スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

SS・逃亡中 3
へいへいへーい!こんばんはー^^心持ち元気を取り戻しつつあるそやえもんです。こんばんはー。
少しならキーボードも叩けるよ!気候が温かいって最高ですね!
まあ、変わりなく湿布と薬漬け丼みたいな状態なんですけど、テンションとかは立ち直って来たので良かった良かった^^
ということで、車買ってきたよ!
そやえもんのなけなしのお貯金を叩いてね、銀のわごんRちゃんなんですけども、ナンバープレートの希望ありますか?って聞かれたので「210で!」って言いましてね。今回は願掛けもかねて大安に取りに行きたいですって言ったら、4日か10日っていう話になったんだけど、そんなこんなで2/10にお迎えする事になりましてね!
これはあれか、新車ちゃんのお名前は「敦賀R」ですか!?っていう。←だじゃれオチ。
蓮誕のお話もそろそろ考えていきたいんだけど、どんな更新がいいかなぁ・・・。うーぬーん。

【パス請求について】1/20までの方、お返し完了しております。
【通販について】次回発送は2/1あたりを予定しています。今しばらくお待ち下さい。

【ところで、本文が反映されてませんでしたー!ごめんなさーい!!】

さてさて。
逃亡中企画

とくになにをするわけでもない。ただ、同名番組のネタをみんな書かないか!?っていうだけのゆっるい企画です。
参加者は随時募集中。さあ、どうですか奥さん!!

そんな訳で、逃亡中3。追記よりどうぞー。




逃亡中 3








――残り時間、70分。

時刻は、石橋光が左側の近道。蓮が右側の遠回りの道を選んでからわずかに進む。

たった5分程度の出来事であるが、この間にも確保された参加者の情報が全員の携帯電話を鳴らしていた。

「嘘っ、……また確保メールです!」

八百屋の軒下で棒立ちのまま待機せざるを得ないキョーコは、たった五分で男女合わせて5人もの確保者が続いた驚きに青い顔でおののいている。

「一人一分のペースで捕まってますよ!これじゃ、ここまで助けに来てもらうなんて至難の業なんじゃ……」

この5という数字は、見つかれば最後、ハンターから逃げる事の難しさの証明だろう。

『敦賀さんも光くんも確保されてる様子はないんだし、きっと大丈夫だよ』

「でも。私のせいで捕まるような事になったら、お二人の活躍を見たいと思われているファンの方に申し訳が立ちませんっ」

頭を抱え、あああとうなだれると、キョーコのオーバーリアクションにより警報システムがフォンフォンと鳴り響く。

「ひゃっ!!」

しまったとばかりに瞬時に得点板に突き刺さったダーツ矢のごとく直立し、なんとかアラームを停止させるが、この音を聞きつけたハンターが今にもやって来るかもしれない恐怖で身体がすくむ。

「ふぅう……」

胸の前で祈るように両手を組み、不安を打ち払うように瞑目し、深呼吸を繰り返した。

――ジャリ

「っ!」

誰かがやって来た気配にこれまでかと瞳を固く閉じると、次に聞こえたのは聞き慣れた男の声だった。

「――なんだ、誰かと思えば……」

「え?……って!ショウタっ」

「その様子じゃ、解除はまだみたいだな。京子」

思わず松太郎と言いかけたキョーコをカードキーをちらつかせた尚がピシャリと遮る。

今回の、不破尚、バラエティー参戦は、新曲のプロモーションを兼ねた異例のものだとキョーコも知ってはいたが、この番組に蓮も一緒に出演している以上、尚に近づいても良い事は何一つないと完全無視を決め込んできていたのだ。
だと言うのに、ここに来てカメラを意識しながら1対1で向かい合わねばならないとは、苦行にも程がある。
弱みを握り合う者同士、通常ならば飛び交うはずの罵声をぐっと飲み込み、一見では悟られないように視線だけでやり合いながら、二人の距離は尚により一方的に詰められた。

「君にはあの時の借りがある。それ。解除してあげようか?」

「あの時……?私には借りなんて作った覚えはないですけど?やだ、不破さんってば、ふふふ」

「いやいや。君に自覚がなくても、俺は色々と感謝しているんだよ。遠慮しなくてもいい」

うふふ、あははと笑い合う二人の確執を何も知らない視聴者からすれば、このやり取りは和やかで、尚の言う『あの時』はプリズナーの収録の事に映るだろう。
ハンターから身を隠すように八百屋の軒下、木箱の影というなんともしまりのない場所で対峙していものの、完全に上から目線で口角を上げた尚の顔は愉悦を携えており、身動きが取れないキョーコの姿を内心では腹を抱えて笑い転げているだろう事がキョーコには手に取るように伝わっている。
勿論。キョーコが尚の感情を読み取っているだろう事を理解している尚は尚で、完全なる営業用の笑顔でもって、ほらと手を挙げて見せる。

「カードリーダー見せてみろよ」

そもそも、この救助ミッションは、男性から女性へのアプローチイベントであり、救助を成功させる事で、絶対数が少ないが故に組む相手を選べる立場にある女たちに、他の参加者よりも優位な印象を与える事が出来るようにと仕組まれているものだ。
だからと言って、松太郎に助けられる事を簡単には良しとは出来ないキョーコは、突如として降りかかってきた火の粉に小さく息を飲む。

「いえ、あの、今、すごく遠くからわざわざ助けに向かって来て下さっているのを待っている所なんです。不破さんのお気持ちはありがたいんですけど、約束をした以上、申し訳ないですから私はここで待ちます」

