拝むポーズを見せると、色っぽい話を期待していたらしいカメラマンがやや引き気味にそうなんですねと笑う。

――PIPIPI

「わわっ、はい、最上です」

慌てて電話に出ると、電話主は今度も見知った声だった。

『もしもし、京子ちゃん?俺、石橋だけど』

「石橋……光さんですか?」

『あ、うん。光です、アラート大丈夫かな?もう誰かに解除してもらった?』

「いいえ、まだなんです。でも今、敦賀さんが離れた所から来てくれている所で……」

『え!そうなの?あっ、なら俺も一応そっちに行くよ、どこにいる?』

「でも、あのっ、光さん!?」

いつになく前のめりな光に困惑していると、光は更に続ける。

『だって敦賀さん、だいぶ遠いんでしょ?俺は今、貴族屋敷エリアだから真ん中にいるよ?』

だからどこに向かっても動きやすいし、俺も行った方が確実じゃないかと光にしては珍しく強く押した。
それは、あまりにも一直線に電話をすれば、光が抱える恋心が伝わってしまうのではないかと、キョーコ相手には全く無用な心配で迷っている間に蓮に先を越されていた事を知った故の焦りからなのだが、残念ながら、やはりキョーコには微塵も伝わらない。

「でも……」

まさか他にも自分を助けに来てくれると言い出すような人間がいるとは思わなかったキョーコが驚いていると、カメラマンから場所を教えてあげたなよと光への援護射撃が入れる。
スタッフからこう言われれば、無碍には出来ないキョーコはそうですか?と躊躇いながらも現在地を口にせざるを得ない。

「……私は今、下町エリアの八百屋の影にいます。でも本当に光さんももっと近くにいる方を優先して探して頂いて良いんですよ?」

『大丈夫大丈夫!俺、足早いから!じゃあね』

プツンと切れた電話をあっけにとられながらホルダーに戻す。

「ええと……」

とはいえ、キョーコには身動きがままならない以上、どうする事も出来ない。

「どうしよう……敦賀さんも光さんも、捕まらないといいんだけど」

迷いながらもキョーコは空を見上げてひとりごちたのだった。












こういうのやりたいっていうのをインテ後のアフターでくっちゃべってたら、巻き込もうとした友人に全力で目をそらされました。どういうこっちゃ!w
そしてそれ、何話書くの?って聞かれて、勢い良く三話ですよ!って言ったんだけど。三話で終わるかなぁ・・・←




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