この解除キーは繰り返しの使用が可能な為、本来はそう固辞するようなものではない。
けれども、先に向かってくれている相手への義理立てというのは、この状況下で返す言葉として間違えてはいない。
いささか打算的ではあったが、キョーコはこの状況を綺麗に切り抜けるべく必死に最もらしい理屈を巡らせた。

「とか言っても、もう5人も捕まってる。助けが本当に来るかなんて分からないだろう?っていうか、遠くって城エリアだよな?それじゃあここまで来るなんてだいぶ無理があるんじゃないか?」

恩を売りたい尚は呆れ顔でほれ、遠慮すんなよと押すが、捕まるに決まっているという尚の態度にキョーコがカチンと反応した。

「そんな事ない!敦賀さんなら絶対助けに来てくれる……っ!」

思わず拳を握り、力を込めて反応した事で警報システムがフォンと鳴る。

「ちょっ、馬鹿っ!」

不用意に鳴らしたキョーコを責めながら、尚は壁に背を預け、辺りの気配を探る。
おそらく不破尚ファンはゲームに真剣に参加している尚のこんな一挙一動にも歓喜する事だろう。
とにもかくにも、周囲にハンターの気配がない事に尚はふうと息を吐いた。

「っぶねぇ……。気をつけろ!」

「す……みません……」

二人を見つめているカメラマンの存在に、渋々ながらも非を認めざるを得ないキョーコが素直に謝る。

「しかし、そんな無謀な約束にするなんて、敦賀蓮っていうのは結構無責任な格好つけだったんだな」

「そんな言い方っ!」

無責任な格好つけ男は他の誰でもなくアンタでしょうがああああと、喉元まで出掛かった罵声も、こより一本の理性でなんとか押し止めた。

「ああ、悪いな。俺は約束ってもんは絶対果たさないと意味がないと思ってる。出来もしない約束をする男っていうのは一番嫌いな生き物なんだ」

一番離れたエリアからキョーコを助けに行くというやり取りをしている事が分かった今、尚の頭の中は、それが成功した時に起こるだろう敦賀蓮という株の高騰具合を弾いている。
ここで尚が横入りしてキョーコを助けただけではそのやり取りを越えるドラマティックな要素はない。

尚がここから巻き返す為に必要なのは、これからの逃亡のどこかで、上回れるだけのインパクトを残す事と、今ここでこの二人の救助劇を阻止し、蓮の印象を少しでも悪くする事だ。
瞬時に計画を巡らせ、いますぐ行動しなければならないと尚は計算しつくした笑顔の元、解除キーを握り締めた。

「とりあえず解除して、それからもう大丈夫だって連絡してやればいい。その方が彼も捕まる危険が――」

――ジャリッ

減るだろうしと言い切るよりも先に、不穏な足音に尚の注意が周囲へと逸れる。

「ああ、間に合ったね」

「はあっ!?」

「敦賀さん!!」

尚の立ち位置とは正反対から荒い呼吸と大粒の汗をかきながら軒下へやってきた蓮が、前髪を乱暴にかきあげながらキョーコの方へ大きなコンパスで歩み寄る。

「はい、京子ちゃん。解除カード」

ハアハアと息をつきながらも、三人の真ん中に立つキョーコに速やかにカードを手渡すと、壁にドンともたれかかる。
流れる汗は、ポタリと滴り落ち、地面に染みを作り、カメラマンも振り切ったらしく誰もついていない。
全ては蓮が相当な速度でやって来た事を示していた。

「あ、ありがとうございます!」

キョーコが受け取った解除カードをすかさずスキャンすると、警報システムの作動中の証たる青いシグナルランプの点滅は止まり、蓮とキョーコは揃ってホッと息をつく。

「っ……!」

一陣の風のような速さで行われてしまった救助劇に、目論見を阻まれて息を飲んだのは尚の方だ。

「不破さんも、ありがとうございました!」

尚に口撃のいとまを与えてなるものかと礼儀正しく頭を下げるキョーコのお辞儀は最敬礼を示す45分度。
さすが旅館仕込みのそれは、それ以上やり過ぎる事もなく完璧だ。

「いや、俺は」

こうなってしまうと、ことごとく狙いをすかされてしまった尚は道化に映りかねない。
どう立ち振る舞えば自分がより良く映るかを考えた尚は、だったら次はと策を巡らせての発言をするはずだったのだが。

「ハンターがいるぞぉぉ!!逃げろぉぉ!っだああああ!もーっ、二人で挟み打ちとか卑怯だろっ!!くっそぉぉっ!!」

絶叫にも似た光の声に三人はびくりと反応した。
尋常ではない物音は、それだけ光が抵抗したのだろう。

「光さん!?」

「っ!こっちだ!!」

「なっ!!」

当然のようにキョーコの手を引き行動した蓮が壁伝いに走り出すと、キョーコ担当のカメラマンが二人の後を追う。

「ちょっ!待てっ!!」

取り残される形となった尚が後を追いかけようとするが、先を行くカメラマンの背中に、自分の出遅れを突きつけられる状況では、尚自身の高いプライドが追いすがるような真似を良しとはせず、尚は眉を顰め、歯噛みして足を止める。

「くっそっ!」

小さく舌打ちをすると、次の瞬間、尚は蓮とキョーコが消えた方角とはまた別の方へと駆け出したのであった。












光くん、あえなく脱落。←ある意味予定調和。
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 光の箱庭. all rights reserved.